雑誌・植物これ一台!“大容量”で“飾れる”欲張りレコードラックをDIY

味のある音はもちろん、レトロなジャケットデザインからインテリアとして近年人気を集めているアナログレコード。今回は、そんなレコードの収納はもちろん、植物や雑貨、雑誌など多用途に展開できるラックをDIYしていきたいと思います!

公開日 2020.12.31

更新日 2022.01.07

雑誌・植物これ一台!“大容量”で“飾れる”欲張りレコードラックをDIY

はじめに

2020年9月、アメリカを騒がせたとあるニュース。それは2020年上半期、1980年代のレコード全盛期以来、初めてレコードがCDの売り上げを追い抜いたというものでした。人気が高まってきていたのは感じていましたがそれほどだったとは驚きです!音楽配信が主流になりつつある現代、CDの売り上げが低迷し、インテリアとしても人気を集め出したレコードが売り上げを伸ばすのは、世相をよく表しているともいえますね。

そこで今回は、人気が再燃するレコードをおしゃれかつ大量に収納できるよう、LPラックをDIYしていきたいと思います!もちろんレコード以外にも植物や雑誌など、大きいサイズのものをすっぽりと収納できる作りになっていますので、「部屋に大容量のイカした収納が欲しい!」と思っていたあなたにもオススメです!

作るもの

雑誌・植物これ一台!“大容量”で“飾れる”欲張りレコードラックをDIY
今回作るのはこちらの2段ラック。特徴としては、一般的な本棚などに比べてレコード用に大判な作りになっており、上から手が入れられるのでレコード特有の“ディグる”感覚をお部屋で楽しむことができます。また、上段はジャケットの表面を見せながら収納することができるサイズのため、お気に入りのジャケットや雑誌をインテリアとして部屋にディスプレイすることが可能に!他にも植物や収納場所に困っていたサイズの大きな書類なども入ってしまう、収納の最後の砦として活躍すること間違いなしです。
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また、下段には雑誌などを収納するとちょうどいいサイズ感。レコード以外にも汎用性の高いプロダクトとなっています。

材料

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横板 354×715mm×24mm 2枚
背板 330×624mm×24mm
棚板(上) 330×330mm×24mm
棚板(下) 330×318mm×24mm
こぼれ止め 330×47mm×12mm
丸棒 Φ18mm×910mm×24mm

STEP.01 横板を加工する

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それでは、早速作業開始。まずは横板の角に丸みをつけ、見た目の印象を柔らかくしていきたいと思います。
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丸みをつけるための印となる線を引いていきます。近くにあるペンキの缶やフタなどを使って、写真のように曲線を描きましょう。ちなみに、今回は直径100mmほどの缶を使用しましたが、特に大きさに指定などはありません。お好みのサイズで制作してください。
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線が引けたら、ジグソーでカットをしていきます。この時、手のこで作業をしても問題ありませんが、どちらにしても曲線カットは少し難しいので丁寧に進めてください。
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カットが終わったら、紙やすりでよりなめらかに整えていきます。この曲線の仕上がりでラック全体の印象がかなり左右されますので、心して取り掛かりましょう。
これを左右の横板で終えたら、横板の加工は終了です。

STEP.02 こぼれ止めを取り付ける

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棚板を取り付ける前に、上段に「こぼれ止め」と呼ばれる部材を設置していきます。これによって上段に並べたものが滑り落ちてしまうことを防ぐことができるので、みなさんの大切なレコードも安心して並べられますね!忘れずに取り付けましょう。
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それでは、上段の手前側の断面に木工ボンドを塗っていきます。あまりつけすぎても接着した際にあふれてしまって見栄えが悪いので、ある程度塗ったら薄くのばして使用してください。
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木工ボンドで接着をしたら、両側から10mm、100mmの計4箇所を更にビスで固定していきます。この時、割れやすい木材の積層面に打ち込むことになりますので、しっかりとドリルで下穴を空けてから作業してください。

STEP.03 棚板を取り付ける位置を決める

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次に棚板の取り付け位置を出して、横板に印をつけていきます。まず、横板の底面から90mmのところが下段の取り付け位置になりますので、マークしてください。

ちなみに、今回も墨付けには文房具としてお馴染みのフリクションペンを使用。簡単に消せる上に鉛筆と違って芯が折れるなどのアクシデントも無いため、実はDIYユースにとっても向いています!ぜひお試しください。
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90mmの位置が出せたら、横板を写真のように並べ、線を2枚の板に渡すように引いてください。こうすることで2枚の横板の同じ位置にマークすることができます。
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下段と同様の作業を行い、上段の取り付け位置をマークしていきます。上段は横板の底面から450mmの位置に印をつけてください。
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次に、先ほど引いた線に、板の厚み分を足した線をもう一本引いていきます。写真のように、下段の場合は底面から90mmの地点に板の底がくるイメージ。これを上段にも行い、実際に外側から棚板を取り付ける際のガイド線として使います。

STEP.04 棚板を取り付ける

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いよいよ横板に棚板を取り付けていきます。この時、写真のようにこぼれ止めが下にくるようにして立てると、ちょうど下段と上段が同じ高さになることを確認してください。問題がなければ、先ほどマークしたそれぞれの取り付け位置に仮置きをします。
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先ほど棚板の設置位置をマークした面が表にくるようにして、上下段ともに両側から50mmと、中心の計3箇所をビスで止めていきましょう。
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片側を止めたら、同じようにしてもう一方の横板と背板を取り付けていきます。この時も積層面へのビス止めとなりますので、しっかりとドリルで下穴を空けてから作業しましょう。

STEP.05 丸棒を取り付ける

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いよいよ最後の工程、丸棒の取り付けに入っていきたいと思います。この丸棒を設置することでレコードが手前に倒れた際に落下するのを防ぐことができ、こぼれ止めと合わせるとまさに鉄壁ですね。
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まずは買ってきた丸棒のカットから。今回は331mmでしたが、実際に組み上げたラックの横幅に合わせてみて、ぴったり入りそうな長さを測ってください。
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丸棒は形状的にジグソーなどではカットしづらいため、手のこを使用。この時、ラックに対して丸棒が大幅に短くなってしまうと取り付けが困難になってしまいますので、少しだけ長めに、きついと感じるくらいにカットしておくことをオススメします。
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カットした丸棒をラックにはめてみて、入らなさそうであれば紙やすりで削り、入るまで調節を繰り返します。なかなか根気のいる工程ですが、あと一歩で完成なので頑張りましょう...!
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次に丸棒の取り付け位置にマークをしていきます。写真のように、横板の底面から上に650mm、手前から20mmの位置を、左右それぞれに出してください。
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位置が出せたら、ドリルで下穴を開けます。あとでこの穴にビスを通すことで、中の丸棒を固定する仕組みです。
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ビスを通す前に、丸棒にも穴を開けておきましょう。そこまで厳密である必要はありませんが、概ね中心を狙ってください。
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横板、丸棒それぞれに穴が開いたら、ビスでそれらを連結させていきます。

完成

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丸棒を取り付け終わったら、完成です!はじめに作業した横板の丸みのおかげで、柔らかい印象のLPラックに仕上がりました。このようなちょっとした一手間でも、完成時のクオリティに大きく影響することが実感できますね。

また、今回は丸棒と横板の一部をアクセントとしてグレーで塗装しています。みなさんもお好みの塗装をして、オリジナルのLPラック制作を楽しんでみてください。

設置

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早速設置してみた様子がこちら!周りの木目調インテリアとのバランスもよく、お部屋にうまく調和してくれていました。
また、ディスプレイしたレコードのジャケットがよく見えるように設計した甲斐もあって、見栄えもバッチリ!気分によって一番手前のレコードを変えるなどすれば、さまざまな表情を見せてくれるインテリアとなりそうです。
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丸棒やこぼれ止めも大活躍!実際に「どれにしようかな〜」とレコードをディグってみた際には、写真のように丸棒に立てかけておくなどの使い方も。とても実用性が上がりますので、取り付けることを強くオススメします。
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下段にはレコードはもちろん、雑誌や大きめの洋書などを収納することもできます。レコードを聴きながら、お気に入りの一冊をぼんやりと眺める。そんな休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

編集部の家に置いてみた

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ちなみに、今回制作したLPラックは後日、DIYer(s)編集部の自宅へ。雑誌やインテリアのディスプレイとしても活躍していました。また、木目の見えるあたたかみのあるデザインなので、どんな内装にもマッチしてくれますね。他のインテリアの邪魔をしないシンプルなシルエットも相まって、ぜひお部屋に一台欲しいプロダクトです。
監修:岩西剛

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