リフォームの請負契約書はどこを見る?失敗しないためのチェックポイント

リフォームの契約書は、どのような点に注意して確認すればよいのでしょうか。当記事では必要な書類や注意点、必ずチェックすべき項目など、リフォーム契約時に知っておきたい知識について解説します。これからリフォーム業者と契約をされる人は、ぜひ参考にしてください。

公開日 2021.02.10

更新日 2021.02.10

リフォームの請負契約書はどこを見る?失敗しないためのチェックポイント

リフォームは多くの費用がかかるため、失敗やトラブルなどを防ぐためにも、なるべく不安要素がない状態で業者と契約を結びたいものです。請負契約書を確認する時は、どのような項目に注意して確認すればよいのでしょうか。
当記事では、リフォームの請負契約書にスポットを当てて、確認すべきポイントや注意点などをご説明します。すでに見積もりを済ませており、これからリフォーム会社との契約手続きを行う人などは、ぜひ参考にしてください。

そもそも、リフォーム工事の請負契約にはどんな書類が必要?

リフォームの請負契約書はどこを見る?失敗しないためのチェックポイント
リフォームの契約を行う時、契約書以外の書類も必ず目を通す必要があります。工事の取り決めや支払いについてなど重要な内容を含むので、下記の書類は必ずよく確認しましょう。

【リフォームの契約時に必要な書類】
・工事請負契約約款
・工事請負契約書
・見積書
・設計図面
・仕上表

工事請負契約約款とは、民間連合協定が取り決めた約款で、契約に関する細かな取り決めが記載されています。工事内容や完成後の引き渡し、トラブルが起きた際の対応などが記載されており、契約書に記載されていない内容も含んだ書類です。
小さな施工会社などでは、この工事請負契約約款と契約書が一体になっていることもあります。しっかりと目を通して、トラブル時の対応などを確認しておきましょう。

工事請負契約書は、契約書とは別に、より詳しい工事の取り決めを記載した文書です。この書類によって、リフォーム業者は施工の完成と引き渡しを約束し、依頼者は完成物に対して対価を支払うことを約束します。リフォーム費用や支払い方法、完成予定日、保証期間、アフターケアなどが記載された、極めて重要な書類です。

見積書には使用する資材や設備、塗料などの費用や、そのほかの経費などが記載されています。具体的な資材や数量などは書かれているか・「一式」でまとめられている箇所の内訳は明確か・金額に間違いはないか、などを改めて確認するとよいでしょう。

「間取り変更・フルリフォーム・ガスや水道の工事」など、規模の大きいリフォームでは設計図面を作成します。規模の小さいリフォームでは作成しないこともありますが、施工内容を改めて説明してもらい、不明点がないかしっかりとチェックしてください。

仕上表には、見積書や契約書に記載しきれない、より詳しい工事内容がまとめられています。設備の型番や各資材の種類、シーリング材や下地材についてなどが書かれており、見積書とセットで提示されることも多い書類です。
リフォームの請負契約書はどこを見る?失敗しないためのチェックポイント
契約書へサインする前に、これらの書類についてしっかりと内容を確認することが大切です。聞き慣れない言葉も多く、すぐに概要を理解するのは難しいはずです。可能なら書類を一旦持ち帰り、時間をかけて、漏れがないかチェックするのがよいでしょう。

少額でも「契約書なし」はNG!リフォーム工事で必ず契約書を交わすべき理由

金額の大小に関わらず、リフォームを行う際は必ず契約書を作成するよう、建設業法によって定められています。クロスの張り替えやちょっとした設備交換など、小規模なリフォームであっても必ず契約書を作成してもらいましょう。

契約書なしでのリフォームを勧める業者には要注意です。口約束で工事を行うと、施工に不備があり、不具合が起きたとしても、事前の約束事を証明できるものがありません。そうなれば、保証を受けられなかったり、施工ミスを修繕してもらえなかったりしても、解決が難しいかもしれません。

また、「施工の詳細について説明したつもりだった」「アフターケアがないとは聞いていない」など、サービスや施工について両者の認識が食い違うケースも多いようです。
万一、このようなトラブルが起きた際、契約書がないと原因を調べたり、責任の所在を言及したりしにくいものです。「言った・言わない」の水掛け論になりかねません。業者と依頼者どちらも不本意な思いをしないためにも、契約書は必ず作成してください。

どこを見ればいい?契約書へサインする前に確認すべき6つのポイント

リフォームの契約では確認事項が多く、どこを見ればよいか優先順位がわかりにくいものです。ここでは、契約書へサインする前に改めてチェックしておきたい、重要なポイントをまとめました。

契約金額は最終見積もりの内容と相違ないか

訂正前の見積書を誤って提示していたり、見積書の変更点を伝えていなかったりなど、不具合が発生することもあります。
「打ち合わせで提示してもらった見積書と契約時の金額が違う」「契約書と見積書で異なる費用が書かれている」。こうしたトラブルを防ぐために、必ず契約書と見積書の金額がズレていないか確認しましょう。最終的に支払うのは、契約書に記載されている金額なので、見積書だけ確認して契約を決めないように注意してください。

工事の開始日と完了日が明記されていて、納得できる工期であるか

工事に関する取り決めは、工事請負契約書に記載されています。工事期間を書き込む欄があるので、開始日と完了日が明記されているか確認しましょう。日付が書かれていなかったり、期間をぼかして書かれていたりする場合は、遅延した際の賠償金などを請求しにくくなることもあります。

工期を決める際は、何らかの事情によって工期が延びるケ―スも想定し、余裕を持ったスケジュールが組まれています。それを踏まえたうえで、納得できる工期であるかどうかもしっかりとチェックしてください。

詳しいリフォーム内容がわかる、図面や仕様書は揃っているか

リフォームの請負契約書はどこを見る?失敗しないためのチェックポイント
工事請負契約書には、工期や保証などの約束事が書かれていますが、詳しいリフォーム内容までは記載されていません。リフォームの詳細がわかる図面や仕様書などは、別で作成してもらうことになります。小規模な工事は設計図面がないことも多いですが、見積書・仕上表・パース図・プレゼンテーションボードなど、「リフォーム内容が明確化された書類がきちんと提示されているか」を確認しましょう。また水道やガス、電気、内装などの設備関係や大規模なリフォームでは、設計図面が必要です。

支払いのタイミングや方法など、支払い条件がどうなっているか

リフォーム費用の支払い方法は、業者によって違います。基本的には着工前に1/2支払い、竣工時に残りを支払いますが、異なるタイミングで支払うケースもあるようです。
前受金・中間金・引き渡し後など、いくつかに分割されていることもあるので、契約時に支払いのタイミングや支払い方法、期限などを改めて確認してください。また、工事が遅れた場合の支払い方法について、細かい条件が追加されていることもあるので、但し書きなどもよく読んでおきましょう。

契約金額に応じた適切な金額の収入印紙が貼付されているか

1万円以上の工事を行う際は、収入印紙を貼付しなければなりません。リフォームの契約書は、印紙税法で決められた課税文書にあたるため、契約金額に応じた印紙税を納める必要があるからです。印紙代は、契約書に記載されている税抜きの工事金額によって異なります。きちんと収入印紙が貼られているか、金額を含めて確認してください。

【工事価格に応じた収入印紙代】
1万円以上、100万円以下の場合:200円
100万円を超え、200万円以下の場合:400円
200万円を超え、300万円以下の場合:1,000円
300万円を超え、500万円以下の場合:2,000円
500万円を超え、1,000万円以下の場合:1万円
1,000万円を超え、5,000万円以下の場合:2万円
5,000万円を超え、1億円以下の場合:6万円
(参照元:https://www.nta.go.jp/publication/pamph/inshi/pdf/zeigaku_ichiran_r0204.pdf

約款に記載されている保証やトラブル時の対応に問題はないか

リフォームの請負契約書はどこを見る?失敗しないためのチェックポイント
工事請負契約約款には、契約書よりも細かいさまざまな取り決めについて記載されています。費用に関するものからトラブルが起きた時の対処など、重要な内容が多いので、必ず目を通してください。わからないことがあれば、その場で質問するとよいでしょう。

特に注意深くチェックすべきは、「工事完了が遅れた場合の遅延損害金はいくらか」「引き渡し後に不具合があった場合はどう対応してくれるのか」「保証の範囲と期間は十分か」「瑕疵保険に加入しているか・していない場合はどのような保証が受けられるか」、といった点です。

リフォーム瑕疵保険に加入している会社なら、リフォーム後の不具合は保険でまかなえます。保険に加入していない場合は、工事請負契約約款や工事請負契約書で、保証制度などをよく確認してください。

合わせてチェック!よくあるトラブル例&契約前の注意点

より安心して契約に臨むためには、よくあるトラブルの事例やその対処法などを知っておくとよいでしょう。ここでは、契約で失敗しないための注意点や、陥りがちなトラブルについてご説明します。

詳細な打ち合わせ記録が、認識の相違によるトラブルを防ぐ

リフォームでは工事が完了するまで、施工の全貌がわかりません。「実際のリフォーム範囲が思っていたのと違う」「イメージ通りのリフォームにならなかった」など、業者と依頼主の間で認識が食い違い、トラブルになることもあります。

そういった齟齬を防ぐためには、打ち合わせ内容を詳細にメモしておくのがオススメです。工事内容はもちろん、日付や担当者・立ち会ったスタッフの名前、そして記入者名なども明記し、できれば双方でサインをしておくと安心です。また、不安要素がある時は、契約前に見積書や図面などを持って施工箇所の確認に行くと、よりイメージの食い違いを防げます。

都合のいい改変はされてない?契約書の「ひな形」を知っておくことも大切

リフォームの契約書には、よく使われるフォーマットがあります。これらをあらかじめ調べ、契約書のひな型を知っておくことも大切です。
「民間連合協定」や「住宅リフォーム推進協議会」のフォーマットはよく使用されるので、チェックしておくとよいでしょう。業者の提示する契約書が、これら異なるフォーマットであること自体は、問題ありません。しかし「業者の都合のよいように改変されていないか」を、上記のひな型と比較して確認しましょう。
リフォームの請負契約書はどこを見る?失敗しないためのチェックポイント
大切な住まいのリフォームで後悔しないためには、契約書や見積書などを抜かりなくチェックすることが大切です。大掛かりなリフォームでは金額も膨らみやすいため、費用は適切か、支払い方法はどうか、保証の有無などすみずみまでよく確認しましょう。住宅について気になることがある人は、実績豊富な「カシワバラ・コーポレーション」にぜひご相談ください。

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