【DIY】キッチン隙間収納の作り方と「隙間」を見つけるコツ

キッチンには形や大きさの異なる調理器具や調味料入れなどが多いため、うまく収納できないという悩みを持つ方も少なくありません。しかし、実はキッチンには収納に活用できる隙間や壁面などといったデッドスペースがたくさんあります。ここでは、DIYでできる隙間収納の作り方や、場所ごとの特徴などについてまとめてみました。キッチンをスッキリと片づけたい方はぜひご覧ください。

公開日 2019.08.17

更新日 2022.01.07

【DIY】キッチン隙間収納の作り方と「隙間」を見つけるコツ

必ず見つかるキッチンの「隙間」

【DIY】キッチン隙間収納の作り方と「隙間」を見つけるコツ
隙間収納にチャレンジしたいものの、「そんなスペースがない!」と悩む方は意外に多いようです。しかし、ほんの少し視点を変えるだけで、隙間収納として活用できるスペースは見つかります。まずはキッチンの隙間収納ができる場所の候補や、それぞれの特徴とメリットについて紹介していきます。

物と物の隙間

「隙間」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、ここではないでしょうか?キッチンには備えつけのシンクだけではなく、冷蔵庫や食器棚といった大型の家具が置かれます。家に合わせてしつらえたものでない限りできてしまうのが隙間。放っておくと、野菜くずなどを落としたときに取れなくなってしまうことも。この隙間をうまく活用できれば、散らかりがちなキッチンを整理し、作業スペースを広く確保することができます。

既存の隙間収納家具を使うのもいいですが、おすすめなのは何といってもDIY。2×4木材などを使えば、キッチンにできた隙間幅にピッタリの丈夫な棚を作れる上、シンクや置かれたキャビネットなどに高さを合わせることで、新たな作業スペースを生み出すこともできます。

収納部分にカゴやファイルボックスなどの100均グッズを利用するのも、DIYを身近にするコツ。本格的なものを作る自信がない方は、ぜひ試してみてください。

【DIY】キッチン隙間収納の作り方と「隙間」を見つけるコツ
収納に使えるとは思えない壁ですが、実は優秀な収納場所候補です。調理スペースの横や後ろなど、すぐ手が届く場所に壁があるケースも多く、ここを収納に活用できれば使いたいときに必要なものをサッと取り出せるでしょう。また、自然と人目に触れる場所でもあるため、魅せる収納にトライしやすい場所でもあります。

ボード壁の場合だと、ピンやL字フックなどを取り付けられるため、吊り下げタイプの収納を増やすことができます。また、キッチンパネルやタイル壁でも、吸盤つきのフックなどを利用すれば容易に収納スペースを確保できるでしょう。手軽に収納スペースを増やせるので、本格的なDIYに挑戦するのが不安な方におすすめです。

シンク下

シンク下は多くの方が収納スペースとして利用していますが、うまく活用できていない可能性があります。例えば、ものをどんどん入れてしまった結果、奥のものを取り出しにくくなり、スペースを無駄にしているケースが目立ちます。また、シンク下のスペースには一定の高さがありますが、キッチン周りはかさばるものが多いため、上の空間を無駄にしてしまう傾向があります。
収納空間としては十分優れているため、ちょっとした工夫で活用できるスペースを増やせるでしょう。例えば、メッシュのラックを使えば、かさばるものをそれぞれ独立して収納できるため、空間を無駄にしません。また、小さなカラーボックスを使って仕分ける方法もおすすめです。

引き出し収納

【DIY】キッチン隙間収納の作り方と「隙間」を見つけるコツ
システムキッチンでは、引き出しタイプの収納が設けられていることが少なくありません。引き出しの中にはお皿などの食器や調味料、食材なども保管できますが、そのまま入れてしまうと散らかってしまい、本来の収納力を活かせません。細かく仕切りをする、小さな籠などで区切るだけでもスッキリと収納できる可能性があります。また、調味料などは同じ形の容器に入れることで、整然と並べることができ、見栄えもよくなるでしょう。

テーブルの裏

【DIY】キッチン隙間収納の作り方と「隙間」を見つけるコツ
テーブルも優れた収納場所候補のひとつです。テーブルの裏は食事中も邪魔になりませんし、表面と同じくらいのスペースがあるため、うまく活用できればさまざまなものを収納できます。例えば、引き出しを設置して、お盆やタオルの収納として活用する方法が考えられます。ただし、イスに座ったときに足が当たるようでは使い勝手が悪くなるため、そのあたりを考慮しながら収納スペースを作る必要があるでしょう。

扉の裏

キッチンの吊戸棚などの裏も収納として活用できるポイントです。扉の裏は人目につかない場所なので、収納にピッタリのスペースです。収納にはフックを取り付けたり、マグネットを扉の裏面に設置して、そこに磁力でくっつけたりする方法があります。ピーラーやフライ返しなど、平べったいものの収納に向いています。
また、小さなお子さんがいる家庭では、包丁やハサミを調理したあとそのままにしておくのは危険です。包丁ケースに入れたりハサミの刃の部分をケースに入れたりと安全な状態にしてから戸棚の扉裏に収納しておけば、子どもが触る心配も解消されるでしょう。

冷蔵庫の周辺

冷蔵庫の周辺も収納に利用できます。特に、小型の冷蔵庫は高さが低いため、頻繁に使うものを乗せておくことができます。一方で、背の高いタイプの冷蔵庫の上は、ホットプレートなど、普段使用しない箱に入ったものを収納するとよいでしょう。
デッドスペースとなりやすい場所のため、活用できればキッチンの収納力が大きくアップできるはずです。また、箱にまとめておけば、必要なときに取りやすくなります。そのまま箱を置いてしまうと見栄えが悪くなる可能性もありますが、オシャレな外箱で囲ってあげることで見た目もよくなります。
また、冷蔵庫と壁のあいだも隙間収納として活用できます。細長いキャスターつきの棚などを作ってあげれば、必要なときに引き出して取り出せるでしょう。冷蔵保存の必要ない調味料、食材などを保管しておく場所としておすすめです。

シンクやコンロ台


シンク周りは洗剤やスポンジなどで散らかりやすい場所です。そのため、吸盤で取り付けられるタイプの収納ラックをシンク内側に取り付ければ、これらの小物をスッキリと収納できるかもしれません。
また、コンロ台の周辺にもちょっとしたスペースがあります。例えば、コンロと側壁のあいだにスペースがあるのなら、そこに入る幅のラックを組んで設置すれば小物の収納ができます。コンロの横に設置するタイプのスチールラックも市販されていますが、DIYでオリジナリティのあるラックを制作するのもおすすめです。

併せて読みたい!おしゃれなキッチンの作り方

DIYでキッチンに隙間収納を作るアイデア

【DIY】キッチン隙間収納の作り方と「隙間」を見つけるコツ
ここではDIYでキッチンの収納力をアップさせる方法をご紹介します。また、材料や作り方なども具体的にお伝えします。そのまま採用してもよいですし、オリジナリティを加えてみても楽しいでしょう。

壁と空間を活かす吊り下げ収納

吊り下げ収納は、手軽に収納スペースを増やせるDIYです。吸盤のついたフックを、キッチンパネルなどに取り付ければ完成です。また、有孔ボードを使う方法もあります。壁面に沿うように突っ張り棒を2本立て、結束バンドで有孔ボードを固定します。あとは、ボードの穴にフックを取り付ければ完成です。フライパンやおたま、鍋つかみなど調理に使用するアイテムを収納するのに向いています。チェーンで木の棒を吊り下げ、そこにおたまなどをフックで収納する方法もあります。こちらは見た目がオシャレな魅せる収納として活躍します。

扉の数だけ増やせる隙間収納

扉の裏はぜひ活用したい収納スペースです。手軽にトライしたいのなら、100円ショップでも売られているフックつきのハンガーを利用しましょう。扉に引っ掛けるだけで、小物を収納できるスペースを作ることができます。
また、タオルハンガーを使う方法もあります。タオルハンガーも100円ショップやホームセンターなどで販売されており、サイズにはさまざまなものがあります。扉の裏面に収まるサイズを購入し、裏から取り付ければ完成です。あまり長いビスを使ってしまうと扉の表面にでてきてしまうため、扉の厚みよりも短いものを使用しましょう。
タオルハンガーを使った収納では、スリッパなどを片づけるのに適しています。台所で調理や洗い物などをするとき、スリッパに履き替えている方におすすめの収納でしょう。また、取り付けたタオルハンガーにS字フックを取り付ければ、そこにしゃもじやおたまなどを収納することもできます。
扉の裏を使った収納は、扉の数が多ければ多いほど収納力がアップします。ただし、どの扉に何を収納するかによってキッチンの使い勝手が左右されるため、使用する場所を考える必要はあります。キッチンで作業するときのことも考慮しながら、どこに何を収納するかを決めてみましょう。

片づけが楽になる机下収納

テーブルの上は生活感がでやすい上に散らかりやすい場所でもあります。そこでおすすめしたいのが、机下のスペースを活用した収納です。必要なのは、100円ショップなどで売られている突っ張り棒2本と、ビスで固定できる小さなメッシュの棚です。
まず、突っ張り棒をテーブルの裏側にセットします。収納するものが決まっていなければ15cmほどの間隔で問題ありませんが、できれば収納したいものの寸法に合わせて調整してください。こうすることで、例えば2本の突っ張り棒の上に雑誌やティッシュなどを収納できます。食事中にティッシュが欲しいときも、テーブルの裏からサッと取り出せます。食事前まで読んでいた雑誌もスピーディに片づけられるでしょう。

ビスで固定できるタイプのメッシュ棚は、テーブル裏面の使いやすい部分に固定します。ここにもウェットティッシュや調味料などを収納することができます。メッシュの棚もいろいろなサイズが販売されているので、自分の求めている用途にマッチしたものを選びましょう。

9cm以下でできる本格調味料ラック

設置したい場所のサイズを測り、寸法に合わせて木材をカットします。ホームセンターで購入する場合は、木材のカットまでしてもらえるので積極的に利用しましょう。そして、本棚を作るような要領で、枠組みを組み立て、棚を固定していきます。棚の固定にはL字金物を使用しましょう。木材にニスを塗っておけば仕上がりに味がでます。
また、調味料を置いたとき落ちないように、棚板から3〜5cm上、手前側にアイアンの丸棒をビスで固定しましょう。完成したラックはコンロの横や出窓部分など、当初の設置を予定した場所で使ってみてください。ただ、コンロの横で使用する際は十分なスペースがあることを確認しなければなりません。明らかにコンロとの距離が近すぎる場合は、設置を諦めましょう。

ものが多いキッチンは隙間収納で便利に

【DIY】キッチン隙間収納の作り方と「隙間」を見つけるコツ
隙間収納を考えるときは、すぐに使える場所を探してみましょう。きっと使い勝手がよく、片づけも楽になるはずです。また、キッチンの動線も考えながら隙間収納を作ることをおすすめします。
隙間収納は確かに便利ですが、それ以外にも例えばキッチンを丸ごとリフォームする、という手もあります。収納力を大幅にアップでき、キッチンでの作業効率もぐっと高まるでしょう。この機会に、キッチンのリフォームもぜひ検討してみてください。

DIYer(s)

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!