STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点

創業170年以上という長い歴史を持つ電動工具ブランドが昨年10月、日本に初上陸。その長い年月の間DIY大国であるアメリカで、プロから感度の高いDIYerまで日々のクリエーションを支え続けてきた存在が果たして、日本ではどう影響をもたらすのか。STANLEY×TOKYO CREATORの動向を追いかけてみた。

2018.02.14

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点

プロのニーズに応える確かな機能性

機能性、使いやすさ、コストパフォーマンスなどの面で特徴を出し、ユーザーのニーズに応えていく工具ブランド。その世界的な大手ブランドをはじめ、ホームセンターのプライベートブランドや特化性を持ったものなど多方面から展開されており、もはや群雄割拠な時代と言っても過言ではないはず。そんな時代の中、昨年末に新たな存在が日本に初上陸。それがスタンレー・ブラック&デッカー社の旗艦ブランドの一つである《STANLEY(スタンレー)》。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点

STANLEYとは?

アメリカはコネチカット州ニュー・ブリテンでフレデリック・スタンレー(Frederic Stanley)が1843年に起業。鍛鉄製のボルトやヒンジ、その他のハードウェアなどを製造する小さな店を始めたのをきっかけに「スタンレーワークス」という名が世間に認知される。その後、1921年にいとこのヘンリー・スタンレー(Henry Stanley)が1857年に起業した「スタンレールール&レベルカンパニー」と合併。2010年に「ブラック・アンド・デッカー」と合併し「スタンレー・ブラック&デッカー」が誕生。2015年には電動工具の販売を開始したことで、ユーザーのニーズに答えることができるワンストップ型の工具ブランドへと昇華した。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点
そして、今回リリースされたのが上記写真の左からオービタルジグソー、レシプロソー、振動ドリルドライバー、インパクトドライバーの4モデル。プロ向けの仕様をベースにしながら、機能をシンプルに仕上げているのが特徴。その実力を測りたいと思っていた矢先にDIYer(s)でもお馴染みのアレキサンダー・リー・チャン氏が早速愛用中との情報をゲット。ユーモアに溢れながらも実用性まで抜け目ないプロダクトを生み出す同氏と、STANLEYの電動工具がどのように日常で交わっているのか、追いかけてきました。

STANLEY X Alexander Lee Chang

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まずは改めてリー・チャン氏の紹介を。'90年代から東京を代表するプロスケーターとして名を馳せ、自身のアパレルブランドであるAlexanderLeeChangのデザイナーを務め、旗艦店である2[Ni]の内装を自身で作り上げるという本格派DIYer。3つの顔を持つとも言っていいリー・チャン氏の1日はスケートボードから始まります。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点

デッキのウィールやトラックを調整している時に、ブラックのボディにイエローロゴが映えるラチェットの姿が。こういったシーンにもSTANLEYの工具は寄り添います。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点

スケートパークにいたスケーターたちと談笑をかわしつつ、次々にトリックを決めるリー・チャン氏。

スケートボードをひとしきり楽しんだのち、旗艦店2[Ni]に移動。ここでリー・チャン氏の思いつきで、先ほどまで乗っていたデッキを解体。
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振動ドリルドライバーのビットをソケット用に付け替え、器用にトラックを外していくリー・チャンさん。ラチェットと同じく、ビットを使いこなすことで、意外なシーンでも活躍してくれます。

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写真左に映るのがフィリップス型のドライバー。STANLEYが特許を保有する技術をもちいた工具なんです。

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デッキをカットするために登場するのがオービタルジグソー。ブレードには折れにくく欠けにくい高性能なLENOX社のものをチョイス。

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デッキは薄いように見えて7〜9枚の板を圧縮されて作られているんです。そんな切りにくいものもパワフルなオービタルジグソーならカット可能。

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カットが終わったらサンディングペーパーで面取りして仕上げ。ここまでの作業もテキパキとこなしてしまうあたり、流石リー・チャン氏です。

完成品に見惚れているところも束の間、続いて店内に。
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なんと店内奥にあるランプのメンテンスで自分の手で板を張り替えるそう。ちなみにこのランプもリー・チャン氏の自作。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点

貼っていた板を取り除き、新しい板を打ち込むための位置を決めるべくマーキング。

コンクリートの穴あけまでこなしてしまうほどのパワーを持つドリルドライバーなので、12mm厚のベニヤ板でもサクサクと作業が進みます。

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ドリルドライバーと同じくインパクトドライバーもパワフル。現場ではビスが打ち込んでいく心地いい音を奏でていました。

クルーザーデッキと同じく、気づけばいつの間にか張り替えのメンテンスも完了。日々、工具を使いこなしクリエイティブなプロダクトを世に送り出すリー・チャン氏だからこそ為せる技でした。
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それでは、今回登場したSTANLEYの工具をご紹介。

インパクトドライバー(SBI201D2K)

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スタンレーのインパクトドライバーで注目して欲しいのが高耐久のブラシレスモーターを搭載した点。これにより、長寿命かつ、容量2.0Ahのリチウムイオンバッテリーと合わさって軽量設計を実現させています。また、最大締め付けトルクは本格的なプロの現場にも対応するパワーの180N・mを誇っています。

振動ドリルドライバー (SBH201D2K)

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インパクトドライバーと同じく、穴あけ・ネジ締めなど幅広いシーンで活躍する振動ドリルドライバー。プロの現場を意識した本モデルは55N・mのHiトルクで大口径の木工穴あけ作業から、コンクリートの穴あけ作業まで快適にサポートしてくれるパワフル仕様。また本モデルも高耐久、長寿命、軽量コンパクトなブラシレスモーターを採用。

オービタルジグソー(STCT1860DK)

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操作性を高めたコードレス仕様ながら、18Vモーターでパワフルなパフォーマンスを実現させた本モデル。素材や用途に合わせた3段階の切断速度調整が可能なオービタル機能のほか、カウンターバランス機構により低振動を実現。また、切断時の切り粉を飛ばしてくれるブロワ機能など、作業性に特化させたことにより、ユーザーを十二分にサポートしてくれます。(※LENOXのブレードは別売り)

レシプロソー(STCT1820DK)

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点

今回の作業には登場しませんでしたが、プロの設計現場や自宅の家具解体、庭木の剪定などで活躍するレシプロソー。力が入りやすいスリム設計の本モデルは180mmの木材、110mmのパイプをカットすることができます。またほかの3モデルと同じく18Vのリチウムイオンバッテリーを搭載しているので、互換性を備えています。

“カルチャーと工具の交差点”というタイトルのもと、取材を行った本企画いかがだったでしょうか。スケートボードシーン、ファッションシーンと電動工具が直結するイメージを持たない人は多いかもしれません。しかし、第一線で活躍するリー・チャン氏が日常に落とし込んでいたように、実は交差しているのも事実なんです。もしかしたら、このSTANLEYという存在は多方面のクリエイターと交わり、新たなカルチャーを生み出す礎になるかもしれません。今後もその動向を見逃さず、追って行きます。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点

INFORMATION

STANLEY

PROFILE

アレキサンダー・リー・チャン

‘75年サンフランシスコ生まれ。
プロスケーターとして活躍し、アパレルブランドのディレクターを経て、’03年にChang co.,ltdを設立、’04年SSより自身のブランドAlexaderLeeChangを立ち上げる。
ストリートを軸にしながらも独特のセンスから生み出される洋服は、様々なアイデアが凝らされたものも多いが自由で自然体な服には根強いファンが多い。


URL:www.alexanderleechang.com

photograph:Tsutomu Yabuuchi (TAKIBI)
movie:Kaoru Kawashima
48 アイテム

DIYer(s)

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

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