フライパンや鍋の収納上手は料理上手!キッチングッズ片付けアイデア

キッチンの収納に悩んでいる方は少なくありませんが、あなたもその1人ではありませんか?キッチンにはたくさんのアイテムがあり、うまく片付けられずいつも散らかりっぱなし、ということも。特にフライパンやふたは、片付けに困るアイテムですよね。そこで、ここではフライパンを上手に片付ける方法、ちょっとしたアイテムでできる収納のアイデアなどについてまとめてみました。これで、きっとあなたも今日から片付け上手になれるはずです。

2022.01.07

キッチンの収納が難しい理由

リビングや居室はキレイに片付いているのに、なぜかキッチン周りだけはぐちゃぐちゃ……。という方は、意外に少なくありません。台所にはお鍋やボウル、菜箸、おたまなど大小さまざまなアイテムがあり、しかも数が多いとあって、うまくまとまりません。ひとつひとつのアイテムの形も異なりますし、かさばりやすいためデッドスペースもできやすく、片付けするにも、何をどう置いたらいいかわからなくなってしまいます。

毎日料理をする人にとっては、調理器具はすぐ手が届き取り出しやすいところにあってほしいもの。せっかくキレイに片付けることができたとしても、その都度取り出すのに時間がかかるとあっては非効率ですよね。これも、台所の収納が難しい理由といえるでしょう。きちんと収納したい、でもサッと取り出せないと意味がない、ということで、結局片付かないことが多いのです。

フライパンやふたは、特に頭を抱えてしまうもの。形や大きさの異なるものが複数あるというケースだと、なおさらうまくまとめることができません。まずは自分が今どんなものをどのぐらい持っているのかを確認し、もし使っていないものがあるなら、断捨離を検討するのもいいかもしれません。

シンク下収納の特徴

キッチンシンクの下が収納になっていることがありますが、この部分に調理器具や調味料などを入れている方も少なくないでしょう。実は、シンク下収納の特徴をきちんと理解していれば、スマートな収納も可能です。

シンクの下には排水管が通っているため、開き戸になっているのが一般的です。引き戸よりも開き戸のほうが、ものはたくさん入るため収納力があります。しかし引き戸よりも開け閉めが面倒なので、調理しているときにサッと開けて何かをスムーズに取り出そうとすると、不便さを感じてしまいます。

また、開き戸はスペースの奥行をうまく活かせないことが多いのも、多くの人が感じるマイナス面でしょう。シンク下の収納スペースはだいたい60~65cmの奥行になることが多いのですが、前から奥までものを入れると、手前に置いたものが邪魔になってしまいます。奥に入れたものが取り出しにくくなり、一度手前のものをどかして取り出す、という手間がかかることもあります。

高さも50cmほどありますが、手前に背の高いものを置くと、奥のものが取れなくなってしまいます。調味料やインスタント食品などを保管している方もいるでしょうが、その場合ほとんどがデッドスペースになる……ということも。

このように、シンク下の収納は、それほど使い勝手のよいスペースとはいえません。では、最大限活用するためにはどうすればよいのでしょうか。実は、ちょっとした工夫で、うまくキッチンアイテムを片付けることができるようになるんです。

キッチンのシンク下をうまく使うポイント

キッチンのシンク下の弱点は、湿気がこもりやすく、排水管が邪魔になることです。そのため、湿度の影響を受けやすいものの保管には適さないのですが、鍋やフライパンなら安心。限られたキッチンスペースでは、特にサイズが大きなものは、収納場所を選びますので、シンク下をうまく活用したいところです。
100均などで手に入る収納アイテムをうまく使って、排水管を避ける工夫をすることもアイデアの一つ。こうすれば、排水管に収納物をぶつけて破損させてしまうこともありません。
また、せっかくならば見た目もよくしたいものです。排水管は、リメイクシートなどで覆い、鍋やフライパンは、同じシリーズの商品で統一すると、キッチリ整った雰囲気になります。ラックなどでスペースを区切る場合は、大きなものや重いものを下に、それ以外のものは上に置くと取り出しやすくなりますよ。画像は、Instagramで紹介されたいたkorenankore72さんのキッチンです。

シンク下の収納に使えるアイテム

シンク下は、さまざまな収納ツールを使って上手に活用しましょう。ご紹介するのは、100均などですぐに手に入るアイテムばかりですので、ぜひ参考にしてください。

・ラック

シンク下のスペースは高さがあるので鍋やボウルを楽に置けますが、二段式などのラックを使うと、スペースを無駄なく使えます。ラック類は、整理整頓にも役立つ、シンク下の必須アイテムです。

・伸縮棚

排水管を避けて収納するには、棚の高さや幅を変えられる伸縮棚も役立ちます。天板に付いたトレイがスライドするタイプなら、よりフレキシブルな収納が可能です。さまざまなサイズがあるので、シンク下のスペースに合わせてチョイスしましょう。

・皿立て

お皿を収納するための皿立ても、使い方次第で、小さめの鍋やフライパンなどの収納に役立ちます。フライパンや鍋を立てて収納できれば、かなりの省スペース!商品によっては、さまざまな食器の収納に使えるものもあるので、これ!というものがあれば活用してみましょう。

取っ手を外せる鍋がオススメ

収納効率をさらにあげるために、アイテム選びから見直してみるのもよいでしょう。オススメなのは、省スペース性に優れる、取っ手を外せる鍋やフライパンです。
取っ手を外せる鍋やフライパンのセットは、重ねられるので、深さのある鍋でも効率よく収納できます。鍋で調理する際は、水を使うことが多いので、シンク下に入れておけば、作業の導線がよいところもポイントです。通常、取っ手はセットにつき1~2本付属します。ペンスタンドなどに入れておくと、倒れずすっきりと収納できます。取っ手を外せる鍋やフライパンのセットは、収納しやすいだけでなく、洗いやすさも抜群!お料理好きにはたまりません。

シンク下&コンロ下のフライパン収納アイデア

ここからは、流し台やコンロの下にあるスペースを、上手に活用する方法を具体的にご紹介します。ちょっとした工夫と少しのアイテムがあれば、フライパンやふたもまとめやすくなりますよ。ここでぜひコツをマスターしてください。

立てて収納できるキッチン雑貨

キッチン雑貨をうまく活用すれば、使いにくい流し台下のスペースを有効に使えるようになります。まずオススメしたいのは、無印良品で扱っている仕切りスタンド。いろいろな幅のタイプが販売されているので、片付けたいアイテムに合わせて買っておくとよいでしょう。これなら、フライパンはもちろん、ふたやお皿なども立てて収納できます。ニトリや100均などの量販店でも、似たようなアイテムを購入することができます。
寝かさずに立てるため、スッキリ片付けられるのはもちろん、取り出しやすいのがポイント。寝かせたまま重ねて入れている場合だと、下のほうにあるものを取るときは、上に重なっているものをどかさなくてはなりません。仕切りスタンドで立てておけば、必要なときにはスムーズに取り出せます!
無印良品の「MUJIポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用」もオススメしたいアイテム。ボックスを寝かせて入れておき、そこにフライパンや鍋などを片付けられます。コンパクトにまとまりよく収納できるのはうれしいですね。

突っ張り棒を使ったフライパン収納術

突っ張り棒を使って、うまく片付けることもできます。突っ張り棒はセリアやダイソーのような100均でも売っているため、リーズナブルに手に入れられるでしょう。必要なものは、突っ張り棒とワイヤーネット、結束バンドです。突っ張り棒とワイヤーネットを結束バンドで固定し、棚の中に立てて入れ、棒の長さを調整すればそれで完了!
こうすることによって、ふたやフライパンなどを立てて収納できるようになります。この方法だと、入れたいもののサイズに合わせて自由に幅を変更できるというメリットがあります。不要になったらすぐにとり外すこともでき、とてもお手軽なアイデア収納といえるでしょう。しかも、ワイヤーネットや突っ張り棒は安く手に入るので、低コストで快適な収納を実現できます。
大きな引き出しがあるのなら、その中に突っ張り棒を使って上手に収納する方法もあります。作り方は簡単。引き出しの内側から、側板に向けて突っ張り棒を使うだけ。そうすれば、そこに仕切りができますよね?そこへ、お鍋やフライパンを立てておけばよいのです。普通に置いただけだと転がったり倒れたりしてしまいますが、こうすることで倒れることなく収納できます。
これなら突っ張り棒だけで試せますし、幅を変えたいときにはすぐに調整することもできます。とてもお手軽な方法なのでオススメです。

ブックスタンドを使ったフライパン収納術

ブックスタンドを活用した方法もあります。ブックスタンドはまな板やトレイ、天板などをコンパクトに納められるほか、フライパン収納にも役立ちます。ブックスタンドの底面が、引き出しの奥側になるように寝かせて配置するだけで完了です。一つのスタンドにそれぞれが収納できるので、使いたいものをサッと取り出せます。

ブックスタンドが活躍するのは、引き出しの中だけではありません。シンク下のスペースでも大活躍してくれます。入れておきたい数だけのブックスタンドを配置し、さらにその上にメッシュの棚などを置けばさらに収納力がアップ。こうすることによって、手前のスペースにもちょっとしたものを置けるため、鍋やフライパンを取りやすいというメリットも生まれます。

DIYでフライパン収納スペースを作る方法

DIYにチャレンジして、台所に収納スペースを作ってみましょう。難しい工具も必要なく、誰でもすぐにできてしまいます。
まずご紹介するのは、スチールラックを使ったアイデアです。スチールラックの柱を2本、ジョイントは3つほどあれば大丈夫でしょう。ラックを壁際に立てて足元と上部を固定し、フックをかければ完成。あとはそのフックに、鍋やフライパンなどをかけて片付けられます。全体的にスタイリッシュに仕上げることができ、今流行りの見せる収納になります。壁にマグネットシートを固定すれば、そこにハサミや包丁などを貼り付けて片付けることも。
スチールラックは簡単に組み立てることができるので、オススメしたいアイテムです。金属製の調理器具とのマッチングもバッチリで、オシャレに見せられるのもメリットです。棚に載せて片付けることもできますし、上部にS字フックを付ければ鍋はもちろんフライパン、おたまなども片付けられますよ。木の食器棚よりも組み立てやすいので、DIY初心者にもオススメです。
もうひとつ、見せる収納をご紹介します。ここで必要なのは突っ張り棒とS字フックだけ。レンジフードにS字フックをひっかけ、そこに突っ張り棒をぶら下げてください。物干し竿のようなイメージですね。その突っ張り棒にも、S字フックを取り付けます。あとは、そこにものを吊るすだけ、というかなりのお手軽アイデア!あまりたくさん吊ると、S字フックをひっかけてあるレンジフードの端が曲がる可能性もあるので、重量には注意しましょう。
また、壁面に透明な吸盤フックを使ってひっけけるという収納方法も。できることなら、壁面とのカラーバランスがいいフライパンを吊るしたいですね。吊るし方次第では、オシャレなインテリアのようにもなりますよ。吸盤フックということもあり、あまり重すぎるものを吊るすのはNG。吸盤フックの耐荷重を確認してくださいね。
吸盤フックが不安という方は、壁一面をスチールシートにしてしまうというアイデアもあります。こうすれば、マグネットフックを自由に取り付けて、フライパンやふたなどをオシャレに収納することもできそうです。スチールシートの取り付けは、DIYでは少々大変かもしれません。心配な方は、リフォームなどの施工業者にお願いしたほうが、よりキレイに仕上げてくれるでしょう。一度設置してしまえば驚くほど使い勝手がよいので、新たにラックや突っ張り棒を設置するスペースがないときは、一度検討する余地もありそうです。

キッチンの収納力をあげるコツ

まず、片付けるアイテムによって収納する場所を考えることが大切です。何もかもバラバラに片付けたり、全部まとめて入れたりしてしまうのはNG。コンロ下ならフライパンや鍋、シンク下にはボウルや包丁、といった具合です。そこで何を使うのか、ということを考えれば、おのずと片付けるべき場所も見えてくるでしょう。使用する場所に合わせて片付ける、ということが大切です。

定位置を決めるというのもポイントです。いつも決まった場所に置いておけば、常に台所をスッキリとした状態にできます。定位置が決まっていないと、毎回よく使うアイテムを違う場所に置いてしまい、探すのも一苦労です。調味料や食材なども定位置をあらかじめ決めておけば、同じものを買ってしまうようなこともなくなります。

片付けるものをジャンル別で分けて考えるのもポイントです。毎日使う食器やアイテム、お客様用、季節の食器など、分けておけば効率よく出し入れできます。よく使うものとあまり使わないもので分けていくのもよいでしょう。

ちょっとしたアイデアで、キッチンの収納力はグッとアップします。上手に片付けられるようになれば、台所仕事も効率的にこなすことができ、時短にもつながるでしょう。ここでご紹介したことを参考に、ぜひ収納上手を目指してくださいね。

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DIYer(s)

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