突然起きるトイレの水漏れ!修理までの応急処置法をご紹介!
トイレの水漏れに関して、原因や応急処置の方法、業者に修理を頼む時の料金相場などを解説しています。トイレ修理が遅れると深刻なトラブルにもなりかねません。水漏れを放置する危険性にも触れながら、早急な対応が必要な理由も紹介します。
公開日 2019.12.03
更新日 2022.01.07
INDEX目次
トイレの水漏れは何の前触れもなく起こるように見えますが、ほとんどの場合事前にサインがあります。なんとか使えているような状況であっても、状態が悪化していることもあります。それを見逃してしまうと、深刻なトラブルを招きかねません。早めの段階で応急処置をしたり、業者に修理を頼んだりすることで、いつでも快適に使えるよう工夫しましょう。
これって水漏れ?トイレのトラブル症状
水漏れに関する問題には、定番ともいえる原因があります。もしも水漏れを発見したら、冷静に症状を分析して対策をとりましょう。場合によっては、自力ですぐに直せることも少なくないからです。
ロータンクの異常
トイレの個室内で水漏れしていると感じたら、タンクを調べてみましょう。内部の部品に異常があると、水が漏れ出す原因になることがあります。特に「浮き球」「ボールタップ」と呼ばれる部分には要注意です。この周辺は止水弁によって水の勢いを調整している部分であり、弁にトラブルがあると水があふれ出す原因になります。浮き球を持ち上げているにもかかわらず、水が止まらない時は開閉に原因があると見ていいでしょう。
一方、浮き球はボールタップと一緒になって弁の開閉を促す備品です。浮き球を持ち上げた時に水が止まるようであれば、すぐに直る不具合です。そのまま、水に浮かせた状態にしておくと水漏れも治まるでしょう。これでも収拾がつかない時には別の可能性を探ります。
一方、浮き球はボールタップと一緒になって弁の開閉を促す備品です。浮き球を持ち上げた時に水が止まるようであれば、すぐに直る不具合です。そのまま、水に浮かせた状態にしておくと水漏れも治まるでしょう。これでも収拾がつかない時には別の可能性を探ります。
消耗品の異常
ゴムホースやナットなどの部品は便器を支えています。これらは消耗品であり、長く使い込んでいると機能が低下します。その結果、隙間が生じ、水漏れへとつながるのです。このような細かいパーツを点検するのも得策でしょう。
便器内で水が漏れている
床だけでなく、便座の内側までも濡れている時は、ゴム栓である「フロートバルブ」に不具合が出ている可能性があります。タンク内に上手く蓋ができないので、水を流すたびに余分な量が漏れてしまう現象です。傷んだ部品を交換するなどの対処法があります。
便器から水が出てくる
便器も陶器でできているケースが多いので、衝撃を加えると破損してしまう場合があります。小さなひびなどから水が流れ出すこともありえるので、取り扱いには注意しましょう。あまりにも破損がひどいと便器ごと交換しなくてはなりません。
修理まで待てない!トイレ水漏れの応急処置方法
トイレに関する問題の多くは、修理や部品交換をすれば解決します。ただし、修理や部品の手配に時間がかかってしまうケースが大半なので、急を要する時にはできる範囲で応急措置をしましょう。
とりあえず水位をチェック
何よりも先に、タンクを開けてみましょう。内部には「水位線」と呼ばれるラインが引かれており、それよりも水が高いか低いかが一応の基準です。水位が低い場合では、水漏れが起こっている証拠です。
水位を確認したらレバーを回して水を流します。一度減った水位が戻るのなら、ゴムフロートに異常のある可能性が大きいです。一方、水が戻らないのはレバーの故障かもしれません。タンクの中身を見ると、ある程度は故障している箇所を絞り込めるので、真っ先にチェックしたいところです。
水位を確認したらレバーを回して水を流します。一度減った水位が戻るのなら、ゴムフロートに異常のある可能性が大きいです。一方、水が戻らないのはレバーの故障かもしれません。タンクの中身を見ると、ある程度は故障している箇所を絞り込めるので、真っ先にチェックしたいところです。
パッキン交換
給水管は15年ほどで老朽化するので、新しいものに取り換えなければなりません。タンクに接続する部分である「パッキン」は自分でも交換できます。用意するのはマイナスドライバー、モンキーレンチ、ノギスです。
まず、マイナスドライバーで止水栓をきつく閉めて水を止めます。次に、モンキーレンチで接続部のナットを緩めましょう。それから該当箇所を交換します。あらかじめ、ノギスでサイズを測っておき、ぴったりとはまる新品を用意しておきます。交換し終わったら、ナットを締め直し、栓を開けます。
フランジパテを換える
フランジパテとは、便器と排水部分をつなぐパーツです。軽いトラブルであれば、ホームセンターで売っているパテと交換することで対処できます。レンチやドライバー、新しい該当部品などを用意してから取り掛かりましょう。
手順としては、まず栓を閉めたうえで溜まっている水をすべて流します。そして、給水管、フランジ固定ボルトの順で外しましょう。便器を持ち上げて作業スペースを確保したのち、パテを交換します。その後、便器を元に戻してしっかり固定します。ナットが緩んでいたらさらなる故障につながりかねないので注意しましょう。
簡単にご紹介しましたが、これらの作業の難易度は高いので、難しそうであれば業者に依頼するのがよいでしょう。
手順としては、まず栓を閉めたうえで溜まっている水をすべて流します。そして、給水管、フランジ固定ボルトの順で外しましょう。便器を持ち上げて作業スペースを確保したのち、パテを交換します。その後、便器を元に戻してしっかり固定します。ナットが緩んでいたらさらなる故障につながりかねないので注意しましょう。
簡単にご紹介しましたが、これらの作業の難易度は高いので、難しそうであれば業者に依頼するのがよいでしょう。
ノズルの交換
温水洗浄便座では、ノズルから水漏れが起こることも少なくありません。まずは、便器の電源を抜き、起動していないことを確認します。次に、電池を交換して動作を確認します。正常に動かないなら、部品の交換をします。ノズルの先を反時計回りにして引き出し、新品を取り付けましょう。
給水装置のズレを調整
長く使い続けているトイレは、内部の部品が微妙にずれていきます。わずかな異変によって、給水装置がずれてしまうことも珍しくありません。給水タンクの蓋を開けて、装置の位置が正常かをチェックしましょう。もしも本来の場所から外れていたとしても、手動で簡単に調整できます。
タンク内の詰まり
フロートバルブが損傷すると、水漏れは起こりやすくなります。そのような時は、タンク内を掃除しましょう。ゴミや異物がタンク内にあるとトラブルが起きやすくなります。よくあるのは、固形型の洗浄剤が溶けないまま、水に残っている現象です。この場合は、洗浄剤を取り除くだけで問題は解消します。
自分で修理できない症状は修理業者へ!依頼時の料金相場は?
自分でトイレを修理するのが不可能な場合もあります。そのような時は、専門業者に頼みましょう。ただ、業者によって見積もりが異なるため、相場を把握しておくことが重要です。
パイプ類のトラブル
小さな部品が壊れているケースでは、比較的相場は安くなる傾向にあります。修理の費用は、作業の難易度にほぼ比例します。パイプ類は新しい部品を調達しやすいうえ、作業に時間もかからないので安上がりになるでしょう。4,000~5,000円が目安です。ただし、配管そのものが破損している状態では、大掛かりな工事になるかもしれません。
タンクのトラブル
タンクそのものなどの重要なパーツが壊れているなら、業者に頼むしかありません。既存のタンクを補強するだけの作業であれば、相場は10,000円以内です。ただし、設備そのものを取り換えなければいけない時は16,000円以上を覚悟しましょう。
詰まりの除去
トイレの装置内に固形物が詰まっている時は、専用の器具や技術がないと直らない場合もあります。単に除去するだけの作業であれば、10,000円前後がかかってくるでしょう。ただし、詰まりを解消させるだけでなく、内部を完全に洗浄してもらうなら20,000円ほどを請求されます。詰まりは再発の多い症状であるため、できるなら洗浄まで業者にやってもらうとよいでしょう。
最低料金と交通費を計算しよう
業者に修理を頼む時は「最低料金」を意識しなくてはなりません。どれほど簡単な作業でも、業者は「出向くからには必ずこれだけの費用をもらう」という額を設定しています。そこへ作業費や部品代は最低料金に上乗せされるので、気をつけましょう。さらに、交通費を別途請求してくる業者もあります。見積もりの書式は業者によっていろいろなので、見積書を隅々までチェックするようにしましょう。
現地調査をしてもらえるか
優良業者は、実際にトラブルが起こっているシチュエーションを確認してから費用を算出してくれます。具体的な作業内容が明記されている見積もりは信ぴょう性も高いといえるでしょう。逆に、現地を見る前に見積もりを出してくる場合は、用心したほうがよさそうです。複数の業者から見積もりをとり検討することが大切です。
トイレの水漏れを放置するのがNGな理由
もしも水が漏れ出していることを発見したら早急に対応しましょう。放っておくと重大な問題にまで発展しかねないからです。
ほかの部屋や廊下も水浸しに
ほとんどの水漏れは、時間とともに悪化していきます。例えば、トイレの側面にひびが入っているケースなどでは、徐々に漏れ出す水量が増えていくでしょう。やがて、廊下まで浸水しかねません。その結果、床を張り替えるなどの大掛かりな改修になれば、莫大な費用がかかってきます。水道代も無駄になりますし、賃貸であれば管理会社から賠償を求められるでしょう。すぐに対処できるレベルのうちに、修理を行うのが得策です。
応急処置だけでは間に合わないことも
修理業者に依頼しなくても、「自分で措置をとったから大丈夫」と考える人もいるでしょう。しかし、応急処置だけでは、再発してしまうこともあります。特に、ゴムホースや浮き球の歪みなどは、しっかり矯正しないと繰り返される傾向にあります。新しいパーツに交換するなど、徹底的に修理することが大事です。
「うちに限って」は危険
調子が悪いけれど使えてるうちは「自分の家が重大な問題を抱えているとは考えにくい」と思ってしまうものです。しかし、トイレは毎日使う場所なので徐々にダメージが蓄積されていきます。少しでも不調があると、悪化していくのは当然なのです。
「修理を呼ぶ」と決意してから、すぐに修理ができるわけではありません。依頼先をリサーチしたり、見積もりを比較したりと時間はかかります。修理は余裕を持って進めていかないと、ある日突然、便器が壊れるなどの事態になってしまうこともあります。トイレが使えなくなると、日々の生活に大きな支障をきたしてしまいます。早めの対応を心がけましょう。
修理は、程度によっては自力でも行えますが、心配な場合はプロにしっかり直してもらうのが賢明です。
「修理を呼ぶ」と決意してから、すぐに修理ができるわけではありません。依頼先をリサーチしたり、見積もりを比較したりと時間はかかります。修理は余裕を持って進めていかないと、ある日突然、便器が壊れるなどの事態になってしまうこともあります。トイレが使えなくなると、日々の生活に大きな支障をきたしてしまいます。早めの対応を心がけましょう。
修理は、程度によっては自力でも行えますが、心配な場合はプロにしっかり直してもらうのが賢明です。
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Japan
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