どう掃除する?珪藻土クロスの汚れや傷のお手入れ方法

珪藻土(けいそうど)と珪藻土クロスの違いや、壁材としての特徴、珪藻土クロスの汚れの手入れ方法などをまとめています。珪藻土の機能性や施工時の価格、工期についても解説していますので、「珪藻土を壁材に採用したいけれど不安・心配がある」という人はぜひ参考にしてください。

公開日 2019.10.31

更新日 2020.02.14

どう掃除する?珪藻土クロスの汚れや傷のお手入れ方法

珪藻土(けいそうど)は家の壁材としても利用できますが、使用感がどのようなものか気になる人は多いでしょう。大事な家の壁に使うのですから、丈夫で手入れのしやすい素材を選びたいものです。ここでは、珪藻土を壁材に利用した時のメリット・デメリットから珪藻土の簡単な手入れ方法まで、まとめてご紹介します。珪藻土を壁材に使いたいけれど心配、という人は、ぜひ参考にしてみてください。

壁材にも使えるの?珪藻土の基礎知識

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珪藻土は、水回り用品としてだけでなく住宅の壁材としても使える素材です。珪藻土を内壁材に使用すると、部屋の湿度調整をしてくれるなど、さまざまなメリットがあります。ここではそんな珪藻土の基礎知識から、内壁材に使った場合の特徴などについて詳しくご紹介します。

人気の珪藻土!その特徴は?

珪藻土は、吸水性の高さからバスマットなどによく使われています。そもそも珪藻土とは、珪藻と呼ばれる藻類の化石が積み重なってできた岩石のことです。「ダイアトマイト」とも呼ばれます。

珪藻土自体は岩であるものの、吸水性がとても高いという特徴があります。珪藻土には目には見えない微細な孔が無数に開いているため、水分を大量に吸い込み保持できるのです。また、火に強く断熱性も高いため、昔から七輪の原料や家屋の建材などにも使われてきました。珪藻土を建材として壁などに使用した場合、見た目は漆喰とよく似た塗り壁風になります。そして、珪藻土の吸水性には、部屋の湿度調整や消臭作用も。こうした優れた機能性や自然素材という観点から、取り入れる人が増えています。

気になる珪藻土のメリット・デメリット

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簡単に先述しましたが、珪藻土には主に3つのメリットがあります。ここでもう少し詳しく解説していきましょう。
※画像は、Instagramで見つけた@miki_miki_mikiさんの導入事例です。

まず1つ目は、調湿性能に優れている点が挙げられます。珪藻土は、室内の湿度が高くなると余分な湿気を吸収し、乾燥している時は湿気を吐き出してくれる機能があるのです。


そして2つ目は、消臭効果がある点です。湿気には空気中の匂いも溶け込んでいるため、湿気と一緒に気になる匂いも吸い取る効果が期待できます。


最後の3つ目は、火に強いという点です。耐火性があることは、家の壁に使う素材としては大きなメリットでしょう。珪藻土はレンガの素材として使われてきた歴史があり、約1250℃までの熱に耐えることができる素材です。
また、珪藻土は自然素材であるため、ナチュラル派の人にとってはこの点もメリットに加えられるでしょう。

一方、珪藻土にはデメリットもあります。それは、汚れやすいことや、衝撃に弱く傷ができやすいことです。吸湿性が高いので飲料などをこぼすとすぐに奥まで染み込んで、シミになってしまいがちです。ビニール素材などと違い、綺麗にするのには手間がかかります。

加えて、表面が滑らかではないので、衣類や物が接触して擦れると、珪藻土の粉が付着しやすいのも欠点に挙げられるかもしれません。漆喰などと比較して費用が高くなる傾向があるのも、知っておきたいポイントです。
どう掃除する?珪藻土クロスの汚れや傷のお手入れ方法
また、珪藻土を固めている混ぜ物によっては、素材の効果が弱まったり、自然素材とはいえない状態になったりする場合があります。実は珪藻土そのものには粘度がないため、単体では壁材として使えません。珪藻土のほかに、つなぎ材や凝固剤を一緒に混ぜて使います。機能性が目当てだったり、自然素材にこだわりたかったりする場合は、珪藻土の含まれる割合が50%より高いものを選ぶといいでしょう。

調湿性がありマット感の強い素材!珪藻土クロスの特徴

この珪藻土を、壁紙として手軽に使えるように加工したものが「珪藻土クロス」です。珪藻土の粉末と糊を混ぜ合わせ、基材となるシートと組み合わせてつくられています。珪藻土クロスの実際の機能についてはサンゲツ、リリカラ、東リなどそれぞれ各取り扱いメーカーで異なっていますが、クロスに加工されても珪藻土のマット感は活きており、ざらついた質感があります。

素材感が好きな人にオススメ!珪藻土クロスのメリット・デメリット

珪藻土クロスのメリットは、珪藻土の特徴である調湿性とカビの抑止効果が、壁紙を張り替えるだけで手軽に得られるという点です。クロスに使われる珪藻土の量は壁材として使用した場合に比べて少ないため本物の珪藻土壁には劣りますが、一般的なビニールクロスよりは高い吸湿性が期待できます。ただし、製品によっては糊などの混ぜ物により珪藻土の細かい孔がふさがり、吸湿性を下げてしまっている恐れもあります。特に吸湿性を求めて選ぶ際には、この点に注意しましょう。

また、それ以外のメリットとして、珪藻土クロスのマットな見た目を活かして、塗り壁風のデザインにできるという点も挙げられます。クロスを使って簡単に漆喰と似た質感の内装を実現したい場合は、ぜひ珪藻土クロスを候補に入れてみましょう。

一方のデメリットとしては、ビニールクロスに比べて手入れがしにくいという点があります。珪藻土と同じで、特に液体による汚れが付いた時はビニール素材と違って拭いただけで汚れが取れないため、珪藻土に合わせた手入れが必要になります。また、表面がざらついているため、衣類が擦れた時や物がぶつかった拍子に汚れや傷、珪藻土の粉が付きやすい点も珪藻土のデメリットと同様です。
加えて、施工面のデメリットも考えておいたほうがよいでしょう。施工業者にもよりますが、珪藻土クロスは素材にあまり柔軟性がないため、クロス同士の継ぎ目がやや目立ってしまいやすいアイテムです。

珪藻土と珪藻土クロスの価格の違い

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珪藻土クロスのメリットは値段がとてもリーズナブルなことです。施工の状況にもよるので一概に比較はできないものの、珪藻土を塗ることに比べ、数倍の差があるといわれています。1㎡当たりにかかるコストが、珪藻土が5,000~10,000円程度なのに対し、珪藻土クロスなら1,200~1,500円程度で済んでしまうのです。

ただし、同じ珪藻土・珪藻土クロスでも、メーカー等によって機能性や工期・価格などの面で違いがあります。失敗しないためにも、予算や機能性をよく考えた上で製品選びをしましょう。

珪藻土クロスの調湿性能の実際

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既にご紹介したように珪藻土は、同じく自然系素材として人気の漆喰にも負けない、とても優れた調湿性能を持っています。ただし、珪藻土クロスの場合、珪藻土が素材として使われているといっても、その量は当然、珪藻土そのものを壁に塗る場合よりも少なくなりますので、調湿性能への影響が気になるところです。
では実際のところ、珪藻土クロスにはどの程度の調湿性能があるのでしょうか?珪藻土そのものを塗る場合、1㎡当たり200gを超える調湿性能を持つ製品もあるとされています。それに対して珪藻土クロスは、メーカーにもよりますが1㎡当たり80g程度が限界です。どちらの数値も24時間の吸湿量を表したものですが、現実的には公的な認証であるJIS規格を取得している製品はありません。珪藻土クロスに本物の珪藻土と同じ働きを期待することは酷ですが、一般的な壁紙よりは明らかに優秀だといえるでしょう。

部分リフォームに使うには

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部分リフォームは、家全体をリフォームするのではなく、ライフスタイルに合わせて間取りを変えたり、壁紙や床材を張り替えたりすることで、室内のイメージを大きく変えるリフォームのことです。クロスも年月が経つと劣化していきます。耐用年数が近づいてきたら、部分リフォームを検討しましょう。
珪藻土クロスを使って部分リフォームする場合に注意したいのが、ツギハギ感をなくすことです。古い壁紙と新しい壁紙が混じってしまうと、微妙な色合いの違いにより、ツギハギ感が出てしまいがち。そのため、できれば「面」で張り替えるようにしましょう。これならツギハギ感が目立つことはありません。部屋の四方の壁と天井を合わせた五面をまとめて張り替えるのがベストですが、もし部屋にアクセントを付けるのであれば、それぞれの面を違ったクロスで仕上げてもいいでしょう。

部分リフォームの際の下地処理

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部分リフォームで珪藻土クロスを貼る際には、事前に下地の処理が必要です。これは既に貼られている古い壁紙を剥がすと、どうしても壁面が小さな凹凸になってしまい、その上からクロスを貼ると見た目に影響を与えてしまうからです。これを防ぐためには、パテ処理を行います。パテは石膏や炭酸カルシウムなどをペースト状にした充填材で、これを壁面に塗ることで凹凸をなくせるのです。パテが完全に乾いたら紙やすりをかけ、表面を平らに整えますが、この作業が大切。ここを丁寧にしておかないと、美しいな仕上がりにはなりません。クロスを貼る面積にもよりますが、珪藻土クロスであれば、この下地の処理から完成までは1週間程度。それでも珪藻土そのものを塗ることを考えれば、かなり手軽です。

綺麗にキープ!珪藻土クロスのお手入れ方法

先述したとおり、珪藻土クロスは、性質上ほこりや水分を吸着しやすいため、汚れに弱い素材です。通常のビニールクロスのお手入れ方法とは違うやり方でメンテナンスしなければなりません。ここからは、珪藻土クロスが汚れた時に掃除する方法について紹介します。

日常で溜まる小さなほこり

珪藻土クロスは凹凸がありほこりが付きやすいので、こまめなお手入れを欠かさないのが綺麗に保つポイントです。日常のお掃除のついでに、ほうきやハタキでほこりを払い落としましょう。ただし、あまり強く擦ると珪藻土が削れて粒子がこぼれてしまいます。柔らかい素材でできた道具を使い、力加減も優しくしてください。月に1~2回程度を目安に行うとよいでしょう。あまり長い間掃除せずにおくと、ほこりが湿気や油煙などを吸着し、取りづらい汚れとして残ってしまうことがあります。

手垢などの軽い汚れ

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軽い汚れであれば消しゴムでサッと擦れば薄くなりますが、完全に消すことは困難です。あまり強く擦ると下地に達してしまうため、気を付けてください。汚れ以外の部分には触れないように、慎重に擦りましょう。

深く染み込んだシミ

クロスに深く染み込んでしまった汚れを落とすのは困難です。もし食べ物や飲み物など液体による汚れが付いてしまった時は、ティッシュペーパーや乾いた布などですぐに吸い取るようにしましょう。この時、表面を擦らずに軽くたたくように拭き取るようにするのがポイントです。水分を含んだ表面を擦ると、剥がれやすくなるので注意しましょう。

補修が難しいケース

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物をぶつけたりして傷や割れなどが発生した場合は、専門家に相談することをオススメします。

珪藻土クロスはちょっとした衝撃で傷や表面の剥がれが起きやすい素材です。日頃から家具の角などが当たらないように注意する必要があります。小さな剥がれであれば、接着剤で固定することで目立たないようにできますが、大きく破損した場合は張り替えで対応することになります。剥がれた部分が硬化している場合も、自分で補修するのは難しいでしょう。被害の程度が大きくなるほど費用も高くなりますので、めくれた部分が広がらないうちに専門家に相談することが大切です。

珪藻土クロスはリフォームにもオススメ!

リフォームする際は、もちろん施工前よりも快適な家に仕上げたいものです。部屋によっては、珪藻土クロスを採用すると、より使いやすい空間になります。次ではリフォームで珪藻土クロスの使用をオススメしたい場所や理由、活用例などを紹介します。

珪藻土クロスがオススメの場所

水回りがある洗面所などは特にオススメです。家の中でも湿気が多くカビが発生しやすい場所ですが、珪藻土の調湿性を活かすことで予防効果が期待できます。また、湿気とともに匂いも吸い取るため、トイレに使う壁材としても最適です。断熱性もあるため、熱くなり過ぎたり寒くなり過ぎたりせず、快適な室温に保ちやすくなります。湿気や冬場の温度が気になる脱衣所にも適しているでしょう。画像はInstagramで見つけた@tetsuoo000さんの導入事例です。

珪藻土クロスを水回りに使用するメリットは大きいですが、デザインの種類が少ないという欠点もあります。凝った内装にしたいと考えている場合、デザインのシンプルさがデメリットになる場合があるかもしれません。

アクセントクロスにも使える!

珪藻土クロスはデザインの種類が少ないものの、アクセントクロスとして使うことで印象的な空間を作り出すことはできます。例えば、天井1面だけを珪藻土クロスにする、あるいは天井と壁の1面だけカラーの珪藻土クロスにするなどの方法で、バリエーションを広げるアイデアはいかがでしょうか。シンプルな珪藻土クロスと併用してデザイン性の高いクロスを貼り付ければ、見た目と機能性を両立させることも可能!画像は、サンゲツの珪藻土クロス「TH9176」の使用例です。

お部屋の調湿効果や消臭効果が望める便利な壁材、珪藻土クロス。傷が付きやすかったり、液体の汚れがシミになりやすかったりといった特徴もありますが、こまめにお手入れすることで綺麗な状態を保てます。マットな仕上がりや塗り壁に近いあたたかな質感を手軽に味わってみたい方は、新築やリフォームを検討する際、ぜひ珪藻土クロスを取り入れてみましょう。

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