STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

工具とカルチャーという言葉を連想する人は少ないかもしれません。しかし、クリエイターが何かを生み出すために、必ずそこには道具があるのは事実。今回、老舗工具メーカー《STANLEY》のギアがクリエイターの相棒となっている現場を追いかけました。

公開日 2018.10.05

更新日 2022.01.07

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

DIY大国で生まれたハイエンドモデル

今回の主人公となる《STANLEY(スタンレー)》という工具メーカーをご存知でしょうか?1843年にアメリカはコネチカット州ニュー・ブリテンで生まれ、特許技術であるラチェットスクリュードライバーの開発。1937年には現在幅広く普及しているフィリップス型ドライバーを世界に先駆けて量産するなど、現代の工具の礎を築くことに貢献したメーカーなんです。
またその活動は、世界的な人気を集めるサッカークラブ「FCバルセロナ」をはじめ、アメリカのトップレースチャンピオンシップオーガナイザーの1つである「ジョー・ギブス・レーシング」などのエクストリームスポーツに対して、積極的にスポンサーシップやパートナーシップにも参加。工具メーカーの枠を超え、独自のスタイルを発信しています。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02
そんな同メーカーが昨年、日本に初上陸。上記の写真左から時計回りで、オービタルジグソー、振動ドリルドライバー、インパクトドライバー、レシプロソーをリリース。イエロー×ブラックという相性の良いカラーリングのもと、プロモデルに肩を並べる機能性ながら使いやすさを追求した設計となっており、国内の高感度なDIYerからアツい視線を集めています。そして今回、このギアたちがクリエーターの相棒となっている現場としてピックアップしたのがRECLAIMED WORKSの岩西剛さん。“Reclaimation(再生)”をテーマに素材やデザイン、アイディアを再生するプロダクトデザインユニットがSTANLEYの電動工具をどのように使いこなすのか。現場を追跡取材させてもらいました。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02
まず訪れたのがRECLAIMED WORKSのショールーム。カリフォルニアを中心としたローカルブランドの家具、Reclaimed Wood (古材)、アメリカ製のインテリアハードウェアなどを販売。他とは異なる視線でアメリカ製品の新たな魅力の提案を行っています。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

伺うとそこには設計図を描く岩西さんの姿が。今日はショールームに設置するための看板を作るんだそう。

イメージも固まり、向かうは作業場。
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本体同様、工具の専用ボックスもイエロー×ブラックのカラーリング。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

作業場にはRECLAIMED WORKSを象徴する古材が。この空間で数々のプロダクトが生まれています。

到着後、まずは作業台の設置。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02
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そして早速、STANLEYのロゴが。カーペンター(=大工)ペンシルと呼ばれる鉛筆で、作業時に転がって行かないので線引き時に重宝するそう。鉛筆の準備ができたら、看板の枠組みとなる木材のカットからスタート。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

差し金を使いながら、丁寧かつ迅速に線引きしていく岩西さん。

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カットする位置の線引きが終わったら、木材をIRWIN社のクランプで固定。軽量ながらしっかりとしたホールド感で岩西さんも愛用中とのこと。

オービタルジグソーで資材をカット

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準備が整ったところでオービタルジグソーを使い切断していきます。

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18Vモーターのパワフルなパフォーマンスを支えるカウンターバランス機構を搭載。振動が抑えられ、安定した状態でカットすることができます。また、ブロワ機能も完備されているので、切断時の切り粉を飛ばすため、作業性も申し分なし。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

線引きしては固定してカットの作業が続きますが、STANLEYのカーペンターペンシルをキャップに差し込んでる姿がまた絵になります。

枠組みとなる木材のカットが完了したら、組み立てていきます。

パワフルな振動ドリルドライバーで下穴あけ

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02
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まずはビスを打ち込む位置を決め、振動ドリルドライバーで下穴をあけます。

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大口径の木工穴あけ作業から、コンクリートの穴あけ作業までこなしてくれるSTANLEYの振動ドリルドライバー。ブラシレスモーターを採用し、高耐久、長寿命、軽量コンパクトな仕様となっているのも嬉しいポイント。

インパクトドライバーでビスを打ち込み固定

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下穴をあけた後は、インパクトドライバーを使ってビスを打ち込み固定させます。振動ドリルドライバーと同じく、本体の上部にはマグネットが埋め込まれているのでビスをひっつけることができるんです。小さなことですが、ビスを探す必要がなくなるので作業性は格段にアップします。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

振動ドリルドライバーと同じくブラシレスモーターを搭載したSTANLEYのインパクトドライバー。重厚な見た目とは裏腹に容量2.0Ahのバッテリー搭載することにより約1.3kgの軽量化にも成功したモデルです。

組み上がったところで、RECLAIMED WORKSを象徴する古材が登場

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