DIYキットで作るオリジナルナイフ。It's my knife folding style 初級編の作り方 ~ Nice knife life. vol.3 ~

ハンドルを削って作るナイフキットの作り方を詳しく解説。ワークショップで取り組んできたノウハウをもとに、説明書には書かれていない詳細なポイントや手順を、実際に作りながら説明していきます。

2017.11.17

DIYキットで作るオリジナルナイフ。It's my knife folding style 初級編の作り方 ~ Nice knife life. vol.3 ~

先日ご紹介した、ハンドルを削って作るナイフキットIt's my knife folding style マクアケ限定モデル。 初心者の皆様にも取り組みやすい『初級編』の仕様にしているのですが、本当にできるのか不安に思われる方も多いと思います。

そこで今回は、ワークショップで取り組んできたノウハウをもとに、説明書には書かれていない詳細なポイントや作りやすい手順を解説していきたいと思います。

1.「削る目安」となる線を描く

ワークショップでよく受けるのが「どれくらい削ったらいいか」という質問。
自由に削って作っていただければいいのですが、それだとやはり不安ですよね。

どれくらい削ったらよいかがわかるように、目安となる線を引いていきたいと思います。

(以下、写真はビルマチークモデル)
外郭から5mmくらいのところをめがけて、線を引いていきます。下の写真のように鉛筆を持つ手の中指をガイドとすることで、等間隔で線を引くことができます。
形にメリハリをつけるため、今回の作例では下の写真のとおり、鉛筆で指しているポイントは削らずに残してみます。

2. ねじで2枚の板を仮止めする。

2枚の板をバラバラな状態で削っていくと、誤って裏側(2枚の板が接する側)を削ってしまうことがあります。それを防ぐために、最初に2枚をネジで仮止めしてしまいます。
これで裏を誤って削る心配がなくなるだけでなく、組みあがった状態でバランスを見ながら形を作っていくことができます。

3. 削る方向について。

木の削り方については、前々回前回に解説した「木を削るポイント」をご参照ください。
削る方向について少しだけおさらいです。

上のイラストのように順目方向から削ります。順目を見極めるのは難しいので、少し刃を入れてみて、抵抗が大きいなとか、木がめくれそうだなと思ったら、反対から削ってみてください。
このように、木によって順目の方向は異なるので、感じて判断することが一番シンプルです。

4. 削っていく

先ほど書いたガイドに従って、45度の角度で角を削っていきます。
カーブの部分は谷に向かって削っていきます。
目が逆目になったなと感じたらそこで止めて、反対側から削ります。
境目に多少の段差ができますが、後にサンドペーパーで平滑にしていきます。
こんな感じです。

背中の直線部分は、木によって、順目方向が異なります。ちなみに今回削った木の場合は、下の写真に示したところから順目方向が変化しておりました。
前項で説明した通り、削ってみて、刃の送りに抵抗を感じたら、反対側から削ってみてください。
角を落とした面の幅はおおよそ8㎜位が目安です。
最初に書いたガイドに従って全周を削り終えたら、更に角を落として全体を丸くしていきます。
これで削る工程は完了です!

ちなみに今回使用した、makuake限定モデルに入っている安全ガード付きの製作用ナイフ。
このように誤って指を切ることや、刺してしまうリスクを抑えた仕様になっております。
プッシュリベットにより脱着可能なので、刃物の扱いに慣れてガードが邪魔だなと感じたら、このように取り外していただいても大丈夫です!


ハンドル材がセットになったナイフとして単体での購入も可能です。

4. サンドペーパーをかける

木目に沿って、#100のサンド―ペーパーで表面の凹凸を平滑にしていきます。
凹凸が無くなったら、#240で表面をすべすべに磨いていきます。
サンドペーパー#240で全体を仕上げたら、水で濡らします。
水で濡らすことで細かな木のケバ立ちを浮かせることができます。
けば立たせたら、改めて#240で仕上げます。

5. オイルを塗る

仕上げにmakuake限定セットに付属するクルミオイルを全体に塗っていきます。

6、組立てて完成

雄ネジをハンドル材の片方(段欠きがある方)にセットします。
下から、ワッシャー、皿バネの順にセットし、下の写真の位置に平行ピンを立てます。
刃を収納時の位置に配置します。
刃の上に、皿バネ、ワッシャーを写真のように配置します。
もう片方のハンドル材を被せるようにセットして、ネジ止めしたら完成です。
皿バネの効果により、ネジの締め具合で、刃の開閉の固さを調節できます。
ビルマチークモデル

ビルマチークモデル

Makuake限定セットに付属しているナイフケースにもフィットします。
外形は同じでも、下の写真のように削り方を変えるだけで印象が変わります。
今回紹介した製作過程はあくまで一例ですので、皆様のオリジナリティを加えて、世界に一つだけのオリジナルナイフを作ってみてください!
また、このナイフをはじめ紹介した自作ギアを使って、シチューをつくってみました。こちらも併せてご覧ください!

Makuake限定セットについて

写真は上からブナノキ、サーモアッシュ、ビルマチーク。下の2つについてはマクアケ限定のハンドル材となっております。

色白なので、写真のようにウッドバーニングで模様を施したり、ステインやオイルによる仕上がりが美しいので、色々とアレンジを楽しめるブナノキ。

熱と蒸気による高温乾燥により腐りにくく水に強い、深い色味と美しい木目が特徴のサーモアッシュ。

そして、本チークと言われ、インドネシアやマレーシアの植林チークと区別されるアジアが世界に誇る銘木、ビルマチーク。

それぞれに魅力的な材料です。

It’s my knife folding style 初級編は、手軽に取り組めるのが特徴ですが、時間をかけて製作してもそれだけ愛着が湧きます。

是非、この機会に挑戦してみてください!

FEDECA

WRITTEN BY

FEDECA

Japan

明治28年創業、播州三木の老舗金物メーカーが手がける刃物ブランド。 アウトドア、キャンプ、DIY、ステーショナリー、クッキングを軸としたライフスタイルを彩る新しい刃物製品を提案。 ハンドルを削って作る自作ナイフキットIt's my knifeシリーズ、ダマスカス鋼の高級ステーショナリーナイフNagel knifeシリーズを展開中。