アメ車をエイジング塗装

2018.05.24

30〜40年経過したシボレーのピックアップトラック。 革ジャンやブーツやデニムの様に、新品よりカッコいい経年劣化を目指して、ゴールデンウィークを利用して一人で塗りました。

材料と道具

  • 塗料と塗装用具

作り方

STEP.01

元の状態は、過去オーナーが全塗装しているため年式の割に綺麗でした。
古びた雰囲気に持っていきたいので、メタリックやパールの入っていないソリッドな艶消し塗料で塗り替えます。

STEP.02

ショップトラックの様にドアにレタリングを入れるためMacでデザインを起こします。
実車の写真に合成して、塗り分けやバランスを詰めていきます。

STEP.03

ゴールが決まったら方向性を見失わないようにイメージボードを作り、必要な塗料を一式揃えて、塗り分けや位置決めの資料などを書き出します。
片面は払い下げのポリスカーに見えるよう、ドアのデカールをアメリカより個人輸入。

STEP.04

全体にサンダーとペーパーやすり等で足付けを行います。
その後、洗車と脱脂をして、ドアミラーやウインカーレンズを外し、マスキングをしたら塗装準備完了。

STEP.05

後々のエイジング加工を見越して、一旦全てマットブラックをローラーで二度塗りします。
次にマットホワイトでルーフと左ドアを塗装します。
耐久性を考慮して2液型のウレタン塗料を使用しました。

STEP.06

白く塗った左ドアに、きっちり測定し水平垂直とセンターを出してからポリスデカールを貼り込みます。

STEP.07

右ドアにはアイボリーの塗料でレタリングを描き込みます。
リアバンパーは、スプレー缶のチャコールグレーで塗装します。

STEP.08

「ぶつけたフェンダーを板金修理せず、ジャンクヤードから拾ってきた違う色のフェンダーと交換したまま」に見えるよう、右前フェンダーのみ調色したターコイズで塗装。
さらにマスキングしてミルキーホワイトでツートンカラーに。
バンパーをクラック塗装して、全体のエイジング加工と錆び塗装もスタート。

STEP.09

サンダーで削ったり、ペーパーやスポンジやすりを当てて、経年劣化で薄くなった塗面を再現。
さらにサビやウェザリングをどんどん描き込んでいきます。

STEP.10

どこがどう錆びるか、どういう理由でどこが禿げるか、本物に見えるようエイジングを進めます。
全体のバランスを見て、やり過ぎる一歩手前くらいで完成です。

完成写真

FINISH.01

FINISH.02

FINISH.03

FINISH.04

作り方のコツ

アメリカで実際に転がってる車、実際のポリスカーや廃車だけでなく、重機や建機、フェンスやコンテナなど、イメージに近いサビ具合や色味をたくさん見ておくと、『ただ汚いだけの車』にならないと思います。

塗装に関しては全くの素人ですが、初めてでも200%満足な仕上がりになりました。