この変形にロマンがある!“パタっ”と畳めて“ガバっ”と広がるサイドテーブルをDIY
ソファや椅子に腰掛けている時、ちょっとしたサイドテーブルが欲しい時ってありますよね。今回は、パタパタと折り畳み可能で、見た目にもスマートなミニテーブルをDIYしていきたいと思います!極力、工具を使わずに作るお手軽なレシピとなっておりますので、気軽にお試しを!
公開日 2021.11.26
更新日 2022.01.07
INDEX目次
はじめに
近ごろは一気に気温が冷え込んで、外に出るのがつらい時期になってきましたね。そんな時は家でコーヒーを飲みながら読書だと相場は決まっているのですが、そこに手ごろなサイドテーブルがそっと隣に来て、コーヒーや本を置かせてくれたらどんなにいいものか...!
ということで編集部員のこんな願望を、今回も魔法の言葉“DIY”で、叶えていきましょう!
ということで編集部員のこんな願望を、今回も魔法の言葉“DIY”で、叶えていきましょう!
作るもの
今回は、このようにベニヤ板を組み上げて作る折り畳みサイドテーブルをDIYしていきたいと思います。天板の上に飲み物などを置くことができるのはもちろん、次に読みたい本などは脚の部分に収納が可能なため、スマートかつ大容量のサイドテーブルとなっています。
そして見ていただくと分かる通り、ベニヤ板同士は一本のロープで結束されているため、簡単に開いたり畳んだりすることができる優れもの。そのため、使わない時はちょっとした隙間にコンパクトに収納可能です。これさえあれば、冬の寒い日でも楽しく読書タイムが過ごせること間違いなし!ということで、早速作業に取り掛かっていきましょう。
材料
ベニヤ板 300×300×5.5mm 4枚
ベニヤ板 300×250×5.5mm 1枚
ロープ 4mm
速乾ボンド(できるだけ強力なもの)
帆布 厚手のもの
ベニヤ板 300×250×5.5mm 1枚
ロープ 4mm
速乾ボンド(できるだけ強力なもの)
帆布 厚手のもの
STEP.01 2種の脚の制作
今回のプロダクトは2種類の脚によって支えられています。それが画像で示してある通り、かき込みのある外側の脚と、かき込みの無い内側の脚です。まずは、この2種類の脚を作っていく工程から始めていきましょう。
それぞれの寸法はこの通り。かき込みのない脚に関しては、ロープが通る部分2箇所に6mmのドリルビットで穴を開けるだけで完了です。かき込みがある方はそれに加えて、画像に示してある通りの寸法でかき込み部分をマークしていってください。
さらに、完成時の見栄えを良くするため、かき込み部分の角には丸みをつけておきましょう。この時、テープや缶など、身近にある丸いものを使って写真のようにマークしていきます。
それぞれにマークができたら、かき込み部分はジグソーでカットし、ロープ穴は6mmのドリルビットで穴を開けていきます。ちなみに、ドリル使用時は写真のように不要な木材を下に敷いてから作業をしないと木材が割れてしまう恐れがありますので、ご注意ください!
STEP.02 帆布で板同士を接合
今回作るサイドテーブルは、板同士の接合に蝶番ではなく帆布を利用していきます。こうすることで仕上がりもスッキリする上に、金具よりも軽量なので携帯性も向上します。そして何より、家にあった布の余りをDIYに活用することができれば、アップサイクルの精神が感じられてグッドです!
ということで、まずは用意した帆布を300×50mmの大きさに4枚カットしてください。この時、幅を狭くしすぎると接着面が少なくなり、強度に影響してきますので、50mmは確保しておくようにしましょう。
カットした帆布に、瞬間接着剤をつけて均一にのばしていきます。この時、あまりつけすぎると乾燥に時間がかかってしまうので、程よい分量にすることを意識しておきましょう。
ちなみに、今回はアーミーグリーンの帆布を使っていたため、何枚も接着剤を塗っていると、だんだん「すごく美味しそうな昆布」に見えてくる現象に陥りました。同じくグリーン系の帆布をお使いの方は、そちらも併せて意識してみてください。
ちなみに、今回はアーミーグリーンの帆布を使っていたため、何枚も接着剤を塗っていると、だんだん「すごく美味しそうな昆布」に見えてくる現象に陥りました。同じくグリーン系の帆布をお使いの方は、そちらも併せて意識してみてください。
塗り終えたら、このようにベニヤ板の接合に使っていきます。この時、板同士はピッタリと合わせてください。
まずはかき込みのある脚とない脚の組み合わせを2セット作る必要がありますので、同じ種類の脚をくっつけないように気をつけながら作業しましょう。
まずはかき込みのある脚とない脚の組み合わせを2セット作る必要がありますので、同じ種類の脚をくっつけないように気をつけながら作業しましょう。
脚が2セット出来たら、その2つも帆布で中央の位置を固定。写真のような状態になっていたら、脚部分は完成です!試しに何度か開いたり閉じたりしてみて、動きに問題がないかを確認してみてください。
STEP.03 ロープの取り付け
次に、脚が開きすぎてしまわないようにするため、ロープを取り付けていきます。開き具合はお好みでよいのですが、今回はそれぞれ200mmの開きで止まるように調整してみようと思います。
先ほど開けておいた穴に、用意したロープを差し込んでいきます。なかなか入らなくて苦労するという方は、先端にビニールテープを巻くことでロープがほつれなくなり、作業し訳すなるので試してみてください。
一本のロープを次々に穴を通していき、写真のような状態にまできたら結んで固定します。この時、先ほどの200mm幅になるように定規で測り、微調整をしながら左右の先端を結んでいきます。こうすることで、テーブルを開いた時にテンションがかかり、脚が開きすぎることを防止してくれます。
STEP.04 天板の取り付け
いよいよ最終ステップ、天板の取り付けです。先ほどできた脚の部分にただ板を乗せるだけでも机としては成立するのですが、今回はせっかくなので脚と一緒に畳むことのできる専用の天板を作っていきたいと思います。
それでは、天板用に用意していた300×250mmのベニヤ板を、組み上げた脚の外側に同じく帆布で取り付けていくのですが、この時少しだけコツが要ります!次の工程をよく読んで進めてください。
コツというのは、のり付けをする位置。まず、天板を左右どちらにも畳むことができるようにするため、写真のように帆布を互い違いにして貼り付けます。さらに、接着した板と板の間に5.5mmのり付けしない空間を作り、少し遊びが出るようにしましょう。こうすることで、天板の可動域を脚が邪魔してしまうことがなくなります。
取り付けが完了したらこのような形に。木材が綺麗に収まっている上に、天板が左右どちらにもスムーズに動いてくれました。このように、のり付けする位置を変えるだけで畳む方向を自在に調整できるのが、帆布を使った接合の魅力的なポイントですね!
完成
天板が機能することを確認したら、完成です!いかがでしょうか、まるでトランプタワーのような形のサイドテーブルが出来上がりました。今回はあえて無塗装で仕上げているのですが、帆布のラインがアクセントになり、思いがけずスタイリッシュなデザインに!こうした偶然も、DIYの醍醐味ですね。それでは、実際に使ってみたいと思います。
設置
窓際の椅子で使ってみた様子がこちら!スマホや飲み物を置くサイドテーブルとしての機能はもちろん、テーブルの下には読みたい本を何冊かストックしておくことができる収納スペースも!これがあるだけで卓上をすっきりさせることができて、とても便利です。
また、このように横から見た時も抜け感があり、テーブルとして非常にスマート。並んで座っていた編集部員の愛犬も、心なしか背筋が伸びる思いをしているようでした。
また、このように横から見た時も抜け感があり、テーブルとして非常にスマート。並んで座っていた編集部員の愛犬も、心なしか背筋が伸びる思いをしているようでした。
畳んでしまえばこの通り!ロープで束ねて、まるでバッグのように持ち運ぶことができる携帯性も兼ね備えています。前述した通り、金具などは一切取り付けていないため、プロダクト自体とても軽量に作ることができ、女性の方でも持ち運びは簡単です。
そして、もう一つ欠かすことのできない重要な要素が収納時のスリムさ。というのも、サイドテーブルはその性質上、常にそこにあって欲しいものというわけではありませんよね。普段はひっそりと隠れていて、使いたい時にサッと取り出して使える。そんなサイドテーブルとしての理想を詰め込んだ本プロダクトは、折り畳んだ状態であればこの通り、雑誌や新聞と同じようにしてちょっとしたスペースに差し込んでおくことができるんです。パタパタと畳むだけここまでサイズ感の変わる、さながら変形ロボのような仕組みにも、少年ハートがくすぐられてしまいます。
手軽に持ち運びができるため、自宅に限らずアウトドアシーンでも活躍します。試しに重量のあるギアをいくつか乗せてみましたが(ポットの中には水がたっぷり)、ビクともしませんでした。他にも、下の収納スペースに薪なども入れられそうですし、工夫次第でまだまだ発展性のあるプロダクトになったのではないかと思います。
まとめ
今回は、まるでトランプタワーのように自立し、平面的に収納もできるサイドテーブルをDIYしてみました。蝶番の代わりに帆布を使ったり、ロープで結束してみたりと、普段とは違った手法がいくつも出てきたので新鮮でしたね!
また、カスタマイズも自在で、例えば足の数を増やしたり天板を長くすることでより大きなテーブルを作ることもできます。ぜひ、ご自身のスタイルに合ったプロダクトを作ってみてください。
また、カスタマイズも自在で、例えば足の数を増やしたり天板を長くすることでより大きなテーブルを作ることもできます。ぜひ、ご自身のスタイルに合ったプロダクトを作ってみてください。
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛
監修:岩西剛
WRITTEN BY
Japan
DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!
Instagram
https://www.instagram.com/diyersjapan/