2枚の板がここまで化ける!“IKEAクランプ”を使った超簡単な壁掛けラックDIY
今回注目するのは、IKEAが販売する超優秀なDIYアイテム!実はこれ、ただのクランプじゃありません。その独特かつ機能的な作りを利用してDIYすることで、スマートなインテリアが誕生しました。それでは2記事に渡ってお届けするIKEAのクランプシリーズ、ぜひお楽しみください。
公開日 2021.10.12
更新日 2022.01.07
はじめに
塗料や壁紙、金具類など、ホームセンターやインテリアショップには、日々新しいDIYグッズが登場しています。ですがDIYブームの昨今、なんだか前にも見たことがあるような製品がたくさん出回っているのも悲しい現実。目新しいものにはなかなか出会えないですよね。ところがそんなDIYer(s)編集部のもとに、あの北欧家具量販店“IKEA”で画期的なDIYパーツが売られているという情報が!驚きのその実力を、早速調査して参りました。
作るもの
今回作るDIYレシピがこちら。壁や突っ張りで立てた柱にビスを使って固定することで、オリジナルの背景付きの棚板を生み出すことができるというもの!しかも特筆すべきは、物を置く棚板はクランプを緩めるだけで、別の木材にも自由に付け替え可能という汎用性の高さ。ディスプレイしたいものや好みの存在感に合わせて調整できるので、一度作ってしまえば何度も楽しめるプロダクトになっています。
材料
合板 9~12mm厚
※上記の厚みならサイズはお好みで。棚板と背板をどちらも切り出しますので、そのつもりで選んでみてください!
※上記の厚みならサイズはお好みで。棚板と背板をどちらも切り出しますので、そのつもりで選んでみてください!
今回のDIYの核となるのが、IKEAが販売するこちらのクランプ!分離した2つのL型の金具に板を挟み込み、かつ下側にはクランプがついているという、新感覚のパーツとなっています。実際にIKEAの売り場では写真のように有孔ボードを取り付け、デスクにクランプすることで収納を作り出すという紹介のされ方をしていました。
それでは早速、これを応用した壁面収納のDIYを始めていきましょう!
それでは早速、これを応用した壁面収納のDIYを始めていきましょう!
STEP01.背板と棚板の切り出し
まずは、背板・棚板のそれぞれに当たる部分を切り出していきます。デザインお部屋の雰囲気や好みに合わせて制作していただいてOKですが、ここでは背景に山、その手前に湖があるという設定で作ってみたいと思います。
今回は、先ほどの合板を上記の寸法で切り出し、制作していきたいと思います。ただ、特にこの寸法に意味があるわけではありませんので、繰り返しになりますが設置する場所のサイズや雰囲気に応じて好きな大きさで切り出してください。
それでは背板に絵柄を描いていきます。あまり複雑な形にしてしまうとこの後カットをするのが大変になってしまいますので、直角や緩やかなカーブくらいの単純な絵柄にしておくことをオススメします!今回は山なので、直角の定規を活用して描きました。
山のサイズに合わせて、棚板部分にもマークしていきます。上にも書きましたが、今回は山の前に広がる湖をイメージしているので、棚板の角を丸く描くことで雰囲気を出しています。こういったひと工夫があるとグッと世界観が出てくるかと思いますので、皆さまも何か試してみてください。
ジグソーで切り出したらこのような形に。すでにポップな空気が溢れ出していて、非常に良いですね。既にここで完成としても大丈夫なのですが、せっかくなのでもうひと手間加えてみましょう。
STEP02.塗装
切り出した山に、簡単な塗装を施していきます。今回はほんのりと雪が降り積もった冬の山頂をイメージして、白い塗料を少々。
湖はもちろん水色で!ただあまり派手派手しくしたくなかったので、少し淡めの色使いで仕上げてみました。
完成
塗り終わったら、完成です!いかがでしょう、たった2STEPの、当メディアでも類を見ないお手軽さだったのではないかと思います。今回は山と湖にしましたが、棚板を緑にしてキャンプギアをディスプレイするミニキャンプ場に、なんていうアレンジも楽しそうです!
設置
プロダクト自体はもう完成なのですが、壁面に設置するには少しコツが必要なので、もう少しお付き合いください。
まず、クランプがついている方のパーツを、取り付けたい壁面に打ち込みます。ここでは壁に直接取り付けていますが、賃貸で難しいという方はラブリコなどで作った柱を利用してみてください!
ここで注意点なのですが、クランプには上下に2箇所ずつ、計4箇所のビス穴が開いています。今回はこれを利用して、それぞれ上の穴を壁への仮止め用、下の穴を本止め用として使います。なので、まずは写真のように赤い丸で囲った仮止め部分をビス止めしていくのですが、頭の出るビスを使うと背板に干渉してしまうため、頭の出ないスリムビスを使うことをオススメします。
まず、クランプがついている方のパーツを、取り付けたい壁面に打ち込みます。ここでは壁に直接取り付けていますが、賃貸で難しいという方はラブリコなどで作った柱を利用してみてください!
ここで注意点なのですが、クランプには上下に2箇所ずつ、計4箇所のビス穴が開いています。今回はこれを利用して、それぞれ上の穴を壁への仮止め用、下の穴を本止め用として使います。なので、まずは写真のように赤い丸で囲った仮止め部分をビス止めしていくのですが、頭の出るビスを使うと背板に干渉してしまうため、頭の出ないスリムビスを使うことをオススメします。
ちなみに小ネタですが、クランプを固定する際に垂直を出しづらかったら、iPhoneの標準アプリ“計測”の“水準器”機能を使うと、iPhoneを当てるだけで垂直を出してくれます。もちろん水平を測ったりするのにも便利ですので、ぜひ活用してみてください。
仮止めができたら、いよいよ本止め。写真のように、背板とクランプをビスで貫通させながら、先ほど使わなかった方の穴に打ち込んでいきます。この時、背板が重なるためクランプの穴の位置が分かりづらくなりますので、横から覗き込み、確認しながら進めていくことをオススメします。
取り付けが済んだら、あとはクランプで棚板を挟んで、設置完了です!重いものを載せることも想定されますので、クランプはしっかりと締めておきましょう。
実際にインテリアを置いてみた様子がこちら。山の存在感が程よく、前にディスプレイした小物たちが引き立って見えますね!さらに、背板に小さなフックを取り付けて鍵をかけてみましたが、これもなかなか便利です。ただの棚板でなく背景があることで、立体的で収納力の高いディスプレイが可能という点も、このプロダクトの魅力ですね。
本プロダクトの魅力、と言えばこちらも忘れてはいけません。お察しの通り、棚板の固定にクランプを使っているため、手で緩めればいつだって棚板を簡単に交換できてしまうんです。例えば、棚板を先ほどよりも奥行きがあり、等間隔で穴を開けたものに替えてみると...。
この通り!先ほどよりもたくさんのものを載せることができ、かつハンガーラックとしての機能もプラスされました。壁に取り付けた棚板が来客時のコートハンガー代わりになるなんて、なんとスマートなことでしょう。ビスでがっちりと固定してしまう棚だとこうはいきませんので、この気楽さはクランプならではの魅力だと言えますね。
ちなみに正面からみるとこんな感じ。前に物をおいてしまえばクランプ部分はほとんど隠れてしまうので、何で固定されているのか露骨でないのが良いですね。また、アレンジの一例としてですが、円形の穴を棚板に開けてプランターなどがすっぽり入るような仕掛けを作ってみるのも面白いかと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください!
まとめ
今回はIKEAから出ているユニークなクランプを使ったインテリアDIYをご紹介しました!しっかりと固定されてしまうビスでの固定とは違い、今回はクランプの持つ“挟む”という性質の万能さを実感したDIYとなりました。みなさまもぜひチャレンジして、この魅力を感じてみてください。
ちなみに、次回は同じクランプを用いたキャンプアイテムのDIYに挑戦したいと思っております。また違った魅力のあるDIYレシピとなっているので、そちらもぜひお楽しみに。
ちなみに、次回は同じクランプを用いたキャンプアイテムのDIYに挑戦したいと思っております。また違った魅力のあるDIYレシピとなっているので、そちらもぜひお楽しみに。
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛
監修:岩西剛
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Japan
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