超大判カメラをDIYして、写真撮影をする 〜vol.3〜

カメラ、フィルム、移動暗室。写真に関するいろいろをDIYで整え、作品作りに挑戦しています。

2022.01.07

アンブロタイプという写真技法はガラス板を使います。
僕が自作したカメラで使用するのは、50x60cmのガラス板。
本番撮影をする前には1/4サイズの25x30cmのガラス板でテスト撮影もします。

ネットでサイズ指定をすれば購入できるのだと思いますが、規定サイズの180x90cmのガラス板を近所のガラス屋さんで購入すれば、50x60cmが3枚、25x30cmが9枚切り出せます。圧倒的に安くすみます。

なので、自分でカットします。

ガラス板カット

直線のガラスカットはそれほど難しくなく、気持ちよくカット出来ます。
動画は素手でやっていますが、手袋はした方がいいと思います。

今回の作品では、20人の工芸の職人さんたちの肖像写真を撮影します。
なので、ちょっとバッファを見て8枚をカットしていきます。

ひたすらカット。
ガラス板も180x90cmぴったりではなかったりして、切るところが結構たくさんあります。
そして50x60cmが24枚、25x30cmが72枚生み出されました。

失敗したりもします。

カットしたままだと手を切るので、最後に砥石で角を落としていきます。
なかなか地味に大変でした。

で、撮影の為には、このガラス板を割れないように車で運ばなければなりません。
50x60cmのガラス板を運ぶ用の入れ物なんて探しても売ってないので、
DIYします。

荷台の作業台を作った時のあまりの板でピャーっと。

ガラス運搬用のケース

あまりの板で作ったら、7枚収納という中途半端な大きさに仕上がりました。

移動中にガタガタして割れないように、底と蓋に硬めのスポンジが仕込んであり、蓋を閉めると揺れないようになっています。

実際に使ってみていますが、割れるようなことはなさそうです。
そして、これ以上収納できるようにしていたら、重くて持ち運べないだろうな、と。
結果的にちょうどいい大きさだった気がします。(と、言い聞かせてる説)
どれもこれも、全国各地の工芸の職人さんたちを撮影する作品作りのため。
その制作費用を、現在CAMPFIREにてクラウドファンディング中です。
作品の詳しい内容、想いなどをプロジェクトページに綴っています。
是非一度ご覧いただければ幸いです。
期間は残り12日。宜しくお願い致します。
vol.4に続きます。