ブラケットいらずで突っ張れる!?デッドスペースを解消するウォールラック
1本あるだけで収納を増やせる突っ張り棒。壁に穴を開けなくてもデッドスペースを有効活用できるので、賃貸住宅のDIYでも手軽に使える便利アイテムです。そこで今回は、マイサイズの突っ張り棒を作りたいと思います!
公開日 2019.10.30
更新日 2022.01.07
INDEX目次
かゆいところに手が届く!ぴったりサイズで理想的な壁面ラック!
様々な場所に収納をプラスできる、便利な突っ張り棒。例えば、キッチンに設置して調理器具をぶら下げたり、トイレットペーパーのストック場所にしたりと、1本だけでも多彩な使い方ができます。2本立てて棚板を取り付ければ、ラックを作ることも可能です。
そんな便利な突っ張り棒は100均でも売っていますが、アルミ製のものが多く、オシャレ感はイマイチ。2×4材を突っ張り棒にできるディアウォールなどの製品もありますが、設置したい場所に2×4材は大きすぎる…。そんな些細な悩みを解決できるのがDIY!丸棒に、少し変わった部品を取り付けて、オリジナルの突っ張り棒を作ります。サイズに応用が効くので、ちょっと空いているスペースにどうぞ!
そんな便利な突っ張り棒は100均でも売っていますが、アルミ製のものが多く、オシャレ感はイマイチ。2×4材を突っ張り棒にできるディアウォールなどの製品もありますが、設置したい場所に2×4材は大きすぎる…。そんな些細な悩みを解決できるのがDIY!丸棒に、少し変わった部品を取り付けて、オリジナルの突っ張り棒を作ります。サイズに応用が効くので、ちょっと空いているスペースにどうぞ!
作るもの
丸棒で突っ張り棒を2本作り、そこに棚板を付けてラックを製作。突っ張り棒の長さ、棚板の幅と高さ、すべてのサイズを自由に設定できるので、ご自宅の空いたスペースを有効活用しましょう。
材料
・丸棒 910mm×Φ15 2本
・木ダボ 6×25mm 2つ
・オニメナット M6×13mm 4つ
・アジャスター(フェルト付き) M6×20 4つ
・端材 100×500×20mm 1枚
・木ダボ 6×25mm 2つ
・オニメナット M6×13mm 4つ
・アジャスター(フェルト付き) M6×20 4つ
・端材 100×500×20mm 1枚
STEP.01 突っ張り棒の長さを算出
まずは下準備。ラックを設置する場所の寸法を測りましょう。今回はキッチンにある棚の下が空いていたので、ここに据え付けます。
その高さは405mm。この長さに合わせて、丸棒を切り出していきます。簡単に図面を書いておくと作業がスムーズに。
高さ405mmに設置しますが、その長さで丸棒を切らないように注意!丸棒の長さは、取り付けるアジャスターの厚さと伸縮する長さを引いて算出してください。アジャスターの厚さを測ってみると、1つ10mm。設置するために、アジャスターが伸縮する長さも必要ですので、10mm(※伸縮する長さはアジャスターに合わせてお好みで)の余裕を持たせます。その合計を、設置する高さから引いた数値が丸棒の長さです。
と、言葉にするとなんだか複雑に聞こえますが、式に表すと、とってもシンプル。
設置する高さ-(アジャスター2個分+アジャスト分)=カットする長さ となります。
設置する高さ-(アジャスター2個分+アジャスト分)=カットする長さ となります。
つまり、高さ405mmに設置する場合、〈設置する高さ(405mm)〉から、〈アジャスターの厚さ2つ分(10mm×2=20mm)〉と〈伸縮する長さ(10mm)〉を引いた375mmが丸棒の長さになります。
計算して出した375mmに丸棒をカット。切り口はヤスリ掛けをしておきましょう。
STEP.02 丸棒にアジャスターを取り付ける
今回使用するのは、なにやら見慣れないこの部品。これは鬼目ナットと呼ばれ、木材に埋め込むことができるナットです。テーブルや椅子など、取り外し可能なネジ式の脚に使われているのを見たことがあるかもしれません。今回のDIYは、この部品がポイント。
今回使用している丸棒は、直径15mm。そこに取り付ける鬼目ナットの外寸は直径9mm。余白が3mmしか残らないので、割れてしまわないように、中心をマークして下穴を開けておきましょう。
穴を開ける際は、ズレないようにクランプなどで固定をしましょう。
下穴を開けたら、鬼目ナットを埋め込む穴を開けます。サイズは、鬼目ナットの外寸の直径9mmと同じ孔径で、深さはアジャスターの長さに合わせて20mmに。ビットの20mm位置にテープでマークをしておけば、正確な深さに削ることができます。
鬼目ナットには、六角レンチでねじ込むタイプとトンカチで打ち込むタイプがありますが、今回は六角レンチタイプを採用。Φ9×20mmの穴開けが完了したら、六角レンチで鬼目ナットを埋め込んでいきます。丸棒が割れないように、ゆっくり締めてください。
仕上がりはこんな感じ。丸棒に雌ネジが搭載されました。以上の作業を丸棒2本の両端、計4カ所に行なってください。
この埋め込まれた鬼目ナットに、アジャスターを取り付ければ、突っ張り棒が完成!
STEP.03 棚受けを付ける
突っ張り棒が出来上がったので、次は棚板の取り付け作業に移ります。棚板は、およそ中央の位置に設置したいので、下から190mmにマークしました。
今回は棚受けの代わりにに木ダボを使用します。木ダボの太さは6mmなので、同じ大きさのドリルで穴開け。ここでも下穴を開けてから作業すると、穴の位置がズレません。突っ張り棒2本に穴を開けてください。
使用していくうちに、棚板の高さを変えたくなることを想定して、下から260mmの位置にも同様の穴を開けておきます。
差し込んだ木ダボが、棚受けになりました!木ダボが入りづらければ、木ダボの方をヤスリがけして調整してみてください。ゆるすぎず、きつすぎずのバランスが理想です。
STEP.04 棚板の切り出し
棚板を加工していきます。長方形のまま使用してもいいですが、少し手を加えるだけで完成度がグッと高まるので、角を丸くしてみることに。スプレー缶など、身近にあるものでカーブを描きました。
ジグソーをお持ちじゃなくても、手ノコで丸く切り落とすことができます!3回に分けて切り落とすだけで、簡単に角が丸くなりました。
角をカットしたら、滑らかになるまでヤスリ掛け。端材を使っているので、切断部以外の表面も磨いておきましょう。
STEP.05 棚板をペイント
無垢のままでもいいですが、キッチンにポップさを演出するために塗装をしてみます。全体を塗るのではなく、デザインして塗装を施すので、下書きをします。
描いたデザインは格子模様。これをペイントしていきます。
ダイヤ部分だけを塗りたいので、形にあわせてマスキング。カッターを使って、線をキレイにしましょう。
マスキングが完了したらペンキを塗ります。テクスチャーを出すために塗料を少し厚く塗りたいので、スポンジを使いました。
ペンキを乾かしますが、完全に乾き切ってしまうとマスキングテープと一緒に塗装が剥がれてしまうので、半乾きの状態でマスキングテープを剥がしましょう。
塗装した表面が固まってきたらマスキングテープを剥がします。まだ半乾きなので、カッターで切れ目を入れるとキレイに剥がれますよ!
塗装が完成!木の温もりを残しつつ、モダンに仕上がりました。
STEP.06 棚板を加工
最終工程です。棚板に突っ張り棒を差し込む穴を開けます。穴を開ける位置はお好みですが、今回は端から25mmに設定。
ここでも、正確に穴を開けられるように、まずは下穴から。
突っ張り棒の太さは直径15mmなので、Φ15のドリルを使用。塗装箇所にバリが生じないよう、はじめはゆっくりと回してくださいね。
棒と同じ太さのドリルを使用したので、穴をヤスリで少しだけ削り、棒がスムーズに通るようにします。
突っ張り棒を通したら、開けておいた穴に木ダボを差し込みます。
木ダボが棚受けとなり、オリジナルの突っ張り棒を使ったラックが完成しました!
STEP.07 設置
早速、設置してみましょう!
アジャスターを回転させ、固定します。
設置したら、ガタつきがないかチェックも忘れずに。
190mmと260mmの位置に、棚受けとなる木ダボの穴を開けたので、収納サイズに合わせて高さをアジャストできます。
オリジナルの突っ張り棒を使った壁面ラックはいかがでしたか?1本だけ作って、横に渡してタオルや調理器具を引っ掛けるのもいいですし、今回ご紹介したラックより大きいサイズが欲しいなら、棚板に4本の突っ張り棒を取り付ければ強度がアップします。100均の無機質な突っ張り棒を使わずに、ちょっとだけ頑張ってDIYすれば、細部にまでこだわりを感じるインテリアにシフト。そして何より、無駄のないピッタリサイズが気持ちいいので、ぜひ作ってみてくださいね!
監修 RECLAIMED WORKS 岩西 剛
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