年末年始の予定が埋まりきっていない人や、あまりの慌ただしさに少々疲弊気味…という人に特報!
これまでも何度かフィーチャーしてきたDIYの大先輩・GELCHOPが中心となり、TOKYO CULTUART by BEAMSにて、楽しさ満点の展覧会「Happy Holidays POP SHOW !」を開催中なんです。
初日に会場にお邪魔してきましたが、タイトル通りにぎやかな作品たちがひしめき合う、まさに異空間となっておりました。
GELCHOPパイセンは、雑誌『POPEYE』の連載「GELCHOPのレッツD.I.Y」掲載作品と、今夏、無印良品 有楽町 ATELIER MUJIにて行われた展覧会「『観察と工作』展 モジとモノが交錯したら?」のために制作した作品からセレクトし、展示。
各方面で物議を醸し出した、彼らの魅力が詰まった作品の数々を生で目にすることができます。
『POPEYE』連載から、「ERO Speaker」。絵画シリーズの中でも、インパクト大の一品。“激しい重低音を鳴らすとエマが小刻みに震えます。”というこちら、ただのおバカ作品と思うなかれ。“最近、お洒落なモノばかり増えて、いやらしいモノの影が薄い”“エロスとは想像力”“男はスケベでよいのだ”と、現代の性的価値観に疑問符を投げかける問題作。
これらは、無印良品での展覧会から。ベーシックを追求した無印良品の商品を、思いもよらない角度で見せてくれる。どれも思わずふふっと笑ってしまうカジュアルなユーモアをまといながら、既成概念や常識といった“拠り所”をいとも簡単に奪い去られる心地よさと胸騒ぎを体験させられるものばかり。未発表作品もあり。
ここで、改めて「Happy Holidays POP SHOW !」に参加するアーティストをご紹介。
GELCHOP
モリカワ リョウタ氏、オザワ テツヤ氏、タカハシ リョウヘイ氏の、3人の“工作好き”によって2000年に結成された3D造形グループ。ハンドワークで、イメージと現実の世界をつなぐ、立体というカテゴリーのもと、有名モードブランドの什器・内装制作や、パブリックスペースのアートワーク、オリジナルプロダクトなど活動は多岐に渡る。
HP:http://www.gelchop.com/
倉科昌高(Sprayman)
巨大な建造物から自転車、バーキンのバッグからちりとりまでどんなものでもカスタムしてしまうカスタムペインター。ミュージシャンや有名ブランドとのコラボも多数。本展では、ギンギラギンの車パーツや石膏像などの旧作に加え、新作も登場。
HP:http://www.m-kurashina.com/
Peloqoon
ヌイグルミ作家。可愛らしさの中にそこはかとない不気味さを漂わせた、ちょっぴり癖のあるキャラクターたちには、マニアなファンも多い。今回は、アクセサリーなどのほか、通常の10倍はある“デカモンスター”も出品。
椋本真理子
若くして多数の受賞歴を誇る、注目の造形アーティスト。ダムや水門といった巨大な人工物、プールや花畑、土砂崩れ防止の崖の法面など、意外な景色を切り取り、しゃれたデフォルメで立体作品に。本展では特別に、手にのる小さなダム作品もお目見え。
HP:http://www.marikomukumoto.com/
一見、カラフルでハッピーに見える作品たちですが、一つ一つ吟味するうち、その強烈な奔放さや内含する毒と問いかけにじわじわと心をつかまれ、脳みそをぐいんぐいんシェイクされる感覚にとらわれます。
特に忙しいこの時期。小さな悩み、凝り固まった思考、狭まりがちな視野、余裕のなさからくるイライラや焦り。そんなものからしばし解放されたい方におすすめの展覧会です。人によっては、なんだか全部放り投げて、もっとユニークな生き方を選びたくなったりすら、するかもしれません。
そしてなんと今回の展覧会、全ての展示作品が購入可能!なんです(12月20日のオープニングレセプションの時点で、すでに売約済みの作品もちらほら)。
一家に一つ、頭と心のリセットマシンとして、気になった作品を迎え入れてみては?いつもと違う買い物をして、いつもと違う一年を始めてみるのもいいかもしれません。
「なんだよこの忙しい時期に、とか言わず、是非とも息抜きにお越し下さいませ!」(GELCHOP モリカワリョウタ氏)
EVENT INFORMATION
TOKYO CULTUART by BEAMS presents
「Happy Holidays POP SHOW !」
出展:倉科昌高、Peloqoon、椋本真理子、GELCHOP
期間:開催中〜2017年1月11日(水)*1月1日(日・祝)は店休
時間:11:00〜20:00 *2016年12月31日(土)、2017年1月11日(水)は〜18:00
会場:TOKYO CULTUART by BEAMS 東京都渋谷区神宮前3-24-7 3F
TEL:03-3470-3251
URL:http://www.beams.co.jp/news/224/
大盛況の初日。
倉科昌高作。これが人の手でペイントされているなんて、とシンプルに感動する。
椋本真理子作。自然の中に突如現れる人工物をモチーフとしたものが多い。
Peloqoonのぬいぐるみたち。怖いけど、すごく可愛い。すごく可愛いけど、怖い。
GELCHOP作。見慣れた日用品のあれが、あれに。決められた用途に、どこまでもとらわれない。
同じくGELCHOP作。これらは会場で直に見て、笑ってほしい。その、あまりのクオリティの高さに。
PLACE INFORMATION
TOKYO CULTUART by BEAMS
世界から注目される都市「東京」から生み出されるアート、デザイン、カルチャーを発信するレーベル。混沌とした東京らしさを感じさせるボーダーレスなセレクトを通じ、「CULT(熱狂)」「CULTURE(文化)」「ART(芸術)」を提案している。
会場:東京都渋谷区神宮前3-24-7 3F
TEL:03-3470-3251
HP:http://www.beams.co.jp/tokyocultuart/
WRITTEN BY
Japan
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