老舗の靴店がガーリーなカフェに~突撃!隣のDIY!vol.16~

DIYのアイディアを追い求め、様々な場所へと乗り込む連載企画。今回は解体からビルドまで自身で行なったというCHOCOLATE JESUSさんにお邪魔して話を伺いました。

公開日 2017.05.10

更新日 2018.04.16

老舗の靴店がガーリーなカフェに~突撃!隣のDIY!vol.16~

インスピレーションを忠実に再現するDIY術

話を伺ったのは平野千穂さん。ファッションフィルムメーカーとして映像制作に携わりつつ、CHOCOLATE JESUSのオーナーをされており、二つの顔をもっています。思い描いた通りのカフェを自らの手で作ってオープンさせたいという思いがあり、浅草に場所をしぼって物件を探していたとき、こちらの靴屋さんを見つけたんだそう。
「広さがあって、自分で自由に一から作れる物件を探していて、ここを見た瞬間にビビッときてすぐに契約を決めました。築年数は詳しくはわからないんですけど、戦後間もない頃に作られた建物ではないかと言われて、相当古いみたいですね。元々ここにあった靴屋さんは土間でお店をやられていて、あとは住居だったんです。その土間部分にお店の入口になる玄関と店舗に続く通路を作り、その奥の住居だったスペースに店舗を作りました。さらにその奥に映像制作のためのアトリエを作っているところです。半年以上かけ室内の解体からオープンできる状態までこぎつけました」

あえて以前の看板をそのまま利用し店内とのギャップを楽しんでいるという、フルタ靴店の看板が目印。

お店のテーマは、ガーリーなコーヒー屋さん

「今流行っているコーヒー屋さんって、無骨でインダストリアルな感じや、ウッディなナチュラルテイストのお店が多いと思うんです。ガーリーなものになるとなぜか紅茶メインの店になってしまうんですよね。私はコーヒーが好きだし、女の子が集まってティーパーティーをしているようなガーリーなコーヒー屋さんを作りたくて。店名のCHOCOLATE JESUSに添えた”coffee and tea room”にはそんな思いがあります」

まるでおもちゃ箱のように、女の子のテンションがあがるものが詰まった店内。優しいピンクがフェミニンな印象です。

スペシャルティコーヒーとオーガニックティー、手作りのスコーン。

アンティークやヴィンテージの椅子はあえて揃えずバラバラに。形や色の違うチグハグでデコボコな所にシュールさやファニーさを感じ愛おしくなるのだそう。

骨組みや左官も自分で行ったという平野さん。想像を絶する作業ですが、苦労されたのはどんなところだったんでしょうか?
「全部、苦労しました(笑)。作業自体の難易度はそんなに高くないと思うんです。ただ、体力と精神力が必要ですね。解体をしていた時は壁を崩すたびに、ほこりやら砂を体中にあびることになるのでそれは結構きつかったです。元々あった壁の内側に新たに壁を建てて、その間に断熱材を入れたりするような、地味な作業の時は辛かったですけど、だんだん形が見えてくるようになるとテンションがあがってきて。自分の思い描いた通りの空間が出来上がっていくのは、楽しい体験でした」

インスピレーションの源になっているのは絵画や映画、アーティストの作品などが多いのだそう。
「ここをテーブルにして、ここをキッチンにして、というのを最初に決めて、ディテールの部分は作りながら考えました。色んなものから得たインスピレーションを形にするためにアンティークショップやリサイクルショップを巡って、アイテムを見つけると具体的なアイディアが湧いてきます。気に入って買ってしまったものの、いまだアイディアが見つけられないものも、アトリエでたくさん眠ってます」

ドアを横にして取り付けたカウンター。アンティークな雰囲気が印象的。

例えばこちらのキッチンカウンター。取り付けてあるのは、なんとドア。

「カウンターは大きなアンティークのショップカウンターを置くという具体的なイメージがありましたが、私には高価すぎました。かといってアンティーク風のものは作りたくなかったのでとても悩みました。私はドアが好きでよくアンティークショップのドアを見ているのですが、ふとドアをカウンターにしたらどうかと思いつきました。その方が面白いしウチっぽいなと。そこで一目惚れしたアンティークのドアを買ってきて、カウンターの土台を作って取り付けました。そうやって何かのアイテムをベースにDIYしていくと簡単だし、そこまで手間もかからないので、初心者の方にもおすすめの方法です」

こちらもDIYで作ったコンロ台。省スペースを考え、足は2本しか付けず、壁に引っ掛けるように設計したのだとか。

本来は無骨な梁もピンク色で大変身。

これまでも、たくさんの物を作り上げてきたという平野さん。

「映像制作の時もセットを作ったりしてましたし、日常的に使うものは作ってしまうことが多いんです。頭の中にあるイメージを探すより作ってしまったほうが、早いし安く済む場合が多いので。この店は今までやってきたことの集大成という感じですね」

ドアから店内へと続くアーチ状の入り口。

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