材料たった2つで玄関を格上げ!小物も吊るせる“多目的傘かけ”をDIY
今回制作するのは傘や靴べらなど、玄関周りのアイテムを収納できる多目的な傘かけ。玄関を明るくする木製アイテムでありながら、水受けとしてプラスチックケースを仕込むなど、耐久性にも自信のあるプロダクトとなっております。梅雨シーズンが来てしまう前に、ぜひチャレンジしてみてください。
公開日 2022.04.07
更新日 2022.04.07
はじめに
突然ですが、家の第一印象を決める家具ってなんだと思いますか?パッと浮かぶのは、シューズラックや玄関マットなど、“家に入って最初に目にするもの”ですよね。
ですがお忘れでしょうか、入ってすぐどころか、家によっては玄関の外に置いてあることも珍しくないあの異質なインテリアのことを。そう、それこそが“傘立て”です!来客者が一番最初に目にして、家の第一印象を左右する傘立てをお洒落にしておくことは、DIYerとして当然の嗜み!そこで今回は、スマートかつ機能的なプロダクトをご用意いたしました。
ですがお忘れでしょうか、入ってすぐどころか、家によっては玄関の外に置いてあることも珍しくないあの異質なインテリアのことを。そう、それこそが“傘立て”です!来客者が一番最初に目にして、家の第一印象を左右する傘立てをお洒落にしておくことは、DIYerとして当然の嗜み!そこで今回は、スマートかつ機能的なプロダクトをご用意いたしました。
作るもの
今回DIYするのはこちらの傘かけ!あくまで傘を“立てる”のではなく、“かける”というのが本プロダクトのポイントとなっております。というのも、シューズの袋や靴べらなど、玄関周りには散乱してしまいがちなアイテムがたくさんありますよね。それらをひとまとめにすることのできるよう、S字フックなどを利用して傘以外も収納できる“多目的傘かけ”を目指しました。
材料
今回用意した木材は900×450×9mm(サブロク板の半分)サイズ。ここから以下の材料を切り出してください。
側板 895×138mm 2枚
前(背)板 150×260mm 2枚
底板 120×260mm 1枚
丸棒 500mm×24Φ 1本
水受け用プラケース(お好みのサイズで)
側板 895×138mm 2枚
前(背)板 150×260mm 2枚
底板 120×260mm 1枚
丸棒 500mm×24Φ 1本
水受け用プラケース(お好みのサイズで)
STEP.01 側板を作る
まず最初に、赤枠で囲っている側板の制作から進めていきましょう。ご覧の通り、上部には傘をかけるための丸棒と連結する穴が開いており、上にいくにつれて先細りする形状のパーツとなっております。
それではまず上部の穴開けから。板が割れてしまわないように不要な木材を下敷きにして、今回用意した丸棒に合わせた24mmのドリルビットで穴を開けてください。この時の位置ですが、横はセンター、縦は上部から内側に30mm入った場所となります。
次は穴を起点に、コンパスを使って直径60mmの円を描いてください。ここでは、鉛筆の先がちょうど板の上端にくることを意識していただくといい仕上がりになります。
円をマークできたら、次はそこに向かって斜線を引いていく作業となります。側板の下部から150mmの地点にマークし、先ほどコンパスで描いた円の端をつなげていきましょう。
2枚の側板(4箇所)に同じ斜線を引き終わったら、丸ノコでマークに沿ってカットしていきます。
斜線カットのあとは、先ほどコンパスで描いた円に沿って上部をカットし、丸みを付けておきましょう。もう一つも同様に処理し終わったら、側板の制作は完了です!
STEP.02 水受けを作る
側板の次は、傘から落ちた水分が直接木に当たらないよう、プラケースを入れた水受けを作っていきます。ご覧の通り、今回の木材は用意したプラケースに合わせた寸法となっておりますので、みなさまもお手持ちのものに合わせて木材もご用意ください。
まずは底板に、3箇所ほどドリルビットで穴開けをしてください。これには、空気の通りをよくしておくことで水受け部分をカビにくくさせる目的があります。
穴を開けたら、底板に前(背)板をビス打ちしていきましょう。この時、写真のように底板の下に板を噛ませながら固定することで、底板と地面に若干の隙間を作っておきます。これも先ほどの穴と同様、湿気や水分で木材がダメージを受けないようにするためです。
ちなみに、用意したプラケースが少し深すぎたので約半分の高さにカットしました。みなさまも理想的なプラケースが見つからない場合は、このように加工して使ってみてはいかがでしょうか。この段階で、水受けの制作も完了です!
STEP.03 組み立て
ここまでで側板と水受けが完成しましたので、写真のようにビスで組み立てていきましょう。この時、積層面に打ち込むことになりますので、しっかりとドリルで下穴を開けてから作業することをお忘れなく!
ここで、用意した丸棒を好みのサイズにカットしてください。目安としては、側板に通した状態で左右に70mm〜100mm程度飛び出るくらいの長さです。
丸棒をカットして、側板に通してみた様子がこちら!短すぎると抜けてしまう恐れがありますので、多少は残しておくことを意識してみてください。
完成
これにて、完成です!作業としては単純ですので、あまり時間もかけずに作ることができたのではないでしょうか。それでは、実際に傘かけとして使ってみるとどうなるのでしょうか。早速試していきましょう。
設置
玄関前に設置してみた様子がこちら!フローリングの室内と比べると玄関周りはどうしても無機質になってしまいがちですが、木目のインテリアが一つ入るだけで一気に温かみが出ましたね。また、スリムなビジュアルは場所も取らず、出入りの邪魔にならないのもポイントです!
スリムと言っても、傘なら5本ほどはかけられそうなゆとりあるスペース。他にもS字フックを使って小物をかけたり、左右に飛び出した丸棒では折り畳み傘を引っ掛けておくこともできます。“傘立て”だとどうしても傘専用の存在になってしまいがちなので、このような汎用性の高さも“傘かけ”のメリットですね。
プラケースを設置した水受けはこのように、見事に水分をキャッチしてくれていました。これなら周囲に水が垂れてしまう心配もなく、室内に置いていても安心ですね。とはいえフレーム部分は木材なので、長く使用したい場合には油性のニスなどの塗布をおすすめします。
もちろん、プラケースは取り外し可能なので水を捨てたい場合はこの通り。水垢や土で汚れてしまった場合も取り外して洗うことだってできるので、見た目の清潔感を保つことができますよ。
空気の通りを良くするために開けた穴がこちら。細かい部分ですが、せっかく愛着持って作ったものなので、少しでも長く使っていけるための工夫は忘れたくないですね!ただ、もし使っていく中で木材の劣化があれば、その時は新しい板材に交換してあげてください。
ちなみに、丸棒はこのように持ち手としても活用可能!室内に入れたくなったら、サッと持ち上げてそのまま運び入れましょう。雨天の来客時は外に出しておいたり、乾かしたい時にベランダに持っていくなど、気軽に持ち歩けるというのが意外と嬉しいポイントなんです。
まとめ
今回制作したスタイリッシュな傘かけ、いかがでしたでしょうか。なんとなく傘は“傘立て”に、というイメージでしたが、傘以外の用途にも使えることなどから意外と傘かけが便利なことを実感しましたスリムで場所も取らないので、あまり玄関が広くないという方にもオススメのプロダクトですので、梅雨が来る前にぜひ作ってみてくださいね!
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛
監修:岩西剛
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