スプーンやフォークも自作できる!ナイフで木を削るために抑えておくべき3つのポイント。~ Nice knife life. vol.1 ~

日常生活において、ナイフを手にする機会って本当に少ないと思います。ましてや木を削った経験なんて、学校の工作の授業以来という方も多いのではないでしょうか。でもナイフで木が削れるようになると、スプーンやフォーク、バターナイフなどいろんなものを作ることができるんです。そこで今回はナイフを使った木の削り方を皆様にレクチャーします。

公開日 2017.10.13

更新日 2017.11.17

スプーンやフォークも自作できる!ナイフで木を削るために抑えておくべき3つのポイント。~ Nice knife life. vol.1 ~

一番気軽にできるDIY。それは「削るDIY」です。広いスペースも大がかりな道具も不要、ナイフを使って机の上で自分の好きな形に木を削るだけ。

私たち『FEDECA』は刃物ブランドとして、「木を削ってモノを作る」ことをテーマにしたワークショップを様々な場所で開催、今まで老若男女延べ200名以上の方々にナイフを使った木の削り方をレクチャーしてきました。

その経験を通じて知り得た、ナイフで木を削るために抑えておくべき3つのポイントをお教えします。

① はじめの一歩。利き手と反対の親指でナイフの背中を押す!

写真のように利き手でナイフを、
利き手と反対の手で部材を持ち、親指を刃の背に添え、押し出すことで削っていきます。
このとき、下の動画のように利き手の力だけで無理に削らないようにご注意ください。

あくまで、刃の背に親指を添えた状態で木を削っていってください。
そうすれば、刃の動きを制御でき、うっかり怪我をしてしまうリスクを回避できます。

危険な例。利き手に力を入れて削ると、刃をコントロールできなくなります。刃の背に親指を添えて、その親指の動く範囲内で刃を動かすようにしてください。

② 上級者への道。それは「利き手の手首の返し」。

「利き手と反対の親指」で刃の背中を押して削ること。ここまでは多くの人が辿り着けます。

ここから上級者への第一歩「利き手の手首の返し」について解説します。

これができると、よりパワフルかつ効率的に木が削れるようになります。
なぜ手首を返すとパワフルに削ることができるのか?

それは「テコの原理」が作用しているからです。

下の図をご覧ください。
刃の背を押す親指を支点とし、
利き手の手首を上の写真の矢印の方向へ少し返すと、
刃先が弧を描き、削りのストロークが伸びる。

そして、親指を支点としたテコの原理が作用するのでパワフルに削ることができます。

テコの原理を働かせるためには、刃の背に添えた親指(支点)よりも刃先側で木を削る必要があるのでご注意ください。

③ 木目の流れに沿って削ること。

木を削るうえで、木の目の流れを考えることも重要です。

「木の目の流れに沿うように削ること」

これが大切です。

木は製材する方向によって、このように必ず木目にならう方向、逆らう方向が生じます。
左のイラストのように、順目(ならいめ)方向で削ると抵抗が少なく肌目を綺麗に削ることができる一方、 右のイラストのように逆目(さかめ)方向で削ると、削る際の抵抗が大きく削りにくい。また、そのまま刃を進めてしまうと、木目に沿って刃が深く入り込んでしまい、木肌を荒らしてしまう要因となります。
ただ、この順目、逆目。素人が一目で見極めるのは難しいです。

少し刃を入れてみて、感じてもらうことが重要です。
抵抗が大きいなとか、木がめくれそうだなと思ったら、反対から削ってみる。

これがもっとも簡単に順目、逆目を見極める方法です。

参考までに It's my knife folding style 初級編 のハンドル材を例に、削りやすい方向を示しています。左右、木目の方向をすこしだけ変えています。
左はハンドルに対してまっすぐに木目が通っていますが、右は少し斜め。
それにより、少しだけ順目逆目の境目が変化するのもわかっていただけると思います。

しかし、2次元のイラストだけで木目の流れを完全に説明することはできません。
XYの方向だけでなくZ方向にも木目の流れが存在するからです。

大工さんや材木屋さんならまだしも、素人に木目の流れを判断することは難しいものです。

やはり、はじめに述べた通り、実際に削ってみて、順目、逆目を判断していただく方法が一番確実です。

It's my knife について

私たちが開発した ハンドルを削って作るナイフキット 『It's my knife』
これは、上記の考え方に基づき、木を削るために一番適した形を具現化したものです。

ポイント①「利き手と反対の親指」が刃の背にフィットしやすい形状にしています。

そして、ポイント② 刃付けにも大きな特徴があります。
このIt's my knifeは表面の一方向から刃がついている片刃の仕様なのですが、
実は裏からも少しだけ刃をつけています。
裏に少しだけ刃をつけている理由。
それは刃先を起こして、削りの深さをコントロールできるようにするためです。
裏刃をつけることで、図のように刃先を起こして削ることができるので、刃が木に深く入り込みすぎず、安定した深さで削ることが可能となります。

ただ、逆目方向で削った場合はこの限りにあらず。木目に沿って刃が深く入っていってしまいますので、ご注意ください。

削るは楽しい!工作の秋に「削るDIY」に挑戦してみませんか?

『工作の秋』。
木を削ってモノを作ることを楽しんでみるのもいいものです。

『削るは楽しい』をコンセプトに誕生した 『It's my knife』 を使って
木を削るDIYを楽しんでみてください!

刃物ブランド『FEDECA』 は、ただいまクラウドファンディング「Makuake」に挑戦中です。
ここでしか手に入らない限定モデルもあります。
ご支援よろしくお願いします。

FEDECA

WRITTEN BY

FEDECA

Japan

明治28年創業、播州三木の老舗金物メーカーが手がける刃物ブランド。 アウトドア、キャンプ、DIY、ステーショナリー、クッキングを軸としたライフスタイルを彩る新しい刃物製品を提案。 ハンドルを削って作る自作ナイフキットIt's my knifeシリーズ、ダマスカス鋼の高級ステーショナリーナイフNagel knifeシリーズを展開中。