音の響きが“アレ”で変わる!飾ってお洒落なスピーカーボックスをDIY
長引くおうち時間を盛り上げてくれる便利アイテムといえば、Bluetoothスピーカー!今回はそんなBluetoothスピーカーをお部屋に馴染ませてくれる、あたたかみのあるケースをDIY。しかも、材料に使うのは身近にある“アレ”なんです。
公開日 2021.03.15
更新日 2022.01.07
INDEX目次
はじめに
最近はその人気から、各社からさまざまなデザインのものが発売されているBluetoothスピーカー。ですが、そのメカニックさから、なかなか自分のお部屋の雰囲気に合わなくて困っているという方も多いのではないでしょうか。そこで!今回は身近にある“あるもの”を使って、Bluetoothスピーカーをナチュラルな印象に変身させてしまうケースをDIYしちゃいましょう。
身近な“アレ”がお洒落に変身!?意外すぎるスピーカーボックスDIY
今回登場する意外な材料の正体。それはなんと、床下の換気口などによく用いられるこの「通風パネル」なんです!あまり知られていませんが、通風パネルはホームセンターなどで1,000円程度で買えて、さまざまなデザインが用意されている便利アイテム。加えて、風を通すために程よく穴が開いており、スピーカーとして申し分ない形状をしているのです。これは使わない手はない...ということで、早速作っていきましょう!
作るもの
今回DIYするのは、このように背面からBluetoothスピーカーを出し入れすることのできるスピーカーボックス。余裕を持ったサイズで作っているので、少し大きめの製品でも問題なく使うことができます。
置いてみるとこの通り、周りの植物やインテリアと調和してくれるあたたかみのあるデザインが特徴的。また、前面には先ほどご紹介した通風パネルを使っているため、肝心の音もしっかり通してくれており、スピーカーとしての機能も損なわれておりません。
材料
内箱
木材A.163×109×18mm(2枚)
木材B.276×109×18mm(2枚)
外箱
木材C.165×132×24mm(2枚)
木材D.362×132×24mm(2枚)
フタ
木材E.310×163×12mm
ステン軒天換気口(通風パネル) 150×300mm
蝶番(2つ)
木材A.163×109×18mm(2枚)
木材B.276×109×18mm(2枚)
外箱
木材C.165×132×24mm(2枚)
木材D.362×132×24mm(2枚)
フタ
木材E.310×163×12mm
ステン軒天換気口(通風パネル) 150×300mm
蝶番(2つ)
STEP.01 内箱を作る
今回作るスピーカーボックスは、実際にスピーカーが入ることになる内箱と、それを覆う外箱の二重構造となっています。写真のように、外箱を少しだけ大きめに作ることで立体感が生まれ、仕上がりの完成度をググッと高めています!
そのため、作業手順としてはまず内箱を作り、それを外箱で囲っていく流れだということを念頭においておきましょう。
そのため、作業手順としてはまず内箱を作り、それを外箱で囲っていく流れだということを念頭においておきましょう。
それでは早速作業に入っていきたいと思います!まずは木材Aを側板として通風パネルに取り付ける工程から。もともと、通風パネルにはビスが付属しており、取り付け用のビス穴も開いているためそれを使って固定していきましょう。また、合板の弱点である木口(厚み)の部分にビスを打ち込んでいくことになりますので、下穴を開けるのをお忘れなく。
ちなみに写真では分かりづらいですが、パネルの裏側には溝がついているため、内箱の木材はぴったりとハマるようになっています。もしハマらなければ、その都度調整してみてください。
ちなみに写真では分かりづらいですが、パネルの裏側には溝がついているため、内箱の木材はぴったりとハマるようになっています。もしハマらなければ、その都度調整してみてください。
同じ要領で木材Bを底板・上板として通風パネルに取り付けていきます。この時、通風パネルとの接合だけでは不安定なので、写真のように木材Aともビスで止めておきましょう。
また、背面には後ほど可動式のフタを取り付けますので、ひとまずこれで内箱は完成です。
また、背面には後ほど可動式のフタを取り付けますので、ひとまずこれで内箱は完成です。
STEP.02 外箱を作る
内箱ができたので、次は外箱の組み立て作業。内箱に対して、木材Cを側板として取り付けていきますが、背面側にはフタが収納されるだけのスペースを残しておく必要があります。
そのために、まずは外箱の側板となる木材Cに、木材E(フタ)の厚み分を墨付けします。こうすることで、フタを閉めた際にきれいに収まるようになり、仕上がりの見栄えがよくなる重要なポイントです。この時、墨付けをした部分を背面側に合わせたら、正面側も数mm内箱より飛び出ていることを確認しましょう。これは冒頭でお話ししたように、スピーカーに立体感を持たせるためです。
まずは木工ボンドを使って、木材Cと内箱を接着。背面側は、先ほど引いたラインとずれないよう、慎重に重ねます。
同じように木材Dを底板・上板として内箱に接着していきます。こちらも後ほどフタを取り付けた際に収納されるよう、木材Eの厚み分のゆとりを背面側に設けておきましょう。
その後、荷締バンドやクランプを使って写真のように固定してください。ボンドが完全に乾くまで、このまましばらく締め続けます。
STEP.03 フタの取り付け
もし作業に支障がなければ、バンドをつけたまま次の工程に取り掛かりましょう。上板として取り付けた木材Dと、フタである木材Eを蝶番でつないでいきます。
ちなみに蝶番は取り付け位置が木材D・Eのどちらかに寄りすぎると動きが悪くなってしまうので、ちょうど均等になるように注意して取り付けていきます。
ちなみに蝶番は取り付け位置が木材D・Eのどちらかに寄りすぎると動きが悪くなってしまうので、ちょうど均等になるように注意して取り付けていきます。
最後に、お好みで写真のような留め具を取り付けてみてもOK!持ち上げた際などにフタが誤って開いてしまうのを防げるので、大切なスピーカーが落下してしまうなどの事故防止になりますね。
完成
以上で完成です!無塗装の自然派なビジュアルと、白い通風パネルが見事にマッチしてくれました。前面のこれが普段は換気口に使われているものだなんて、言われないと分からないですよね(笑)。
こだわった二重構造もうまくいき、立体感を演出してくれています。内箱だけで作っていたらおそらくもっと貧相な印象になっていたと思いますので、重要な工程だとご理解ください!
こだわった二重構造もうまくいき、立体感を演出してくれています。内箱だけで作っていたらおそらくもっと貧相な印象になっていたと思いますので、重要な工程だとご理解ください!
設置
実際に設置してみた様子がこちら。一瞬「あれ、どこだろう?」と探してしまうほど、お部屋に溶け込んでくれていますね。また、ご覧の通り木の質感がグリーンとも相性がよく、Bluetoothスピーカーならではのメカニックさを全く感じさせません。今では誰もが持っているスピーカーをオリジナルのインテリアにできる点は、“スピーカーを隠す”という発想自体がなかった方にとってかなり革命的なプロダクトになったかと思います。
これは作ってから気付いたのですが、なんと聴こえてくる音にも変化が!出し入れして聴き比べてみると、ボックス内では木材に反響することで、アコースティックであたたかみのあるサウンドになっていました。もちろん、そのままのクリアな現代らしいサウンドのよさもあるのですが、「部屋の中でBGMをかけたいけど、レコードのようなアナログ感が欲しい」という場合にもぴったりです!
背面からの取り出しも、可動式のフタによって非常にスムーズ。ボタンをワンタッチでBluetoothスピーカーの電源をつけたら、サッと中に入れてアナログな雰囲気を楽しみましょう。
自分好みにアレンジも!
完成したら、自分なりのアレンジを加えてみてはいかがでしょうか。例えば今回の場合、充電しながら収納できるよう、背面にコードを通す小さな穴を設けたりしてみると、より利便性を上げることができそうです。このようにアイデアを形にしていくのはDIYの醍醐味でもありますので、ぜひ挑戦してみてください。
まとめ
通風パネルを使ったBluetoothスピーカーボックス、いかがでしたでしょうか?制作自体も非常に簡単で、DIYに慣れている方なら30分もあれば作れてしまうと思います!通風パネルもホームセンターなどで1,000円程度で購入できますので、Bluetoothスピーカーをお使いのあなた、ぜひお試しください。
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