“ゴミを捨てるだけ”は過去の話。インテリアとしても優秀な大容量ダストボックスをDIY

今回DIYするのは、フタがパカパカと稼働するアメリカンなダストボックス。大容量なのでガンガン物を捨てられる頼もしさと、ツートンで仕上げたポップなビジュアルが特徴です!なかなか理想が見つからないゴミ箱選びに、DIYで決着をつけてみてはいかがでしょうか。

公開日 2022.04.06

更新日 2022.04.06

“ゴミを捨てるだけ”は過去の話。インテリアとしても優秀な大容量ダストボックスをDIY

はじめに

理想の部屋作りにおいて、インテリアのトーンを統一していくことは何より重要なポイントです。ところが、ゴミ箱のようにビジュアルの選択肢が少ないものは、なかなか欲しい色・サイズが見当たらず悩んでしまいますよね。そこで、今回はDIYerのみなさまが自分好みのゴミ箱を手に入れられるよう、オリジナルダストボックスのレシピを伝授いたします!サイズや色に関しては今回の記事で紹介するものを参考にしつつ、ご自身のお部屋に合うようにカスタマイズして進めてみてください。それでは、レッツDIY!

作るもの

“ゴミを捨てるだけ”は過去の話。インテリアとしても優秀な大容量ダストボックスをDIY
今回作っていくのは、こちらのフタ付きダストボックス!ナチュラルな木箱の雰囲気に加え、センターに塗った青色が鮮やかで、目を惹くインテリアとしても優秀ですね。フタがついているお陰で中のゴミが目に入ってしまうことがなく、パッと見ではゴミ箱とは思えない佇まいです。
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ちなみに、「木材で作るとゴミで汚れたりするんじゃ...」と不安に思ったそこのあなた。ご安心ください。ゴミ箱の内側には今回のアイデアポイント、バインダーなどで使われている“クリップボード金具を活用したビニール袋ホルダー”を設置していますので、木枠自体が汚れてしまうことはありません。その上、ビニールを取り外すだけで簡単にゴミを回収することもでき、まさに機能性とビジュアルを兼ね備えた隙のないプロダクトとなっております。ぜひチャレンジしてみてください!

材料

“ゴミを捨てるだけ”は過去の話。インテリアとしても優秀な大容量ダストボックスをDIY
(※すべて針葉樹合板T12mm)
側板 288×550mm 2枚
前板(背板)276×400mm 2枚
フタ材 266×168mm 1枚
フタ材 266×180mm 1枚
底板 276×264mm 1枚


丸棒 910×24Φ 1本
クリップボード用金具 2つ

STEP.01 前(背)板とフタを塗装

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まずはじめに、用意した前(背)板とフタの材料を塗装していきます。今回は写真のような青色を使いましたが、もちろん何色でも構いませんし、塗装せずでもOKです!あくまで塗装したいという方の場合、乾燥時間に他の作業を進めるために始めに塗装を済ませておくようにしましょう。

STEP.02 側板を切り出す

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塗装が終わったら、乾燥時間を使って側板を切り出していきましょう。図のような三角屋根の形に切り出した後、上部に丸棒を固定することのできるカキコミを作っていくイメージです。
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まずはそれぞれのカット位置をマークしていきましょう。側板上部の三角屋根は、左右から150mmずつの地点と、天辺のセンターを結んだラインがカットする斜線となります。もう一つ、カキコミの方は、同じく天辺のセンターから34mm内側に入った箇所にマークをしてください。ちなみに赤く網がけしてある部分は、カキコミとしてカットするエリアです。
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マークができたら、その地点が芯になるように24mmのドリルビットで穴開けをしましょう。この穴の位置が左右の側板でずれてしまうと上手く丸棒が乗ってくれませんので、寸法に狂いがないか、注意を払って作業してください。穴が開いたら、穴の両端までを縦にカットし、丸棒が乗るためのカキコミを作っておきます。
ちなみに、穴開けの際は写真のように木材を敷いてからでないと板割れの原因となってしまいますので、こちらも併せてご注意を!
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斜線部分は少し距離があり手ノコではズレてしまうかもしれないので、電動の丸ノコがある方は使用することをオススメします。さらに、写真のように木材をガイド代わりに当てながら進めると、より正確なカットができますよ。
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カットが終わったら、紙やすりでバリをとっておきましょう。特にカキコミ部分は鋭利になっていてプロダクトが完成した際にも危ないので、丸みをつけるイメージでやすると良いです。

STEP.03 組み立て

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そろそろ最初にした塗装が乾くころではないでしょうか。軽く触ってみて問題なさそうであれば、ビスを使って側板と組み立てていく工程に移りましょう。この時のビス位置は厳密でなくて大丈夫ですので、上下とセンターで3箇所ずつ打っておいてください。

STEP.04 フタの制作

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組み立てが終わったら、そこに乗せるフタを作っていきましょう。まずは丸棒のカットですが、ここではご自身が作っているゴミ箱に載せた時、左右に20mmずつ飛び出る長さに調整してみてください。
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カットした丸棒をカキコミに載せてみるとこの通り。端が出過ぎても不恰好ですし、フタを取り外す際はここを持ちたいので短すぎても不便ですので、写真を見本にした出具合がベストな長さかと思います。
ちなみに、用意したフタ材は写真のようにL字にビス打ちして固定してください。ご覧いただいた通りフタ材は今回2種類ありますので、長い方を上にして完成時には左右の長さが均等になるようにしましょう。
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L字に組んだフタと丸棒もビスで固定していきます。この時、フタ同士を連結させているビスと干渉してしまわないように、写真のように位置をずらして打つことをお忘れなく!

STEP.05 クリップボード金具を取り付け

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最後に、前(背)板の底面から340mmの位置にクリップボード金具を取り付けるのですが、ここでのポイントは金具の向き。ビニールを固定するのならと、つい下向きにクリップを付けたくなってしまいますが、下向きだとゴミの重みで抜けやすいだけでなく、ゴミ箱の中で下向きの金具を操作するのは意外と大変です!細かいところですが機能性に関わることですので、金具は上向きになるよう作業してください。

完成

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フタを取り付けたら、完成です!いかがでしょう、三角屋根の特徴的な、オリジナルのダストボックスになりました。市販ではまず見ないような大きさとビジュアルなので、友人から「なにこれ!」と興味を持たれること必至!ゴミを捨てるのが楽しくなりそうですね。それでは、早速お部屋に設置してみましょう。

設置

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お部屋に置いてみた様子がこちら!ナチュラルな雰囲気が他の家具と調和しつつ、程よい存在感を放ってくれています。ちょうど座った時に手がくる高さになったので、作業をしながらポイっと捨てやすいのもポイントです。ちなみに、お部屋によっては今回のようなツートンではなく、オイルステインなどで古材風に仕上げてみるのも良いかと思います。
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カキコミと丸棒で作った可動式のフタもこの通り!軽く手で押すとパカッと理想的な開き方をしてくれました。もしここで動きが鈍いという方は、カキコミをもう少し広げるなどの修正を加えてみてください!
ちなみに今回は30ℓのゴミ袋が収まるサイズで制作したので、リビングに置くダストボックスとしてはそれなりの大きさです。大きすぎるかと思いましたが、実際使ってみると容量に気兼ねなくガンガンものを捨てられるのは非常に便利ですし、フタがあるお陰で乱雑さが出てしまうこともなくとっても快適でした。来客の多い方などは、せっかくなので大きく作ってみることをオススメします。
“ゴミを捨てるだけ”は過去の話。インテリアとしても優秀な大容量ダストボックスをDIY
ゴミを回収する際は、丸棒ごとフタを持ち上げてこのような形に。ただ載せているだけなので取り外しも簡単で、もしフタがいらないシーンであれば一時的に外しておいてゴミを投げ入れられるスタイルにしておくこともできますよ!
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今回の目玉でもあったクリップボード金具も、バッチリ機能してくれました。かなり強力にビニールをホールドしてくれているので、ビニールを引っ掛けるだけのものよりも遥かに安心感があり、大成功です!

まとめ

今回は三角屋根の可愛いフタ付きダストボックスをDIYしましたが、いかがでしょうか。以前トイレットペーパーホルダーを作った際にも思いましたが、こうしたお部屋の脇役インテリアもオリジナルで揃えているというのは、こだわりを強く感じることができて良いですね!
ちなみに余談ですが、左右の丸棒が目、フタの下の小さな隙間を口として、なんだかカエルのように見えてくるのは私だけでしょうか。共感してくださった方はぜひ、センターを緑、側板を白で塗装した“カエルバージョン”を作って、結果を教えてください。
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛

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