粂井製作所:モノ作りしながら、場所を築き上げていく試み/CIRCLE of DIY Vol.16
老若男女問わずDIYを発信する人々を紹介し、大きな“CIRCLE=円”を作ろう!という本連載。第14弾は大阪市此花区(このはな)にある工場跡地をリノベーションし、作業場とコミュニティースペースを築く木工アーティスト、粂井仰さん(くめいごう)にフィーチャーします。
公開日 2017.04.07
更新日 2022.01.07
大阪市の中部西端に位置しており、内陸部は北側が淀川、南側は安治川に挟まれ全域がほぼ平地の此花区。西側は大阪湾の埋立地となっており、沖合に人工島の舞洲と夢洲があります。
大阪在住でないと馴染みがないかもしれませんが、アミューズメントパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパンがあるエリアなんです。そして、なんとこの此花区は新しい宿泊スタイルを提供するプラットフォーム「Airbnb(エアビーアンドビー)」が発表したデータによると、2015年から2016年にかけて大阪市此花区への海外観光客が激増しており、その注目度はオーストラリアのメルボルン、フィッツロイに次いで世界第4位にランクインしてるんです。なお、ランクインした地域の共通点として“都会の便利さとリラックスしたムードが楽しめるのんびりした地域・壮大な緑・アクセス良好なローカル食を楽しめる”の3つがあるそう。
そんなエリアで木工プロダクトの製作を粂井仰さんの作業場は、なんと工場跡地。DIYer(s)でも過去にベルギー在住の若いカップルが古い繊維工場の跡地をリノベーションしている記事をアップするなど、気になって仕方がなかっただけに伺ってみることに。
まずは工場の内部をご覧いただきましょう。
大阪在住でないと馴染みがないかもしれませんが、アミューズメントパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパンがあるエリアなんです。そして、なんとこの此花区は新しい宿泊スタイルを提供するプラットフォーム「Airbnb(エアビーアンドビー)」が発表したデータによると、2015年から2016年にかけて大阪市此花区への海外観光客が激増しており、その注目度はオーストラリアのメルボルン、フィッツロイに次いで世界第4位にランクインしてるんです。なお、ランクインした地域の共通点として“都会の便利さとリラックスしたムードが楽しめるのんびりした地域・壮大な緑・アクセス良好なローカル食を楽しめる”の3つがあるそう。
そんなエリアで木工プロダクトの製作を粂井仰さんの作業場は、なんと工場跡地。DIYer(s)でも過去にベルギー在住の若いカップルが古い繊維工場の跡地をリノベーションしている記事をアップするなど、気になって仕方がなかっただけに伺ってみることに。
まずは工場の内部をご覧いただきましょう。
右が粂井さんの木工作業場で、お隣はこの場所を共に作り上げている金属作家の花里政信さんのスペース。それぞれ木工と鉄工の特徴を得た扉になっています。
先ほどとは逆の位置から見た工場内部の様子。作業場の向かいの2Fにも展示スペースを設置。
左のやぐらがコミニュケーションスペース。
ここまでの広々とした空間。そしていい感じに退廃していて、雰囲気も抜群。なぜこの場所を作業場としたのか? そして今後の展望、粂井さんのモノ作りに対する思いなどを聞いてきみました。
—すごくスケールの大きな場所だと思ったんですが、この場所を選んだきっかけは何だったんですか?
「前のアトリエから移ってきて丸3年になりますが、とにかく広さで選びました。やはり大阪の中心部から少し離れているとはいえ、やはりここまでの規模はなかなかないんですよ。ただ本当にボロボロだったんで、広さの割には安くしてもらってます」
1つ1つ丁寧に受け答えしてくれる粂井さん。
—ボロボロというと、どのくらい?
「屋根とか穴だらけだったので自分たちで補修しましたよ(笑)。なので、自分たちで作業したとはいえ結果的に修復の部分でけっこう材料費がかかりました。とはいえ木工の仕事とはまた違ったことをやっているのでDIYの感覚でやっています。ただ、仕事の合間でやっているので、正直まだまだ進められてないですが......」
高速道路で使用されていた街灯を安く購入できたとのことで、自分たちで設置したとのこと。
—作業場以外のスペースを作った目的は?
「一応はPULLという名前を掲げてイベントができる場所として設けました。最終的にはあのスペースを含めた工場全体を解放して、人の出入りができる場所にしたいんですよ。現段階でも、展示などはやっているけど整え切れてないから、まだまだあんまり大きくはできいない。とりあえず人が集まれるスペースだけを先に作った感じになっています」
白で統一された空間になっている展示スペース。
—エリア的にはどうお考えですか?
「徐々にゲストハウスやお店ができたり、同じような若手のアーティストが増え始めたりはしているんです。その流れもあって、今後賑わっていくんじゃないかって言われているエリアだったので選んだというのもあります。ただ、本格的に賑わうまでに時間はもう少しかかりそうかなという肌感ではありますが」
—この外見のインパクトは海外からの観光客に興味持たれそうですね。この場所の完成系と言えるイメージはあるんですか?
「借りた時点では理想があったんですけど、なかなかそれに近づかないんですよ(笑)。やり始めて、色々と触ってみると思い描く形が変わってきたのもあって。とりあえずは人の出入りがちゃんと出来るぐらいは整えるのが先ですね」
外観はこんな感じです。
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WRITTEN BY
Japan
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