イヤリングの作り方と必見パーツ集

ピアスホールが開いていない人や、服装に制限のあるお仕事の人でも楽しめるイヤリング。自分好みのパーツを組み合わせて、DIYしてみませんか?ここでは、初心者さんにオススメのパーツと作り方をご紹介!

2023.04.16

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可愛いデザインを探すのが難しいイヤリングはDIYしよう!

ハンドメイドアクセサリーの中でもイヤリングは、貼り付けたり、パーツとパーツをつなぐことで簡単に作ることができる人気のアイテムです。人から見られた時、意外と耳には目が行きやすいので、小顔効果もあるのだとか。ピアスのように穴を開ける必要もないので、子育てが一段落した人、仕事柄休みの日にしかおしゃれができない人でも、手軽に取り入れられるのが魅力です。
しかしイヤリングパーツは種類がたくさんあり、その使い方や特徴を知らないと自分の作りたいものが作れない可能性も……。今回はハンドメイドアクセサリーの材料や工具などを取り扱う貴和製作所さんに、人気のイヤリングパーツの特徴とそのパーツを使ってできるアイテムをご紹介いただきました。

カンにチャームを取り付けるタイプ

1.チャームを取り付けるだけで「揺れる」イヤリングができる「ネジバネ玉ブラ」

工程はカンにパーツを取り付けるだけ!

アクセサリーにこだわりたいけど、初心者の私には無理……なんて考えていませんか?
実はおしゃれ上級者の方や既製品に飽きている方、イヤリング代を節約して気分に合わせて色んなデザインを楽しむには自分だけのアクセサリー作りがおすすめ。
自分だけしか持っていない世界で1つだけのアクセサリーなん素敵ですよね。
そして、金具やボタン、リングなどパーツを組み合わせるだけでカンタンに作れるので、チャレンジしない手はありませんよ。
まずはイヤリングパーツの中で最も人気な「ネジバネ玉ブラ」をご紹介します。
イヤリングパーツの中で、最も人気なのがこちら。前面についたカン(輪っかの部分)にパーツを付けるだけで作品が完成する手軽さと、揺れるモチーフなどを付けることで、おしゃれ上級者の雰囲気を出せるのが魅力。
ネジとバネでしっかり耳に固定することができて、耳たぶの厚みも選びません。
そんなネジバネ玉ブラを使った作品がこちら。

スワロフスキークリスタル・イヤリング

スワロフスキーの上品な輝きが美しいイヤリング(右)。シックな色合いで“甘すぎないフェミニン”を演出します。

材料と道具

■イヤリング ネジバネ玉ブラ ロジウムカラー (4mm) … 1ペア
■テグス2号 (0.23mm) … 50cm × 2本
■スワロフスキー・クリスタル #5000 クリスタル(6mm) … 2個
■同#5810 プラチナ (4mm) … 4個
■同#6010 デニムブルー(13×6.5mm) … 2個
■平ロンデル クリスタル/RC (6mm) … 2個
■スワロフスキー・クリスタル #5328 クリスタルシルバーナイト(5mm) … 2個
■丸カン ロジウムカラー (0.8×6mm) … 2個
■同 (0.8×4mm) … 2個
■平ヤットコ
■ニッパー

作り方

STEP.01
50cmのテグスに、スワロフスキー・クリスタルのクリスタル→同プラチナ→同デニムブルー→平ロンデル→スワロフスキー・クリスタルのクリスタルシルバーナイト→同プラチナの順に通していきます。再度パーツにテグスを通し、テグスを二重にします。
STEP.02
テグスを2回結びます。
結び目から2本のテグスが外に出ているので、それぞれを左と右のパーツに押し入れていきます。この時パーツ2つ程度に押し入れるのが、強度が増す関係で良いとされています。このままだと結び目が見えているので、左か右の余ったテグスを引っ張りパーツの中に引き入れ、余ったテグスを切ります(写真は余分をカットする前の状態)。
STEP.03
テグスに丸カン0.8×6mm、同0.8×4mmをつなぎ、イヤリング金具とつなげます。
STEP.04
もう1つ同じものを左右対称になるように作ります。

2.ポストタイプのピアスのように見えて、アレルギーの人でも安心して使える「ノンホールピアス 樹脂 カン付き」

ピアスのように楽しめます。

パーツがクリアなので、その名の通りピアスを付けているように見えるのが特徴。樹脂で作られているので付け心地が軽く、金属アレルギーがある方も安心して楽しめる素材です。
さらに「ノンホールピアス 樹脂 カン付き」なら耳たぶにクリア樹脂をつけるので、取り付けたチャームやチェーンを引き立たせます。
オリジナルイヤリング作りは、パーツに取り付ける素材(モチーフ)選びも楽しいものです。
せっかく選んだチャームやチェーンを見てもらうなら、クリアで目立たない、ピアスを付けているように見える透明樹脂パーツをおすすめします。
ピアスはイヤだけど、ピアスらしさを演出したい方にぴったりです。
そんな「ノンホールピアス 樹脂 カン付き」を使った作品例はこちら。

スネークチェーンのイヤリング

スネークチェーンのしなやかな質感が、女性らしさを演出するイヤリングです。

材料と道具

■丸カン ゴールド (0.6×3mm) … 4個
■カシメ ゴールド (1.5mm) … 2個
■チェーンエンド 1連 ゴールド (#100(約2.0mm)) … 2個
■ノンホールピアス 樹脂カン付 クリア/G … 1ペア
■チェーン 260PNR ゴールド … 117cm
■連爪 クリスタル/G (#100(約2.0mm)) … 10cm
■多目的クラフトボンドNeo … 適量

■平ヤットコ
■ニッパー

作り方

STEP.01 ニッパーで連爪17コマ×2本、チェーン8cm×2本にカットします。

STEP.02 チェーンエンド(写真下)の中に連爪(写真上)1コマ分をはめ込み、平ヤットコを使ってチェーンエンドのツメを内側に倒して固定します。
STEP.03 チェーンエンドに丸カンを取り付け、イヤリング金具のカンとつなぎ合わせます。

STEP.04 カシメ(写真下)の内側に少量の接着剤をつけ、チェーンの先端に合わせます。平ヤットコを使って片方ずつ折りたたみ、しっかり固定します。
STEP.05 ノンホールピアスのU字部分に丸カンを使ってつなぎ合わせます。

STEP.06 同様にもう片耳分も作ります。

3.カンにチャームを取り付けるタイプにおすすめのモチーフ

ミクロパヴェ ダビデ ゴールド

石畳のように並べられたキュービックジルコニアが美しい。

チャーム ジルコニア トライアングルフレーム

カンがついているので取り付けも簡単。

トライアングル以外にも人気の形がいっぱい。

キャスト石座 #4320 8×6㎜

中に入れるスワロフスキーの色は豊富な種類の中から選べます。

メタルパーツ スティック ウェーブ 1カン

サイズ違いを重ね付けするのがおすすめ。

メタルスティック石付 1カン 

色はゴールド、ロジウムカラーから選べます。

おわん型にパーツを貼り付けるタイプ

1.大ぶりなパールを付けるだけで簡単に今っぽくなる!「ネジバネおわん型」

耳たぶの厚さも選びません。

次にご紹介するのが「ネジバネおわん型」。おわん部分に接着剤でパーツを貼り付けるだけで完成するので初心者にもおすすめ。ネジバネ玉ブラと同じくネジとバネで耳に固定できます。

ネジバネおわん型の魅力は、パーツを取り付けてカンタンに作れることだけではありません。
パールを付けるだけで出来上がるパーツや、おしゃれなピアスのように目をひくバックキャッチを、イヤリングでも作ることが出来るんです。
下でご紹介するようなパールとチャームを組み合わせれば、大きめのパーツによる小顔効果や好みの色合いのチャームを組み合わせて、あなただけのイヤリングが完成です。
作品例はこちらです。

樹脂パールのイヤリング

大ぶりなパールを一つ付けるだけで完成!初心者にもうれしい簡単レシピでできる、ベーシックなイヤリング。

材料

■樹脂パール 片穴 ホワイト(10mm) … 2個
■イヤリング ネジバネおわん型 ロジウムカラー(8mm) … 1ペア
■コニシボンドウルトラ多用途SU クリヤー … 適量

※工具は不要です(接着剤をつける時は爪楊枝等を使ってください)

作り方

STEP.01 樹脂パール片穴をネジバネおわん型に接着剤でつけ、完全に乾かします。

STEP.02 もう片方も同様に作ります。

2.前から見ても後ろから見てもおしゃれ!「三角バネ式 おわん裏カン付」

流行のバックキャッチがお手軽に。

ピアスで最近注目されているのがバックキャッチ。もともとはピアスを留めるだけの役目だったキャッチにもパールやチェーンが付いていて、より立体的なおしゃれが楽しめます。それをイヤリングでもできるように作られたのが、こちらの「三角バネ式 おわん裏カン付」。表にはパーツを貼り付け、裏にはチャームをぶら下げることができます。

例えば、こちら。

コットンパールとジルコニアキューブのイヤリング

コットンパール×バックキャッチで、上品さとキュートさを合わせ持ったイヤリングです。

材料と道具

■イヤリング 三角バネ式 おわん裏カン付 ゴールド(5mm) … 1ペア
■コットンパール丸玉 ホワイト(10mm) … 2個
■チャーム ジルコニア キューブ ゴールド(約H10×W7.5mm) … 2個
■チェーン K-101 ゴールド(線径約0.3mm) … 30mm × 2本
■丸カン ゴールド(0.5×2.3mm(洋白)) … 6個
■コニシボンドウルトラ多用途SU クリヤー … 適量

■平ヤットコ

作り方

STEP.01 イヤリングパーツのおわん部分に接着剤で樹脂パールを付けて乾燥させます。

STEP.02 チェーンの両端とチャームに丸カンを付け、チェーンとチャームを取り付けます。

STEP.03 同様にもう片方も作ります。

3.おわん型に貼り付けるタイプのおすすめパーツ

アクリル ドイツ製 スクエア(無穴) 10mm

カラーは4色展開。

スワロフスキー・クリスタル #4745 10mm

定番色から個性的な色まで。

メタルフラワー 花芯 約16mm

こちらに片穴パーツ6mmや、スワロフスキー・クリスタル #1088などを付けてアレンジすることができます。

片穴パーツ6mm(写真は一例、素材や色違いなど全50種ほど)。

スワロフスキー・クリスタル #1088 pp7(全7色)。

京都オパール 丸玉 片穴(全19色)

平らなモチーフを貼り付けるタイプ

1.流行のビッグモチーフもOK!「蝶バネ丸皿」 

ゴールドとロジウムカラーの2色展開。

裏が平らになっているパーツを接着剤で付けることができる、バネ式のイヤリング金具。丸皿部分が大きいので、流行のビッグモチーフでも問題なく取り付けることができます。正面から見ると金具が見えないのでピアスのように着けることができ、クラシカルな印象を与えてくれます。

そんな蝶バネ丸皿を使った作品例がこちら。

樹脂パールの大ぶりイヤリング

小顔効果抜群で大流行中の大ぶりなイヤリング。樹脂パールの上質さでエレガントにもキュートにも見せてくれます。

材料と道具

■コットンパール 丸玉 ブルーベリー (12mm) … 2個
■樹脂パール ソロバン ホワイト(11×4mm) … 2個
■同ドラム ホワイト(8×9mm) … 2個
■同アーモンド バロック ホワイト(18×20mm) … 2個
■銅玉 ゴールド(3mm) … 2個
■Tピン ゴールド (0.8×65mm) … 2本
■デザイン丸カン ツイストNo.2 ゴールド (8mm) … 2個
■イヤリング 蝶バネ丸皿 ゴールド (15mm) … 1ペア
■多目的クラフトボンドNeo … 適量

■平ヤットコ
■丸ヤットコ
■ニッパー
■目打ち

作り方

STEP.01 蝶バネ丸皿にクラフトボンドで、樹脂パールアーモンドをつけます。

STEP.02 Tピンに、コットンパール丸玉→樹脂パールソロバン→銅玉→樹脂パールドラムの順に通します。
STEP.03 丸ヤットコを使ってT ピンの先端を丸めます。

STEP.04 蝶バネ丸皿に平ヤットコを使ってデザイン丸カン(写真右)を取り付け、Tピンと結合して完成。
STEP.05 もう片方も同様に。

2.耳が痛くならず手軽に着けることができると人気「ネオジムマグネット 平丸」

長時間付けても痛くなりにくいのが特徴。

せっかくのおしゃれも耳が痛くなると台無しです。素敵な自分に生まれ変わったのなら、目一杯おしゃれを楽しみたいですよね?イヤリングにありがちな「耳が痛くなる」、「金属アレルギーが気になる」といった悩みにはマグネット型イヤリングの「ネオジムマグネット 平丸」をおすすめします。
ソフトな付け心地ですから、イヤリングはあまり好きじゃないという方にもおすすめ。
またピアス穴を塞がないといけない方や隠したいシチュエーションでも重宝しますよ。
手作りだから出来る、流行のパーツを使った自分だけのオリジナルイヤリングは、あなたの悩みを解消しながら、洗練されたあなたを演出します。

そんな「ネオジムマグネット 平丸」を使った作品例をご紹介。

樹脂パールのマグネットイヤリング

流行の樹脂パールを使った大ぶりなイヤリング。

材料と道具

■樹脂パール アーモンド バロック ホワイト (14×16mm) … 2個
■アクリルパーツ スクエア べっ甲 大(約14mm/約22mm) … 2個
■ネオジムマグネット 平丸 ニッケル (5×1mm) … 1ペア
■接着剤 エクセルエポ … 適量

※道具は不要です

作り方

STEP.01 アクリルパーツ スクエア べっ甲と樹脂パール アーモンドそれぞれに接着剤を塗り、マグネットを貼り付けます。この時、磁石が反発する向きに貼り合わせないよう、注意してください。

STEP.02 接着剤が完全に乾いたら完成。

STEP.03 もう片方も同様に。

3.蝶バネやマグネットイヤリングにおすすめのモチーフ

アクリルパーツ べっ甲シリーズ

べっ甲のレトロな雰囲気がたまらない。

メタルパーツ 星 22mm

小さいサイズもあるのでお好みで。

キャストパーツ フレーム ヘキサゴン

UVレジンでフレームの内側を埋めて使います。

樹脂パール カボション

サイズは14mmと16mmの2種類。

樹脂パール スリークオーター 片穴

ホワイトとクリームの2色展開。

スワロフスキー・クリスタル #4869 8mm

裏面が平になっているスワロフスキー・クリスタル。蝶バネには小さく、不向き。

この他にも、ビジューパーツを組み合わせて貼り付けるのもおすすめです。

押さえておきたいイヤリングのトレンド

2017S/S、押さえておきたいトレンドと言えばこの3つ!

1.ビッグモチーフ

イヤリングだけでなく、アクセサリー全体のトレンドであるビッグモチーフ。中でもレトロでクラシカルな雰囲気のあるアクリルパーツや、一粒で華やかな印象になる大き目のコットンパールは大人気。それ以外のパーツでも、サイズに迷ったらなるべく大きいものを選べば、今っぽさを演出できますよ。付けるのに勇気がいるという人もいるかもしれませんが、大き目モチーフに目がいくことで小顔効果もあるのです。ぜひ挑戦してみてくださいね。

2.ジオメトリック

引き続き人気のあるジオメトリック(幾何学模様)。三角形や正方形などの形が特に人気です。この形はすっきりとして洗練された、モードなイメージを与えてくれます。中でもジオメトリックな形を取り入れつつ、レトロな印象のアクリルパーツが大人気。一つは持っておきたいアイテムです。

3.スティックモチーフ

ぶら下げるチャームの中でも特に人気なのが、スティック状のもの。真っ直ぐなものやゆるくカールしたものなど種類も様々です。サイズの違うものを複数使うのもおすすめ。揺れるモチーフは女性らしさを演出してくれます。

ピアスにはないイヤリングの魅力は?

なんといっても魅力なのは、ピアスのように穴を開ける必要がなく、つけたいと思った日からつけられることです。体に負担をかけないのもイヤリングの良いところ。ピアスは重い素材を付けてしまうと耳が引っ張られ負担をかけることがありますが、その点イヤリングなら流行のビッグモチーフも心おきなく楽しめます。ピアスホールは開いているけど、ビッグモチーフだけはイヤリングという人もいるのだとか。ただし、イヤリングもあまり重いと落下してしまうことがあるので、付ける素材はアクリルパーツやコットンパールなど軽めのものを心がけてみてくださいね。

体の負担と言えばアレルギーがあってピアスができない人も、樹脂パーツなどを使えば耳元のおしゃれを楽しめます。一度あきらめてしまった人も、ぜひまたイヤリングでおしゃれを再開してみてください!

たくさんのイヤリング金具や、モチーフをご紹介しましたが、お気に入りのデザインは見つかりましたか? ハンドメイドは心を込めて1つずつ作ることで、既製品にはない特別な一品になります。自分用に作るだけでなく、お友達や家族の誰かを思い浮かべながらプレゼントとして作っても楽しいですね。組み合わせが無限大で奥深いハンドメイドの世界、ぜひのぞいてみてください!

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

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