30〜40年経過したシボレーのピックアップトラック。 革ジャンやブーツやデニムの様に、新品よりカッコいい経年劣化を目指して、ゴールデンウィークを利用して一人で塗りました。
材料と道具
- 塗料と塗装用具
作り方
STEP.01
元の状態は、過去オーナーが全塗装しているため年式の割に綺麗でした。
古びた雰囲気に持っていきたいので、メタリックやパールの入っていないソリッドな艶消し塗料で塗り替えます。
STEP.02
ショップトラックの様にドアにレタリングを入れるためMacでデザインを起こします。
実車の写真に合成して、塗り分けやバランスを詰めていきます。
STEP.03
ゴールが決まったら方向性を見失わないようにイメージボードを作り、必要な塗料を一式揃えて、塗り分けや位置決めの資料などを書き出します。
片面は払い下げのポリスカーに見えるよう、ドアのデカールをアメリカより個人輸入。
STEP.04
全体にサンダーとペーパーやすり等で足付けを行います。
その後、洗車と脱脂をして、ドアミラーやウインカーレンズを外し、マスキングをしたら塗装準備完了。
STEP.05
後々のエイジング加工を見越して、一旦全てマットブラックをローラーで二度塗りします。
次にマットホワイトでルーフと左ドアを塗装します。
耐久性を考慮して2液型のウレタン塗料を使用しました。
STEP.06
白く塗った左ドアに、きっちり測定し水平垂直とセンターを出してからポリスデカールを貼り込みます。
STEP.07
右ドアにはアイボリーの塗料でレタリングを描き込みます。
リアバンパーは、スプレー缶のチャコールグレーで塗装します。
STEP.08
「ぶつけたフェンダーを板金修理せず、ジャンクヤードから拾ってきた違う色のフェンダーと交換したまま」に見えるよう、右前フェンダーのみ調色したターコイズで塗装。
さらにマスキングしてミルキーホワイトでツートンカラーに。
バンパーをクラック塗装して、全体のエイジング加工と錆び塗装もスタート。
STEP.09
サンダーで削ったり、ペーパーやスポンジやすりを当てて、経年劣化で薄くなった塗面を再現。
さらにサビやウェザリングをどんどん描き込んでいきます。
STEP.10
どこがどう錆びるか、どういう理由でどこが禿げるか、本物に見えるようエイジングを進めます。
全体のバランスを見て、やり過ぎる一歩手前くらいで完成です。
完成写真
FINISH.01
FINISH.02
FINISH.03
FINISH.04
作り方のコツ
アメリカで実際に転がってる車、実際のポリスカーや廃車だけでなく、重機や建機、フェンスやコンテナなど、イメージに近いサビ具合や色味をたくさん見ておくと、『ただ汚いだけの車』にならないと思います。
塗装に関しては全くの素人ですが、初めてでも200%満足な仕上がりになりました。