照明を変えて居心地アップ!オシャレで快適なトイレ照明の選び方とは?
トイレはその家に住む人のイメージまで左右してしまうほど印象に残る場所です。おしゃれカフェのようなトイレを目指してカバーやマットなどのトイレ用品を揃えても、なぜかすっきり決まらないとか、イメージ通りのトイレにならないということもあります。その原因は「照明」にあるかもしれません。狭い空間なので見落としがちですが、トイレも電球の色やシェードのデザインを変えることで、大きくイメージが違ってきます。ここでは、トイレを今よりもおしゃれで快適な空間にする方法を紹介します。
公開日 2019.08.15
更新日 2022.01.07
INDEX目次
トイレ照明に最適な色や明るさは?
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日本のマンションのトイレは、幅80cm・奥行き120cm(約0.4坪)というサイズが一般的です。これだけのスペースを無駄なく照らすには、40W電球がちょうどよく、照明器具の使用上限も40~60Wになっていることが多いようです。
電球をむき出しのままで取り付けるのと、カバーを付けるのとでも明るさは変わりますが、60Wといえば、トイレでゆっくり本や新聞を読んで過ごしたいというときでも十分な明るさです。
明るさの目安となる単位にはいくつかありますが、現在は電球のパッケージに表示されている「lm(ルーメン)」や「lx(ルクス)」が一般的です。ルーメンは照明器具が発する光の量(光束)を表す単位を、ルクスは照らされている場所の明るさ(照度)をそれぞれ表しています。
明るさの単位と思われがちな「W(ワット)」は、実際には消費電力を示しています。従来の白熱灯は消費電力が明るさの目安でしたが、少ない電力で十分な明るさを得られるLED電球の登場により、現在では「ルーメン(~W相当)」のように表示されるようになりました。
電球をむき出しのままで取り付けるのと、カバーを付けるのとでも明るさは変わりますが、60Wといえば、トイレでゆっくり本や新聞を読んで過ごしたいというときでも十分な明るさです。
明るさの目安となる単位にはいくつかありますが、現在は電球のパッケージに表示されている「lm(ルーメン)」や「lx(ルクス)」が一般的です。ルーメンは照明器具が発する光の量(光束)を表す単位を、ルクスは照らされている場所の明るさ(照度)をそれぞれ表しています。
明るさの単位と思われがちな「W(ワット)」は、実際には消費電力を示しています。従来の白熱灯は消費電力が明るさの目安でしたが、少ない電力で十分な明るさを得られるLED電球の登場により、現在では「ルーメン(~W相当)」のように表示されるようになりました。
リラックスできるリビングの明るさを150~300lxとすると、快適なトイレの照明は50~100lx程度です。先述の40~60Wをルーメンに換算すると485~810ルーメンですが、LEDの明かりは直進性があるため、光が拡散する白熱灯よりも眩しさを感じやすいといわれます。したがって、トイレのような狭い空間でLED電球を使う場合は「40W相当」がちょうどいいでしょう。
JIS(日本工業規格)が用途に応じて適切な明るさを推奨する「JIS照明基準」によれば、家庭のトイレに適した明るさは「75lx」ですが、夜中に目覚めてトイレに立つ場合には少し眩しいと感じるかもしれません。人は夜に明るい光を浴びると、ホルモンのバランスが崩れて眠りが浅くなり、質のよい睡眠をとるのが難しくなるともいわれています。夜間は明るさを調節できるものや、人感センサー付きの照明器具を使うといった対策が効果的です。
JIS(日本工業規格)が用途に応じて適切な明るさを推奨する「JIS照明基準」によれば、家庭のトイレに適した明るさは「75lx」ですが、夜中に目覚めてトイレに立つ場合には少し眩しいと感じるかもしれません。人は夜に明るい光を浴びると、ホルモンのバランスが崩れて眠りが浅くなり、質のよい睡眠をとるのが難しくなるともいわれています。夜間は明るさを調節できるものや、人感センサー付きの照明器具を使うといった対策が効果的です。
市販の電球には、主に「電球色(でんきゅうしょく)」「昼白色(ちゅうはくしょく)」「昼光色(ちゅうこうしょく)」の3色があります。それぞれ特徴が違うので、理想のイメージや好みに合わせて上手に使い分けましょう。このうち、一般的なトイレの照明に向いているとされるのは「電球色」と「昼光色」で、おしゃれな空間にするなら電球色がおすすめです。人によっては慣れた昼光色が安心することもあります。
電球
キャンドルのような温かみと安心感を与えるオレンジ色の照明で、疲れにくく落ち着きのある色味が特徴です。メーカーによって「ウォーム」「リラックス」などの呼び名があるように、リビングや寝室、トイレなどリラックスしたい空間に適しています。食卓に暖色系の照明を使うと、食べ物を立体的に感じられていっそうおいしく見える効果もあります。
昼白色
普段見慣れた太陽光にいちばん近い自然な白色で、メーカーによって「ナチュラル」「マイルド」などの呼び名があります。電球色を暗いと感じたり、昼光色を眩しいと感じたりする人にはちょうどいい明るさで、見るものが本来の色に映るので、メイクのときや洋服選びに適しています。食材のナチュラルな色を確かめたいキッチンや、手元作業が多いオフィスの照明にも向いています。
昼光色
青みが強く、すっきりとした明るい色です。コンビニやスーパーの生鮮売り場でよく見られます。寒色系の色なので、低温や清潔感を印象づける照明です。集中力を高める効果があるともいわれ、細かいところまでよく見えるので、オフィスや勉強部屋、また裁縫など細かい作業を行うときや、読書にも向いています。「フレッシュ」「クール」などの呼び名が特徴をよく表しています。一方で、目からの刺激が強く、片頭痛を誘発しやすいという面もあることがわかっています。
併せて読みたい!トイレのリフォーム基礎知識
おしゃれなトイレ照明の種類
ここからは、トイレのインテリアに取り入れたいおしゃれな照明器具の種類をいくつか紹介します。電球やシェードのデザインによっても雰囲気が変わるので、イメージに合ったスタイリッシュなものを探してみてください。
シーリングライト
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天井(ceiling)に直接取り付けるタイプの照明器具で、家庭のリビングなど部屋全体をまんべんなく照らすメイン照明に適しています。天井に薄く張り付くようなデザインで目立たず、すっきりして圧迫感がありません。シンプルな円盤型や角型が一般的です。
大型のアクリル製では各メーカーによるデザインの違いはそれほどありませんが、トイレ用の小型ライトはデザインに幅があります。価格は2,000円台からと手ごろで、モダンなアームにスポットライトが付いたものやリモコン付きなど、機能的な製品も多くあります。シーリングライトを取り付ける場合は、天井にローゼットや引掛けシーリングなどの対応可能な配線器具が設置されていることを確認してください。
大型のアクリル製では各メーカーによるデザインの違いはそれほどありませんが、トイレ用の小型ライトはデザインに幅があります。価格は2,000円台からと手ごろで、モダンなアームにスポットライトが付いたものやリモコン付きなど、機能的な製品も多くあります。シーリングライトを取り付ける場合は、天井にローゼットや引掛けシーリングなどの対応可能な配線器具が設置されていることを確認してください。
ダウンライト
「ダウンライト」は天井に埋め込むように取り付け、真下を照らす小型の照明器具です。ホテルのロビーや通路などでよく見られます。シーリングライトよりも天井面がフラットで高級感がありますが、天井に直接穴をあける必要があるため、あとで位置を変えにくいというデメリットがあります。
天井に穴をあけたくないなら、埋め込まず天井に直接取り付ける「直付けタイプ」もあります。ダウンライトの種類には、一般的な「ベースタイプ」のほかに、角度調整可能な「ユニバーサルタイプ」、トイレで読書するのが好きな方には、ピンポイントで照射できる「ピンホールタイプ」もおすすめです。
天井に穴をあけたくないなら、埋め込まず天井に直接取り付ける「直付けタイプ」もあります。ダウンライトの種類には、一般的な「ベースタイプ」のほかに、角度調整可能な「ユニバーサルタイプ」、トイレで読書するのが好きな方には、ピンポイントで照射できる「ピンホールタイプ」もおすすめです。
「ペンダントライト」は、シャンデリアのように天井からチェーンやコードを使って吊り下げるタイプの照明器具です。一か所にスポットを当てる感覚で、おしゃれに照らすことができます。設置する場所によってレトロな雰囲気の一灯型やゴージャスな多灯型、和風デザインなどさまざまで、スチール製やガラス製など素材も広く選べるのが魅力です。
ただし、天井に張り付くシーリングライトに比べて光源の位置が低くなるため、広範囲を照らすのには向いていません。ペンダントライトを主照明として明かりを確保するためには、多灯型や明るめの電球を使うなどの工夫が必要になります。
ただし、天井に張り付くシーリングライトに比べて光源の位置が低くなるため、広範囲を照らすのには向いていません。ペンダントライトを主照明として明かりを確保するためには、多灯型や明るめの電球を使うなどの工夫が必要になります。
間接照明
via roomclip.jp
照明器具で壁や天井を照らし、その反射光で部屋を明るくする方法です。壁を照らすものは「コーニス照明」、天井を照らすものは「コープ照明」、壁と床を同時に照らすのは「バランス照明」といいます。
電球の光が直接目に入らないので眩しさがなく、落ち着いた雰囲気を演出することができます。ただ、トイレのような狭い空間では照明効率が下がるため、間接照明で十分な明るさを確保するのは難しいでしょう。トイレの中にちょっとしたスペースとコンセントがあれば、低い位置に棚を設けてスタンド型の照明器具を置くことで、間接照明に似た効果を得ることができます。
電球の光が直接目に入らないので眩しさがなく、落ち着いた雰囲気を演出することができます。ただ、トイレのような狭い空間では照明効率が下がるため、間接照明で十分な明るさを確保するのは難しいでしょう。トイレの中にちょっとしたスペースとコンセントがあれば、低い位置に棚を設けてスタンド型の照明器具を置くことで、間接照明に似た効果を得ることができます。
トイレ照明を選ぶ際の注意点
イメージチェンジは実際にやってみなければわからないもの。トイレの照明を変えてみたものの、残念ながらイメージとちょっと違ったと感じている方々の失敗例から、注意点をまとめました。
明るすぎず、暗すぎない
トイレがあまり明るすぎても落ち着きませんが、明るさが足りないと清潔感を保てず、何より全体的に暗いと危険です。夜間の使用も考慮すると、電球は40~60Wが一般的です。できれば光量を調節できる照明器具を選びましょう。
照明器具を水にぬらさない
照明器具は湿気に弱いため、足元にスタンドを置いて間接照明を楽しむ場合は、タンクの水が跳ねたりすることのないよう注意する必要があります。
トイレの照明に蛍光灯は避ける
蛍光灯はスイッチをオンにしてから点灯するまでの間にわずかなタイムラグがあります。入ったらすぐに使いたいトイレでは、白熱灯かLEDのほうがストレスになりません。
また、トイレは他の部屋に比べて使っている時間が短いため、それだけ電気を点けたり消したりを頻繁に繰り返します。蛍光灯は光熱費の面でコスパはよいのですが、点灯・消灯の頻度が高くなると電球の寿命が短くなって不経済です。省エネなら、スイッチを入れると同時に点灯するLED照明がおすすめ。消し忘れを防ぐ人感センサーがあればさらに安心です。
また、トイレは他の部屋に比べて使っている時間が短いため、それだけ電気を点けたり消したりを頻繁に繰り返します。蛍光灯は光熱費の面でコスパはよいのですが、点灯・消灯の頻度が高くなると電球の寿命が短くなって不経済です。省エネなら、スイッチを入れると同時に点灯するLED照明がおすすめ。消し忘れを防ぐ人感センサーがあればさらに安心です。
ペンダントライトはサイズを確認
おしゃれなペンダントライトを取り付けるときは、ライトが長すぎてトイレに入るたびに目障りになったり、邪魔になったりすることのないようにしたいものです。天井の高さやシェードの大きさ、コードの長さなどを確認しましょう。特に通販で購入する場合は、注文したライトが想像より小さかった、大きかったということがないように、ライト全体のサイズ確認は必ず行っておきます。好みにもよりますが、ペンダントライトは一般的に小ぶりなライトに長めのコードがおしゃれです。
間接照明は壁の色も大事
via www.lixil.co.jp
トイレに間接照明を使う合は、壁の色や素材にも気を付けましょう。白っぽく光沢のある壁紙は光が回りやすいですが、暗い色で光沢のない壁紙は光を吸収するため照明効率が悪く、明るさを感じにくいことがあります。照射面の色に合わせて照明の明るさを調整しましょう。
おしゃれな照明で快適なトイレ空間を
via www.lixil.co.jp
単に用を足すためだけの空間も、照明の色やデザインを変えるだけでお気に入りの癒し空間になります。100円ショップで揃えるのも費用節約になりますが、長く安全に使えるクオリティを求めるなら、専門家にまかせるのもひとつの方法です。毎日使う場所だからこそ、満足できるイメージチェンジをしたいものですね。
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