釣り用品の思わぬ活用法!?憧れの壁付けアームライトをDIY
家具量販店に売っているようなありきたりな照明には飽き飽き!そんなあなたに朗報です。今回は、まるで海外の名建築で使われているようなハイセンスなランプを、ホームセンターで安価に手に入るものだけで作っちゃいましょう。
公開日 2022.06.29
更新日 2022.06.29
INDEX目次
はじめに
みなさんは、今の照明に満足していますか?家具量販店に行くと、シーリングやスタンドタイプなど、さまざまな照明を見ることができますが、どうにも生活感のあるデザインばかりですよね。そんな時、海外の雰囲気漂う“壁付けのアームライト”に憧れを持ったことがある方も少なくないはず。私のことですが。
それなりのお金を払えばもちろん購入することもできますが、DIYerたるもの、夢は自分の手で叶えるべし!ということで、今回も元気にはじめていきましょう。
それなりのお金を払えばもちろん購入することもできますが、DIYerたるもの、夢は自分の手で叶えるべし!ということで、今回も元気にはじめていきましょう。
作るもの
今回DIYするのは、このような木製のアームライト。壁付けなので場所をとることがなく、さらに下に作業スペースを作ればスポットライトとしても活躍してくれます。仕組みとしては壁からタコ糸で木製アームを吊っている形になるので、それを緩めれば後から好きな高さに調整することが可能に。
「調整可能とか言って、結局面倒でそのままかも...」と思ったあなた、鋭いですね!そうならないために、とある仕掛けを用意しました。それがこちらの太鼓リール。釣りなどで使われるアイテムなのですが、こちらにタコ糸を巻いておくことによって簡単に照明の長さを変えることができるのです。
ビジュアルと利便性を兼ね備えたこのプロダクト、ぜひご活用くださいね。
ビジュアルと利便性を兼ね備えたこのプロダクト、ぜひご活用くださいね。
材料
不要になった照明
桧工作材A 900*3*15mm 2本
桧工作材B 900*8*10mm
太鼓リール
キャスター(1方向)32mm
ロングアイプレート サイズ5
たこ糸
桧工作材A 900*3*15mm 2本
桧工作材B 900*8*10mm
太鼓リール
キャスター(1方向)32mm
ロングアイプレート サイズ5
たこ糸
STEP.01 アームを作る
それでは、早速作業に入っていきましょう。まずは照明のアーム部分を作っていくのですが、工作材AとBを写真のように組み合わせていくイメージです。できた溝の上を照明のコードが通るため、上手く収まってくれるという仕組みですね。
仕組みが分かったら、最初に工作材Aの先端を金ヤスリを使って丸くしていきます。機能上、特に必要な工程ではないのですが、仕上がった時の見栄えが良くなりますし、意外と簡単に削れるのでやっておきましょう!
削り終わった様子がこちら、なんだかアイスの棒のように見えますね。今回は丸くしましたが、尖らせてみたり、オリジナリティを出しても面白いと思います。ちょっとした部分ですが、神は細部に宿りますのでぜひチャレンジしてみてください!
次にライトが稼働するための穴を開けていくのですが、位置のイメージは写真の通り。少しずらして固定することで溝を作りたいため、下面で揃えた時にBの中心になる位置に合わせて、Aも穴を開けておきましょう。
位置が分かったら、穴を開けていきましょう。ドリルサイズはお手持ちのビスに合わせていただきたいのですが、今回は4mmのドリルビットを使用しました。あまり太いものを使うと木が割れてしまう恐れがありますので注意してください。
また、取り付ける際にズラして溝を作るため、A側はやや下に。(Bの中心に合わせる)
また、取り付ける際にズラして溝を作るため、A側はやや下に。(Bの中心に合わせる)
そして、先端にも少し加工をします。工作材Bだけ端から15mmをカットしてください。
すると、このように工作材Aの先端が余り、照明のコードが綺麗に収まりながら垂れていくという構造になっております。
次に、用意したキャスターの金具部分を金ノコギリでカット。意外と柔らかいため、こちらもサクッと切ることができます。
このような状態になればOK。今回使用するのは金具部分だけですので、キャスターだった白いパーツと軸は工具箱に入れて、また何かのDIYで使える時まで温存しておきましょう。
次は、工作材Aで工作材Bを挟み、溝を作っていきます。まずは工作材Bの側面に木工ボンドを塗り、薄く広げましょう。
木材Aを仮で固定したら、先ほど開けた穴にぴったり合うように調整し、写真のようにビスでキャスター金具を取り付けていきます。ここはインパクトドライバーなどで作業すると強すぎて木が割れてしまうかもしれないので、手回しのドライバーがオススメです。
金具の取り付けが終わったら、クランプで固定してしばらく放置しておきましょう。ちなみに、クランプで固定する際は“できるだけ中心”を意識して挟むとより効果が得られやすいので、お試しください!
そして、後ほどこのようにタコ糸をアームに固定することになりますので、タコ糸が通る程度の穴を写真の位置に一つ開けておいてください。
STEP02.高さ調整用リールを作る
冒頭にもご紹介しましたが、照明の高さを調整するのに活躍してくれるのがこちらの太鼓リール!釣りで使われているアイテムなのですが、その太鼓のようなビジュアルからこの愛称がついたのだとか。今回はこの太鼓リールにタコ糸を巻き付け、照明が上下する動きを実現したいと思います。
太鼓リールにタコ糸を巻きつけたら、壁に固定するためのビス穴を開けておきます。この時、写真のように下に木材を敷いて作業しないとリールが割れてしまう可能性がありますので、ご注意ください。
STEP03.フレームを塗る
この工程は飾りですが、照明のアームを塗装していきたいと思います。今回は中央付近までの2トーンにしたかったので、マスキングして白く塗ってみました。
せっかくなので、金具も同じく白く塗装しておこうと思います。そのままでは色の乗りが悪いので、一度やすりで磨いてからスプレーを吹きかけてください!
STEP.04 組み上げる
ここまできたらもう完成間近!あとは写真のような状態の照明を壁に取り付けていくのみとなっております。まずは照明のケーブルが外から見えないように、フレームの溝に入れていってみてください。
それぞれを整えるとこのような形に。ただ、このままでは照明のケーブルがずれてしまうかもしれないので、ホットグルーでケーブルの溝を固定しておきましょう。全体にやる必要はなく、数カ所を間隔開けて固定するだけで充分です。
その後、先ほどアームに開けた穴にタコ糸を通してください。
その後、先ほどアームに開けた穴にタコ糸を通してください。
完成
壁に取り付けて、完成です!いかがでしょうか、たった一本のアームで支えられたスタイリッシュなランプが仕上がりました。それでは、早速点灯式に移っていきたいと思います。
設置
恐る恐るスイッチを付けると、「パッ」と見事点灯しました。薄暗い部屋に佇む様子は海外の街灯のようでとても雰囲気があります。部屋で使わなくなっていたシンプルなライトがここまでの変貌を遂げるとは、DIYの可能性を感じますね...!
また、横から見ると1本のシルエットで完結しており、空間を邪魔しない程よい存在感を放っています。
また、横から見ると1本のシルエットで完結しており、空間を邪魔しない程よい存在感を放っています。
もちろんお洒落なだけではありません。今回の目玉はなんといっても、タコ糸を巻き付けた太鼓リール!これを調整することで照明を固定するタコ糸の張り具合が変わり、クレーンのように上下の移動が自由自在なんです。
この操作にも力が必要なわけではなく、釣りの感覚でクルクルを回すだけでOK。なんだかクセになって、意味もなく動かしたくなりますよ。(笑)
この操作にも力が必要なわけではなく、釣りの感覚でクルクルを回すだけでOK。なんだかクセになって、意味もなく動かしたくなりますよ。(笑)
他にも、普通のシーリングライトではできないようなこんな低い位置にまで持ってくることも太鼓リールを緩めることによって可能に。ルームライトとしてではなく、時には手元を照らしてくれる作業灯として活躍してくれます。
逆に太鼓リールをぐるぐると巻いていくと、このようにより高い位置に照明を持っていくことも!取り付けたらそれっきりになってしまうシーリングライトと違って、シーンに合わせた使い方をチョイスできるのが魅力です。場所を撮ることもありませんので、お部屋に余っている照明がある方は、ぜひお試しください!
まとめ
今回は憧れの壁付けアームライトを木でDIYしてみましたが、いかがでしたでしょうか。今回は付けませんでしたが、アレンジとしてライトにシェードをつけるなどしてみるのも、より作業灯として使いやすくなって良いと思います。
家に使っていない照明が転がっている方はぜひ、このDIYでアップサイクルを果たしてみてください。
家に使っていない照明が転がっている方はぜひ、このDIYでアップサイクルを果たしてみてください。
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛
監修:岩西剛
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