持ち運びに便利な包丁ケースを作る~ Nice knife life. vol.12~

包丁に加えケースも自作できたら、さらに愛着が湧きますよね!多くのみなさんにチャレンジしていただきたく、手縫いなし、穴を開けてカシメで固定するだけの簡単レシピにしました。

公開日 2018.02.16

更新日 2018.02.27

持ち運びに便利な包丁ケースを作る~ Nice knife life. vol.12~

前回の記事でご紹介した持ち手を削って作るカスタム包丁キット『It's my knife for kitchen』。
自分で作った愛用の包丁を、キャンプやバーベキューへ持って行きたい!そんな思いを叶えるべく、そして多くのみなさんがチャレンジできるよう、手縫いなし、穴を開けてカシメで固定するだけ、簡単にできる包丁ケースをご紹介します。

製作時間は1時間。一連の流れを動画で紹介しておりますので、ご覧ください。

今回使用した道具

上段(左から)
・ トコノール(仕上げ剤)
・ 目打ち
・ ポンチ(3㎜)
・ ヘラ

下段(左から)
・ メタルプレート & 打ち棒(カシメ用)
・ 接着剤
・ 打ち棒(ジャンパーホック用)
・ プレススリッカー
・ It's my knife (革裁断用)
・ 木槌

型紙ダウンロードはこちら

革から材料を切り出す

目打ちと型紙を使って、革に型紙を写します。
型紙の周りを目打ちでなぞって銀面に薄く跡をつけていきます。
カシメ用の穴を空ける場所にも、目打ちで印をつけていきます。
It's my knifeを使って革を裁断していきます。

穴を開ける

木槌とポンチ(3㎜)を使用して、カシメやジャンパーホックを取り付ける位置に穴を開けていきます。
ポンチ穴を空けるのは片側(下の写真でいう奥側)だけで大丈夫です。
貼り合わせた後、再度この穴の位置に合わせて貫通させます。
貼り合わせると取り付けることができなくなる本体側のジャンパーホック(凸部)だけ先に取り付けます。
専用のジャンパーホック用打ち棒で取り付けます。

貼り合わせる

貼り合わせる場所にボンドを伸ばします。革対応の接着剤であれば問題ありません。
ヘラで伸ばしていきます。
クリップで固定します。

カシメをつける

先ほど開けたポンチ穴の位置に合わせて、もう一度穴を開けていきます。

コバを磨く

ヘリ落としで角を落としていきます。
ヘリを落とし、ナイフでコバを切りそろえたら、トコノールを塗っていきます。
トコノールを指にとり、薄くまんべんなくコバに塗布します。銀面にトコノールが付着しないよう注意します。
5分程度置き、トコノールが半乾きの状態になったらティッシュで余分なトコノールを拭き取ります。
乾いたら、プレススリッカーを使ってコバを磨いていきます。
コバを磨けば磨くほど、革の合わせ目が分からないくらいに仕上げることができます。

ジャンパーホックを取り付ける

最後に残りのジャンパーホック(凹部)を専用打ち棒とメタルプレートを使って取り付けます。

完成

工程は以上のとおり、①革を切り出す ②穴を開ける ③貼り合わせる ④カシメを取り付ける ⑤コバを磨く ⑥ジャンパーホックを取り付ける の6工程だけ。
事前に流れを把握し、材料を準備すれば1時間程度で完成することができます。

是非、皆さんも挑戦してみてください!
今回ご紹介した「It's my knife for kitchen」はクラウドファンディングサイト「makuake」で先行予約を受け付け中です。是非、ご支援よろしくお願いします。
※ 包丁をキャンプやバーベキューにもっていく際の注意点
キャンプ場、バーベキュー会場に着くまでの間にむやみに包丁を携帯したり使用したりすることはせず、移動中はケースに入れ十分に梱包を行い、持ち運びの際には他のキャンプ用品と一緒に収容してください。そして、キャンプ後はきちんと包丁を保管場所に戻し、常に車内に携帯していることのないようにご注意ください。

FEDECA

WRITTEN BY

FEDECA

Japan

明治28年創業、播州三木の老舗金物メーカーが手がける刃物ブランド。 アウトドア、キャンプ、DIY、ステーショナリー、クッキングを軸としたライフスタイルを彩る新しい刃物製品を提案。 ハンドルを削って作る自作ナイフキットIt's my knifeシリーズ、ダマスカス鋼の高級ステーショナリーナイフNagel knifeシリーズを展開中。