古民家リノベの“リアル”に密着!“ここがよかった”の生の声をお届け

「ピカピカの新築もいいけど、味のある古民家暮らしも憧れる...!」。家づくりを考え始めると、このような思いを持つ方も多いのではないでしょうか。そんなあなたにオススメのしたいのが、古い家をリノベーションして住むというイイトコ取りな選択肢。今回は、実際に古民家リノベーションを行ったご夫妻に密着!その一部始終をお届けします。

公開日 2020.10.27

更新日 2020.10.27

古民家リノベの“リアル”に密着!“ここがよかった”の生の声をお届け

はじめに

突然ですが、みなさんはリノベーションと聞くとどんなイメージをお持ちですか?「リフォームと何が違うの?」「家が古くなってきたら直すこと?」と、漠然としたイメージしか浮かばない方も多いのではないでしょうか。実は古くなった自宅を直すだけでなく、最近はリノベーションをする前提で古民家を買い取り、自分好みに手を入れて暮らす人たちが増えているんです!
そこで、今回は近年人気の高まる古民家リノベーションの魅力を伝えるべく、実際に工事を経験したご夫妻にお話を伺ってきました。「いずれは都会を離れて古民家で暮らしたい...」なんて考えているあなた、必見です。

そもそも、どうしてリノベーションを?

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今回お話を伺ったのは、山口県に築49年の一戸建ての古民家を買い、リノベーション工事を行ったご夫妻。もともとアパート暮らしをしていたお二人が、実際にはどのような流れで物件を決めるに至ったのか、古民家リノベの生の声を聞いてみました。

「もともと古いものが好きだったということもあり、古民家を買うことにはなんの抵抗もありませんでした。それに、前に住んでいたのがアパートだったので、次は一戸建てがいいねという話は夫婦でしていたんです。あと、やっぱり古民家をリノベーションして住む方が、新築を買うよりも安く済むんですよね(笑)」。なるほど!安価に一戸建てを手に入れるという意味でも、リノベーションに魅力を感じる方も多いのですね。
次に、今回の物件に決めた理由はなんだったのかとお聞きすると、保存状態が全く違ったのだとか。というのも、販売されている古民家の中には、実際に見にいくと床が腐っていたり、シロアリに食われたりと、ひどい状態のものが多かったそう。その点、今回の物件は躯体に防虫・防湿に優れた檜が使われていたおかげで大きなダメージは見受けられず「これだ!」と直感。広さや価格といった条件面も合致し、無事に家選びを終えることができたといいます。

こうして決まったご夫妻のご自宅は、今回カシワバラ・コーポレーションがリノベーションを担当。ここからは、リノベーションによって古民家がどのような変化を遂げたのか、3つのポイントを軸にご紹介していきます!

①大きな一室空間が誕生!音楽を楽しむLDK

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まずご紹介するのは、今回の目玉とも言えるリビングスペースのリノベーション。こちらは工事前のリビングの様子ですが、襖で複数の部屋に区切られており、いかにも日本家屋らしい間取り!という印象を受けます。
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今回のリノベーションでは、仕切られていた空間をつなげてLDKを大きくとることに。これは、奥様が音楽活動をしておられ、友人を招いてミニコンサートができるようなリビングにしたいという想いによるものです。そうして工事が始まると、まずは部屋の仕切りや天井が取り払われて大きな空間が出現しました。
ちなみに、丸見えになった躯体をプロにも見てもらったところ、非常に状態がよかったのだそう。状態のよい古民家を買うことで、その後のリノベーション費用を抑えることにも繋がりますね。
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古い建物には基本的に断熱材などが入っていないことが多いため、快適な生活を送るためには断熱材が欠かせません。さらに、寒さの苦手な奥様立っての希望で、真冬の寒さ対策としてシート式床暖房も設置。断熱性能をしっかりと行うことで冷暖房の効きもよくなり、光熱費を抑えることができるようになります。
また、自宅でも気兼ねなく本格的な音楽を楽しめるよう、吸音材も配置。こうして、ご夫妻が住みやすいLDKになるよう工事が着実に進行していきました。
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そうして完成したのがこちらのLDK。細かく仕切られていた施工前とは一転、広々とした一室空間になりました。張り替えられた床材や天井は新築さながらの清潔感があり、ライトレールを取り付けることによって明るい空間に。大人数の来客にも対応でき、ご夫妻の理想が叶ったLDKに生まれ変わりました!

また、当初、天井はフラットに覆ってしまう予定だったそうですが、工事の過程で中央の大きな梁を残したくなり、急遽天井に傾斜をつけ、部分的に露出させるよう変更。こうしてできた斜めの天井は、音の反響がよく、偶然にもホームコンサート向きな形になったのだといいます。
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リビングに併設されたキッチンは、L字+収納で作られるコの字型に。キッチンはこの形と決めていたというご夫妻、実は奥様の実家も同じくカシワバラ・コーポレーションでこの形にキッチンリフォームをしていたのだとか。「実際に立って料理をしてみると、家事導線がとてもよく、いずれは自分たちの家もこうしたいねと話していたんです」とご主人。ここにも、お二人が実現したかった夢が隠されていたんですね。

②イメージチェンジの定番!壁面アレンジで部屋に個性を

お部屋の雰囲気をガラリと変える方法として、DIYでもお馴染みなのが壁面アレンジ。家づくりの段階で“この部屋はこう使いたい!”というコンセプトが明確であれば、リノベーションと併せて手を入れてみるのもいいでしょう。ご夫妻も今回、いくつかの部屋に個性的な壁面アレンジを実装しておられました。

未来の子ども部屋!パステルカラーに込めた想い

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こちらは改装前の、古民家らしい素朴な和室。昔ながらの旅館のような雰囲気が素敵ですが、どの部屋も同じでは少し味気ないと考えたご夫妻。せっかくのリノベーションなのでそれぞれのお部屋に個性を持たせるべく、アクセントクロスの採用を決めたのだそうです。
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こちらはご夫妻が「黄緑色の間」と呼ぶお部屋。確かに、古民家の雰囲気から一変、黄緑色のクロスによって楽しげな空間になりました。
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また、同じように黄色いクロスを貼った「黄色の間」と合わせて、将来的に子どもができた時には子ども部屋として使いたいと考えているのだそう。部屋のコンセプトをお伺いすると、「明るくて華やかな部屋の方が、子どもが伸び伸びと遊びやすいかなと思ったんです。元気で活発な子が育ってくれるような、そんな部屋になればという想いでパステルカラーを取り入れました」とのこと。壁紙一つとっても、エピソードがあって素敵です。

リノベアンテナが生む奇跡!客人をもてなす“純和室”

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次にご紹介するのは、和の雰囲気を存分に残したこちらのお部屋。来客時の客間として用意されており、随所に客人が落ち着いて過ごせるための工夫が隠されていました。仕事の都合上、来客が多いというご夫妻ならではのこだわり、早速見ていきましょう。
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まずは、壁面に配された丸い窓。家の中でもかなり特徴的な部分になるこの場所に関してご夫妻は、「ただ四角い窓があってもつまらないですし、印象としても堅いじゃないですか。それと客間ということもあるので、上品な雰囲気になればと丸くしてもらったんです」とのこと。一般的な窓を取り付けるよりも工事難易度はもちろん上がるそうですが、これによって部屋に温かみが増したことはことはいうまでもありませんね。
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次にこの特徴的な赤色の壁面。“さっきの子ども部屋と同じでクロスを貼ったのでは?”と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれ、カシワバラ・コーポレーションのサービス「null(ヌル)」を利用した塗り壁なんです。nullは、1面から始められるウォールリノベーションサービスで、プロの仕上げによってお部屋の雰囲気がググッとレベルアップ。クロスにはないムラ感が味になり、このお部屋のように深みのある色を演出してくれます。このお部屋は客間ということもあり、もてなそうというご夫妻の気概を感じますね!
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丸窓にはまっている木工細工こだわりの一つ。実はこれ、お家の工事期間中にご主人が骨董屋で出会った建具の一部だったのだとか。「店頭でこれを見つけた瞬間、ピーンと来ましたね。これ、はまるんじゃないかって。でも実際に買って取り付けてみたらあまりにもぴったりなので逆に驚きました(笑)。ほかの場所でもいくつか同じようなことがありましたが、リノベ中はずっとアンテナを張り続けているので、自然と出会いも増えていくんでしょうね」とご主人。
こうして、お二人のこだわりと客人への気遣いで完成した客間は、つい客人が羨ましくなってしまうほど素敵な空間になっていました。

遊び心は壁で叶える!古民家に佇む秘密の絶景

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3つ目の壁面アレンジは、ウォークインクローゼット(WIC)の中にありました。左右のティファニーブルーのクロスと、奥の南国を思わせるデザインがよく調和しています。でも、どうしてWICの中にしたのでしょうか。お聞きすると「奥に見える南国調の壁紙が2人とも気に入って、どこかで使いたいと話していたんです。ただ、少し派手なデザインなのであまり人目につくところははばかられて、結局、WICの中で採用することになりました」と少し照れながら答えてくださいました。なるほど、こうして家族だけが見ることのできる特別な空間になったんですね。

ちなみに、これらの壁の色を決めていく際には風水をとても気にしたというご夫妻。方角と色の相性を調べながら進めたそうですが、調べれば調べるほど訳が分からなくなったのだとか。「ウェブサイトや資料によって、書いてある内容が違って困りました...。ある程度は気にして、あとは自分たちの想いを優先した方がいいと思います」と、苦い経験を基に話してくれました。

③夫妻のお気に入りポイント

取材を進める中で、ふとお二人が特に気に入っているところはどこかと尋ねてみました。ここまでこだわったお家の中でも特に、というのは、一体どんなところなのでしょうか。

和洋折衷のトイレ!?暮らしに取り入れる趣味の世界

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ご夫妻がお気に入りだというトイレがこちら。“え、トイレに畳!?”と驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこれ、とう(籐)風のクッションフロア。よく見てみると、全体的にレトロな印象にまとまっていました。このようにした理由を尋ねてみると、「トイレはそんなに広い必要はないけど、意外と長居するから落ち着ける場所にしたいという考えがあって、せっかく古民家なのだからと和なスタイルでまとめてみました。それでいて便座自体はしっかり洋式というギャップが、また面白いかなと思っているんです」とご主人。確かに、一見大胆に見える和洋折衷スタイルですが、つい長居したくなってしまう“実家感”がありますね。
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ふと横に目をやると、そこには井戸風の蛇口と、青い陶器の洗面台の中で水浴びをするカエルが。これらはご夫妻が趣味で集められた品々だそうで、お二人の世界観が凝縮された一角となっていました。
ちなみに、洗面台が置いてある無垢材は知り合いから譲ってもらったのだとか。「リノベーション中は、とにかく周りが助けてくれたんです。そうしていただいたものや自分たちが好きなものを工事に組み込んで、今の家を作り上げました。建て売りの物件ではこうはいかないですよね」とご主人。リノベーションだからこそ自分たちの“好き”がダイレクトに暮らしに反映されている、そんな様子を見ることができました。

家の歴史に想いを馳せる玄関

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トイレと同じく、ご夫妻が特にお気に入りだというのが玄関スペース。もともとは写真のように薄暗い印象で、収納が少ないことも気がかりだったそうです。
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そうした想いを汲んでリノベーションした姿がこちら。壁は白く塗られ、天井にはダウンライトを埋め込み、夜でも明るい玄関を実現しました。
また、壁面に大きな収納を設置することで、今後家族が増えても対応できるゆとりを確保。間取りを大きく変えることなく、ここまで印象を変化させることができるんですね。
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ご夫妻が特に気に入っているのが、古いものをそのまま残したというこちらの床材。実は、以前この家に住んでいたのが骨董商の方ということもあって、家の節々にはこだわりを感じる箇所があるのだとか。この床材もその一つ。あまり見慣れない模様ですが、リノベーション後の内装にもお洒落なアクセントとして美しく調和していました。
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ほかにも、自然光を取り入れる玄関前の窓ガラスも、以前から使われていたものを残して再利用したのだとか。このように、ただ壊して新しいものを作るのではなく、家の歴史をつなげていくことができるのが、古民家リノベーションの醍醐味と言えそうです。

こうして、リノベーションは終わり、大満足の家になったと語るご夫妻。今のところなんの不満も感じておらず、あとはしばらく住んでみて気になったところにまた手を入れていくという流れになるのだそう。「自分たちのアイデアで作り上げた家だからこそ、その後の可変性・拡張性があります。それらを楽しみながら、長く住んでいきたいと思っています」と笑顔で話してくれました。

これからリノベーションをする方に一言

古民家リノベーションを実際に行ったご夫妻だからこそ、感じたことがあるのでは!ということで、リノベーションを控えた方や、いずれリノベーションをしてみたいと考えている方に向けて、ご夫妻から一言!
「何より、購入する前の下見が重要だと思いました。それも、なんとなく表面だけを見るのではなくて、土台が腐っていないか、シロアリに食われていないかなどをよくみておくことで、かかる費用も、仕上がりのクオリティにも差が出てきます。もし自分では判断がつかないなと思ったら、その道に詳しい知り合いなどを連れて行くといいかもしれません」。

まとめ

今回は、ご夫妻の行った主要な施工内容を中心にご紹介させていただきました。でも、実際にどれくらいの金額がかかったの?ほかの場所はどうなってるの?と気になる方もいらっしゃるかと思いますので、それはまた別の記事でご紹介します!そちらをぜひお楽しみに。

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