【大公開】マンションのセルフリノベ、工程と費用を教えちゃいます。

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。1軒目2軒目に続いて、築30年の中古マンション(3軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

公開日 2023.07.22

更新日 2023.07.22

【大公開】マンションのセルフリノベ、工程と費用を教えちゃいます。

セーチのリノベ記録 3軒目

こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

3年前から空室になっている築30年中古マンション。
リノベーションの見積もりを業者に出したところ、採算が合わないと放置されていました。
そのままにしておくのは勿体無いので、僕や家族が使えるようにセルフリノベーションしていきます。
前回の記事で内装作業が終わりましたので、今回は総まとめで使用した金額等をお伝えしていきます。

前回の記事はこちら

セルフリノベーションを始める前の部屋

6畳和室が2部屋と洋室の3LDKの間取り、リビングキッチンは細長い作りになっています。

廃棄費用は8万円

間取りを1LDKに変更、水回りを全て新品に交換するのでスケルトン状態まで解体しました。
石膏ボード、木材、鉄類は分別して廃棄しています。
廃棄費用は約8万円でした。

防音壁施工は7万円

元々はコンクリートに直接壁紙が貼られていました。
壁一面をふかして防音施工、グラスウールに防音シートに石膏ボードと重ね張りをしてコンセントも増設しています。

天井防音壁施工は10万円

今回のリノベの中で1番きつかった作業。
グラスウールを入れ遮音シートを貼り、更にグラスウールを入れて最後に石膏ボードで天井にしました。

工程が多くグラスウールが高いので10万円掛かりました。

断熱床施工は10万円

元々この部屋はコンクリートに直接クッションフロアが重ね張りされていて、廊下や和室に比べて1段低くなっていました。

今回、段差を無くしたいという点と多少の遮音性を得られる「二重床工法」を採用し施工しました。※この部屋は1階なので遮音性はほぼ気にしていません。

根太をコンクリートに打ち込み、断熱材を敷き詰めてからコンパネを全面に貼り、フラットな床を作りました。

間壁作りは1万円

寝室は区切っておきたいので間仕切り壁を作り24畳のリビングキッチンと6畳寝室に分けました。
本当は、ここにガラスタイプの開閉式スライドドアを設置したかったのですが、費用が高かった点と家具が置きづらくなると思い壁にしました。

ガラスタイプの開閉式スライドドアの場合20万程度の費用が掛かりますが、この方法であれば1万円程度で壁がつくれるので浮いた費用は家具にまわします。

フローリング貼りは20万円

ラシッサDフロアの「メープル」か、1段階濃い「ライトメープル」で悩みましたが、家具や壁紙の雰囲気から床は薄い色の方がいいだろうと思いメープルにしました。
光が当たると影になり、すこし暗く見えるので明るいメープル柄を選んで良かったなと思いました。

建具取り付けは20万円

家具の搬入などを考えて、リビングキッチンの入り口は親子ドアにしました。
廊下には窓がないので、電気をつけてない状態でも光が入るよう透光部があるドアを選んでいます。

寝室、洗面所、トイレはサイズをオーダーする必要があったので、同じシリーズで注文したら全部で20万円掛かりました。

壁紙貼りは6万円

使うのはグレーの石目柄が特徴の「FE6208」。(サンゲツ)
数種類の壁紙サンプルから、薄過ぎず濃過ぎない色で気に入ったのでFE6208にしました。
通常の壁紙より厚みがあるので少し値段はしますが、いい仕上がりになりました。

キッチン「ラクエラ」の取り付けは42万円

もともとタイルだったキッチン壁は全面キッチンパネルに変更。
横幅2100mmだったキッチンを2400mmにサイズを大きくしています。

エコカラット壁施工は17万円

エコカラットは並べて貼るだけだと思ってましたが、微妙にズレと隙間が目立つのでかなり難しかったです。これは業者に任せるのも頷けます。施工に丸2日掛かりました。

廊下と玄関周りは3万円

玄関からリビングキッチンは同じ空間にしたかったので、壁紙・フローリング・ドア・照明を全て同じ物で統一しました。

解体時に元あった靴箱は廃棄したので、この小スペースにダボレールと集成材を使って靴箱を作りました。
靴が増えたり、来客が増える予定があれば、棚数を増やして対応したいと思います。

お風呂と洗面化粧台とトイレ取り付けは50万円

排管の関係上、お風呂やトイレの位置は変更できなかったので、水回りはこだわり過ぎずリーズナブルな物を選びました。
特に洗面台はアウトレット品だったので4万円程度で購入できました。
それでもやはり新品の製品が付くと新築のように見えますね。

照明やスイッチコンセント回り取り付けは10万円

設置しているダウンライトが白なので、ダクトレールも白にするか悩みましたが、家具で黒アイアンを使う予定なので黒を設置しました。
照明類で7万円、スイッチコンセント類で3万円。
スイッチコンセントは、こだわると倍以上の値段になるので妥協したポイントです。

6畳寝室の床や壁などの取り付けは6万円

本当はこのフローリングをリビングキッチンに使おうと思っていたのですが、思ったより色が濃く広い面積に貼ると暗く見えるのではと思い辞めました。

寝室のクローゼットは、生活感ある物を置かないという点と、そこまで収納する物がないので扉を付けづにこの形にしています。(扉代が高かったというのと、後付けもできるの無しでいきました)

築30年中古マンションをセルフリノベーションした部屋が完成

リビングキッチンは24畳と広々使えて、グレーの壁紙にエコカラット壁が高級感あります。
エコカラットや防音施工、ラクエラキッチンなど、この建材と作業内容であれば1000万円は超えるであろう費用を、合計約200万円のリノベーションになりました。

※全ての作業風景を30分程度の動画にまとめています

【DIY】築30年中古マンションを丸ごと作り直す!1年間の総集編!200万円で賃貸物件を劇的ビフォーアフター!

キッチン以外の水回りは妥協しながらも、全体費用の半分を占めているので、リノベーションで水回りを新調すると最低でもこれくらいお金がかかるんだなと分かりました。

お風呂以外は自分で設置したので抑えれていますが、全て依頼すると+50万円60万円はしてると思います。

今回使用した建材は、新築を建てる際に使われる物ばかりなので、中古マンション購入を検討している方、リノベーションを検討している方の参考になると思います。
これからマンション購入を検討されている方、中古住宅のリノベーションを検討している方、タグに「セーチのリノベ記録 3軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。