材料費は¥1000でOK。使い終わったマットで個性派ドリッパースタンドをDIY

他にはないオリジナルのアイテムで、個性的なおうち時間を実現させませんか?今回もDIYer(s)ではお馴染みの、身近にある“アレ”を使ってDIYシリーズ!好きな形にモルタルを固め、おしゃれかつ実用的なコーヒードリッパーをDIYしていきたいと思います。

公開日 2021.08.10

更新日 2022.01.07

材料費は¥1000でOK。使い終わったマットで個性派ドリッパースタンドをDIY

はじめに

ゆとりある快適な生活といえば、コーヒーの存在は欠かせませんよね。その中でも丁寧にハンドドリップで淹れて飲むというのは、美味しいだけでなく暮らしにゆとりを感じることができ、近年人気が高まっている趣味の一つでもあります。
ですが、コーヒードリッパーはある程度形や種類が決まっていて、市販のものを買っていると周囲の人と被りがち...。そこで、今回は身近なものを組み合わせて制作可能なコーヒードリッパーとその台座をDIYしたいと思います!しかも、制作に使うのは身近にある“アレ”。オリジナリティのあるコーヒーライフを目指して、レッツDIY。

作るもの

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今回作るのはこちらのコーヒードリッパースタンド。無骨なスタンドと、モルタルの台座がインダストリアルな雰囲気を醸すおしゃれなプロダクトです。でも、この写真を見ただけでは「材料に使う、身近な“アレ”ってなんのこと?」と思われるかもしれませんが、実はこのドリッパースタンド、台座とスタンドの両方に秘密が。それでは、一体どのようにしてこのプロダクトができていくのかご紹介させていただきますので、みなさまもぜひ一緒にチャレンジしてみてください!

材料

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ドライモルタル 1.3kg
グルーガン
クッションマット 2~3枚
スチロール丸球 1袋
組立式三脚台
材料にある“組立式三脚台”というのが、このプロダクトの1つ目の秘密。こんなのどこに売ってるんだと思われたかもしれませんが、実はこれ、アルコールランプの実験などで用いられている三脚台なんです!なので、理科の授業に見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。鉄製の三脚台なんて雑貨屋などで購入すると高くつきそうですが、こちらは数百円で買えてしまう驚きの手軽さ!しかもコーヒーをドリップするのにちょうど良いサイズ感であるのと、組立式なのでキャンプなどでも活躍間違いなしの、隠れた万能アイテムなんです。
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そして、2つ目の秘密はクッションマット。お子さんが転倒しても怪我をしないようにと、子供部屋やプレイルームでよく見かけますよね。自宅で使っている方も多いお馴染みのクッションマットですが、お子さんが大きくなった家庭では不要になってしまい、そのまま捨てられてしまう悲しい宿命も...。そこで、今回はこれを再利用して、おしゃれなドリッパースタンドの台座をDIYしていきたいと思います!

STEP.01 台座部分を作る

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お待たせしました!それでは、作業を始めていきましょう。今回は写真のように、クッションマットをモルタルの型枠として使い、ドリッパースタンドの台座部分を制作したいと思います。というのも、硬すぎる素材では固めたモルタルを外す際に割れてしまいがちですし、柔らかすぎると上手く形を保ってくれず、モルタルの型枠って意外と難しいんです!ところがクッションフロアはその問題もクリア。その上にカッターやハサミで簡単に加工することもでき、モルタルDIYにはうってつけのアイテムと言えますね。

ちなみに今回は三角形に型枠を組みましたが、四角形でも丸でも、好きな形で作っていただいて問題ありません。
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クッションマットから三角形を切り出したいので、まず端の凹凸部分をカッターで切断します。一回で切るのは難しいので、定規を当てながら何度か刃を通すようにしていくとスムーズです。
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それぞれの角を60度でとり、一辺が210mmの正三角形にすることにしました。鉛筆でマークしたら、先ほどと同じようにカッターで切断していきます。
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次に、台座中央に円形の凹みを作るために、余ったクッションマットを使って円形を切り出していきます。この凹みは飾りとコースターとしての役割を兼ねているものなので、今回はコンパスで直径75mmを描きましたが、手持ちのコップなどの直径に合わせたサイズにすると良いでしょう。
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円形に切り出せたら、写真のようにカッターで厚みを半分に切断してください。この時、ノコギリのように上からギコギコと切るのではなく、円を少しずつ回しながら刃を入れていくと、綺麗に切ることができます。
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さらに余ったクッションマットを使って、型枠の外壁を作っていきます。幅は30mmで、長さは作った台座の一辺よりも長くなるようにしてください。
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三角形の場合は、このように3つ切り出せればOKです。先ほど作った型枠の周囲を囲っていくのですが、その作業に入る前に、別のパーツの制作を進めていきたいと思います。
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用意していたスチロール丸球を取り出し、カッターで半分に切断していきます。こちらも先ほどと同様、台座部分にあしらう模様に使うので必須ではありませんが、ただのモルタルだと味気ないのでぜひ試してみてください。ここでは9つカットしました。
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それでは、切り出したパーツを台座に貼り付けていきたいと思います。まずは台座中央に先ほど切り出した円形のパーツを置き、鉛筆でマークします。
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ここでグルーガンの登場。マークが済んだら円形パーツを一度離して裏面に接着剤を満遍なく塗り、マークに合わせて設置してください。
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円形パーツの接着が済んだら、スチロール丸球も同じようにグルーガンで固定。今回は写真のようなデザインにしてみました。ちなみにこの時、試しに三脚台の脚がくるであろう場所にスチロール丸球を置いてみたので、上手くいけばこの凹みが三脚台がグラつかないストッパーの役割を果たしてくれるはずです!結果は完成カットまでしばしお待ちください。
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グルーガンで接着し終えたら底部分は完成なので、先ほど切り出した30mm幅のクッションマットを使って外壁を作っていきたいと思います。写真のようにわざと余らせた状態で接着して、あそびの部分を後からカッターで切るという流れで進めると隙間が生まれづらいので、オススメです!
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外壁も取り付けたら一度裏返して、モルタルが漏れないようにグルーガンで隙間を埋めていきます。地味な作業ですがとても重要ですので、無精せずに必ずやっておきましょう!
これで、台座の型枠は完成となります。

STEP.02 モルタルを流し入れる

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型枠ができたので、いよいよモルタルを流し入れる作業に。ちなみに、今回は速硬のドライモルタルを使用しています。
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その後、水を規定の分量入れ、写真のような状態になるまで練ってください。水の量は実際に使用する商品の説明書きに沿って、間違いのないように気をつけましょう。
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乾いてしまう前に、手早く型に流し入れましょう。この時、型枠を持ちながら「トントントン」と地面に軽く当てるとモルタルを均等に隙間なく行き渡らせることができます!
また、そうしていると写真のようにモルタル表面に気泡が出てきますが、これは内部の空気が抜けていっている証拠なので問題ありません。
均等に流し込むことができたら、ベランダなど風通りの良い場所に数時間放置し、乾燥させておきましょう。

STEP.03 三脚台の高さを調整

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モルタルが固まるまで、三脚台に一手間加えておきましょう。というのも、もしお手持ちのコーヒーサーバの大きさと三脚台がぴったりなら良いのですが、大きさが合っていないとドリップ部分とサーバーの口の間に距離ができてしまいます。そうなると、上手くコーヒーがサーバーに入らず、こぼれてしまう危険性があるので、何とかしたいところです。
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そこで、お手持ちのサーバーに合わせて三脚台の脚をカットしたいと思います。鉄ノコギリを使って、今回は脚を3つそれぞれ35mmずつ短くすることにしました。
ちなみに丸棒を切断しようとするとコロコロと動いてしまい作業しづらいため、写真のようにクランプを使って机と固定しながら進めるとスムーズです。

完成

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あとは台座の乾燥が終われば、完成です!円形のパーツやスチロール丸球を使って施した凹みもいい感じで、味のある台座になってくれました。ちなみに型枠も綺麗に外せるため、同じデザインであれば量産することもできそうです。
それでは、実際にコーヒーを淹れてみましょう!

設置

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「作ったプロダクトの撮影!」という名目で、編集部員のささやかなコーヒータイム。こちらは実際にハンドドリップした様子ですが、いかがでしょう、古材のインテリアにもよく馴染むおしゃれなドリッパースタンドになっていますね!
また、三脚台の脚もちょうどよく、ポタポタとサーバーに落ちていくコーヒーの様子を見つめながら待っている時間は、何ともゆとりに満ちていました。
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そしてみなさまお気づきでしょうか、先ほどスチロール丸球を使ってつけた凹みに三脚がぴったりと収まっていることに!こうすることで多少横から力が加わってもずれにくく、スタンドの転倒防止に一役買ってくれています。ちょっとした工夫ですが、このようなワンポイントを好きに加えることができるのもDIYの醍醐味ですよね。
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さらに、意図していなかったのですがこんな使い方も。部屋にあったお香を台座にはめてみると、なんとぴったり!部屋の片隅に置いてあったお香が、台座を手にしたことで一気に存在感が出て、他には無い個性派インテリアへと昇華しました。
他にも消毒液のボトルやペン立てもぴったりハマったので、アイデア次第でさまざまな使い方ができそうです!みなさまもぜひ、思い思いの活用法を楽しんでみてください。

まとめ

身近なアイテムを使って作るコーヒードリッパースタンド、いかがでしたでしょうか。当メディアではコーヒードリッパーのDIYレシピはいくつかご紹介していますが、今回はその中でも特にオリジナリティの高いプロダクトになったと思います。もしクッションマットが家に余っているご家庭であれば材料費は三脚台の数百円とドライモルタル(こちらも数百円)のみとなり、上手くいけば1,000円以下で作れてしまう非常に安価なプロダクトですので、ぜひお試しを!
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛

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