素焼きの味わいが魅力的なテラコッタタイル、その特徴と注意点を紹介

素焼きの味わいが魅力的なテラコッタタイル。素朴な質感と温かみのある雰囲気で、自然派のライフスタイルを好む人々から人気を集めています。玄関やキッチンの床に敷き詰めれば、無機質な空間も一気にナチュラルな表情に。この記事では、テラコッタタイルの特徴や注意点をご紹介します。

公開日 2020.08.17

更新日 2020.08.17

素焼きの味わいが魅力的なテラコッタタイル、その特徴と注意点を紹介

南欧の床材としてポピュラーなテラコッタタイル。土を成型して焼いた素焼きのタイルで、最近では日本でも玄関やキッチンなどに使用されることが増えてきました。テラコッタタイル一番の魅力は、何といってもその素朴で温かみのある独特な風合い。経年劣化による傷や汚れを一種の味わいとして楽しめるのもいいところです。この記事では、テラコッタタイルの特徴やメリット、お手入れ方法、テラコッタタイルを使った内装の事例をご紹介します。

テラコッタタイルとは? 特徴や魅力を紹介

テラコッタタイルとは、イタリアやスペイン、フランスなどの南欧でポピュラーなタイルのひとつです。「テラコッタ」はイタリア語で「焼いた(cotta)土(terra)」を意味し、テラコッタタイルはその名の通り、土を成型して焼いた素焼きのタイルのことを指しています。
最大の特徴は、素朴な質感と温かみのある雰囲気です。焼く時の温度や湿度によって表面の色味が変化するため、一枚ずつ模様が微妙に異なるところもテラコッタタイルの持ち味といえるでしょう。
本場では床材としての利用が一般的ですが、最近は日本でも玄関やキッチン、庭、テラスなどに使用されることが増えています。そのナチュラルな風合いから、特に自然派のライフスタイルを志向する人々の間で人気を集めているようです。

現在は工場で機械を用いて生産することが一般的ですが、それ以外にも職人が一枚一枚手作業で焼き上げたものや、解体した古いお城や民家から回収したアンティークタイルなどがあります。
ハンドメイドのテラコッタタイルには色ムラや凹凸があるため、より素材本来の風合いを生かせるでしょう。アンティークタイルには傷や汚れが付いていますが、それもまた新品にはない味として楽しめます。

テラコッタタイルのメリット

テラコッタタイルの表面にはたくさんの空気孔が開いています。そのため通気性や吸水速乾性に優れ、玄関の土間などに使用すると、湿気や水分を吸収して早く乾かしてくれます。蓄熱性があり、一度温まると冷めにくいのも特徴。夏はサラッと肌触りがよく、冬は冷たくなり過ぎないため床暖房に使用されることもあるようです。
日本で主流の磁器タイルよりも厚みがあって丈夫なところもポイントです。このように数々の利点を持つことから、テラコッタタイルは200年以上も前からお城の建築資材に用いられてきたといわれています。
素焼きの味わいが魅力的なテラコッタタイル、その特徴と注意点を紹介

テラコッタタイルのデメリット

テラコッタタイルは素焼きですので、釉薬などのコーティングが施されていません。その分素朴な質感に仕上げることができますが、表面の空気孔から水が浸み込みやすく、汚れやすいのがデメリットです。
施工前にシーラーで下地処理を施し、施工後も定期的に専用のワックスを塗るようにすれば、ある程度の汚れは防げるでしょう。汚れやすい水回りなどにテラコッタタイルを使う場合は、手間はかかりますがこうしたメンテナンスを行うのがオススメです。

テラコッタ調タイルとは?

テラコッタタイルによく似た「テラコッタ調タイル」と呼ばれるタイルもあります。テラコッタ調タイルとは、素焼きの質感や色合いを印刷技術によって本物に近づけたタイルです。素材にはセラミックを使用しています。
表面に釉薬でコーティングがしてあるため、本物よりも吸水性が抑えられ、汚れにくいのが特徴です。中には滑りにくいよう加工が施されたものもあり、屋外や玄関でも安心して利用できます。汚れやすいというテラコッタタイルの弱点をカバーしていますが、本物のような素朴な風合いや経年劣化特有の味わい深さが得られないのがデメリットといえるでしょう。

テラコッタタイルとテラコッタ調タイルの違い

本物のテラコッタタイルは厚さが2~3cmと厚く、表面には色ムラがあって手触りがザラザラとしています。一方のテラコッタ調タイルは厚さが5mmほどになります。人工的に模様を付けるため色合いが均一で、表面はツルツルとしているのが特徴です。また、テラコッタ調タイルの方が色のバリエーションが豊富にあり、好みの色を選べるほか、製造コストがあまりかからない分安い価格で手に入ります。
本物のテラコッタタイルは掃除やメンテナンスの手間はかかりますが、使い込むほど趣の変化を楽しめますし、素材の質感や風合いの良さというのはテラコッタ調タイルで再現できるものではありません。自然にできた傷や汚れなど、経年劣化を含めて味わいたい人には、本物のテラコッタタイルがオススメです。
あるいは両方のメリットを活かすよう、場所によって使い分けるのもよいでしょう。リビングの内装や玄関の土間など、雨が直接当たらないところにはテラコッタタイル、水回りや屋外には汚れに強いテラコッタ調タイルを使用してみてください。

テラコッタタイルのお手入れ方法

テラコッタタイルを使うなら確かにメンテナンスが必要ですが、そこまで難しいことではありません。早速、テラコッタタイルのお手入れ方法についてみていきましょう。
前述したようにテラコッタタイルは吸水性が高く、汚れが浸み込みやすい特徴を持っています。そのため、汚れは早めに拭き取ることがポイントです。
汚れがすでに空気孔から浸透してしまっていると、磨いても落ちないかもしれませんが、まずはタイルを水で濡らし、硬く絞った布でこすってきれいになるかどうか確かめてみてください。それでも落ちない場合は、家庭用の中性洗剤などを使い、タイル用のタワシやスポンジでこすってみましょう。こすり終わったら洗剤が残らないよう水でしっかりと流し、乾拭きをして完了です。

DIYでテラコッタタイルを家に貼ろう!

テラコッタタイルはDIYでも取り扱えます。ここからは、DIYでテラコッタタイルを貼り付けるための手順を紹介していきます。
まずは完成をイメージしながら、貼り付けたい場所にテラコッタタイルを仮置きしていきます。通常、タイルを貼る時はタイルの厚みと目地の幅を同じくらいにするのが基本です。例えば磁器タイルは8~10mmと薄いため、目地幅もそれに合わせます。本物のテラコッタタイルは厚さが2~3cmと厚く、職人によっては目地をやや狭める人が多いようですが、目地を広めに入れた方がオシャレに仕上がります。日本にはテラコッタタイルの施工経験が少ない職人も多いため、専門業者に依頼する場合は、目地幅を広くしてもらえるようあらかじめ伝えておくとよいでしょう。
端っこの方などどうしても幅が合わないところは、石用のディスクグラインダーを使ってカットします。破片が飛び散ることもあるため作業中は必ず保護グラスを掛け、石が割れてしまわないよう慎重に行ってください。
素焼きの味わいが魅力的なテラコッタタイル、その特徴と注意点を紹介
次にタイルを固定していきます。室内に貼る場合はタイル用の接着剤やコンクリートボンドを付けてからタイルをのせていきましょう。庭など屋外に使用する場合は、貼り付ける面を平らにしておく必要があります。下地を塗って凹凸を均し、水で薄めたセメントを塗り込んだ上からタイルを固定しましょう。また、テラコッタタイルの裏側には接着剤が密着しやすいよう凹凸加工が施されています。タイルと下地の間に隙間が空いた状態で圧力をかけると、タイルが割れてしまうこともあるため、隙間がしっかり埋まるようゴム製のハンマーで軽くたたいておくと安心です。
タイルを固定できたら、目地材を入れていきます。通常の磁器タイルなどの仕上げでは、タイル全体に目地材を塗り込み、余分な目地材を後から拭き取るのが一般的です。しかしテラコッタタイルは空気孔が多いため、全体に目地材を塗り込んでしまうと黒ずんできれいに仕上がりません。目地コテを使うか、あるいは道具を使わず手作業で慎重に目地を埋めていくようにしましょう。
目地が全て埋まったら、はみ出た目地材を拭き取って仕上げをします。汚れやシミが気になる場合や艶を出したい場合は、テラコッタタイル専用のワックスを使うと汚れが付きにくくなり、撥水効果も得られてオススメです。
素焼きの味わいが魅力的なテラコッタタイル、その特徴と注意点を紹介

テラコッタを取り入れた内装の事例

テラコッタタイルは、部屋の雰囲気にメリハリを付けたい時に便利です。例えば味気ないコンクリートの玄関に敷き詰めると、一気に温かみのある雰囲気に大変身。モダンなインテリアと組み合わせると、その素朴さがアクセントになって独特の風合いが生まれます。あなたもぜひ、テラコッタタイルを自宅に取り入れてみませんか?ここからは、テラコッタタイルを使った内装の事例をご紹介します。

キッチンの床全面にテラコッタタイルを使用した贅沢仕様

toolboxより、テラコッタタイルをキッチンの床全面に敷き詰めた事例をご紹介。キッチンはカウンターで隔てられたフローリングのリビングとは一味違った空間になっています。壁の白タイルや白い天井とも調和し、シンプル過ぎずナチュラルな印象です。

テラコッタタイル風の床でリゾート風に

エスニック調のブルーの壁と、テラコッタ調タイルを使ったオレンジ色の床。同じくtoolboxより、2色のコントラストが映える空間にアジアン家具を組み合わせ、リゾート風に仕上げている事例です。

床一面テラコッタタイルでカフェ風に

カフェ・ギャラリースペースの床一面にテラコッタタイルを使用した事例をご紹介。黒板風の黒い壁や真っ白の壁だけだとモダン過ぎる空間も、テラコッタの素朴な風合いが加わることで柔らかい雰囲気を醸し出しています。toolboxよりご紹介。

黒テラコッタタイルで落ち着くバスルーム

バスルームの床に黒色のテラコッタタイルを敷き詰め、オレンジやベージュのテラコッタにはないシックな重厚感を演出。アンティークキャビネットやリーフ柄の壁のクラシカルな雰囲気ともうまくなじんでいます。toolboxよりバスルーム事例のご紹介でした。

テラコッタタイルを自宅のインテリアに取り入れるには、DIYでも対応は可能です。ただし、目地材の取り扱いなどは慣れない人にとっては一苦労かもしれません。きちんと美しく仕上げたいなら、リフォーム業者に依頼した方が安心です。

そこでおすすめのリフォーム業者をご紹介します。
創業以来、タワーマンションからデザイナーズマンションまで、6,000棟以上のリノベーションを手掛けてきたカシワバラ・コーポレーションのリノベーションデザイン本部では、住人のライフステージに合わせた自分らしい住まいを提案しています。テラコッタタイルを使った自宅のリフォームを考えているなら、ぜひ一度問い合わせてみてください。

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