工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法

使用していくうちに段々とサビてきてしまった工具。実は意外な方法でサビ取りができるんですよ。

公開日 2017.03.31

更新日 2019.11.12

工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法

人気記事

ついてしまったサビをお家にあるもので落とすには?

DIYerにとって、工具は相棒のようなもの。その相棒がサビで汚れてしまったら、大事な作品を汚すことにもなりかねません。そしてメンテナンスをしないと、サビはどんどん広がっていきます。

そこで工具のお手入れとして、熱した酢でサビをとる方法をご紹介したいと思います。

今回は錆びたラジオペンチと
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
のこぎりを用意しました。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
ペンチは小さく、持ち手がゴムでできているので、ゴムが溶けないように考慮して、フライパンを使って湯煎していく方法をとります。一方ののこぎりは錆びた部分が大きく、持ち手も木製なので、全体を酢に浸して温めていきたいと思います。工具の大きさや、素材を考慮して、なるべくサビ部分が酢に浸かり、持ち手に影響がない方法を選択しましょう。


それではまず、ラジオペンチから挑戦してみたいと思います。
お酢を使うことで、どれくらいきれいになるか楽しみです。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法

【材料】

■酢(穀物酢でも米酢でもOK)
■耐熱容器
■フライパンや鍋など
■水(湯煎用)


材料はたったこれだけ。それでは早速始めましょう。


湯煎をするために、今回はフライパンを使用します。フライパンに水を張り、耐熱容器の半分くらいの水かさになるように調整します。

フライパンを火にかけ、水を沸騰させます。沸騰したら、お酢を入れた耐熱容器をフライパンの中央に置きます。お酢の量はサビの部分がなるべくつかるように、調節してください。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
酢の中にラジオペンチを入れます。やけどにご注意ください。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
この時、ゴムの持ち手がフライパンにつくと、溶けてしまうことがあるので配置にも注意してくださいね。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
工具が大きく、酢が足りずにしっかり浸からない場合は、温まった酢を回しかけるなどしてみてください(今回の実験ではサビが落ちたかどうかの比較ができるように、酢を少なめにして様子を見ました)。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
お酢が温まってきた5分後くらいから、サビがポロポロと落ち始めます。
酢を温めると部屋中に酢の匂いが充満しますので、換気しながら行いましょう。
またサビの落ちる様子を見ようと、蒸気に顔を近付けるとかなりの確率でむせます。ご注意ください。

サビが酢に溶けて、どんどん色が変わってきています。酢の中には剥がれ落ちたサビがたまってきています。

今回はサビが強く、お湯や酢を足しながら1時間ほど様子を見ました。加熱中はなるべく目を離さないでくださいね!

1時間後の様子は…
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
なかなか落ちているようです!
ラジオペンチを取り出した瞬間に鉄の匂いがして、サビが落ちたことがよくわかります。取り出し後の酢は、茶色に変色していました。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
こちらは酢を洗い流し、水分をとった状態です。
酢につけていない持ち手につながる部分はとの差は歴然。

しかし、「きれいになったー!」と喜ぶのはまだ早いのです。ここで大事なのは、工具についた酢を洗い流し、水分をきちんととっておくこと!そうしないと、再びサビがつく原因になってしまうのです。

そこには金属が錆びるメカニズムが大きく関係しています。酢は弱酸性なので、酢に含まれる酸が鉄を溶かします。つまり工具の表面を溶かしながら、サビを落としていっているのです。ただせっかくキレイにしても、水がついて酸化してしまうと錆びてしまうのでご注意を。

次にのこぎりです。

【材料】
■酢 (瓶2本、600ml)
■バーベキュー用アルミプレート
※もう少し小さな工具であれば、フライパンなどでも使用できます。工具のサビ部分がすべて入ればOKです。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
この手ごわそうなサビが、どのように変化していくのでしょうか。

お酢をドボドボと入れていきます。
このアルミプレートに2本の穀物酢をすべて使い切りました。

しかし、穀物酢は1本200円前後。2本でも400円程度ですから、これでお気に入りの工具が蘇ると思えば安いものですね。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
火をつけ、お酢を温めていきます。
お酢がぐつぐつと沸いてくると、強烈な酢の匂いが充満してきます。必ず換気をしてくださいね!

ここにノコギリを入れます。この時、酢が熱くなっていますから、やけどに注意してください。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
入れて2分ほどで、大きなサビがパラリと落ちました。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
どんどん落ちていきます。取り出したらどうなっているのか、ワクワクします!

5分ほどで…
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
こんなにきれいになりました!

残ったお酢は鉄分が溶けて色が変化。下のほうに黒いサビが沈殿しています。
工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
このアルミプレートはふにゃふにゃなので、お酢を捨てるときかなり危険でした…。皆様もご注意ください。

そして、サビが溶かされた鉄と酢の匂いが交じり合い、部屋の中が大変な異臭騒ぎに!工具にも匂いがついてしまうので、早めに洗い流し、水分をふき取りましょう。


どちらも大成功でしたがやってみてわかったことは、

■湯煎にかけるより、お酢を直接温めていったほうがサビには効果的。
 あまり時間がかからず、サビが落ちていきました。
 酢の温度が高ければ高いほど、効果を発揮してくれるようです。
 ただし、湯煎より匂いは強烈。
 
工具のサビ具合などを見ながら、合った方法を選んでくださいね!

そもそもサビはどうしてできる?

工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
さて、ここまで酢を使って工具のサビを落とす方法をご紹介してきました。しかし、できればサビが発生しないようにするのが一番のメンテナンスです。
サビとは、金属の表面の不安定な原子が、水や酸素と反応し合うことで生成される腐食物のこと。この反応を起こすことで自然に戻ろうとする現象なのだとか。つまり、工具の周りに水や酸素、塩分などがあると、どんどん錆びが進行していくことになります。
また、サビにはいくつかの種類があり、中でもよく知られているのが赤サビ、黒サビです。赤サビは金属を劣化させて赤くボロボロにしてしまう、防ぐべきサビ。一方の黒サビは、熱くなった鉄に酸素が付着することで発生しますが、赤サビを防いでくれる性質を持っています。中華鍋や鉄瓶は、意図的に黒サビを付けることで長持ちするように作られており、一概にサビが全て悪いものだとは言い切れないのです。

工具はサビに弱い?防止するには?

工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
多くの工具には、性能を落とす赤サビなどが発生するのを防ぐため、サビに強いニッケルやクロムを使っためっき処理が施されています。しかし、めっきが部分的に剥がれてしまったり、層が薄い部分があったりすると、そこからサビが発生してしまいます。またニッパーやペンチなど、切断する用途で使う工具では、切れ味を維持するためにあえてめっき処理を行わないことがあります。そのためこれらの工具は他の工具より錆びやすく、あらかじめサビの発生を防ぐ気配りがより重要です。
サビの発生を防止するには、まず工具を「湿気や水分にさらさない」ことが効果的です。湿気のある場所では使わず、使う場合はできるだけ短時間で済ませる。作業が終わったら工具を放置せずにすぐ片付ける、などを心がけましょう。
そして汚れやホコリ、人間の皮脂なども大敵です。それらに含まれる水分や酸素がサビの原因になります。また、海に近い地域では、潮風に含まれる塩分のせいで通常よりも劣化のスピードが速いため、工具の保管や使用には細心の注意が必要です。

工具のサビを防止する保管方法

工具のサビ取りには熱した酢が効果的!工具を蘇らせるメンテナンス法
工具を「湿気や水分にさらさない」ために、普段の保管状態から気を遣いましょう。一般的に、工具は専用の工具箱にまとめて保管しているケースが多いと思います。この工具箱の中の環境を整備することが肝心です。
まずやっておくべきなのは、乾燥剤を入れること。湿気を吸収するので、工具箱の中の湿度が下がります。工具をしまう時は、状態をよく確認して、もし濡れている部分があったら、タオルなどでしっかり拭きましょう。古新聞で工具を巻いてから保管するのもおすすめです。新聞紙は水やインクをよく吸収する性質を持っているので、乾燥剤のような働きをしてくれます。
また、工具箱を置く場所にも注意しましょう。朝晩の温度差などで発生する結露は危険な存在です。なるべく温度差の少ない場所で保管するようにしてください。もちろん、湿度の高い場所に工具を保管するのもNGです。工具箱に入れて適切に保管していれば、それほどサビの発生を恐れることはありません。それでもサビてしまった時は、お酢を使って蘇らせてください。
愛用の工具を長く使っていけるよう、ご紹介した内容をぜひ参考にしてくださいね!

DIYer(s)

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!

FACEBOOK

   KCRDリンク