男心、ど真ん中直撃!激レア満載のギアショップへワクワク潜入

男なら誰しも、心くすぐられるギアとの出会いを求めているもの!今回は、そんなギアの数々がところ狭しと並ぶ夢のようなお店「Smile Stage Equipment(スマイルステージクイップメント)」にお邪魔しました。ユニークな品々に編集部一同大はしゃぎしてまいりましたので、その一部始終をご紹介いたします。

2022.01.07

始まりは一件のメールから。DIY魂溢れる店内へ潜入!

6月のとある日、DIYer(s)編集部に一件のメールが。下北沢にあるお店から取材を希望する内容だったので、早速HPを拝見。どうやら、輸入工具や舞台雑貨を取り扱う店のようでした。我々はそのHPから滲み出る「ワクワクするお店」感をビビッと察知!これは取材するしかない!ということで、地図を頼りに、勇しくお店に向かいました。

住所にたどり着くと、そこには雑居ビルがちらほら。お店の看板も何も見当たらず、本当にここなのだろうかと辺りを見渡すこと30秒。
スマイルステージ...ありました!一瞬、道を間違えたのかと思いましたが、目線を下げると看板を発見することができます。ビルにエレベータはなく、息を切らしながら階段を4階まで上がっていきます。楽しみ半分、不安半分、どんな所なんだろう(怖いところだったらどうしよう)と考えていると、いよいよお店が見えてきました。
階段の先に、何やらDIYの香りが...。すると、そこには楽しげなお店が顔を覗かせていました!間違いない、ここです。早速中に入ってみましょう!
「おぉ〜〜〜。」と、思わず声に出てしまう編集部一同。店内に入ると、お洒落なウッドの内装と所狭しと並んだギアの数々。先ほど雑居ビルの前に立った時には想像もできなかった素敵な光景が、そこには広がっていました。
そして、入り口を振り返ると、工具好きならみたことのあるステッカーの数々が。中には随分古びた看板もあり、「NO TOOLS LOANED(工具の貸し出しはしてないよ!)」という文字が。海外のガレージで使われていた物なのでしょうか、DIY好きならではの店内装飾に早くも期待度MAXです。ということで、店内レポート始めていきます!
こちらは店内に入ってすぐのスペース。写真左奥には主に舞台の大道具制作を軸に集められた工具類がビッシリを陳列されていました。というのも、実は店主の唐崎さんは舞台の美術制作をやっているのだとか。そのため、実は2016年にオープンした際には、こちらのお店も舞台雑貨を取り扱うお店だったのだそう。ですが、元々アメリカのギアが大好きだった唐崎さんの趣味が高じて、お店も輸入工具がメインになっていったのだといいます。なるほど、だから舞台工具の取り扱いも多いんですね。
今度はお店のカウンター付近から入り口方面をみた様子。国内外からセレクトされたアイテムは工具に限らず、ウェアやリュックなども豊富に揃っています。
ちなみに、たくさんの商品を陳列している棚も、中央にある棚を除いて、全て唐崎さんの手作り!しかも、これだけたくさんの商品を陳列してもビクともし堅牢な作りは、流石舞台美術さんです。
こちらがDIYしたという商品棚。材料にはラーチ合板を使っており、どれも商品の陳列にぴったりなサイズ感に仕上がっていました。なるほど、DIYの香りはここから漂っていたんですね。
ちなみに、置いてあるビスはプロ仕様のものも多数。実際、買いに来られるお客さんは内装業や舞台関係といったプロの職人さんが多いのだそう。
手作りだというカウンターもパシャリ。店内什器が手作りなことによって、お店全体に統一感も出て、お洒落な雰囲気になっていました。
何気ない床...と思いきや、ここにも秘密が。実は、床材は実際に舞台で使用していたものをアップサイクルしているのだとか。そう言われてよく見れば、所々にテープが...これはまさか!そう、実際に演者が立ち位置を確認していたバミりが、そのまま残っているのだそう。お店に訪れた際には、是非注目してもらいたい部分です。
ちなみに、階段で床材をここまで運ぶのがとても大変だったと苦労話も聞かせてくれました。笑
天井の珪藻土も、唐崎さんが自身で塗ったのだそう。剥き出しのコンクリートが味を出して、とても雰囲気のある仕上がりになっていました。
さらにはこんなところに、DIYerならみんな大好きトグルスイッチ!インダストリアルな雰囲気を醸し出していて、思わずパチッと操作してみたくなりますね。(※ダメ、絶対)

プロユース多数!舞台現場ならではの工夫も

ついついDIYな部分に目が行ってしまっていました!いよいよここからは、実際にどんな商品がお店に置いてあるのか、ご紹介していきたいと思います。
まずは壁一面に陳列された手工具コーナー。その種類は凄まじく、ハンドナイフやニッパー、刷毛など、手作業の際に必要な道具はなんでもあると思える品揃えでした。ちなみにメーカーで言えば、おなじみのデウォルトやリョービなどはもちろん、店主セレクトの国内ではなかなかお目にかかれないものまでを網羅。StilettoやTechni Edgeなど、見たことの無いアイテムにもたくさん出会えるので楽しいですよ!
商品を観察していると、何故か栓抜きが一緒になっている工具がチラホラ。理由を唐崎さんに聞いてみたところ、いつでもビールを飲めるようにアメリカの工具は栓抜き付きなことが多いのだという。「なるほど〜」とアメリカらしさにほっこりしながら、飲みながら作業って大丈夫なのだろうかと心配になりました。笑 でも、こうしてカルチャーに詳しい店主が商品を解説をしてくれるというのは、このお店の大きな魅力の一つですね。
今回の取材で大注目だったのがこの工具メーカー・マキタコレクションの数々。実はこのお店、全国からマキタグッズを買いに来る方がいるほど、マキタファンの間では有名なお店なんです。
中には、マキタのロゴが入ったネクタイやゴルフボール、ピンにワッペンなど、日本じゃ絶対に手に入らないようなアメニティが多数販売されていました。他にも、大工さんが現場で使う平たい鉛筆「カーペンターペンシル」、日本の物では、マキタ×SUZUKIのステッカーなどなど。ここでしか見ることもできないようなアイテムの数々に編集部も大興奮!ここはDIYerにとっての天国でしょうか...!
まだまだ続くマキタグッズ。こちらはマキタ80年代ビンテージTシャツですが、まさかの日本製。
また、演劇や舞台のイベントの際にスタッフに配られた「スタッフTシャツ」も数多く販売されていました。美術制作に携わってきた店主らしいチョイスですね!
こ、これは...マキタ×ニューエラ!なんという夢のコラボでしょうか。ニューエラのシンプルなデザインにマキタの赤いロゴもしっかりハマっていて、普段使いもバッチリですね。
同店でも一番人気だというこちらのアイテム、是非ともゲットしたいですね。ちなみに、写真の奥にはマキタの文字が入ったニット帽がチラリ。
マキタの興奮冷めやらぬまま、向かったのはシューズコーナー。所狭しと並んだ中には、舞台美術などの現場作業を意識した、スチールトゥーのシューズもちらほら。ちなみにその多くは、国内では珍しいと言われるKEENのワークシューズ。デザインもかっこいいので、作業が終わったらそのまま遊びに行けるのも嬉しいポイントですね!
整然と並べられたコーナーには、電動ドライバー用のツールポーチが。電動工具は、バッテリーや安定感のためにどうしても重量が出てしまうもの。そのため、片手で作業しないといけない現場ではこうした腰にかけられるツールバッグが重宝されるんです。
「おや、マキタの電動ドライバーにこんな色があったかな」と思い尋ねてみると、なんと右端のミリタリーカラーは業者に頼んでオリジナルで塗装したのだとか。凄い!でも残念ながらこちらは非売品ということでしたので、早まって買いに行かないようご注意ください。笑
こちらのミリタリーテイストなベストは工具のプラットフォーム。先ほどご紹介したツールポーチやハンマーホルダーなどを好きな位置に取り付けていくことができます。
ちなみにこちらのベスト、アメリカの海軍や世界の特殊部隊に装備を提供していた方が立ち上げた、ATLAS46(アトラス46)というブランドのものだそう。なるほど、ミリタリーテイストも納得です!実際、触ってみるととんでもなく頑丈そうな作りをしていました。DIYなどでも、大掛かりな物を作るときには是非取り入れたいアイテムです。
有孔ボードには黒カラビナシリーズ。とてもかっこいいですね!でも実は、この黒さにはとある理由が...。それはずばり“舞台で目立たないため”なんだとか。例えば、セットを吊り上げる際に仕様したカラビナが目立ってしまうと、不格好ですし、舞台のイメージを壊しかねませんよね。そこで、舞台美術さんたちはカラビナだけでなく、あらゆる工具も黒で揃えることが多いのだそう。そう聞いたあとだと、この黒さもより一層深みがあるように見えるから不思議です。先ほどの床に貼られたバミリ痕といい、アイテムの歴史やストーリーを聞かせられるとワクワクしてきます!
こちらのハンマーはチタン製のヘッドを採用したハイテクハンマー。チタンなので、鉄製のハンマーに比べると軽いという唐崎さんの言葉を聞き、早速手にとってみました。すると、「軽っ!!」予想を超える軽さに、驚きを隠せない編集部一同。これなら持ち運びも、片手での作業も安心できます。チタン、恐るべし!

マニア歓喜!DIYer(s)編集部が感動したアイテム編

ユニークなアイテムばかりで、レポートを忘れるくらい大はしゃぎしていた一同。ここからは、そんなDIYer(s)編集部が特に感動したアイテムたちをご紹介します。皆さん、買いに走る準備はよろしいでしょうか。それではご覧ください。

工具×アクセサリー!プレゼントにも使える可愛さが魅力

USBメモリー(上)¥3,300+tax、USBメモリー(左)¥3,000+tax、マグネット(右)¥1,200+tax、キーホルダー(下)¥2,800+tax

まずはこちら、よくある電動工具にが並んでいるように見えますよね。ですが、実はこれ、それぞれがUSBメモリー、キーホルダー、マグネットなどのアクセサリーになっているんです!一見、本物かと思ってしまうリアルな作りは、話題性もバッチリ。例えば、職場で何気なくグラインダーデザインのUSBメモリをパソコンに挿しておけば、「これなに!?」と盛り上がること必至です。
本来は重々しいイメージのある工具だからこそ、可愛いアクセサリーになった時のギャップがたまりませんね。工具好きな友人へのプレゼントとしてもおすすめです。

こんな物どこから!?マニア心くすぐる激レアなTシャツたち

Tシャツ(左)¥4,100+tax、(右)¥3,000+tax

写真左は、マキタの100周年を記念して作られたTシャツ。こんなものが出ていたなんて、びっくりです!シャツの裏面には力強いドリルドライバーのイラストと共に「NO LIMIT」という文字が入っていて、進化を続けるマキタを象徴しているんですね。また、生地も100%コットンで手触り◎。飾ってもお洒落ですが、着心地も譲らないのは流石マキタですね。
写真の右側に写っているのはカルフォルニア大学シアター・フィルム・テレビ学部のカレッジTシャツ。こちらも当たり前のようにお洒落で、ゆったりしたアメリカンサイズが楽に着れそうで是非普段も着たい!これにはカメラマンYも我慢ができずお買い上げ。
そして何より、「どこでこんなもの手に入れたんですか」とツッコみたくなりましたが、ここはグッと我慢しました。

スヌーピーとコラボも!とにかくキュートなネクタイ3種

ネクタイ各¥3,200+tax

今回の取材のキュート部門1位、スヌーピーネクタイ!こちらはキャラクターたちが作業員に扮して工事をしている様子が、ネクタイにデザインされています。スヌーピーやチャーリーブラウンと作業着やドライバーという組み合わせが新鮮で、ナイスです。

実用性◎!DIYでも愛用したいスリングベルト

ベルト¥11,440+tax

こちらも高所の作業時にあると嬉しいスリングベルト。インパクトドライバーに装着して携帯することができます。これなら、DIYの時に携えて作業するだけでモチベーションが上がりそうですね。笑 ちなみに、元々はライフル用のスリングなんだそう。

オリジナル商品!伝統を受け継いだチタン製の屋槌とは?

TITANIUM NAGURI¥13,800+tax

こちらはなんと、スマイルステージのオリジナル舞台屋鎚。その名も『TITANIUM NAGURI(チタニウム ナグリ)』!名前の通りハンマーヘッドにチタンが採用されており、強く、錆びにくいのが特徴です。
ちなみに、舞台屋槌とは、舞台における大道具の制作や解体作業で使われてきた、伝統的な工具のことです。ナグリという愛称で親しまれてきたのですが、年々その作り手が減少しているのだとか。そこで、同店が素材をチタンに見直して製作したのがこのアイテム。購入の際には是非、伝統文化に思いを馳せて見てください。

シャーピー×マキタ!夢のコラボに編集部感動

油性ペン¥780+tax

皆さんは、アメリカで約80%のシェアを誇る油性ペン『シャーピー』をご存知でしょうか?日本だとアメリカンなお洒落アイテムとして知られているのですが、なんとそのシャーピーとマキタのコラボアイテムを発見!シャーピー好きの編集部Yも一目惚れし、しっかりお買い上げ。キャップを外す動作を省くために、ノック式になっているのもマキタらしいポイントです!それにしても、マキタのロゴはあらゆるアイテムにぴったりとハマりますね。

丸のこでピザカット!?ユニークなアイデアに脱帽

ピザカッター¥5,000+tax

最後はこちらのアイテム。なんと丸のこをイメージしたピザカッターなんです。まさかピザカッターまであるとは、工具へのこだわりも、ここまでくると愛を感じますね。笑 
DIYの作業で疲れたら、休憩中おもむろにこれを取り出してピザカット。場が和むこと間違いなしなので、是非試してみてください。

まとめ

下北沢のギアショップ『SMILE STAGE EQUIPMENT』をご紹介しました。DIY好きをくすぐる店内とアイテムの数々に、早速行ってみたくなった方も多いのではないでしょうか。マニアな方はもちろん、初心者の方も店主の唐崎さんが丁寧に教えてくれるので、とっても楽しく買い物できますよ!
また、店主の唐崎さんがいるタイミングであれば舞台の大道具について相談にも乗ってもらえるとのこと。店内は換気も十分でしたので、興味のある方は是非足を運んでみてください。

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WRITTEN BY

DIYer(s)

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