呼ばれて飛び出る便利ラック!?童心をくすぐられる変形DIYレシピ現る

今回は、一時的に物を置きたい場合や、気分に応じてお部屋のスタイルを変えたい方にぴったりな「飛び出すディスプレイラック」をDIYしていきます。ガチャッと稼働して出てくる様子が、少年ハートをくすぐられるプロダクトになっておりますので、童心を忘れないDIYerのみなさま、ぜひチャレンジしてみてください。

2023.04.14

はじめに

こんにちは!突然ですが、お部屋にディスプレイラックはありますか?ただの収納というよりは、お気に入りのアイテムや植物を飾っておくスペースです。私はいくつか設けているのですが、置いておきたい物が多い時期もあれば、ない時期もありますし、スッキリさせたくて邪魔になってしまうような時だってあります。このように目まぐるしいスピードで変化する気分に対して、据え置きの家具はなかなか対応してくれないのが、もどかしいところですよね。

そこで今回は、気分に合わせて形を変える“変形インテリア”をDIYしていきたいと思います!

作るもの

今回作るのはこちらの壁付けラック。無塗装の木材が優しい印象の、スマートなプロダクトですね。それでいて、上下にアイテムを配置・収納することができ、なんてことないスペースを盛り上げてくれています。
そしてもちろんそれだけではありません。使わない時には脚を折り畳んで...この通り!壁に沿ってスッキリと収まってくれます。こうすることで気分に合わせたレイアウトに変更することができますし、限られたスペースを有効活用することにもつながります。
「洗濯機の横やお出かけ前の玄関に、ちょっと物が置けるスペースが欲しい...!」なんて方にもぴったりです。

材料

支え材 300×40×20mm 2本
1×4材 600mm 3本
脚 430×40×20mm 2本
ネジ M6×40mm
蝶番 2個

STEP.01 脚の加工

それでは、早速作業に入っていきましょう!まずは脚の先端に丸みをつける作業から。ちょうど良い径の缶などをガイドにしながらマークすると、綺麗にいきます。この作業を、2本の脚それぞれで行ってください。
次に、脚の逆側の端を30°でカットしてください(写真は45°になってしまっています、失礼...!)。この時の角度は分度器を使って一度マークしてから切るか、100円均一などにも売っている「ソーガイド」を使って切るとやりやすいです。
ちなみに、この切断面は後ほどこのように壁と接する面になります。そのため、ここでの角度によってラックの高さも変わるというわけです。一度設置予定の壁に仮で当ててみながら角度を考えてみると、より理想に近づけそうですね。

STEP.02 棚と脚の連結

次に棚板となる部分を制作していきましょう。3枚の1×4材と脚を連結するために、このように支え材を使います。まずは棚板の端に支え材を合わせ、そこからちょうど1枚分中へ入ったところが設置ポイントです。
位置が決まったら棚板と支え材をビスで固定するのですが、収納時に持ち上げるとここは外からも見える箇所になります。その時にビスが丸見えだと少し残念なので、一度ドリルで浅く穴を開け、ビスの頭が隠れるようにしてあげましょう。
次に脚の取り付け位置を決めます。こちらも位置によってラックの高さが変わりますので、実際に壁に当ててみながら検討してみてください。今回は写真の位置に決めましたので、一度ビスで支え材まで貫通させ、マークとしておきます。
まずは脚のマークしておいたところに15mmのドリルビットで浅く穴を開け、M6ネジの頭が収まるようにしてあげましょう。ここは見栄えの問題でなく、こうしておかないと上手く稼働してくれなくなりますので、大切な工程です。

その後、6mmのドリルビットを使って貫通させ、M6ネジを通しておいてください。
次に、支え材も先ほどマークした位置に6mmのドリルビットで穴を開け、脚とネジで連結させましょう。以上で、各パーツの組み立ては完了です。

STEP.03 壁への取り付け

壁への取り付けに使う蝶番を、左右の外から150mmの位置につけていきます。そのまま取り付けても良いのですが、よりクオリティをあげたい方はこのようにノコギリで浅くカットし、蝶番が収まる場所を作ってあげてください。
こうすることで、この通り。木材と高さが揃ったことでより製品感を感じられますね。同様の処理を2箇所で行い、壁にビスで固定していきます。
収納時の固定の仕方は、お好みで大丈夫です。今回はヒートンを棚の裏側につけることで、ロープを設置できるようにしました。この後、壁側にもフックをつけると、持ち上げて引っ掛けるだけで収納ができるシステムの完成です。

完成

すると早くも、完成です!いかがでしょうか、大きな見た目の割りに簡単に仕上がるので、満足感が高いレシピだったと思います。どんなお部屋にもマッチするシンプルな見た目はもちろん、一般的な足が4本ある棚を比べて非常にスッキリしていて、お部屋の景観を崩さない点も良いです。固定のために取り付けたロープも、異素材感が程よく出て雰囲気を出してくれていますね。

とはいえ、何をかを置いてみないことにはラックではない!ということで早速使ってみましょう!

設置

実際に使ってみた様子がこちら。いかがでしょう。玄関近くに置いておくと、お出かけ前の荷物を一度仮置きするスペースに使えてとても便利!使い終わったら収納すれば良いので、玄関のスペースを圧迫することもありません。
ちなみにリュックにはPCなどの機材も入っておりそこそこの重量でしたが、素晴らしい安定感を見せてくれました。
注目したい脚の稼働部分ですが、この通り。角を丸くカットしておいたおかげでスムーズに動いてくれています。M6のネジもかなりしっかりしており、耐荷重も期待できそうでした。
何を今更という感じですが、DIYした機構が上手く動いてくれている様子って感動しますよね。
使い終わったら、このように紐を引っ張るだけで簡単に収納可能。ガチャッと変形するのが面白くて、つい何度も動かしてしまうのは少年ハートゆえでしょうか。このタイプのプロダクトは「変形する手軽さ」が愛せるかどうかのポイントになってきますが、このラックには100点をあげたいと思います。

まとめ

今回は使いたい時だけ飛び出てくる壁付けラックをご紹介しました。ディスプレイ用としてはもちろん、玄関やバルコニー・キッチンなど、ふとした時に物が置きたくなるような部屋に設置しておくと作業が捗りそうです。
それではみなさん、また来年もお会いしましょう。良いDIYを〜。
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛

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