古い水回りはDIYer泣かせ!?古民家リノベの“お風呂編”

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目に続いて、築50年の戸建て(4軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

2022.01.07

セーチのリノベ記録 4軒目

祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

今までのDIY経験を活かして、関西の築50年空き家をセルフリノベーションして住むことにしました。
古い家のリノベーションを検討している方、築古の家がどんな風に変わっていくのか気になる方の参考になるよう、シリーズでお伝えしていきます。

今回は床の根太に付いてる釘の撤去とお風呂まわりを解体する作業です。

前回の記事はこちら

根太について

前回の作業でキッチン側の床は剥ぎ終わりました。
大量に釘打ちされていたので、下地の木材は活用できないと判断し根太は新しく交換しようと思っていました。

ホームセンターに行くとウッドショックの影響で木材が高騰、購入できる本数も限られている状態だったので、根太に刺さっている釘を抜いて再利用することにしました。
(まさか自分にもウッドショックの影響があるとは思いもしませんでした。)
床の大引き位置を確認しながら、何メートルの根太が必要なのか計算します。
キッチン全体の長さが約3800mm、奥の壁から真ん中の大引きまではを測ると約2000mmでした。
2000mmの木材を購入して大引きの真ん中に乗るように取り付けるのが簡単で良さそうです。
※4000mmの根太だと軽トラに乗せるのが難しく、どうしようかと考えていたので安心しました。
キッチンに固定されている根太の太さは40mm。
和室の畳を廃棄した分、キッチン床の高さに合わせないといけません。
今ある根太は再利用するので、40mm×40mm×2000mmの角材を必要本数準備してキッチン側は補強したいと思います。
根太に刺さっている釘を1本ずつ抜いていきます。
釘が錆びていてかなり硬いので大変な作業でした。
バールでも抜けなかった釘はグラインダーで削り落とします。
(火花が散るのでゴーグルをして作業してください。)
このタイミングでお風呂工事を業者に依頼。
工事途中で排管工事や配水処理をしないといけないので、床は解体した状態のままにしておきます。

業者が来るまでの間に、解体できる場所から進めておきます。
ガス屋さんにガス管撤去の見積もりに来てもらい、キッチン側から天井を這ってリビング側に伸びている管は自分で処理した方が安くなると言われたので自分で処理しました。
(壁にビス止めされていただけなので、外して折りたたんで保管。)
元々キッチンが付いていた床を剥がすと、キッチン下に床は無く外になっていました。
排水管は外の壁を這うように設置されていて、キッチン床の下から立ち上げて接続していたようです。
新しく取り付けるキッチンは壁際に移動させるので、排水管も室内まで伸ばしてもらいます。
それまでゴミが入ると詰まってしまうので、ビニールテープで入り口を塞いでおきます。

※キッチンの正確な取り付け位置が決まらないと、排水管の立ち上げができないので、それまではこの状態にしておきます。
そうこうしているうちに、お風呂を解体する業者さんがやってきてどんどん作業をすすめていきます。お風呂解体中、僕は床の間を解体。埋め込まれた部分はノコギリで切断し解体しました。

お風呂まわりを解体

お風呂解体の途中経過。
思ったより簡易的な作りにビックリ。
コンクリ壁の中はこんな風に木材で組まれてたんですね。

お風呂の撤去と一緒にトタン屋根の天井も解体してもらいました。
ここは元々給湯器や洗濯機が置いてあり、給湯器の管はネット越しに外に出している状態でした。
室内というよりほぼ外に近い状態だったので、屋根を作ってもらい脱衣所にしたいと考えています。

このタイミングで室内に設置されていた給湯器を外に取り付けてもらうよう位置の確認も済ませました。(給湯器が室内にあるのも不思議な感じでした。)

そうこうしている間にお風呂の壁が完全に壊され、風呂釜が出てきました。
(玄関が狭すぎて風呂釜を搬出できなかったので、ドアを全て取り外し持ち上げながら搬出しました。)
お風呂の解体が終わったので配水チェックの為に和室の床板の一部を解体しました。
キッチン側から伸びていた配管が和室の床下で二股に分かれ、お風呂側と洗面台トイレ側に分かれていました。

洗面所トイレ側は繋がっているなと分かりますが、お風呂側は途中で配管が無くなっていたので業者の人もあれ?という感じに。
調べてみると、お風呂のタイル裏に以前使っていた水栓が見つかりました。
リフォームした際、排水を壁の中に埋めて止めていたようです。(これは処理として正しいのだろうか・・・)
行先がわかったので、途中で切断してそこから新しく繋げられるようにしました。
洗面まわりでもう一つ事件がありました。

洗濯機の排水口であろう穴があるんですが、床下を覗いて調べてみても排水先がありませんでした・・・床下を覗いてみると洗面所からの排水は地面に伸びていますが、洗濯機の排管はありませんでした。
おそらく穴に直接洗濯排水を流していたんだと思います。
このままでは大変な状況になるので、急遽お風呂の排水管から分岐してもらい新しく洗濯機の排水管を作ることにしました。
※このタイミングで気づいて本当によかったです!
ユニットバスを設置する為の土間打ちが終わり乾かしている最中。
私は、お風呂の壁がどの位置に来るか測って完成イメージを膨らませています。
(お風呂は1014サイズを入れるので壁の位置を把握して洗面所の広さがどのくらいか計算しています。)

完全に乾くまでなにも触れないので、その間にできることから進めていきます。

【築50年戸建てDIY】#4 お風呂解体|洗濯機の排水管が無かった|キッチン床の根太整理

次回床を作っていくので根太とスタイロフォームと構造用合板を買ってきました。
軽トラはホームセンターで借りて搬入です。
配管処理とガス管工事が終わるまで床は固定できないので仮止めの段階まで進めたいと思います。

これから古い家のリノベーションを検討している方、築古の家を検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチのリノベ記録 四軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

WRITTEN BY

セーチ

Japan

DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。