【事例あり】リノベーションとは?リフォームとの違いや費用が分かる完全ガイド

リノベーションに関する基礎知識から、実際の工事の実例を紹介します。リノベーションと新築物件、リフォームとの違いや、リノベーションする場合のメリットやデメリットが分かり、水回りや玄関ドアなど部分的なリノベーションの費用相場も把握できます。

公開日 2020.07.01

更新日 2020.07.01

【事例あり】リノベーションとは?リフォームとの違いや費用が分かる完全ガイド

首都圏を中心に中古マンションの販売戸数が増加し、新築マンションを上回る状態が続いています。その背景には新築マンションの価格の高騰と、中古マンションをリノベーションする人たちの増加があります。近年注目を集めているリノベーションとはどのようなものか、そしてリフォームとの違いや費用、メリットとデメリットのほか、具体的な事例まで詳しく解説します。リノベーションの基礎知識を身に付けて、住宅の購入時や理想の暮らしづくりに役立てましょう。

リノベーションとは?新築の物件と何が違う?

リノベーションとは、中古住宅の設備や内装を変えるだけでなく、機能やデザインを向上させ、新たな付加価値を備えた住宅に刷新することです。例えば、ライフスタイルの変化に合わせて間取りや内外装を変え、暮らしやすくするような改修を指します。リノベーション物件は新築と比べて価格、間取りの自由度、立地の3つの点で優れています。
まずは価格。2017年における首都圏の新築マンションの平均価格は5,908万円で、ここ数年は高騰しています。一方、首都圏の中古マンションの平均価格は3,195万円で、築年数21〜25年になると平均2,183万円ほど。さらに、全体をリノベーションした場合でも、工事費の目安は約10〜15万円/㎡。つまり、70㎡ほどの広さのマンションであれば、工事費は約700万〜1,050万円になります。このように、中古マンションの購入費用と合わせても、リノベーション物件の方が新築より価格を抑えられます。また、中古物件は新築に比べて資産価値の目減りが少ない特長があり、リノベーションにより資産価値を高めることが可能です。

次に間取りの自由度については、新築マンションの場合、間取りの既定や色の指定など選択の幅が限られ、設計変更の申し込みも期限が決まっています。一方、中古マンションをリノベーションする場合は、間仕切壁を撤去したり水回りの位置を変更したりと、ある程度自由に改修できます。改修の自由度はマンションの構造によって異なるため、事前に確認する必要があります。
最後に利便性の高い立地条件です。駅近の新築マンションの場合、価格が高い傾向にあり、新築物件を探しても駅から遠い郊外にあるなど、希望エリアで見つからないケースも少なくありません。一方、中古マンションはストック戸数が豊富で、通勤や買い物に便利な好立地の物件を見つけやすいため、リノベーション物件の方が立地条件はよいと言えます。ただし、築浅の中古マンションで立地がよいと、価格が高いことが多いので、築20年ほどまで対象を広げてみましょう。

中古物件にリノベーションする場合

中古物件をリノベーションする場合の大まかな流れは、「プランニング」「仮住まいへの引越し」「構造躯体以外の解体」「補強工事」「改修工事」「工事完了・引渡し」「引越し・入居」です。補強工事は必要に応じて行います。工期は床面積により異なりますが、補強工事などの期間を除き、およそ3〜5ヶ月が目安です。

新築一戸建てや新築マンションの場合

戸建てやマンションを新築する場合の大まかな流れは、「プランニング」「仮住まいへの引越し」「用地整備(既存の建物解体・更地にするなど)」「新築工事」「工事完了・引渡し」「引越し・入居」です。工期は建物の構造や面積により異なります。約40坪の一戸建て2階住宅を新築する場合、地盤改良や外構工事などの期間を除き、木造の在来工法で約3〜4ヶ月、鉄骨造りで約5〜6ヶ月が目安です。

リノベーションとリフォームは何が違う?

最近、注目されている「リノベーション」は、これまで使われてきた「リフォーム」とどこが違うのか、詳しく解説します。

リノベーションはマイナスからプラスに変える

【事例あり】リノベーションとは?リフォームとの違いや費用が分かる完全ガイド
リノベーションとリフォームは明確な線引きはされていませんが、そもそもの言葉の意味は異なります。リフォームは悪い状態を改良する意味で、原状回復のために不具合のある箇所を部分的に修理します。古くなったクロスの張り替えや畳替え、浴槽の入れ替えなどが対象例です。一方で、リノベーションは刷新することを意図としており、住まいの機能や価値を再生させ、暮らし全体を向上させる改修を行います。間取りやシステムキッチンなど水回りの変更、耐震性を高める補修などが対象例です。リフォームは部分的な補修で比較的小規模ですが、リノベーションは建物の構造部だけ残して全体を解体する改修も多く、工事の規模が大きくなります。詳細については「似ているけど違う?!リノベーションとリフォームの違いは何?」の記事でも解説しています。
時代やライフスタイルに合わせて、最適な住まいの性能も変わるものです。例えば冷暖房の効率をよくしたり、環境負荷が少なく健康によい建材を使ったり、バリアフリー設計にしたりと住まいの性能は進化しています。リノベーションは住宅の建て替えより廃棄物が少なく、環境負荷が低いこともメリットです。リノベーション物件を安心して購入できるように、品質基準を統一した「適合リノベーション住宅」も選べるようになりました。

リノベーションのデメリットと注意点

時代に合わせて住まいの性能を高められるリノベーションはメリットが多いですが、いくつか注意したいデメリットもあります。まず、実際に暮らし始めるまでに時間がかかります。最適な中古物件探しからプランニング、現状調査、改修工事と手続きが多いため、ある程度の時間を確保する必要があります
次に、築年が古い物件の場合は、現在の耐震基準を満たしておらず、設備や資材の劣化により耐久性が低いリスクがあります。リノベーションを行う場合は、専門業者と一緒に物件を選ぶと安心です。
そして、リノベーションには通常の住宅ローンが利用できず、一般的にリフォームローンは高い傾向にあります。ただし、自治体によってはリフォーム減税や補助金制度が利用できることも。また、中古物件の購入時にリノベーション工事の費用を合算することで、低金利の住宅ローンを利用可能です。詳細は「リノベーションのデメリットは?マンション・戸建てリノベの注意点」にもまとめています。

リノベーションに必要な費用はどのくらい?

この章ではリノベーションをしたい部分ごとに、費用の目安を税別価格でご紹介しましょう。2020年4月現在の見積もりで、地域によって費用の目安は異なります。リノベーションに必要な費用の特徴については、「コスパが気になる!リノベーション費用の目安と予算内に抑える解決策」でも詳しく解説しています。

屋根・外壁塗装

シリコン塗装は、足場代や雨どい塗装なども含めて坪当たり約2.4万円〜で、延床30坪の戸建ての場合は約72万円〜です。延床とは建物各階の床面積を合計した面積を指します。広島は坪当たり約2.3万円〜と割安。省エネ・節電効果の高い遮熱塗装は、坪当たり約2.8万円〜が目安です。

システムキッチン

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解体・給排水・組み立て工事・キッチンパネルを含めて約70万円〜です。地域による違いはなく、給湯器や食洗機、IHクッキングヒーターなどのオプションを追加すると費用が加算されます。

洗面化粧台

解体・給排水・取り付け工事を含めて約15万円〜です。大阪や京都、滋賀、奈良、兵庫は約18万円〜と高くなります。給湯器やタオル掛けなどのオプションを追加すると費用が加算されます。

お風呂

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解体・給排水・土間コンクリート打ち・組み立て工事を含めて約80万円〜です。地域による違いはなく、浴室乾燥機や大理石の浴槽などのオプションを追加すると費用が加算されます。

トイレ

解体・給排水・取り付け工事を含めて約18万円〜です。北海道、宮城、広島、福岡は約16万円〜と割安で、トイレの機種により大阪、京都、滋賀、奈良、兵庫は1万円ほど高くなります。ペーパーホルダーなどのオプションを追加すると費用が加算されます。

玄関ドア

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ガラス窓付きの片開きドアの場合、工事費込みで約29万円〜です。北海道、大阪、京都、滋賀、奈良、兵庫は約32万円〜。規定内であれば、追加費用なしでサイズや色が選べるタイプもあります。

夢をカタチに!リノベーション工事の実例

部屋をリノベーションしたい時に、どんな間取りやデザインにすればいいのか迷う人も多いでしょう。この章では、アイデアのヒントになる事例を集めました。おしゃれに見える家具配置のポイントも併せてご紹介します。

リビング・ダイニングのリノベーション事例

LDKスペースの天井と壁を白で統一するアイデアは「ゼロリノベ」に掲載されている事例です。床材で木目の素朴さを活かしたり、やさしい色合いのソファをアクセントにしたり、見せるインテリアでおしゃれな演出が可能。あるいは、床材をグレーにしてこだわりの家具をギャラリーのように配置してもいいでしょう。天井と壁を無彩色で統一するのもオススメです。

キッチンのリノベーション事例

壁から独立したアイランドキッチンのアイデアは「ゼロリノベ」に掲載。素材をモルタルにしたり、天板とボディを白で統一したりするとインテリアとしても楽しめます。カウンターやテーブルを合わせてカフェ風にすることも可能。人がすれ違える幅や回遊性を持たせることで、ストレスなく家事をこなせる空間が出来上がります。

子育て家族のリノベーション事例

壁一面にロングベンチを兼ねた収納棚があるリビング・ダイニングは「リノベる。」に掲載されています。散らかりやすいおもちゃなどを片付けやすく、日用品をストックするスペースにも使えて便利。まっすぐ伸びる木製のベンチは、家族のコミュニケーションにも最適で、部屋を広く見せてくれる効果もあります。

夫婦2人暮らしのリノベーション事例

共働き夫婦の住まいでリビング近くに個別の寝室を設けたアイデアは「リノベる。」に掲載。リビングは海外のロフト風にコンクリート打ちっぱなしで仕上げます。奥様の寝室はリビングの一角に設け、カーテンで区切ることで個室風に。帰宅後に仕事をするご主人の寝室は大きな室内窓で区切られていますが、リビングと接することで部屋全体のつながりが感じられます。

1人暮らしのリノベーション事例

1人暮らしの空間を満喫するために、リビングを最大限に広くしたアイデアは「リノベる。」に掲載されています。キッチンや冷蔵庫を半透明のガラス引戸で目隠しすることで、水回りの機能性を保ちながらも統一された雰囲気に。寝室と書斎の間はあえてドアなどを設けず、間取りに奥行きを持たせています。

中古物件をおしゃれにリノベーションした実例は「おしゃれなリノベーション事例集!中古物件はココまで快適に!」でも数多くご紹介しています。ぜひご覧ください。

基礎知識を身に付けることで、リノベーションの選択肢はより広がります。ライフスタイルに合わせて間取りや内装を自由に変えられるリノベーションで、快適な住まいと自分らしい暮らしを叶えましょう。

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