作り方は“曲げるだけ”!?どこでも・なんでも掛けられる超便利なハンガーフックをDIY
マフラーや上着・キャップなど、特に寒い時期には身につけるものが多くなって、ついお部屋に脱ぎ散らかしてしまうこと、ありますよね。今回は、わざわざ片付けるのが面倒なアイテムたちをまとめて“ラフに”掛けておける、そんなハンガーラックをDIYしていきたいと思います。
公開日 2022.02.19
更新日 2022.02.19
はじめに
寒い日が続きますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。私は最近、帰宅して脱ぎ散らかした防寒具や小物たちを見るたびに自分の無精っぷりが情けなくなっています。ですが、こんな短所すらもDIYのネタにできる!ということで今回は、わざわざ仕舞うのが面倒くさいアイテムたちを、とりあえずざっくりと引っ掛けておくことのできる大容量ハンガーラックを作っていきたいと思います!この便利さに感動すること必至ですので、ぜひ最後までお読みください。
作るもの
今回作るのは、このように輪っかの形をした風変わりな形のハンガーラック。でも侮るなかれ、この大きな輪っかこそが、片付け下手な私たちを救ってくれる重要な要素になってくるのです。さらに見ての通り構造も至ってシンプルなので、なんと2STEPで完成してしまうお手軽DIYであることもポイント!それでいて他では見ないビジュアルで個性もバッチリなので、これはもう作らない手はないでしょう。
材料
ヒノキ 900×2×20mm
ボルト吊り金具
塩ビパイプ(ヒノキの長さ以上のもの)
サドルバンド 80mm 2つ
ボルト吊り金具
塩ビパイプ(ヒノキの長さ以上のもの)
サドルバンド 80mm 2つ
STEP.01 木材を曲げる
それでは作業をはじめていきましょう!早速ですが、今回の大目玉である木材で輪っかを作る工程をご紹介していきたいと思います。以前DIYer(s)でも何度かアイロンを使った技をお見せしましたが、今回は方法が違います。
まず、塩ビパイプのキャップを片方だけ外し、熱湯を流し込みます。この時素手で持っていると火傷の恐れがありますので、写真のように何か器具を使って固定するようにしましょう。
まず、塩ビパイプのキャップを片方だけ外し、熱湯を流し込みます。この時素手で持っていると火傷の恐れがありますので、写真のように何か器具を使って固定するようにしましょう。
8割方お湯が入ったら、ヒノキを中に入れてキャップを締め、1日放置してください。このようにお湯に浸すことで木材の中にあるリグニンという物質が軟化し、ヒノキが柔らかくなり、曲げることができるようになります。
ちなみに、この時キャップの隙間からはヒノキ風呂のような良い香りがしますので、そこも含めてぜひ楽しんでみてください。
ちなみに、この時キャップの隙間からはヒノキ風呂のような良い香りがしますので、そこも含めてぜひ楽しんでみてください。
ヒノキをお湯に浸している間に、別の作業も並行して進めていきましょう。用意していたサドルバンドのうち一つを、写真のようにL字部分を伸ばしていきます。
L字を真っ直ぐに伸ばすとこの通り、U字型の金具が完成しました。ちなみにこの作業はサドルバンドの片方だけで大丈夫ですので、誤って2つとも伸ばしてしまわないようにご注意ください。
続いて、お湯に浸していたヒノキの方に戻ります。取り出した段階でこの通り、素手で曲げることができてしまうほどリグニンが抜けていることが分かります。この形を上手にキープして木材にクセをつけていきたいのですが、素手だとそうもいきません。そこで、先ほど作った器具が活躍するのです!
使い方は簡単。先ほど伸ばした方が内側に来るよう、サドルバンドの間にヒノキを挟んでください。写真のような状態になったら、ボルト吊り金具を使ってヒノキを締め上げていきます。ここでの注意点ですが、あまりにも角度の着いた曲線にしようとするとヒノキが折れてしまう可能性があるので、あくまで木の様子をみながら、慎重に作業を進めていってください。
しっかり締めたら、各所でしっかりとクセをつけるためにこのようなクリップ式のクランプで固定するとより理想的な形に近づけることができます。そんなものないよ!という方は、ビニール紐などできつく結束しておくとよいでしょう。
STEP.02 壁に取り付ける
ここまでで無事ヒノキを曲げることができましたが、このままでは使えませんので壁に取り付けていきたいと思います。それと、おそらく用意したヒノキはかなり長めだと思いますので、一度試しに輪っかを作ってみて、お好きな大きさにカットしてお使いください。
壁への固定用として、今回は真鍮ビスと連結ワッシャーを使い、本来キャップをはめて隠すところをあえて真鍮感をだしました。シンプルなプロダクトですが、このようにワンポイント入れるだけでスマートな佇まいに。
完成
壁に取り付けると、完成です!今回は工程が単純だったので勢い余って2つ作ってしまいました。いかがでしょう、それなりに長さのあるプロダクトですが、一本の木材を曲げただけのミニマルな作りなので圧迫感もありません。
設置
壁面に設置してみた様子がこちら!壁掛けのフックは数あれど、こんなシルエットのものは見たことがないので新鮮ですね。そしてこの通り、ちょっとしたスペースにも取り付けることができるため、他のインテリアの邪魔をしないことも特長です。
また、引っ掛け部が大きな丸になっているので厚手の布でも何枚もかけることができ、カラビナを使えば鍵などの小物もラフに引っ掛けておくことができます。このような使い方をすることで、「とりあえず仮置きしておきたい」という使用頻度の高いアイテムたちをおしゃれにレイアウト可能。楽な上にビジュアルもイカすなんて、言うことなしですね。
また、引っ掛け部が大きな丸になっているので厚手の布でも何枚もかけることができ、カラビナを使えば鍵などの小物もラフに引っ掛けておくことができます。このような使い方をすることで、「とりあえず仮置きしておきたい」という使用頻度の高いアイテムたちをおしゃれにレイアウト可能。楽な上にビジュアルもイカすなんて、言うことなしですね。
先ほどもお見せしましたが、2本設置して丸棒を渡せばこの通り、より収納力をアップさせたスタイルにすることもできます。これなら、S字フックをたくさん用意して引っ掛けて、魅せる収納としても活躍してくれそうです。
さらに、2本と言わず3〜4本用意したフックに長い棒を渡せば、見事巨大な壁面収納が完成。スペースに余裕があるという方はぜひ、DIY界最長を目指して作ってみてください。
さらに、2本と言わず3〜4本用意したフックに長い棒を渡せば、見事巨大な壁面収納が完成。スペースに余裕があるという方はぜひ、DIY界最長を目指して作ってみてください。
小さなポイントですが、今回はビスに揃えてS字フックも真鍮製をDIYしてみました。真鍮はホームセンターやネットで意外と安く買えてしまうので、よりクオリティを上げたい方はぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
今回は木材を曲げることで作る壁掛けのハンガーフックをご紹介しました!その収納力やビジュアルはもちろんですが、何より本当にお手軽に作ることができるDIYレシピな点が嬉しいポイントではないかと思います。木が曲がる行為自体もとても楽しいため、ご家族や友人と遊び感覚で作ってみてくださいね。
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛
監修:岩西剛
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