STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

工具とカルチャーという言葉を連想する人は少ないかもしれません。しかし、クリエイターが何かを生み出すために、必ずそこには道具があるのは事実。今回、老舗工具メーカー《STANLEY》のギアがクリエイターの相棒となっている現場を追いかけました。

公開日 2018.10.05

更新日 2022.01.07

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

スティック状になった古材を看板のフロントになる部分に貼っていきます。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

接着には弾力性がありながら、しっかりと固定してくれるゴムのりを使用。スティックの側面にも木材用ボンドを塗ります。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

ゴムハンマーを使い、叩きながら固定させていきます。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

設置面が少ない部分はスティックをカットして調整。貼り付けが完了したらオービタルジグソーで余分な箇所をカットしていきます。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

今回の工程での登板はなかったですが、忘れてならないラインナップの一つであるレシプロソー。力が入りやすいスリム設計ながら180mmの木材、110mmのパイプをカットすることができるほどのパワーを搭載。大物をカットする際はぜひコチラも。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

カットされた姿がコチラ。看板の文字となる「OPEN」の下書きもカーボン用紙を使って行います。

メイン工程である文字抜きもSTANLEYの工具が活躍

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

振動ドリルドライバーに太めのビットを取り付け、ジグソーの刃が通るように下穴をあけます。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

あとは一文字づつカット。カーブする場所はキレイな曲線を出すために細かな調整が必要なので根気よく丁寧に作業を進めていきます。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

この姿だけでも十分なクオリティ。取材チームが口を揃えて欲しいと言っていました。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

ただここで終わらせないのが岩西さんクオリティ。切り揃えた側面にもスティックを貼っていきます。この作業により、さらに見栄えがよくなりました。

ここまで完成したら、枠組みの中にLEDライトを仕込んで、扉に赤のフィルムを張り、枠組みと扉を蝶番で固定、上部に鎖で吊るすための金具を装着。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

扉の開閉はマグネットキャッチを採用。

見事に完成!!

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

作業場に置いていてもすこぶるいい雰囲気の看板。せっかくなので、事務所に設置するところまで同行させてもらいました。一同、再び神楽坂のショールームへ。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

予定していた扉前に設置。

STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

赤のフィルムが映え、「OPEN」の文字もくっきり。古材との雰囲気も高め合って、存在感は抜群の仕上がりです。

考えられた設計、古材を使いこなすデザイン力、テキパキとした作業、どの面に置いても取材チームはただただ脱帽するばかり。そして、そのクリエーションを支える相棒としてSTANLEYの工具も十二分に活躍。プロのニーズに応える確かな機能性を持ちながら、シンプルな仕様にしたことで使いやすさも重視したからこそ成せる技だと感じました。果たして次はどんなクリエイターのもとで工具の真価が発揮されるのか。乞うご期待。
STANLEY×TOKYO CREATOR/カルチャーと工具の交差点 vol.02

INFORMATION

STANLEY

PROFILE

岩西 剛

アメリカ留学から帰国し、古材を扱うインテリアショップでバイヤーとして約10年勤務。バイイング業務を通じてリクレイムドウッドの魅力にハマり、2013にアメリカ西海岸のリクレイムドウッドを専門に取り扱う会社「リクレイムドワークス」を設立。2016年2月に完全予約制のショールームをオープン。
TEL : 03-5227-6055
MAIL : info@reclaimed-works.com
HP : http://www.reclaimed-works.com/index.html
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