200万円以内でリフォームはここまでできる!低予算でも満足度を高めるコツ

予算200万円でできるリフォームについて紹介します。外壁や屋根の塗装、内装の修繕、設備の交換などにかかる費用も紹介し、価格を抑えてリノベーションするコツをまとめました。自宅の老朽化により修繕が必要な場合や、なるべく安いコストで自宅を改修したい場合の参考にしてください。

公開日 2021.01.22

更新日 2023.04.16

200万円以内でリフォームはここまでできる!低予算でも満足度を高めるコツ

屋根や外壁の塗装が剥がれたり、水回りの老朽化が気になったりし始めたら、そろそろリフォームを行う時期かもしれません。しかし費用面が気になる方も多いでしょう。
なるべく安くリフォームを行うには、どんな工夫が必要でしょうか。この記事では、予算200万円でできるリフォーム内容と、低予算でも満足度を高めるためのコツを紹介します。修繕やリフォームを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

予算100~200万円のリフォームでは、原状回復が中心に

一般的に、間取り変更や断熱対策などを含む大規模な全面リノベーションには600〜1,000万円の費用がかかります。予算200万円以内となると、水回りの設備交換、クロスや床の張り替え、外壁のメンテナンスなど、住宅の劣化を修繕する原状回復リフォームが中心となるでしょう。
水回りの移動を含むフルリフォームなどは難しいですが、既存の住宅を活かすことでコストを抑え、外装や内装を一新することは可能です。リフォームの内容によっては、新築のような見た目にすることもできるでしょう。

200万円以内で満足感の高いリフォームをするために意識すべきポイントは?

予算200万円以内で住宅を修繕するには、リフォーム箇所や設備の取捨選択が必要です。ポイントを押さえたリフォームがお得に施工できれば嬉しいもの。費用を抑えて満足感の高いリフォームを行うコツをしっかり押さえておきましょう。

リフォームの目的と優先順位を明確にして「無駄のないリフォーム」を

コストを抑えてお得にリフォームを行うには、施工の優先順位を明確にすることが大切です。リフォーム内容はさまざまなため、叶えたい暮らしや改修の目的などが定まっていないと、無駄の多いリフォームになってしまいます。
「水回りの劣化が気になるのでまずはそれらの交換を」「設備の交換よりも、全面的な壁紙交換で印象を大きく変えたい」など、リフォームの優先順位や目的を決めましょう。優先順位の低い箇所は、設備や資材のグレードを下げるなど、メリハリのある改修を行うことがオススメです。
200万円以内でリフォームはここまでできる!低予算でも満足度を高めるコツ

資材や設備のグレードを落とせば、全面的なリフォームも可能かも?

水回りの設備をまるごと交換する費用相場は、およそ200万円です。しかし、設備のグレードを落とせばコストカットが可能なため、その分をクロスの張り替えなどにあてられるでしょう。最低限の機能を備えたローグレードからミドルグレードの商品でも、デザインのテイストやカラーを内装と合わせれば、安さを感じないオシャレなリフォームが可能です。

しかし、「キッチンの設計にこだわりたい」「お風呂の快適性を高めたい」など優先順位が明確な場合は、無理にグレードを落とす必要はありません。納得できるまでデザインや機能にこだわる方が、結果的に満足感の高いリフォームになるでしょう。あくまでリフォームの目的を重視し、優先度の低い設備をコストカットしてみてください。

後のメンテナンス費用や、インテリアの買い替え費用も考慮したい

200万円以内でリフォームはここまでできる!低予算でも満足度を高めるコツ
見落としがちなのが、リフォーム後のメンテナンス性です。「安価な資材を導入したものの耐久性が低く、追加工事に費用がかかる」というケースも多く見受けられます。リフォームにかかるコストだけでなく、その後のお手入れや修繕なども考慮した資材を選びましょう。

また、内装を一新した場合、既存の家具との相性にも要注意です。大幅にデザインを変更すると、それらに合わせて新しく家具を買い揃える可能性も出てきます。なるべく費用を抑えたい人は、持っている家具と相性のよい内装にするのがオススメです。

築年数が30年以上経つ場合は、大規模なリノベーションも検討を

築年数30年以上の住宅は、耐震性や断熱性が低い、間取りが現在のライフスタイルに合っていない、配管や住宅の基礎部分が劣化しているなどのトラブルを抱えていることもあります。部分的なリフォームを何度も行うと費用や手間が余計にかかるので、住宅をまるごとリフォームした方が安上がりになるケースも多いです。古い住宅をリフォームする際は、業者と相談しながら大規模なリノベーションも視野に入れて検討しましょう。

リフォーム部位別!200万円以内でできる工事の例

ここでは、リフォームの部位別に200万円以内でできる施工内容を紹介します。住宅の劣化状況などを確認しながら、リフォーム箇所を決める参考にしてください。

老朽化した水回りを一新するリフォーム(お風呂・トイレ・キッチン)

水回りの設備交換は、リフォームの中でも人気が高く、優先して施工する人が多いです。お風呂は60〜120万円、トイレは10〜30万円、キッチンは50〜100万円ほどが目安となり、総額200万円前後で施工できます。
費用は導入する設備のグレードに影響されやすく、ハイグレードのものや最新の設備を選ぶと200万円を超えることもあります。できるだけ安く施工したい人は、位置変更を行わず、ローグレート〜ミドルグレードの設備を導入してみてください。

家全体の壁紙を張り替えるリフォーム

200万円以内でリフォームはここまでできる!低予算でも満足度を高めるコツ
クロスの張り替えリフォームは、1,000〜1,500円/㎡ほどが相場となり、一般的な広さの住宅であれば30〜50万円で家全体を張り替えられます。機能性の高いものやデザインクロスなどを選ぶと、1㎡あたり300〜400円ほど単価が上がります。

近年、費用を抑えるためにDIYで壁紙を貼る人も増えています。業者依頼に比べて3〜5割ほどコストカットができるので、比較的新しい住宅をリフォームする場合や下地の劣化が少ない場合などは、挑戦してみるのもいいかもしれません。

家全体の床を張り替えるリフォーム

家全体の床を張り替えるリフォームは、5,000〜10,000円/㎡程度で施工できます。床材の種類によって費用が異なり、無垢材や高価な資材を使う場合は100万円ほど費用がかかることも。費用を抑えたい場合はその旨を業者に伝え、値段と耐久性のバランスがよい資材を提案してもらいましょう。
また、下地が傷んでいる場合など、張り替え前の状態によって値段は大きく変わります。築年数の古い住宅をリフォームする場合は、相場よりも予算を多く見積もっておくとより安心です。

和室を洋室へ変え、さらにリビングと一体化させるリフォーム(間取り変更)

200万円以内でリフォームはここまでできる!低予算でも満足度を高めるコツ
古い間取りの家は、和室を持て余しているケースも多いでしょう。和室を洋室に作り替え、さらに壁を取り壊して隣接しているリビンングと一体化させるリフォームも人気です。

畳を撤去し、リビングと一続きのフローリングを設置する工事が約20万円、クロスの張り替えが3〜22万円、天井工事が4〜16万円、建具や押入れなどの変更工事が10〜20万円ほどが相場です。施工内容にもよりますが、これらをすべて合わせると40〜100万円ほどになります。

外壁をメンテナンスするリフォーム(塗り替え・重ね張り・張り替え)

外壁のメンテナンスは、主に塗料の塗り替え工事を行います。外壁の劣化状況によっては、重ね張りや張り替えが必要なケースもあるでしょう。塗料の種類によって金額に幅があるので、予算やメンテナンス性、耐用年数などを考慮して適切なものを選ぶことが大切です。
一般的な塗料を用いた場合の費用相場は、塗り替え費用は40〜80万円、重ね張りが60〜200万円、張り替えが60〜300万円ほど。安い塗料を選べば相場よりも安価で済みますが、耐久性に欠けるためすぐに塗り替えが必要になり、かえってコストパフォーマンスが悪くなることもあるので注意しましょう。

屋根をメンテナンスするリフォーム(塗り替え・重ね葺き・葺き替え)

屋根リフォームも、外壁と同じく塗り替えや重ね葺き、葺き替え工事を行います。それぞれの費用は、塗り替えが40~80万円、重ね葺きが80~120万円、葺き替えは120~200万円ほどです。屋根は外壁に比べて紫外線の影響を受けやすいため、耐候性や耐久性に優れたものを選ぶとメンテナンスの手間が省けるでしょう。屋根の塗料を選ぶ際も、外壁と同じく耐用年数と費用のバランスを考慮して選ぶと失敗が少ないです。

【参考実例】200万円以内でできた!大満足のリフォーム事例5選

ここでは、住宅の築年数は施工範囲などに触れながら、200万円以内で行ったリフォームの実例を紹介します。DIYで費用を抑えた事例やデザインにこだわった事例など、低価格でも満足度の高い改修に成功した例を集めました。

DIYが前提!「プロに頼むところ」と「自分でできるところ」を相談してコストを抑えた事例

「LOHAS studio」で紹介されている、築8年の戸建住宅をリノベーションした事例
を見てみましょう。
床や壁、天井の整備を行ったこの事例では、費用は約180万円。施工面積は46m²で、既存の住宅を活かしたりDIYを取り入れたりすることで大幅に費用を抑えています。
屋根から外壁までをフル塗装!塗料の耐久性にもこだわった、まるで新築な外装の事例
「株式会社匠工房」もさまざまな事例を紹介しています。こちらは140万円で屋根・外壁リフォームを行った事例です。屋根と外壁に無機塗料を塗装しており、耐久性の高い住まいに仕上がっています。カラーはホワイトとダークブラウンを使用し、明るく開放的な雰囲気を演出しています。

壁付けキッチンをL字型にリフォーム!夫婦で使える広々空間を生み出した事例

「TOTO」も下記のような事例を紹介しています。
こちらは築30年のマンションリフォーム事例です。壁付けキッチンをL型キッチンに改修し、併せて床材やクロスの張り替えを行っています。キッチンの床は掃除のしやすいグレー系のタイルを用いています。施工面積は20㎠で、リフォーム費用は200万円です。

これも200万円以内!廊下を取り込んだ大胆な間取り変更で、子ども部屋を拡張した事例

こちらでは「東京ガスリノベーション」の事例を見ることができます。
築17年の戸建住宅をリフォームした事例です。もともと3LDKあった間取りを変更し、子ども部屋を大幅に拡張しています。廊下を部屋に組み込んだことでスペースを有効活用し、開放的な空間に仕上がっています。施工面積は27.89㎡で、リフォーム費用は177万円です。

ウォークインクローゼットを子ども部屋にリノベーション。色を合わせた建具がオシャレな事例

「LOHAS studio」からもう一つ紹介。こちらのリフォーム事例では、リビングに隣接しているウォークインクローゼットを改修し、子ども部屋にリノベーション。引き戸や窓、棚などのカラーを統一し、デザインにもこだわりました。施工面積は6.5㎡で、費用は150万円です。

予算200万円でも、設備や資材などを工夫すれば満足度の高いリフォームが可能です。住宅のどの部分を優先的に改修するかを見極め、無駄のないリフォームができれば理想的です。
住宅の状態やライフスタイルに合わせたより具体的なリフォーム内容を知りたい時は、「カシワバラ・コーポレーション」に相談するのもオススメ。北海道から沖縄まで営業拠点があり、日本全国が対応エリアとなっています。「カシワバラ・コーポレーション」の施工事例も参考に、予算内で満足度の高いリフォームを実現してください。

DIYer(s)

WRITTEN BY

DIYer(s)

Japan

DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!