倉庫や古民家がカフェに変身?!リノベーション事例と物件選びのポイント

古民家や倉庫を再利用し、非日常感が味わえると人気のリノベーションカフェ。古い建物に新しい価値をプラスすることで唯一無二の空間を作り上げられるのが大きな魅力です。この記事ではリノベーションカフェのメリットや物件の選び方、リノベーションカフェの事例などを紹介しています。

公開日 2020.08.20

更新日 2020.08.20

倉庫や古民家がカフェに変身?!リノベーション事例と物件選びのポイント

古民家のレトロな趣や倉庫の非日常感など、元々の建物の雰囲気を活かしてカフェに改装する「リノベーションカフェ」。単なるリフォームとは異なり、デザインを大幅に刷新することで建物に新たな価値を加え、オリジナリティ溢れる店舗を作れると近年継続して注目を集めています。この記事では、リノベーションカフェのメリットや適した物件の選び方、リノベーションにかかる費用、真似したくなるオシャレなリノベーションカフェの実例などを紹介します。誰にも真似のできない唯一無二のカフェを作ってみませんか?

流行継続中!元・古民家や倉庫のリノベーションカフェ

数あるカフェの中で今やひとつのジャンルとして確立されつつある「リノベーションカフェ」は、近年、頻繁に雑誌やウェブメディアで取り上げられるようになりましたが、その人気は今もなお継続中です。カフェを開業するにあたり、リノベーションカフェを検討する人も増えています。

空き家や倉庫をリノベーションしてカフェにするメリット

京都にみられる町屋のような、日本家屋の古風な魅力を味わえるリノベーションカフェは、日本の伝統的な建築美を眺めながらゆったりとした時間を過ごせるのが醍醐味です。

カフェのオーナーにとって、古民家をリノベーションすることにはさまざまなメリットがあります。
まず、古い木材の温もりや年季の入った建物の佇まいを新築の建物で再現するには限界があります。また太い柱や梁、広い縁側など、現代の住宅にみられない昔ながらの造りは、若い世代にとっては目新しく感じられるものです。こうした古民家ならではの風合いや重厚感は、他のカフェとの差別化を図る上でも大きな利点といえるでしょう。
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建物の購入費用や固定資産税の安さも古民家を選ぶメリットのひとつです。古民家のほとんどは中古テナントよりも格安で販売されているため、建物の購入費用を抑えられます。

さらに、古民家なら固定資産税を節約することもできます。固定資産税は建物の築年数によって金額が決まるため、古民家の場合、評価額は新築の物件や築年数が浅い建物よりも当然安くなります。建物全体の機能性が大きくアップした場合などを除き、リノベーションで内装や外装を新しくしたとしても、評価額が上がりにくいのも特徴です。

古民家のレトロな雰囲気とは対照的ですが、もうひとつ人気を集めているのが倉庫カフェです。倉庫の特徴といえば、広い床面積や高い天井が生み出す開放感と、無骨かつ工業的なデザインが挙げられます。ここには古民家とはまた別の非日常性があり、屋根裏の構造がむき出しになった鉄骨造りの殺風景な空間からは、どこか秘密基地で過ごすようなワクワク感を感じられるのも魅力のひとつといえるでしょう。
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また、面積や天井までの空間が広く確保されている分、比較的自由にレイアウトできるメリットがあり、間仕切りや個室などの新設も容易に行えます。通常の建物を店舗に改装するには一度内装を全て解体してスケルトンに戻す必要がありますが、倉庫であればほぼスケルトンの状態から工事をスタートできるため、解体にかかる費用を抑えることが可能です。

一軒家をリノベーションした「住宅兼カフェ」も増加中!

近年はビジネスと趣味を両立させた個人経営のカフェが増えており、一軒家をリノベーションした「住宅兼カフェ」も増加傾向にあります。例えば、空き家などを安く購入して住宅併設のカフェとして改装すれば、毎月の家賃がかからないため、店舗スペースを借りるよりも経営コストを削減できる点がメリットです。家賃の支払いを気にせずに済めば、家庭の事情に応じた休業・再開もフレキシブルに行え、より趣味に近い感覚で気軽に経営できるでしょう。
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カフェへのリノベーションに適した物件の選び方とは?

リノベーションカフェを開くには、それに適した物件を選ぶことが何より重要です。ここからは、物件選びのポイントをみていきましょう。

見つけやすい・入りやすい立地か?

物件選びの前に、まずはどこの地域に店を出すか考える必要があります。せっかく出店しても周辺の人通りが少なく、見つけにくい立地にあれば経営を続けていくのは困難です。目の前からだけでなく道路の反対側なども含め、あらゆる位置、角度に立って目に付きやすいかどうかチェックしてみてください。

客の視点からみて入店しやすい構造になっているかどうかも重要なポイントです。間口は狭くないか、地下や2階以上の物件であれば階段の上り下りがしやすいかどうかに着目してください。駐車場の有無や駐車台数なども入店率に繋がる要素です。車の出し入れに不便がないかまで細かく確認するようにしましょう。
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経営規模に合った広さか?

カフェの店舗面積が経営規模とマッチした広さであることも重要です。面積が広過ぎると工事費用が高く付きますし、座席数が増えるほど雇うスタッフの数も増え、人件費がかさみます。その一方、面積が狭過ぎると売上げの規模も小さくなり、利益を確保するのが大変です。店舗の広さに関して明確な希望がないのであれば、まずは15~30席を用意できる広さ(10~20坪)を目安にするのがオススメです。

電気・ガス・水道が通っていればよりGOOD!

カフェとして営業するにあたり、水回りや電気、ガスの設備は必須です。特に倉庫など、最初から水道やガスが引かれていない建物は、それらを整備するのに余計な費用がかかる可能性があります。

このほか、保健所によって義務付けられている決まりもあります。例えば、水道は厨房内に調理用と食洗用の最低2つを設置することが定められており、さらに店員と客用の手洗い設備も必要です。
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ガスであればその物件で使用できる容量があらかじめ決まっているため、調理にそれ以上の容量を要する場合、ガスの配管を取り替えなければなりません。物件の特性と店舗の営業形態が合致するかどうか、カフェ経営の初心者が見極めるのは容易ではありません。物件を決める時には、契約の前に内装の工事業者に相談しながら設備を確認するようにしてください。

建築基準法の「用途変更」手続きが不要な物件は手間がない

古民家や倉庫をリノベーションしてカフェにするとなると、工事の前に建築確認申請を行い、建築基準法上の「用途変更」をしなければなりません。ただし、床面積が200㎡に満たない物件であれば用途変更は不要です。そのため手続きの手間を省きたければ、床面積が200㎡未満の物件を探す方法もあります。また、うっかり用途変更をし忘れたまま営業をした場合、建築基準法違反で処罰の対象になるため気を付けましょう。

店舗リノベーションにかかる費用の目安

せっかく古い物件を安く購入したのなら、リノベーションの費用もできるだけ抑えたいものです。ここからは、物件のリノベーションにかかる費用の目安や費用負担を軽減するポイントなどをご紹介します。

大切な第一印象を決める「外装・看板」などにかかる費用

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外装とは、エントランスや看板、外壁など店の外側部分の総称です。店の第一印象を左右する重要な役割を担っており、何の変哲もない平凡な見た目だと通行人の興味を引き付けられなくなりますし、汚れやひび割れが目立つようでは不衛生な印象を与え兼ねません。内装はもちろん、外装についてもきちんと事前にコンセプトを設定し、予算を割り振った上で工事に入る必要があります。

外装工事にかかる費用の相場は、外壁塗装が100万~180万円、外壁のひび割れ修理が3万~10万円、看板の制作費用が4万~10万円程度です。

外装工事の費用を抑えるには、それぞれの作業を一つの業者にまとめて依頼するのがオススメです。作業ごとに別の業者に依頼するのと比べて諸経費などを削減できます。

使い勝手も左右する「内装・厨房」にかかる費用

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内装や厨房は店の使い勝手を左右します。スタッフと客の動線ができるだけ重ならないようにし、客席同士の間隔を広めに取るなど、効率的な店舗設計にすることが大切です。空調の風が客席に直接当たらないようにする工夫も求められます。

内装に関しても外装と同様、コンセプトの設定は欠かせません。しっかりコンセプトを固めておけば、譲れないこだわりと妥協点を区別でき、限られた予算のかけどころが明確にもなります。また最近ではインスタグラムから集客に繋がるケースも多く、写真に映えるようなオシャレな内装の重要性が高まっているといえるでしょう。

カフェの内装工事にかかる費用は、どのようなデザインや厨房設備を選ぶかによっても異なりますが、坪単価20万~40万円が相場といわれています。一般的な20坪程度のカフェであれば、大体400万~800万円程度が目安です。

古民家のリノベーションなら補助金が出る場合も

古民家をリノベーションする場合、対象となる工事を行えば国や自治体の補助金制度を使えることがあります。補助金の対象となるためには、バリアフリー工事や耐震改修工事、省エネなどいくつか条件があります。例えば省エネ建材を使用して省エネリフォームを支援する制度に認められれば、最大で200万円が支給されます。気になる人は各自治体のホームページを確認してみてください。

真似したい!オシャレなカフェリノベーションの事例5選

ここからは、思わず真似したくなるオシャレなリノベーションカフェの事例をご紹介します。

家族3世代で暮らす、カフェ兼住宅のナチュラルカフェ

toolboxより、祖父母が40年近く洋食屋を営んできたという、思い入れのある土地に建てられた店舗件住宅の事例をご紹介。3階建ての木造建築のうち1階にあるのがカフェ「いづみ」(東京都調布市)です。斜め張りした木製の壁材にロゴが浮かぶファサードは、閑静な住宅街の中でひと際人目を引いています。

木造の戸建物件を改修した子育てママの隠れ家カフェ

ASTERより木造の戸建て物件をリノベーションした「SAKURAKI no ie」(熊本市中央区)の事例です。カフェやオフィス、アトリエ、キッズルームなどが一つになった子育てママのための隠れ家。カフェスペースに並ぶテーブルや店内の壁、天井、建具、外壁の塗装は全てオーナーがDIYで製作したこだわりと愛情が詰まった店舗です。

トグルスイッチが名物?倉庫を改修したカフェ

「CAFE510(カフェゴーイチゼロ)」(鹿児島県霧島市)は、倉庫を改装したカフェです。店内にはトグルスイッチが10個以上設置されてあり、倉庫らしい無骨な空間にさらにインダストリアルな雰囲気がプラスされています。 toolboxよりご紹介。

元新聞配達所がおいしい土鍋ご飯の食べられるカフェに

ASTERより、新聞の配達所だった建物をリノベーションした、土鍋ご飯の食べられるカフェ「Cafe×GOHAN イドコロ」(熊本県熊本市南区)の事例。既存のまま残した特徴的な青色の瓦屋根は、車道からも目に付くお店の目印です。店内にはオーナー手作りのサインやコースターが溢れています。 (現在は休業中)

「ちょっと無骨」がおしゃれなリノベーションカフェ

熊本にあるカフェ「ROLL CAFE(ロールカフェ)」(熊本県熊本市中央区)の事例をASTERよりご紹介します。コンクリートの壁や電気の配管をあえて塗装せずにそのまま活かし、無骨な雰囲気を醸し出しています。

古い建物に新しい価値を加え、オリジナルな店舗に生まれ変わらせることができるのはリノベーションカフェならではの魅力といえます。倉庫や空き家・古民家のほかにも、廃校になった学校などの活用も検討できるかもしれません。
ですが、納得のいくリノベーションをするには、業者選びが重要。そこで、おすすめの業者をご紹介します。カシワバラ・コーポレーションでは創業から70年にわたり、建物の修繕工事やリノベーション工事を手掛けています。リノベーションカフェの経営を考えている人は、店装イメージや費用について一度相談してみてください。

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