オシャレなカフェ内装はここが違う!愛されカフェの作り方

カフェを開きたい時、考えなくてはならないのが内装です。せっかくならオシャレな雰囲気にしたいという人も多いはず。実際に、どのようなことに気をつければ、お客さんの心を掴める素敵なカフェが出来上がるのでしょうか。この記事では、カフェの内装を考える上でのポイントをまとめました。

2023.04.16

新しくカフェをオープンするにあたって、誰もが頭を悩ませるのが内装ではないでしょうか。「オシャレな雰囲気にしたい」「居心地のよいカフェにしたい」などの希望はあっても、具体的にどうすれば理想のカフェになるのか、分からずに困る人も多いはず。
そこで、この記事では、人気のカフェにおける内装の共通点や、第一印象でお客さんの心を掴む雰囲気作りのポイントなどをご紹介します。

人気店から学ぶ!カフェの内装をオシャレに魅せるポイント

オシャレなカフェを作るためには、一から考えるのではなく、実際の人気店を分析してみるとよいでしょう。
カフェは飲食するだけでなく、会話を楽しんだり、ゆったりと本を読んでくつろいだりと、人によってさまざまな使い方が想定される場所です。つまり、料理の味だけが人気の理由とは限りません。人気店といわれる店舗には、お客さんにとって居心地のよい、あるいはオシャレで頻繁に通いたいと感じる、何らかの工夫が施されているはずです。
まずは、人気のカフェの多くが取り入れているポイントについてご紹介します。ぜひ、オシャレな内装作りの参考にしてみてください。

おひとり様がファンになるカウンター席

人気店に必ずといってよいほどあるのが、カウンター席です。実はこのカウンター席は、1人でふらりと訪れるお客さんの心を掴むマストアイテム。席の正面をどうするかにより、お店のイメージが大きく変わります。
カウンター越しにマスターと会話するのは、男性客が好みやすいシチュエーションです。また、窓際にカウンターを並べて、外の景色を眺めながらコーヒーを飲むのも、お客さんにとっては至福の一時になるでしょう。オシャレな雰囲気を演出するには欠かせません。

メニューや食器にこだわる

人気店では全体の内装だけでなく、細部のディティールにも気を配っています。
メニューや食器、テーブルクロスなど細かいところも内装やコンセプトと合わせ、統一感を出しているのです。
例えば海外のアーバンなカフェを意識するのであれば、木の素材感を活かしたテーブルや椅子などのインテリアを配置したり、マットなテイストのカップやソーサーを採用したりします。
また、コーヒーや紅茶を抽出するマシンをディスプレイするなど、お客さんの目を引くような工夫をこらす場合もあります。

テラス席の設置でステータスUP

人気店によくある、オシャレに欠かせないポイントがテラス席です。
一般の人が家でティータイムを過ごす際、室内でくつろぐことがほとんどになります。つまり、屋外で食事やお茶を楽しむのは、お客さんにとって「非日常」にほかなりません。そのため、テラス席があるだけでオシャレだと感じてもらえる可能性は高くなるでしょう。
ただし、テラス席を設置する場合、保健所に「屋外客席設置届」を提出する必要があるため、条件を満たせるかよく確認が必要です。

開放的なデザインを取り入れる

人気のカフェは天井のデザインまでこだわっています。
近年よく見られるのが、いわゆるスケルトン天井です。スケルトン天井は、一般的な室内のように天井が処理されておらず、コンクリートの構造そのものや配管、梁など建物の素材がそのまま見えるのが特徴です。天井が高くなるため、開放感のある雰囲気を演出できます。お客さんがゆったりとくつろげるためおすすめです。

理想の空間を作ろう!カフェ内装デザインの主な種類

一口に「オシャレなカフェ」といっても、オシャレの種類にはいろいろなものがあります。若い女性向けの流行を取り入れたデザインもあれば、年配のお客さんがゆったりと落ち着いた時間を過ごせるデザインもあるでしょう。
ここからは、カフェでよく使われる代表的なデザインをいくつかご紹介します。自分の理想のカフェをイメージするのに役立ててみてください。

スケルトン系カフェ

スケルトン系カフェは、天井だけでなく壁や床に至るまで、コンクリート打ちっぱなしにするなどのスケルトン内装を多用しているスタイルです。配管などがそのまま見えるシンプルな状態をどう活かすか、オーナーのセンスが問われるでしょう。上手く利用できれば、とてもスタイリッシュでモダンな雰囲気を作り出せます。

隠れ家系カフェ

こぢんまりとした物件を新築あるいは改装したり、古民家をリノベーションして演出したりするのが隠れ家的カフェです。表通りではなく人通りの少ない裏路地にオープンするなど、立地も雰囲気に影響します。知る人ぞ知る名店のような特別感を出せるでしょう。ひっそりとした雰囲気を出すために、看板を出さなかったり、あえて入り口を小さくしたりするお店もあります。

自然派系カフェ

自然派系カフェとは、観葉植物や木、石材など、自然のものをふんだんに取り入れたスタイルのカフェをいいます。特に女性人気が高くなりやすいスタイルです。窓を大きく取れば日光がたっぷりと入って、明るいカフェになります。暖炉を作れば、夜はムーディーな雰囲気が楽しめるでしょう。カフェの定番ともいえる雰囲気のため、見本が多く作りやすいのもポイントです。

ラグジュアリー系カフェ

こちらはYelpに掲載されたJun T.様投稿の「伯爵 池袋北口店」の写真です。
ラグジュアリー系カフェは、富裕層を狙ったり、落ち着いた雰囲気にしたりする時におすすめのスタイルです。家具や食器、小物など一つひとつをできるだけ高級感のある、また実際に値段の高いものを使用して作ります。
焦茶や濃赤など、重厚感のある色調をベースに取り入れるのもおすすめです。間接照明を多用すると、より大人の雰囲気に近づくでしょう。費用がかさみがちなので、どこにコストをかけるべきかじっくり検討してから計画を立てる必要があります。

レトロ系カフェ

こちらはYelpに掲載された、Rika N様投稿「トロワ・シャンブル 下北沢店」の写真です。
昭和の雰囲気が漂う、レトロな喫茶店もオシャレです。椅子やテーブルなど、使い古した風合いのものを使用することで、クラシカルな雰囲気がより際立ちます。本物のアンティークを使うこともできますが、アンティーク加工された家具や小物なども出回っているため、それらを活用してみるのもよいでしょう。また、布や革もレトロ感を強調するアイテムとして役立ちます。

ポップ系カフェ

ポップ系のデザインは、流行を取り入れた若者向けのカフェや、できるだけ幅広い客層を狙った万人受けするカフェを作るのに向いています。ビビッドカラーやビタミンカラーなど、鮮やかで奇抜な配色も取り入れやすいのがポイントです。また、現代アートやユニークなオブジェなどを取り入れることで個性を出しやすくなります。

始めよう!オシャレなカフェ内装を実現させる準備

オシャレなカフェを実現するために、なんとなくイメージは浮かんでいても、それを具体化するとなると中々難しいものです。また「ああしたい、こうしたい」と細かな理想はあっても、それらをどうまとめればよいのか分からず悩むこともあるでしょう。
そこで、より自分のイメージをはっきりとさせるために、あらかじめ押さえておくべきことや考えるべきポイントをご紹介します。

カフェ巡りや参考実例のチェック

居心地のよいカフェを作る近道は、実際のカフェをいくつも自分の足で巡ってみることです。見慣れたチェーン店から、まだ入ったことのない人気店、ひっそりと佇む個人経営のカフェまで、幅広く足を延ばしましょう。たとえ普段から通い慣れているカフェでも、意識して見れば「席から観葉植物が見えるのが素敵だ」「このオープンキッチンはぜひ真似したい」というように、たくさんの魅力や工夫が見えてくるはずです。
また、ネットの画像検索などを利用し、遠方の都道府県や海外にまで範囲を広げて、あらゆるオシャレなカフェを探してみるのもいいでしょう。もし、逆に「このカフェは好みではない」「オシャレに見えない」と思うものがあれば、それはそれで反面教師として参考にできます。
とにかく、できるだけ多くの事例に触れ、自分の中の引き出しを増やしていくのが早道です。引き出しが増えるほど、理想のイメージを具体的に思い浮かべやすくなるでしょう。

カフェのコンセプトを明確に

オシャレなカフェを作るには、お店のコンセプトと内装が一致していることが大切です。
例えば、漠然と「女性に人気のカフェにしたい」と考えた時に、10代女性向けのスイーツメニューをたくさん用意していながら、高級感あふれる大人っぽい内装にしてしまうと、どの層をターゲットにしているのか曖昧になってしまいます。お客さんも「なんだか高そう」と感じて入りにくいでしょう。
オシャレで愛されるお店を作るためには、まずしっかりとしたコンセプトを決め、それに合わせた内装にすることが大切です。

コンセプトを考える時は、「5W2H」を意識するのがポイントです。「When(いつ)」「Who(誰が)」「Where(どこで)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」「How much(いくらで)」をそれぞれ詳しく考えましょう。
例えば、「休日の昼間に若い女性たちが、パンケーキをリーズナブルに楽しむ駅近の可愛いカフェ」といった具合です。ざっくりと決まったら、一つひとつ丁寧に深掘りしていきましょう。具体的に若い女性とはどのくらいの年代で、どこに住み、どのような事情でお店にやってくるのかなど、細かく想定すればするほど、カフェのイメージがより具体的になっていきます。

忘れてはいけない居心地のよさ

人気のカフェを作るためには、ただ見た目が美しいだけでなく、居心地のよさも重要です。
素敵な内装が必ずしも居心地のよさとイコールになるとは限りません。お客さんやスタッフが動きやすい動線や、他人の目が気にならないゆとりある席同士の間隔、暑すぎず寒すぎない適度な空調、おしゃべりの邪魔をしないBGMなど、さまざまな要素が絡み合って居心地のよさが決まります。お店の居心地がよくなければ、どれほど内装や料理が素晴らしくても、いつか客足が鈍ってしまいます。ほかにもっと居心地がよく、料理の美味しいカフェがあれば、そちらにお客さんを取られるのも時間の問題となるでしょう。

しかしながら、目に見える内装とは違い、「居心地のよさ」は写真を見るだけではなかなか掴めません。また、椅子やテーブル、食器などは後からでも交換できますが、人の動線や空調は店内の間取りそのものが影響することもあるため、工事なしでは修正が難しいケースもあります。
もし、どうしても悩むようであれば、プロの力を借りるのもよいでしょう。リフォーム会社に依頼すれば、数々のカフェを手がけているプロが、居心地のよい空間を作るサポートをしてくれます。自分では思いも寄らなかったアドバイスが聞けるかもしれません。

ただし、本当に理想のカフェを作りたいなら、まずは自分の理想とするイメージを固め、プロの耳に正しく伝える必要があります。具体的なイメージを提示してすり合わせることで、自分の理想のカフェにぐっと近づけるでしょう。


カフェの内装を考える際は、実際に人気店に赴き、客目線に立って細かく分析することがポイントとなります。実例を目にすることで、理想とするお店のイメージをより具体化できるでしょう。
また、分からないことや悩ましいことがあれば、リフォーム会社に相談してみるのも一つの手です。プロの観点から、目から鱗なアドバイスをもらえるかもしれません。

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DIYer(s)

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