気になるリアルな話。古民家リノベにかかった費用と期間を大公開!

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でテレワークが進み、いま注目を集めるている地方移住。今回は、そんな地方で暮らす際のスタイルの一つ「古民家リノベーション」を実践したご夫妻から、実際にかかったお金や時間について詳しく聞いてきました!地方暮らしを考えているあなたに向けた、超実践的な経験談をご紹介します。

公開日 2020.12.09

更新日 2020.12.09

気になるリアルな話。古民家リノベにかかった費用と期間を大公開!

はじめに

味のある古民家の佇まいと、新築さながらの快適な設備の双方を楽しめることが魅力の古民家リノベーション。実は近年、若い夫婦世代を中心に人気が高まっているのをご存知でしたでしょうか。その実態を探るべく、私たちは実際に古民家リノベを行った、とあるご夫婦に直撃取材!その仕上がりから苦労話、実際にかかった金額までを赤裸々にお話しいただいております。
前回の記事では主に内装の仕上がりについてご紹介したので、いよいよ今回はリノベーションがどのようなスケジュールで進んだのか、費用はどのくらいかかったのかなど、なかなか聞くことのできないリアルな声をお届けいたします。

そもそも、どうして古民家リノベにしたの?

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今回お話を伺ったのは、山口県に築49年の一戸建ての古民家を買い、リノベーション工事を行ったご夫妻。でも、数ある選択肢の中から古民家のリノベーションを選んだのはどうしてなのか聞いてみました。
「もともと古いものが好きだったということもあり、古民家を買うことにはなんの抵抗もありませんでした。それに、前に住んでいたのがアパートだったので、次は一戸建てがいいねという話は夫婦でしていたんです。あとは何より、古民家をリノベーションして住む方が、新築を買うよりも安く済むんですよね(笑)」。なるほど、古民家が好きという以外に、費用面でのメリットもあるんですね。

次に、物件はどのようにして選んだのか伺ってみました。ご夫妻曰く、住みたいエリアや土地の広さ、建物の大きさ形、金額など、実際にいくつかの条件に絞って探しはじめると、検討物件は4~5軒までに絞れたのだとか。その中から、奥様のご実家にほど近いことや、構造体にシロアリが入っていないなどの状態のよさ、周辺環境を吟味して、今回の物件にたどり着いたのだといいます。地域にもよりますが、空き家の数は年々増え続けているため「とりあえず全部見てみよう!」と考えていると多すぎて困ってしまうかもしれません。そのため、ご夫妻のように事前に譲れない条件を決めておくことが、スムーズな物件選びのコツだと感じました。

さて、「物件も見つかったし、いよいよ工事がスタート!?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。リノベーションが始まるまでに必要な手順を、慌てずに見ていきましょう。

古民家リノベって、どんな手順で進むの?

リノベーションを経験をしたことがない方にとっては、どこまでを自分たちで決めて、どこからがプロにお任せするものか、またその話し合いはどのようにして進んでいくのかなど、なかなかイメージが沸かないですよね。今回のご夫妻のケースでは、リノベーションを進めていくあたり「リノベーション内容のプランニング」と「マネープランニング」という2つの軸を考えていく必要があったとのことです。家を購入する前の段階で、やらなければならないことがいろいろあるようですね!早速、ご夫妻が経験された実際の流れを見ていきましょう。

①リノベーション内容のプランニング

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まずは「リノベーション内容自体のプランニング」から。ご夫妻のお話では、具体的な話し合いの前に施工業者から何度もヒアリングがあったのだとか。間取りや収納の数、将来的な家族設計に至るまでを綿密にやりとりし、お二人に合った住居の図面を引いて提案をしてきてくれたのだそうです。「ヒアリングから約1ヶ月ほどで、複数パターンの間取り図を提案頂きました。その中から気に入った間取り図面をもとに、住設機器や仕上材の選定を終え見積もりの提示をしてもらうまで更に1か月を費やしました。プランニング開始から約2カ月で金額に折り合いがつき、工事契約を結びました。その後、工事を進めてもらいながら、具体的なクロスや床材、設備機器類の色といった、内装イメージを大きく左右する部分はプロのアドバイスをもらい決めていきました。」とご主人。
プランニングをしてからの金額査定まで時間がかかるものですね。この部分の時間を多く取れると納得した工事になる秘訣でしょうか。またそこからの仕上げ材の配色は、自分の好みを反映させていくのももちろん大切ですが、このご夫婦の様にプロにバランスをとってもらうのも、間違いがなくていいですね。

②マネープランニング

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次に行われたのがマネープランニング。その名の通りお金がどの程度かかるのかを試算して、予算内で収まるように調整をしていく段階になります。まずは先ほどの「リノベーション内容のプランニング」で決定した内容を基に施工会社から見積もりをもらい、工事にかかる費用を算出。それに土地代、建物代を足すことで、今回の住居にかかる総費用がいくらになるのかを把握するのだそうです。
これに関してご主人は「マネープランを立てる前、今回のリノベーションにかける金額は1,500万円ほどだと考えていました。ですが、実際に満足のいく間取りや設備導入を進めていくうちにいろいろ凝ってきてしまい、最終的には施工代が1900万円まで増えてしまいました」とのこと。やはり、作り始めるとこだわりが出てくるものですね...!

こうしたプランニングを経て物件の購入を決めた時点で、土地の購入価格を交渉、融資の申請を進めていったというご夫妻。ちなみに、お二人の場合はこれらのマネープランニングに約4ヶ月ほどかかったとのことで、リノベーションの中でもそれなりに期間を要する工程だと考えておくといいかもしれません。

③ココが大事!施工会社選びの“とあるポイント”

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今回、ご夫妻が施工会社として選んだのはカシワバラ・コーポレーション。数ある施工会社の中から同社を選んだ決め手はなんだったのか、お話を伺ってみました。
「大きな理由は、グループ会社がいくつもあり、ローンの借り入れなども手厚くフォローしてもらえると聞いたからですね。そういった手続きは、もちろん段取りも複雑ですし、そもそも何社も絡めてお話をするのはとても大変そうで...。今回はちょうどそんな時、カシワバラさんならローン会社の手配もグループ会社を通してできるという話を聞いたんです。実際、グループ会社ということで連携もとてもスムーズでしたし、他にも保険やメンテナンス、物件選びの立ち合いなどもお世話になり、かなりストレスフリーに済ませることができました」。
確かに、初めて家を買うのですから、分からないことが多くて当然ですよね。もし同じように手続きや各業者とのやり取りに不安を感じている方は、施工会社のグループ・提携している企業などがあるのかを基準に探してみるのもいいかもしれません。

余談ですが、既に住んでいる住居をリノベーションする際、よく陥る悩みが家財道具の移動や仮置き場なのだとか。この場合、会社によっては家具移動のお手伝いから、仮置き場の手配までを段取りしてくれることもあるようなので、ここも併せて要チェックですね。

④古民家リノベは、「剥がすまで」わからない!

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でも、古民家をリノベーションをするのって、新しい家に比べると脆い部分もあって大変そうですよね。そこで、古民家ならではの苦労はあったのかご主人にお聞きしたところ、「私たちの場合は、屋根ですね。最初に見た時には大丈夫そうかなと思ったのですが、実際に2~3枚剥がしてみると防水シートが見事に朽ちてました」と苦笑いで答えてくれました。実際、これによって追加でかかった費用もそれなりだったのだそうで、まさに“剥がしてみないとわからない”といわれる古民家ならではの苦労話ですね。

古民家を購入する際は、できるだけ足を運んで物件の状態を基礎の部分から見ていく作業が大事だと前回の記事でもお伝えしました。ですが、やはり屋根や床下などの奥まった場所は事前調査ではなかなか見えてこないもの。こればっかりは仕方ないと割り切って、むしろ自分たちでどう直していくのかという楽しみに変えていくといいかもしれませんね。

⑤全部でどれくらいの費用がかかるの?

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では総括として、実際にどのくらいの金額がかかったのかをご夫妻にまとめてみていただきました。やはり土地代と工事費が大部分を占めてはいますが、それ以外にも諸経費がかかっていますね。今回の工事に関して、かかった金額も踏まえてご夫妻は「行った工事には満足しています。というのも、もちろん贅沢をしなければ工事価格は抑えることはできましたが、この先35年間ローンを払い続けていくなら、初期投資はある程度必要だと考えていたからです。安価で済ませてすぐに修繕が必要になったり、不自由を感じてしまう家には、ローンを組んでまでリノベーションする価値がないと思ったので、今回の金額も納得ですね」とお話しをしてくださいました。

最後に、ご夫妻からこれから古民家リノベーションをしようと考えている方に向けて、費用面でのアドバイスをいただきました。
「なんとなく古民家リノベーションというと工事費用ばかりに目がいきがちですが、引っ越し代・家具や家電の新調費用・土地の登記費用など、それ以外にかかる金額もかなり多いのが現実です。他にも、今回の工事では我慢しようかなと思っていた部分に欲が出てきてしまって追加費用がかかるという場面も何度もあったので、ゆとりある資金取りやマネープランニングを、ぜひ大切にしてみてください」。

まとめ

古民家暮らしの「生の声」、いかがでしたでしょうか。今回は費用や期間に至るまでを事細かにお聞きすることができたので、非常に実践的な記事になったのではないかと思います。実際、テレワークの普及によって地方暮らしを検討する方が多くなっているという話を聞いていると、こうした古民家リノベーションの需要も増えてくるのではないでしょうか。もし「自分もいつかは...」と考えている方は、ぜひご参考になさってみてください。

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