店舗リノベーションのメリット・デメリット、気になる費用相場も教えます!

物件の種類ごとに、店舗リノベーションのメリット・デメリットをまとめました。居抜き物件とスケルトン物件のリフォーム方法を、その費用や改修内容に触れながら解説します。これから新規店舗のオープンを考えている人は、ぜひ参考にしてください。

公開日 2021.07.30

更新日 2021.07.30

店舗リノベーションのメリット・デメリット、気になる費用相場も教えます!

お店をオープンする際、土地を購入して店舗を新設する、営業時間外の店舗を間借りするなど、さまざまな方法があります。費用を節約しながらお得に自分の店舗を持ちたい人は、中古物件のリノベーションがオススメです。この記事では、どのような中古物件を取得すべきか、メリット・デメリットはあるか、費用相場はどれくらいかなど、店舗リノベーションのいろはをご説明します。新規店舗オープンに向けてリノベーションを検討している人は、ぜひ参考にしてください。

店舗リノベーションは物件によって異なる

店舗リノベーションの方法は、業種や業態などによっても異なりますが、どのような物件を取得するのかも大切なポイントです。ここでは、物件の種類や各リノベーションの特徴をまとめました。

居抜き物件

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「居抜き物件」とは、前のテナントの設備や内装などを残したまま販売されている物件のことです。「カウンターや調理設備などが付帯した状態」で売りに出ている、飲食店用の物件などを目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
物件によって、「どの程度設備が揃っているのか」「設備は無償で引き渡してもらえるのか」などの条件は異なります。しかし基本的にはどの居抜き物件でも、残っている家具や設備はそのまま活かして開業準備を進められます。

このように、残っている設備をそのまま活用できるので、開業までの時間やコストを大幅に抑えられます。飲食店や美容室、歯科医院、サロンなどさまざまな居抜き物件が売られているので、「店舗新設にかかる費用をなるべく抑えたい」「物件取得から店舗オープンまでの時間をなるべく短くしたい」という人は、居抜き物件がオススメです。

スケルトン物件

店舗リノベーションのメリット・デメリット、気になる費用相場も教えます!
「スケルトン物件」とは、内装や設備をすべて取り払い、建物の躯体があらわになった物件をいいます。物件の内見に行くとよく見かける、コンクリート打ちっぱなしの建物がスケルトン物件です。居抜き物件は人気が高く、市場に出回ってもすぐに買い手が決まってしまうため、なかなか条件に合う物件を探すのが難しいもの。しかしスケルトン物件なら、さまざまな条件のものがたくさん販売されているので、立地や費用などを比較しながら、自分に合ったものを探しやすいでしょう。

スケルトン物件の特徴は、内装の自由度が高く、店舗のイメージや自分の好みに合わせてレイアウトを決められることです。居抜き物件よりも費用は膨らみやすいものの、間取りや壁・床の素材、インテリアの配置などを一から決定できます。内装のこだわりが強い人や、居抜き物件を購入しても改修の内容が多く、かえって内装工事の値段が高くつく人などは、スケルトン物件を選ぶとよいでしょう。

各店舗のメリット・デメリット

居抜き物件とスケルトン物件は異なるメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴を理解して、自分に合った物件を取得したいところです。ここでは、居抜き物件とスケルトン物件の長所・短所をより詳しくご説明します。

居抜き物件のメリット・デメリット

店舗リノベーションのメリット・デメリット、気になる費用相場も教えます!
居抜き物件のメリットは、付帯している設備や内装を活用し、初期費用を削減できることです。物件によっては、飲食店の調理設備や歯科医院の医療設備など、値段の高い器具をそのまま譲ってもらえるケースもあり、大幅なコストカットにつながることも。また、内装も最低限のリノベーションで済むので、工期の短縮も期待できます。居抜き物件を上手に活用すれば、手間やコストを削減し、物件取得から店舗オープンまでスピーディーに進められるでしょう。

また、居抜き物件は訪れる顧客にとってもメリットがあります。多くの居抜き物件は、同業の店舗の設備を譲り受け、リノベーションで内装を変更します。近隣の住民は、以前から同じ場所に同業の店舗があることを知っているため、新しくお店をオープンしても足を運びやすいのです。特に飲食店の場合、前の店舗の顧客をそのまま引き継げるケースが多いと言われています。

一方、居抜き物件のデメリットは、内装やレイアウトの自由度が低いことです。以前の店舗を活かして改修を行うため、「思い描く内装が作れなかった」「大幅に内装を変更し、値段が膨らみコストカットにつながらなかった」という失敗も見受けられます。特に飲食店の厨房や水回りなどは、大幅な変更ができないケースが多いでしょう。
さらに注意点として、すべての設備が無償なわけではなく、造作譲渡料を支払って買い取ることもあります。こうした細かい条件は物件によって異なるので、取得時にしっかりと確認してください。
店舗リノベーションのメリット・デメリット、気になる費用相場も教えます!
そのほか、居抜き物件は前の店舗の評判を引き継いだまま営業をスタートできますが、必ずしもよい影響があるとは限りません。万が一、「近隣トラブルが多かった」「警察がよく注意に来ていた」など、あまりよくないイメージがついていた場合、そのイメージも引き継ぐことになるでしょう。インターネットや口コミなどで情報を集め、あらかじめ前の店舗のイメージを調査しておくと安心です。

スケルトン物件のメリット・デメリット

店舗リノベーションのメリット・デメリット、気になる費用相場も教えます!
スケルトン物件のメリットは、間取りやレイアウトの制限が少なく、ゼロから自分の店舗を作れることです。居抜き物件では大幅な内装の変更は不可能なので、どうしても前の店舗のデザインが残りがちです。イメージに合う物件を取得できないと、こだわりを反映しきれず、場合によっては中途半端な仕上がりになってしまうかもしれません。

その点、スケルトン物件なら、業者とデザインの方向性や素材、カラー、間取りなどを話し合い、自分の好みをそのまま取り入れられます。また、最新設備を取り入れて、ワンランク上のサービスを目指すことも可能です。「前の店舗の設備や内装にとらわれない店作りをしたい」「自分のこだわりをふんだんに取り入れたい」という人は、スケルトン物件が適しているでしょう。


さらに、前の店舗の評判が悪くても、スケルトン物件ならそのイメージを引き継ぐ心配はわずかでしょう。お店の雰囲気を一新できるため、新たな店舗として顧客に知ってもらえるのです。「まったく新しい別の店舗が開店する」としっかりと宣伝すれば、前の店舗の評判にとらわれず集客できるでしょう。

一方、スケルトン物件ではデザインや家具の造作、電気や水回りの配管工事など、内装を一から作り上げるため、居抜き物件に比べると費用が膨らみやすいデメリットがあります。オープンまでの期間も店舗によっては半年ほどかかるため、工事費用などに加えて、その分の賃貸料も考慮しなければなりません。
加えて、スケルトン物件は退去時の原状回復が求められます。設備をすべて解体し、躯体のみの状態にしてオーナーに返却するため、その費用だけで50万〜100万円ほどの費用がかかることも。スケルトン物件を契約する際は、退去時のルールについても詳しく確認するとよいでしょう。

居抜き物件とスケルトン物件の費用比較

ここでは、居抜き物件とスケルトン物件のリフォーム内容に触れながら、それぞれの費用目安を紹介します。店舗リノベーションの見積もりで悩んでいる人や、これから物件を取得される人などは、ぜひ参考にしてください。

居抜き物件の場合

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居抜き物件の主なリノベーション内容は、古くなった設備の修復や内装のデザイン変更、壁紙・床材の張り替えなどです。業種によっては、新たな電気・配管工事や空調工事などを行うこともあります。物件の状態により費用に幅がありますが、スケルトン物件のリノベーションに比べると、300万円ほど費用を削減できると言われています。

厨房や医療機器、サロンの設備など、高額な設備の入れ替えを行わなければ、坪単価は15万〜30万円ほどで、多くの場合は300万〜500万円ほどでリノベーションできます。住宅をオフィスに改装する場合など、大掛かりな施工が不要な場合は、坪単価10万円ほどで済むケースもあり、比較的安く施工できるでしょう。

スケルトン物件の場合

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スケルトン物件のリノベーションは、改修の自由度が高い分、業種やデザイン、広さなどによってさまざまな種類の施工があります。多くの店舗は、インフラまわりの整備や木工造作工事などに費用が膨らみやすく、それらで100万〜400万円ほど費用がかかることもあるでしょう。

オフィスやアパレルショップなど、「特殊な設備があまり必要ない店舗なら坪単価15万〜20万円ほど」、「水回りの設備が必要なサロンなどは坪単価30万円ほど」、「厨房設備を導入する飲食店は坪単価30万〜50万円ほど」を目安とするとよいでしょう。
加えて、有名なデザイナーに内装を依頼したり、最新の設備を導入したり、こだわり次第で費用はさまざまに変動します。予算とリノベーションイメージのバランスを見ながら、施工の内容を取捨選択し、こだわりを表現する箇所を絞り込みましょう。

店舗リノベーションの事例集

多くのお客さまを招く店舗では、内装デザインにもこだわりたいもの。なるべく物件の特徴を活かし、コストを抑えながら施工できれば理想的です。ここでは、ぜひ真似したい店舗リノベーションの事例をまとめました。

店舗の事例①経年変化を楽しめる真鍮や木の素材を活かした温かみのある店内

まずは「ASTER」に掲載されている、ハンドメイド石鹸ショップ「Ladybug」のリノベーション事例からご紹介します。店内にはナチュラルで温かみのある色合いを採用し、自然素材の石鹸をより引き立たせるデザインとなっています。ドアの取っ手やガラス棚の金具に真鍮を取り入れることで、経年変化の風合いも楽しめるなど、細部まで自然の魅力にこだわった事例です。

店舗の事例②コンクリートの躯体を活かしたクールな内装

こちらも「ASTER」より、洋菓子店「パティスリーエフォール」のリノベーション事例です。内装は彩度の低いカラーで統一しており、コンクリートの躯体を活かしたデザインが特徴です。観葉植物やアンティーク風のライトなど、インテリアで温かみをプラスしています。

オフィスリノベーションの事例集

続いては、デザイン性の高いオシャレ空間や、最新技術を取り入れた過ごしやすいワークスペースなど、魅力的なオフィスリノベーションの事例を紹介します。

【事例①】築30年の研究開発施設がコミュニケーションのハブスポットに

こちらは「KOKUYO」に掲載されている「テルモ株式会社 湘南センター」のリノベーション事例です。仕切りのない開放的な空間は、社員の距離を縮め、コミュニケーションを促してくれます。コンクリートの天井をそのまま活かしたインダストリアルな雰囲気が魅力的です。

【事例②】全館フリーアドレスのオフィスにリノベーション

こちらも「KOKUYO」より、「式会社トライアルカンパニー」のリノベーション事例を紹介します。空間全体をホワイトとグレー、黒で統一したユニークなデザインが印象的。社内のコミュニケーション促進を目指し、全館フリーアドレスのオフィスに改修しました。空間デザインだけでなく、最新機能の導入で働きやすさをアップさせたリノベーション事例です。

店舗リノベーションは、業種や業態だけでなく、どのような物件を取得するかによっても方法が異なります。なるべく費用をかけずに営業をスタートさせたい人は居抜き物件を、自分のこだわりを活かした店舗を作りたい人はスケルトン物件を選ぶなど、店舗のイメージに合わせて物件を選ぶとよいでしょう。

どうしても悩んでしまう場合は、プロへの相談もひとつの手です。施工実績の豊富な「カシワバラ・コーポレーション」なら、要望や状況に沿った最適なリノベーションを提案します。お気兼ねなくお問い合わせください。

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