遊び心あふれるスケートボードアートの作品の世界/CIRCLE of DIY VOL.26

全国各地で活躍するDIYerたちとその作品を訪ねる本企画。今回は、スケートボードアーティストとして活躍されるトミーさんこと、オオトミヤスヒロさんにその作品と、それが生まれる工房の中をご案内いただきました。

2018.04.16

遊び心あふれるスケートボードアートの作品の世界/CIRCLE of DIY VOL.26

街での気軽な移動手段として、そして本格的な技を競う合う競技としても、人気が高いスケートボード。風を切るスリルや爽快感と、どんな場所でも楽しめる手軽さがなんとも魅力的です。そんなスケートボードを使って、様々な作品を生み出しているアーティストがいると聞き、さっそく千葉県は市川市へと向かいました。

誰も持っていないアイテムが欲しかった

笑顔で出迎えてくれたトミーさん。奥には、ご自身で作った提灯が。よく見ると、上輪と下輪部分がスケートボードの素材で出来ています。

工房のいたるところに、作品が置かれていました。カラフルなストライプが特徴的です。

-とても素敵な作品ですね。一体、どんなきっかけで作りはじめたのか教えてください。

「はじめは、普通のスケーターだったんです。歴は15年くらいになりますかね。でも、毎日スケートボードの練習をしていると、デッキ(ボード)部分の傷みが激しくって。いちいち買い直すのも面倒なので、自分で作ってしまえ、とリシェイプをしはじめたのが5年程前になります。うちが自動車の整備工をやっているので、何かを修理したり、作ったりすることは得意なんです。そこからスケートボードを使ったDIYに関心を持ち、いろいろと作るようになりました。最初は、“人が持っていないオリジナルのアイテムが欲しい!”と思って車のキーホルダーなどを作っていたのですが、徐々に知り合いから、あれも作って欲しい、これも作って欲しいといった依頼が入るようになりまして、今に至ります」

-トミーさんの作品は、色付きの板が何層も重ねられたデッキの断面を活かしたスタイルのモノが多いですが、その着想はどこから得たのでしょうか?

「海外のDIYのアイデアとかは参考にさせていただきました。あとは、それであえて和風の作品を作ってみたり、ニスの種類を変えてみたり、いろいろ試行錯誤しアレンジをしています。依頼をいただいた方と一緒に考えたりもしていますね」

自動車の整備会社を営む実家の2階の一部を工房として使っています。もちろんこちらもトミーさんがDIYして作ったそうです。

作業用のイスもスケートボードで作られていました。

設計は、0.0ミリ単位までこだわる

-どうやってスケートボードがこのような作品になるのでしょうか。製作過程を教えて下さい。

「まずは、スケートボードの調達からですね。これは、スケーター仲間や、知り合いのショップなどから譲ってもらっています。作品を作る前には、設計図を描き、細かい作りなどを確認していますね。後の工程になって、微妙に大きさが合わないと困るので、ミリ単位までしっかり決めてから作業にとりかかった方が効率がいいんです。この後の工程は、どんな作品を作るかによって変わりますが、大まかな流れとしては、板を形を揃えて切り出して、固定し、接着剤でとめます。しっかり固まったら、機械で形を整え、ニスを塗って仕上げます。基本的には何でも作れますよ!」

-トミーさんの作品はどうすれば手に入るのでしょうか。

「ご依頼を受けて作ることがほとんどですね。大体のイメージを伝えていただき、一緒にデザインを考えたりもします」

工房の前には山積みのスケートボード。

設計図は、ミリ単位まで誤差が出ないようにしっかりと書き込まれていました。丁寧な仕事ぶりがうかがえます。

8枚前後のベニヤ板が圧縮されているスケートボードのデッキ(ボード部分)。

作品にあわせてスケートボードの板を同じ大きさにカットします。

カットした板を接着剤をC型クランプで固定し、接着剤でつなぎ合わせます。

こちらは、木材を固定し、回転しながら削っていく旋盤(せんばん)という機械。

木材に穴を開けるために使用するホルソー。工房内には様々な大きさのものが置かれていました。

固定作業に欠かせないクランプ。

糸鋸で板を削っていきます。

湾曲しているスケートボードの板をきれいに削るためには、集中力が欠かせません。

トミーさんの作品が実際に使われているお店があると聞き、同じく市川市に店を構える、ニューヨークスタイルのピザ屋「YAMA PIZA」へと移動しました。
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