優しく生活をつつんでくれる、北欧家具と雑貨のお店
DIYer(s)編集部の出羽です。家族とのドライブの道中で、とあるお店との出会いについて綴りました。
公開日 2018.10.05
更新日 2022.01.07
確かにありました。青い空に映える、白いシンプルな外観です。
北欧ビンテージ家具・雑貨のお店、tanuki(タヌキ)
優しい性格がその表情ににじみでている店主の北島さん。突然のアポなし取材にもかかわらず、商品の説明とお店の生い立ち、そして北欧家具・雑貨への想いを丁寧に語ってくれました。
どうして店名がtanuki(タヌキ)なのですか?
北島さん(以下:北)「日本古来の金細工では、金を加工する際にタヌキの皮が使用されていたことからタヌキは金の精霊と呼ばれています。ほかにも、金は再生を象徴する鉱物として知られていることから、再生を象徴する金の精霊がタヌキと言われているんです。当店で扱う商品達はこれまで人々に愛され使われてきたもの。これらを再生させ次の持ち主へ橋渡しをしたい意味を込めtanukiとしました」
人に愛されてきた家具や雑貨。「beloved」の理由がわかります。
お店を始めたきっかけを教えてください
出:「大量生産・大量消費社会の風潮に辟易」という感覚、ものすごく共感できます。
ちょっとした置物にも心が癒されます。
都心から離れたこの場所にお店を出した理由を教えていただけますか
出:私の自宅から車で90分ほどかかるのですが、それだけかけても「また来たい!」と思いました。
小窓に置かれた可愛いフィギア。
北欧雑貨、家具に対する思いを教えてください。
出:プロダクトデザインが秀逸なのはもちろんのこと、「メンテナンスする」という意識が実は肝なのではと思っています。仮に壊れたとしても「修理して使い続ける」という、確固たる作り手と使い手の共通の前提意識がそこにあるから、こうして経年変化すらもプロダクトの魅力の要素となりうるのでしょうね。
太陽の光が気持ち良い、とても開放的な空間です。
店舗の奥の小部屋にも素敵な家具や雑貨、食器が陳列されていました。
ビューロー、オープンシェルフ、そしてチェスト。木の温もりを感じる収納家具が並んでいます。
お店の奥には大型家具の倉庫も。
見ているだけで心躍るプロダクトがずらり。
奥手にあるフィンランドのアルヴァ・アアルトのテーブル類の脚、 手前がデンマークのダイニングテーブルの脚。それぞれ存在感があります。
海外での買い付けはご自身でされているのですか?
出:買い付けた後のリペアの作業量もシミュレーションされているのですね…いっぽうで買い付けで嬉しいこともありますか?
北「嬉しい瞬間は、やはり魅力的な家具が見つかったときですね!年々状態のよい家具が減ってきているので、貴重な商品が見つかった時はテンションが上がります!」
奥の赤いピッチャーはデンマーク王室ご用達のホルムガード社のもの。緑のC&SはJens.H.Quistgaard(イェンス・クイストゴー)のRUNE/ルーンシリーズ。ドロップ柄のC&SはデンマークのLYNGBY社。
ウエストジャーマニー製のベース。西ドイツが存在した当時しか作られず、現在では生産されていません。和を彷彿とさせる色合いなので和室にもマッチしそうですね。
デンマークで買い付けたというコーヒーテーブルに陳列されているのは、スウェーデンの民芸品のダーラナホースが描かれたビンテージファブリックとスウェーデンで買い付けたカーテン。
Jens.H.Quistgaard(イェンス・クイストゴー)のRelief(レリーフ)というシリーズ。木の葉を模したデザインが可愛いですね。
WRITTEN BY
Japan
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