移動できる間仕切り「スライディングウォール」で空間を有効活用しよう!

スライディングウォールを設置すれば、部屋を自由にデザインし、さまざまな空間に変更することができます。導入を検討している人に向けて、その特徴やメリット・デメリット、上手く活用する方法、そして代表的な製品や実際の活用例を紹介します。

公開日 2020.05.21

更新日 2020.05.21

移動できる間仕切り「スライディングウォール」で空間を有効活用しよう!

時と場合によって部屋のレイアウトを変更できれば、家の中やオフィスの既存スペースをより上手く活用し、空間の利便性を向上することができます。そういったニーズに対し、近年スライディングウォールに注目が集まっています。快適な空間を自由に、簡単に作り出せるスライディングウォールですが、さまざまな種類があり、用途に合わせて素材や形を選択することが大切です。そのメリット・デメリット、代表的な製品や活用例などを紹介します。

そもそも、スライディングウォールとは?まずは基本を整理しよう

スライディングウォールとは、天井に設置したレールにぶら下げるタイプの移動型パーテーションです。使用目的や利用人数に応じて室内を簡単に仕切れるのが特徴。小さな空間や少人数用の部屋として独立させたり、パネルを移動して壁に収納したりすることで、開放感のある広い部屋として利用することも可能です。
部屋に新しく壁を作ってリフォームするのに比べ、大きな工事もなく、取り付けも簡単にできます。高い遮音性を持たせたタイプや、木製、アクリル、ガラスなどさまざまなタイプがありますので、用途に合わせて選択するとよいでしょう。
移動できる間仕切り「スライディングウォール」で空間を有効活用しよう!

お悩み解決!スライディングウォールを設置するメリット

スライディングウォールを設置すれば、部屋の開放感を維持しつつ必要なタイミングで個別に仕切れるため、簡単に快適な空間が作れると人気が高まっています。アイディア次第でいろいろな使い方ができそうですが、まずはスライディングウォールのメリットを見ていきましょう。

レイアウトやデザインが自由自在

スライディングウォールのメリットの一つは、レイアウトやデザインが自由自在な点です。
例えば、リビングスペースとダイニングキッチンが繋がっている場合、パーテーションで互いの部屋を仕切れば、リビングの広さを活かしつつ生活感を隠せます。さらにこのパーテーションを格子状にすると、十分な採光を確保しながらも圧迫感を与えず、緩やかに空間を分けられるというわけです。
また、普段はリビングとして使用している部屋の一角にベッドを置き、寝る際にベッドの周りをスライディングウォールで仕切ってしまえば、そこに寝室が完成します。このように必要に応じて完全な個室を作り出すことも可能なのです。
移動できる間仕切り「スライディングウォール」で空間を有効活用しよう!

プライバシーを確保できる

もう一つのメリットは、プライバシーを確保できる点です。例えば収納と一体化した玄関などにも使えます。急な来客時にも収納スペースをスライディングウォールで区切れば、見られたくない部分を隠せて便利です。
子供のいる家庭なら、子供の成長に応じて親には聞かれたくないことや見られたくないことも増えていくでしょう。そうした場合にもスライディングウォールを活用すれば、簡易的な1人部屋を作ることができます。
また、普段は広々としたオフィス空間なども、来客時のみスライディングウォールで区切って応接室にしてしまえば、来客者からオフィスの様子をまじまじと見られることなく、逆にほかの社員からの視線を気にせずに集中して会議に臨めるメリットがあります。
このように、見られたくない場所や何かに集中したい空間のプライバシーを必要に応じて確保することができるのです。

スライディングウォールのデメリットや注意点

ここまで見てきた通り、空間を自由にデザインできる優れもののスライディングウォールですが、メリットばかりではありません。一つの空間を複数に区切るので、区切ったあとの部屋が狭く感じられ、開放感が失われてしまいます。また、未使用時にはスライディングウォール自体を収納しておくスペースも必要になりますので、設置しない場合に比べて多少部屋が狭くなってしまうでしょう。そのほか、スライディングウォールを選ぶ際の注意点もご紹介します。

目的に合った製品を選ぶ

スライディングウォールを上手く活用するには、用途や設置場所によってデザインや素材を考慮する必要があり、間違うと後々不便さを感じてしまう原因となります。
例えば、使い勝手の良さからスライディングウォールによく採用されているガラス素材。太陽光や電灯の明かりを完全にシャットアウトすることなく仕切りの向こう側にも光を通すため、開放感を維持する上で重宝されています。また、不透明なすりガラスを設置すれば完全には空間を透視することができないので、ある程度のプライバシーを確保しながら圧迫感を抑える工夫も可能。ガラスは防音性にも優れるため、集中したいスペースや会話を聞かれたくない商談スペースなどにも最適です。
移動できる間仕切り「スライディングウォール」で空間を有効活用しよう!
メリットが多い一方、注意しておかなければならない点もあります。まず当然ガラスですので、何かの弾みで衝撃が加わると割れてしまう危険性があります。例えば、誰かが転倒して衝突してしまう場合や地震の揺れのほか、スライディングウォールを移動する際に物にぶつけてしまった場合など、割れたガラスで人がケガをする恐れがあります。このため、毎日頻繁に移動するようなシチュエーションには不向きと言えるかもしれません。
ガラスに比べて割れにくい透明のプラスチックやアクリルなどの素材を活用する手もありますが、ガラスよりは透明度が低く、見栄えの面でどうしても劣ってしまいます。安全性と見た目のどちらを優先するか検討し、適切な素材を選ぶとよいでしょう。
さらに通常の壁や固定式の間仕切りに比べると防音性は低くなります。多少の音漏れは防げないので、完全なプライベート空間とはいかないことに注意しましょう。

場所によっては追加工事が必要になる

もともと一つの部屋を2つ、3つと分けるため、照明やスイッチ、コンセントが足りなくなる可能性があります。そういった場合には、スライディングウォール以外の追加工事が必要になる場合があるため注意が必要です。
移動できる間仕切り「スライディングウォール」で空間を有効活用しよう!
また、天井にレールを設置する場合には、ウォールを設置するために、天井が頑丈でなければなりません。強度が足りない場合には、頑丈にするための施工が必要になり、通常の壁を設置する場合に比べてコストがかさむこともあります。
また天井から吊り下げている分、床と壁との間には少しの隙間ができてしまいます。そのため、通常の壁と比べて気密性がどうしても低くなりがちで、隙間風によって暖房効果は低いといわれています。リビングや開け閉めの多い部屋には不向きかもしれません。
可動式の間仕切りを設置する場合には、将来的な使用用途なども含めて、計画的に検討する必要があるといえるでしょう。

どんな製品がある?スライディングウォールの活用例

部屋が足りなくなったり、レイアウト変更が必要になった場合に、スライディングウォールの設置を検討する方も多いでしょう。素材やウォールのタイプによって向き・不向きがありますので、その特長とどんな環境にオススメか、活用シーンを交えて紹介していきます。

薄型のスライディングウォール

薄型で使いやすさを重視した移動型パーテーションです。操作性に優れ、場所を取らず必要なスペースを素早く作り出したい場合に向いています。天井面や床面の隙間をなくし、パネルとパネルのジョイント部を確実に接合することで、音漏れや侵入を効果的に防ぎます。
学校や葬儀場で採用実績があるほか、効果的にスペースを活用しつつ遮音性を保ちたいオフィスの多目的スペースにも向いています。上の画像は、まごころホール十和田様の活用事例です。

シャッタータイプのスライディングウォール

パネルを天井部に収納するシャッタータイプのスライディングウォールです。パネルとパネルの接合部にはゴム素材を用い、密着性を高めていますので音漏れが少ない特徴があります。中柱を使えば壁を3連(23.3m)まで繋げることが可能。広い会議室などを大きく仕切る際に向いています。仕切りを下ろした際のパネルは1枚続きの壁のように見えるため、スタイリッシュで意匠性にも優れています。
電動式で開閉することができるので、静かに、かつ簡単に部屋を仕切ることができますし、降下中に障害物を感知すると停止するようにも設計されているため安全面の問題もありません。停電集には手動で操作も可能です。画像は、多目的ホール イースト21ホール様の事例です。

展示タイプのスライディングウォール

ハンガーレールの設置の仕方次第でどこでも自由に固定できるタイプのスライディングウォールです。美術館や博物館などで、絵画などの作品を展示する際に最適なこのタイプは、展示の規模や動員数に合わせてパネルを自由に組み合わせられるほか、作品鑑賞のための順を示す導線作りの役割も果たします。また手軽にパネルを操作できるため、あらかじめパネルに絵画や写真などをセットしておけば、展示物を搬入・搬出時する分の無駄な時間を省くこともできます。

ガラス素材のスライディングウォール

美しさと機能性を兼ね備えた、洗練されたスライディングウォールです。高い遮音性と透過性を持ち、目的に応じて自由に空間をコーディネートできるのが特徴。透明なガラスパーテーションは、全面を囲って開放的な会議スペースにすることが可能です。オフィス内で社員のいる位置をすぐに把握できる上、フロアが広く見えるなどのメリットもあります。
半透明タイプのガラス製パーテーションを使用すれば、採光性を保ちつつ、会議などでホワイトボードに記入した内容を見られたくない場合や、来客時の応接スペースなどに、完全なプライベート空間を演出することも可能です。
液晶フィルムを合わせガラスにして電気を通すことで、スイッチ一つで透明と半透明を切り替えられるパーテーションもあります。透明にすれば広がりのある空間となり、半透明にすればプライバシーをしっかりと守ることができます。それぞれのガラスのいいとこどりをしたような抜群の機能性がポイントです。

特別な工事をせずとも思いのままに空間をデザインできるのがスライディングウォールの大きな魅力です。一口にスライディングウォールといっても、今すぐに取り入れられそうな簡易的なものから、最新技術を使った高性能なものまで幅広い種類があります。せっかく取り付けた後になって不便が生じることのないよう、素材や設置する位置など事前にきちんと計画してから、ぜひお家やオフィスに取り入れてみてください。

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