【ハンドメイドアクセサリーの作り方】ピアスやイヤリングを手作りしよう!

これからハンドメイドアクセサリーに挑戦したいへ、これだけあればOK!の道具と、初心者でも作れるレシピをご紹介。意外と少ないアイテムで気軽に始められるので、新しい趣味を見つけたい人にもオススメです。

公開日 2017.05.27

更新日 2022.01.07

【ハンドメイドアクセサリーの作り方】ピアスやイヤリングを手作りしよう!

趣味として不動の人気を誇るハンドメイド。DIYブームやハンドメイド作品を個人で販売できるサイトの人気などの相乗効果もあり、今さらに熱い注目を集めています。中でも人気のジャンルは、アクセサリー。

しかし手作りアクセサリーは金具の加工などがあり、「難易度が高そう…」と尻込みしている人もいるのではないでしょうか。今回は手作りアクセサリーの材料や工具、キットなどを取り扱う「貴和製作所」さんにお話を伺い、ハンドメイドアクセサリーのビギナーさんでも簡単かつ短時間に作れちゃう手作りアクセサリーをご紹介していきます。

これさえあえば大丈夫!基本の工具

まずはビギナーさんがそろえておきたい基本の工具についてご紹介していきます。
【ハンドメイドアクセサリーの作り方】ピアスやイヤリングを手作りしよう!

平ヤットコ … 500円程度

先端が平らになっているヤットコ。金具を挟む工具です。これを使ってパーツをつなぐ役目をしている丸カン、Cカンを開閉したり、つぶし玉をつぶしたりします。
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丸ヤットコ … 500円程度

先端が丸くなったヤットコ。こちらも金具を挟む工具で、ビーズを通して使う9ピン、Tピンの先を丸める時に使用します。
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ニッパー … 500円程度

ビーズを通すのに使うテグスやワイヤー、チェーン、ピンなどをカットする工具です。

平ヤットコ、丸ヤットコ、ニッパーとケースが付いた工具3点セットがビギナーさんに人気だとか。
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目打ち … 250円程度

先端を押し付けると小さな穴を開けることができる工具です。手ではできない細かい作業が可能です。パーツに詰まったゴミを取ったり、チェーンのコマを広げたり、結び目を作ることができます。
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指カン…100円前後

指にはめて丸カンやCカンの開閉に使用する工具です。利き手の逆の親指にはめて、平ヤットコでつかんだカンを溝にはめ、カンの口を前後にずらして開閉します。線径0.6~2.0mmまでの丸カン・Cカンに使用可能。
これらの工具は、リーズナブルながら初心者から上級者まで誰でも使える工具です。もう少し上の価格帯で、耐久性が強い(長年使うことができる)ものもあるそうですが、精密さでは問題ないとのこと。貴和製作所のスタッフさんたちにも長年愛用している方が多いそうですよ。

ビギナーさんが最初に作りたいアクセサリー

1.工具をほとんど使わずにできる!コンチョとホワイトハーツスターのヘアゴム

工具を使って金具を加工するのが不安な人に、オススメの作品がこちら。金具の加工をするのは1カ所だけで、後は通して結ぶだけの簡単ヘアゴムです。
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「作業工程がほとんどないので、初めてアクセサリーを作る方や、手先の器用さに自信がない方にもオススメですよ!」(貴和製作所さん)

材料と道具

■チェコシード ホワイトハーツ スター ダークブルー(約7mm) … 2個
■同イエロー(約7mm) … 2個
■ボタンパーツ コンチョ6 シルバー (31mm) … 1個
■丸カン ロジウムカラー(0.8×4.5mm) … 1個
■ヘア金具 ヘアゴムカン付 黒/RC … 1個
■人工皮革スエードテープ No.246(ターコイズ) … 18cm

■目打ち
■平ヤットコ

作り方

STEP.01 目打ちを使ってホワイトハーツスターをスエードテープの両端に配置されるよう2つずつ通し、端から約1cmのところでそれぞれ留め結びをする。

STEP.02 スエードテープを二つ折りにし輪になった部分を、コンチョボタン裏面の金具に通し、スエードテープの端をくぐらせて固定する。
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このようにくぐらせます。

STEP.03 コンチョ裏面の金具に平ヤットコを使って丸カンを付け、ヘアゴムについているカンとつないで完成。
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2.お気に入りの石を付けたらもう完成!ピンクゴールドとパールのツイストリング

次にご紹介するのがリング台にパーツを付けるだけで完成する、ビギナーさんにもってこいのリング。パーツは取り外すことができるので、その日の気分に合わせたものをチョイスできるのが魅力です。
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「リング台にパーツをはめ込むだけの簡単なレシピです。リング台は様々なデザインのものを用意していますので、パーツとリング台の組み合わせでビギナーさんでも簡単にオリジナリティを出せます。別々の指に複数個つけてもおしゃれですよ!」(貴和製作所さん)

材料と道具

■シャイニーパール ホワイト (8mm/1本(約7.5インチ)) … 1個
■リング台 ツイスト 6-10mm通し穴用 ピンクゴールド (約10号) … 1個

■ニッパー

作り方

STEP.01 リング台のツメを2mm残してカットします。
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リング台。ツメをニッパーで切り取り、間にパーツをはめ込む。

STEP.02 パーツ(シャイニーパールホワイト)の幅に合わせて、リング台を開きます。この時、開きすぎると、穴にはめた時にツメが見えてしまうので注意。

STEP.03 パーツの片側の穴にリング台のツメを差し込み、もう片側の穴にツメを差し込んだら完成です。
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組み合わせは無限大。

3.糸通しの作業が楽しい!幻想的な光の輝きが美しいルナフラッシュのブレスレット

次にビギナーさんにオススメするのは、光に透かすとオーロラのような輝きのあるルナフラッシュという人工石とスワロフスキーを糸に通していくだけで簡単に作れるブレスレット。
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「作業に少し慣れてきたらオススメしたいのが、こちらのブレスレット。パーツを糸に通していく作業はなかなか楽しいですよ!チャームはたくさん種類があるので、お好きなものに変えてアレンジしてもOK!」(貴和製作所さん)

材料と道具

■スワロフスキー・クリスタル #5810 パステルブルー (3mm) … 14個
■同パールセントホワイト (8mm) … 7個
■半貴石 ラウンド ルナフラッシュ クリアホワイト(模造)(10mm) … 7個
■チャーム ラッキースター クリスタル/G(約13×11mm) … 2個
■同ラッキースノー クリスタル/G(約13×10mm) … 1個
■デザイン丸カン ツイストNo.2 ゴールド(8mm) … 3個
■スーパーアンタロン(0.6mm) … 40cm
■多目的クラフトボンドNeo … 適量

■ビーズ通し針
■目打ち
■平ヤットコ

作り方

STEP.01 パールは塗装でつながっているものはバラバラにして、パールの穴のカスを目打ちで取り除きます。

STEP.02 スーパーアンタロン(テグス)にビーズ通し針を通し、その反対側の先端にビーズが落ちないようテープを貼ります。

STEP.03 ルナフラッシュ → スワロフスキーパステルブルー → スワロフスキーパールセントホワイト → スワロフスキーパステルブルー の順に通していきます。

STEP.04 スーパーアンタロンを二重で通します。最後に引っ張ってもうまくまとまらないので、1つずつ位置を整えながら通していきます。

STEP.05 通し終わったら、スーパーアンタロンを2回強く結びます。

STEP.06 結び目から2本のスーパーアンタロンが外に出ているので、それぞれを左と右のパーツに押し入れていきます。この時パーツ2つ程度に押し入れるのが、強度が増す関係で良いとされています。このままだと結び目が見えているので、結び目に接着剤を付け、乾かないうちに左か右の余ったスーパーアンタロンを引っ張り、パーツの中に引き入れます。

STEP.07 乾いたら余分なスーパーアンタロンを切ります。

STEP.08 チャームのカンとデザイン丸カンを、平ヤットコを使って取り付けます。

STEP.09 チャームを取り付けたい場所にデザイン丸カンを取り付けて完成。

4.大流行の兆し!ビッグレトロイヤーピアス

ビッグモチーフが大流行中の今季。その中でも人気なのがアクリルを使ったレトロスタイル。こんなおしゃれなピアスがビギナーさんでも作れちゃいます。
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「一見高度に見えるこちらのアクセサリーですが、丸ヤットコを使ってTピンを丸める作業さえできれば、後はパーツを通していくだけです。Tピンは1袋の中に約32個入っているので、それを使って丸める練習をするのもいいかもしれないですね!」(貴和製作所さん)

材料と道具

■アクリル ドイツ製 丸 べっ甲 (14mm) … 2個
■同ナツメ模様 オフホワイト/G (14×11mm) … 2個
■同スクエアフレーム付 ホワイトパール/G(約24×24mm) … 2個
■花座 No.8 ゴールド(約7.5mm) … 2個
■Tピン ゴールド (0.7×45mm) … 4本
■ピアス 丸皿 ゴールド(3mm) … 1ペア
■ピアス用ゴム 大 クリア … 1ペア
■多目的クラフトボンドNeo … 適量

■平ヤットコ
■丸ヤットコ
■ニッパー

作り方

STEP.01 Tピンに、花座 → アクリル スクエアフレーム付 ホワイトパール → 同ナツメ模様 の順で パーツを順番に通していきます。

STEP.02 Tピンを直角に曲げ、7mm残してニッパーでカットします。この時、先が飛ばないように下を向けてカットしてください。

STEP.03 丸ヤットコを使って、Tピンの先端を丸めていきます。

STEP.04 もう1本Tピンを用意し、花座 → アクリル 丸 べっ甲の順でパーツを通していきます。

STEP.05 2、3と同様に先端を丸めてください。

STEP.06 3と5で出来上がった先端の輪の部分を、平ヤットコを使って連結します。

STEP.07 アクリル 丸 べっ甲の裏側中央に、ピアス 丸皿を多目的クラフトボンドで貼り付けます。

STEP.08 ボンドが乾いたらピアス用ゴムをキャッチとして取り付けて完成です。

STEP.09 もう片方も同様に。
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組み合わせ次第でお好みのデザインに!

5.スワロフスキー・クリスタルとジョイントパーツで作る、パール風ネックレス

幅広い層から支持され、流行に左右されないパールネックレス。1つは持っておきたい、でも他の人とかぶってしまいそう、そんな人にオススメなのがジョイントパーツを使って作るパール風のネックレスです。このジョイントパーツが1つ入っただけで、「よくあるパールのネックレス」から抜け出すことができます。
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「高級感があり作るのは難しそうと思われるかもしれませんが、エンドパーツと呼ばれるボールチップやつぶし玉を使った端の処理を覚えてしまえば、そこまで難しくはありません。この処理ができるようになると、作れるものの幅も広がるのでぜひ挑戦してみてくださいね!」(貴和製作所さん)

材料と道具

■スワロフスキー・クリスタル #5810 ホワイト (6mm) … 100個
■ジョイントパーツ パヴェ ラウンド 2カン クリスタル/G (約16mm) … 1個
■銅玉 ゴールド(2mm) … 2個
■ボールチップ(国産) ゴールド(中・内径約3mm) … 2個
■つぶし玉 ゴールド(外径 2mm) … 2個
■マグネットクラスプ No.15 ゴールド/ソフトゴールド (約14.5×6mm) …1セット
■ナイロンコートワイヤー ゴールド(真鍮) (0.3mm) … 210cm

■目打ち
■平ヤットコ
■ニッパー

作り方

STEP.01 ナイロンコートワイヤーを80cm×1本、130cm×1本にニッパーを使ってカットします。

STEP.02 パールは塗装でつながっているものはバラバラにして、パールの穴のカスを目打ちで
取り除きます。

STEP.03 80cmのワイヤーの中央にジョイントパーツを通します。
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STEP.04 重なっている2本のワイヤー部分に銅玉を通し、スワロフスキー・クリスタル ホワイトを28個通していきます。
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STEP.05 通し終わったらボールチップ、つぶし玉の順に通し、つぶし玉に先端をもう一度くぐらせます。
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STEP.06 目打ちを使ってつぶし玉をボールチップに引き寄せ、平ヤットコでつぶし玉をつぶして固定します。
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STEP.07 6をボールチップの中に引き入れワイヤーの端を2mmほど残してカットし、平ヤットコでボールチップを閉じます。
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STEP.08 130cmのワイヤーにも3〜7の手順を行います(クリスタルホワイトは72個)。

STEP.09 ボールチップのカンとマグネットクラスプを平ヤットコで結合して完成です。

6.クリスタルクレイで作るキュートでシックな黒猫のブローチ

今ハンドメイドアクセサリーの素材として注目を集めているのが、クリスタルクレイ。立体的なデコレーションが楽しめる接着粘土です。このブローチはクリスタルクレイの中にスワロフスキークリスタルを埋めていくだけで簡単に作ることができます。
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「気軽にデコレーションを楽しめるように開発されたクリスタルクレイ。ビギナーさんがデコレーションをやろうとすると、接着剤が乾かないうちに!と焦って、配置がずれてしまうことがあるのですが、クリスタルクレイは硬化が始まるまで90分ほどあるので、ビギナーさんでも慌てずに作ることができますよ!」(貴和製作所さん)

材料と道具

■スワロフスキー・クリスタル#1088 PP17 ジェット/unf … 60個
■デザインフレーム ネコ ロジウムカラー(約H39×W21mm) … 1個
■丸カン ロジウムカラー(1.0×5mm) … 1個
■中巻カブトピン1カン ロジウムカラー (40mm) … 1個
■クリスタルクレイ ブラック(パテA、Bのセット) … 適量

■ミラクルピックアッパー(小さなスワロフスキーを使用するので小さなパーツを簡単に拾うことができるこの工具があると便利)
■平ヤットコ
■クリアファイル … 1枚 (クリスタルクレイが乾くまで置いておくため)
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ミラクルピックアッパー。

作り方

STEP.01 クリスタルクレイに付属のビニール手袋を着用し、パテAとパテBをクリアファイルに取り出します(量はそれぞれ直径1cmの玉くらい)。

STEP.02 色ムラがなくなるまで練り合わせます。

STEP.03 クリアファイルの上にネコのデザインフレームを置き、その中にクリスタルクレイを敷き詰めていきます。

STEP.04 スワロフスキークリスタルを貼り付けていき(外側からバランスを見ながら配置していきましょう)、配置が終わったら完全に硬化させます。練り合わせてから24時間ほど。

STEP.05 平ヤットコを使って、ブローチ金具に丸カンを付け、ブローチとつなげれば完成です。

上達するコツとは?

いきなり難易度の高いものに挑戦するのではなく、まずはゴムを通して結ぶだけのブレスレットや、パーツを貼り付けただけのものなどで、簡単にかわいいものが出来上がっていく工程を楽しんでみましょう。慣れてくると仕上がりがきれいになってきたり、スムーズに工具を扱えるようになったりします。そうなったらステップアップしていくのがオススメです。

また、貴和製作所では各実店舗で講習会を行っていますが、実際に上手な人に教えてもらうことも上達の近道だそうです。実際に作業工程を見たり教わったりすることで、作り方を読んだだけではわかりにくいポイントも習得することができるのだとか。

ビギナーさんにはメリットだらけ!キット商品

貴和製作所ではたくさんのキット商品を販売しています。ビギナーさんにはうれしいいろんなメリットが。

例えば、お店に行って材料を買い集めようとすると、細かいパーツをたくさん選ぶのは時間がかかるもの。パーツによる細かな違いが見分けにくいことも。そんな時、キット商品であればさっと買うことができます。

また、パーツが余らないのも魅力。ハンドメイドのパーツは、ものによっては多数入っていることも多いのです。その点、キットであれば必要な量だけを買うことができます。工程に迷った時も必要な数しか入っていないことで、間違わずに製作ができるというメリットもあります。
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金属アレルギーが気になる方は

作品を製作する時に気を付けたいのが金属アレルギー。アクセサリーの金属部分が肌に触れることで、かゆみや赤みなどの症状を引き起こします。一度発症してしまうと、その金属に触れるたびにアレルギー反応が出てしまうので、すでに発症してしまった人はもちろん、まだ症状のない人もアレルギーの原因になりやすい金属はできるだけ避けた方がいいでしょう。
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金属アレルギーの原因になるのはイオン化しやすい金属です。代表的なものがニッケルやクロム。安価なピアスやイアリングでは、これらの金属でメッキすることが多くあります。手軽に手に入れられますが、アレルギーになる恐れがあるので、十分な注意が必要です。

一方、アレルギーになりにくい金属は、純金、純銀、チタンなどです。中でも価格がリーズナブルで扱いやすいのが純銀。純銀といっても100%が銀というわけではありません。銀は柔らかいため、銅などの金属を混ぜて使うことが一般的です。含有率で呼び方が異なり、一般的には92.5%が銀の「シルバー925」を「純銀」と呼びます。金属アレルギーを避けるなら、まずはこのシルバー925がオススメです。
また、サージカルステンレスやチタンもアレルギーフリーの金属として注目されています。サージカルステンレスは、医療用のメスにも使われる金属です。チタンもメガネなどに使われています。軽く丈夫で錆びにくく、人体への影響が少ないので安心して使えます。
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最後にご紹介するのは、価格はやや高くなりますが、見栄えもいい純金です。純銀と同じく金も含有率で呼び方が異なり、58.5%で14K(14金)、75%で18K(18金)、99.99%で24K(24金)のようになります。24Kは非常に高価なので、金属アレルギー対策という観点からはゴールドメッキやゴールドフィルドのパーツを選ぶのがオススメです。特にゴールドフィルドはメッキに比べて100倍もの被膜の厚みを持つので、表面が剥がれる心配がほとんどありません。

気軽に製作体験ができる教室もオススメ

一人で始めると苦労も多いハンドメイドですが、製作体験から始めるという手もあります。まずはプロに手ほどきを受けて、それから本格的に、ハンドメイドに挑戦してみてもいいでしょう。多くの工房やショップで、ビーズやリング、ピアスなどの製作を体験できるワークショップが開催されています。2時間程度で完結するものから、何回かに分けてじっくり学べるものまで内容も多彩。中にはカップルで参加できるコースや、ショップ主催で店内のパーツを使って製作体験ができるコースもあります。SNSでアクセサリーの製作工程を動画で公開しているショップもあるので、体験を申し込む前にいろいろチェックしてみましょう。
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慣れたらデザインの幅が広がるオリジナルアクセサリー作りに挑戦!

お店や街で見かけるような素敵なアクセサリーが簡単に、リーズナブルに作れるのがハンドメイドの魅力。上達していったら、自分だけのオリジナルデザインを考えるのも楽しそうです。ますます拡大しそうなハンドメイドブームに乗っていきましょう!

レジンならハンドメイド作品の大量製作も可能!

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一点物という印象が強いハンドメイド作品ですが、1つ作ればそれを元にたくさんのアクセサリーを製作可能です。そんな時に役立つのが、レジンと呼ばれる樹脂素材。普段は液体ですが、化学的に反応することで固形化します。固まった後はクリアで美しい質感となるため、作品のグレードを落としません。

レジンには、紫外線を当てることで固まるUVレジンと、主剤と硬化剤を混ぜると固まるエポキシレジンの2つがあります。UVレジンは太陽光でも固まりますが、UVライトを使うと、長くても数分程度で硬化する仕組み。それに対し、エポキシレジンが硬化するまでにかかる時間は1~3日程度です。

まずは粘土などで作品の型を取ってレジンを流し込めば、同じ形のアクセサリーを好きなだけ作ることができるのです!

型取りはプラスチック粘土の「おゆまる」で

型を取る素材にはいろいろな種類がありますが、これまで一般的だったのは、シリコンゴムや石膏粘土、樹脂粘土でした。そんな中、価格の安さと手軽さか大きく利用者を伸ばしてきたのが「おゆまる」というプラスチック粘土です。

おゆまるは、80度以上のお湯で温めると粘土のように柔らかくなり、冷めると固まるので、レジンを流し込む型として使えます。レジンと同じ樹脂同士ですが、型取り時に密着して剥がれにくくなることもありません。

しかも、再度熱を加えるとまた柔らかくなるので、何度でも使えます。型取りに失敗してもやり直せるので初心者でも安心。型として使った後も、不要になったらリサイクル可能です。このように経済的でエコな性質を持っているおゆまるは100円ショップでも入手できるため、全国のハンドメイド作家の間で大人気になりました。

とにかく簡単!おゆまるの使い方

おゆまるは、沸騰したお湯の中に2~3分入れて温めて使用します。粘土のように柔らかくなったら、お湯から出して水気を切りましょう。水分が残っていると、レジンを流し込んだ時にしっかりと固まらなくなるので気を付けてください。続いて、冷めないうちにオリジナル作品に押し当てます。作品の形状が対称物の場合は、全体型取りする必要はなく、半分のみで問題ありません。非対称の場合は「おゆまるを2つ用意し、両面から挟むように押し当てます。

十分に密着して隙間がなくなったら、そのまま冷やして固まるのを待ちましょう。冷蔵庫を使うと時間を短縮できますが、冷えすぎると必要以上に固くなり、原型を取り出しにくくなるので注意してください。固まった後に本体から剥がせば、型の完成です。こちらにレジンを流し込んで固めれば、複製品の出来上がりです。

ぜひここでご紹介した方法を参考にして、オリジナルのアクセサリー作りを楽しんでみてくださいね!

DIYer(s)

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