コスパが気になる!リノベーション費用の目安と予算内に抑える解決策

リノベーションでは時に大がかりな工事を必要とされるため、費用面で苦悩することは少なくありません。そこで当記事では、リノベーション費用の目安や予算内に抑えるためのポイントなどについて解説します。実際のリノベーションの事例と併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

公開日 2020.07.01

更新日 2020.07.01

コスパが気になる!リノベーション費用の目安と予算内に抑える解決策

元々の建物に大幅な改修を行い、価値を高める方法を「リノベーション」と呼びます。リノベーションに成功すれば、引越しをしなくてもより快適な生活を実現できます。一方で、費用が高くなりすぎて家主の負担となるケースも珍しくありません。
リノベーションで何より大切なのは、必要不可欠なポイントを押さえながら効率的に計画を立てることです。何に対してどの程度の費用がかかるのか、内訳を知っておくと理想のリノベーションに近付けるでしょう。

新築よりも高い?!リノベーション費用にまつわる噂の真偽

リノベーションはしばしばリフォームと混同されるため、「それほど費用はかからないだろう」と思われがちです。しかしリノベーションでは、家の機能を根本的な部分から変える場合も多く、コストが莫大になる可能性もゼロではありません。
例えば、家の素材を大々的に入れ替えるような工事では費用がかさんできます。また、間取りを大きく変更したり、増築するスペースが広かったりなど、こだわりが多い時も要注意です。
もちろん、家の状態も費用に影響します。古い家は補強しながら工事を進めていかないと危険なので、新築よりも見積りが高くなる傾向にあるのです。
そのほか、業者によっても料金体系は異なります。同じ工事内容であっても、業者が変われば費用が増えることもあり得るでしょう。
リノベーションの予算を抑えるには、工事のメリット・デメリットを踏まえた上で、作業の要不要を見極め、必要な作業だけを絞り込むことが大事です。

リノベーションを選ぶ5つのメリット

新築ではなくリノベーションを選択する理由は人それぞれです。ここでは、リノベーションではどのようなメリットが得られるのか、新築と比較しながら解説します。

住宅の購入コストを抑えられる!

コスパが気になる!リノベーション費用の目安と予算内に抑える解決策
一から家を新築するのに比べ、ほとんどの場合でリノベーションはコスト削減につながります。特に、購入したい時点である程度の年数が経っている物件だと、リノベーションのほうがオススメです。
例えば戸建てやマンションなどは、築15年ほど経過すると資産価値が下落し始めます。それから売却しても、新築を建てた際のコストを回収できないことは珍しくありません。そのため、すでに安くなっている物件を購入し、リノベーションしたほうが結果的にお得になりやすいのです。

住みたい街に住める!

一般的に、人気のあるエリアは競争率が高いため、物件の価値も高くなりがちです。特に東京や大阪、名古屋などの都市圏や駅近物件は、安く購入するのが困難といえます。そのため、土地か物件のいずれかを妥協して新築することも少なくありません。
しかしリノベーションなら、住みたい街の安い物件を購入した上で、理想の間取り・部屋数に変えていくことができます。費用を気にせず住みたい街に住めるので、地価の高いエリアでも新築より希望が持てるでしょう。

自由設計で希望の間取りに!

コスパが気になる!リノベーション費用の目安と予算内に抑える解決策
リフォームは通常、模様替えなど一部の機能を入れ替える工事を指し、間取りそのものは変わりません。そのため「部屋が薄暗い」「家族が増えるのに部屋が少ない」といった、家の構造に関する問題には対処できないケースが多いです。
リノベーションであれば、現在の住まいを土台として間取りも変更できるので、生活に関する大きなトラブルも解決しやすいです。

実際の生活をイメージしやすい

新築で家を建てる場合、あくまでシミュレーションによって業者とやりとりを重ねていくので、イメージを共有しにくいことが難点です。これにより、プランとは異なる完成品に仕上がる可能性も否めません。
リノベーションであれば、土台となる物件に実際に立ち入り、イメージを膨らませることができます。光の加減やスペースの雰囲気など、口伝では共有しにくい部分まで確認できるため、「この窓をもっと大きくしたい」「2階の部屋を増やしたい」といった具体的なアイデアが浮かびやすく、イメージに近い仕上がりが期待できます。

ライフスタイルに合わせて改修できる!

長年同じ家に住んでいると、暮らしの変化とともに必要な機能も変わっていきます。
例えば、最初は新婚夫婦で暮らしていても、子供が生まれれば部屋を増やさなくてはなりません。両親と同居することになったり、逆に家族が離れたりすることもあるでしょう。その都度、家を新しく建てていては大幅な費用がかかってしまいます。
リノベーションは段階的に家を作り変えていくので、同じ家でもニーズに合わせて部分的に改修し、一生住み続けることができるのです。

どのくらいかかる?リノベーション費用の目安と内訳

一般的に、リノベーション費用は業者の規模によって変わります。業者が大きいと、工事にかけられる手数が増える分、費用も大きくなりがちです。一方で、小さい業者だと費用は安くなるものの、技術的に請け負えない部分も出てきます。しかし、業者のスキルや経験にもよるので、あくまでも費用は目安として考えておきましょう。
コスパが気になる!リノベーション費用の目安と予算内に抑える解決策
まず、地域の工務店にマンションのリノベーションを頼む場合、1㎡あたり約10万円が基準となります。すなわち、60㎡の物件なら約600万円の費用がかかります。また、戸建てなら1坪単価約50万円が目安になるでしょう。30坪だとすれば、約1,500万円です。
中堅~大手のリノベーション業者に依頼すると、マンション1㎡あたり12万~15万円程度の費用となります。仮に60㎡の物件であれば、約720万~900万円が必要になるでしょう。戸建ては1坪あたり約60万~70万円なので、30坪だと1,800万~2,100万円程度のコストがかかります。

費用以外の特徴として、工務店はシンプルなデザインなら問題なく仕事をこなしてくれます。依頼者との距離が近く、柔軟に話を聞いてくれる店も少なくありません。一方で、肝心の技術力には店舗によってばらつきがあります。積極的に営業を行っているところは少数派なので、優良店を探すのが大変なのもデメリットです。
一方、専門業者は品質が安定していて、大がかりな工事にも対応できます。提案力があるので、家主が自分では考えつかなかったようなアイデアも生み出してくれるでしょう。ただ、感覚的な部分にはなるものの、地元密着型の店舗と比べるとやや人情味に欠ける傾向はあります。明確なノウハウに基づいた提案を求めている人向けのパートナーといえます。

リノベーション費用の内訳

コスパが気になる!リノベーション費用の目安と予算内に抑える解決策
1.物件購入時にかかる費用:物件そのものの購入費に加え、仲介手数料や司法書士報酬などの諸経費を含む費用です。
2.リノベーションにかかる費用:施工費をメインとする、施工中にかかる諸々の費用を指します。施工中の仮住まいの家賃や、家財を一時移し替えておくトランクルームの使用料なども含みます。
3.居住後にかかる費用:リノベーション後の物件への引越し費用や、引越し後の管理費・固定資産税など居住後にかかる諸費用です。広義的に捉えるなら、近隣住民への引越し挨拶の品や、家具・家電などの新調代も含みます。

リノベーション費用の内訳は、主に上記3つに大別できます。これらをまず念頭に置いた上で、堅実な予算計画を打ち立てることが大切です。
参考までに、実際の施工事例を2つご紹介します。施工規模によってどの程度の費用が必要となるのか、目安としてご確認ください。

元々のディテールを活かしたピンポイントなリノベーション

こちらは築35年の団地を施工費500万円でリノベーションした例です。
大きな解体はせず、壁や床、天井など気になる部分にピンポイントで手を加えています。キッチンや洗面所など圧迫感のあった水回りには先端設備を導入し、動線を確保。壁材・天井・玄関の土間などには自然素材を取り入れ、一体感のある雰囲気に仕上げています。元々の風合いを残しつつ、限られた予算内で暮らしやすさの向上を実現した例といえます。

間取りに立体感を加え快適空間にリノベーション

こちらは築13年の中古一戸建てを施工費796万円でリノベーションした例です。
動線の妨げとなっていた間仕切りを取り払い、和室と廊下をLDKの一部として追加。さらに天井の梁をあえて見せることで、縦横に広い空間を確保しています。階段手前には温度管理・音漏れ防止用の引き戸を、キッチン直結の通路には収納力の高いパントリーをそれぞれ設け、快適性を高めています。天然木や珪藻土などの自然素材も随所に取り入れた、まさに理想のリラクゼーション空間といえます。

リノベーション費用を予算内に抑えるにはどうすればいい?

予算の上限を決めておく

最初は「子供用に部屋を1つ増やしたい」程度に思っていたことが、計画していくうちに「やはり親の部屋も欲しい」「折角なら2階の上に屋根裏部屋も作りたい」と望みが増えていくケースは少なくありません。理想を突き詰めると切りがなく、それらを全て実現させるには莫大な費用が必要となります。本当に必要か疑わしい部分にまで多額の費用をかけるのは、非効率というほかありません。
最初から上限が決まっていれば、「限られた予算で必要な部分だけを改修したい」と考えられます。経済的に苦しくなる事態を避けられるだけでなく、予算が決まっているからこそ創造的なアイデアを生むきっかけにもなり得るのです。

優先順位をはっきりシミュレーションする

いくら費用を安く抑えたいからといって、望んでいた機能が実現しないのでは意味がありません。もしも予算を超えてしまいそうになった場合、どのプランを残し、どれを削るかを考えることになります。その際、家主が本当に欲しい機能・設備が何なのかはっきりさせておくことが重要です。
そこで、事前にリノベーションに求めるポイントを書き出しておくのがオススメです。「キッチンを広くする」「バスルームの使い勝手をよくする」など、とりあえずは望みを全て言葉にします。その上で、予算を決める段階になったら、どれを優先したいのか絞っていきましょう。この方法であれば、緊急性の低い機能のために、本当に望んでいた計画を捨てるような失敗がなくなります。

プロの業者に相談する

リノベーションの専門業者には、多くの案件を手掛けてきた信頼と実績があります。彼らは、家主本人では判断できないような疑問を解決に導いてくれるパートナーです。「予算に合わない」と諦めていた部分にもアドバイスをくれるのは大きなメリットでしょう。
ただし、リノベーションを請け負っている業者は数多く、業者によって異なる長所・短所があります。悪質な例では、見積り段階では金額が安かったのに、工事が始まってから多額のオプションを請求してくる業者も少なからずいます。
業者を選ぶ際は、複数の相手と話をして比較検討するのがオススメです。特に、自分が最も望んでいる部分についての実績・料金は真剣に検討しましょう。

最終的にリノベーション費用を決定づけるものは「計画性」です。理想のイメージをしっかりと練り上げ、現実的で無駄のない計画を立てることがコストカットの鍵を握ります。プロの業者ともよく相談し、納得のいくリノベーションを実現させましょう。

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