学生の人気を取り戻そう!セルフリノベでアパートをシェアハウス化

28歳で福岡へ移住し、築40年を超える築古物件をセルフリノベーションしながら大阪と福岡の2拠点で生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。今回は久留米工業大学付近にある築古のアパートをリフォームしました。リフォームを検討中の人は、ぜひ参考にしてください。

公開日 2023.08.21

更新日 2023.08.21

学生の人気を取り戻そう!セルフリノベでアパートをシェアハウス化

3LDK和室、築古軽量鉄骨アパートをリフォーム

今回リフォームをする物件は3LDKの軽量鉄骨アパート。
大学付近に建っており、築年数が古く、なかなか入居しずらくなってきているそうです。
賃料が安いエリアなので大規模リフォームというわけにはいかず、できる範囲で取り掛かることになりました。

※建築分野で計画系と呼ばれるデザイン分野の活動を中心に行っている「ASURA」と一緒に、空き家のリノベーションを進めていきます。学生が間取りと内装プランを決めているので私は参加できる工程でサポートする形です。
大学近隣の家賃相場は安く(社会人になって気づきました)私が大学に通っていた時の家賃は、1Kで2.5万円程度でした。
実家から通える距離だったので1年は電車で通いましたが、1時間以上かかる通学が嫌で、定期代と家賃がほぼ一緒という理由に大学近くに住みたいと両親に交渉したのは懐かしい思い出です。

この家は3LDKと1人で暮らすにはもったいない広さ。
現状では空き室が埋まらないので、リビングキッチン以外に2部屋作ってシェアハウスとして使う想定で作り直します。

壁や押入れを解体

参加しているメンバーが多いのであっという間に畳の撤去が終わりました。
床は全部屋フラットにして、畳をクッションフロアに貼り直すプランです。
邪魔になる部屋を仕切っていた敷居はカットして取り除いておきます。

キッチン横の部屋は繋げるので、鴨居敷居を両方とも撤去して石膏ボードがどういう風に固定されているか説明しながら解体しました。
共同スペースのリビングキッチンをなるべく広めにして、人数が集まっても使い易いようにします。なので、押入れ部分は解体してスペースを広く取り、この位置にテレビを置く想定です。

建物は軽量鉄骨で解体した壁裏や天井裏に鉄骨が見えました。
予算的に大規模に変更はできないので、残せる部分は残しつつ作業を進めます。
解体した資材は大学所有の施設に保管、軽トラに詰めるだけ積み込んで次の作業に備えます。
本来であれば、解体後に廃棄しないとスペースを確保できないので大変ですが、今回は移動させる場所があったので早く作業を進めることができました。

床の高さを合わせて作り直す

石膏ボードと合板を20枚ずつ搬入したら、まずは床を作っていきます。
人数がいるので搬入もあっという間、1人で40枚の石膏ボードと合板を搬入すると2~3時間はかかります。

キッチンの床は残すので、キッチン側の高さに合わせて他の部屋の床を作り直します。
窓側に4畳の部屋を作るので、部屋を跨ぐように合板を配置。
サイズ合わせが必要な箇所のやり方を説明し、学生にカットとはめ込みをやってもらいました。
※長尺定規がないので合板の端で代用しながら合板をカット。
畳の下に敷いていた板をそのまま使用しているので、根太の位置は隙間から覗くように確認。
合板を敷き詰めたら、根太の位置を見て墨壺を使って印を付けていきます。
※2枚目の合板もなるべく根太に刺さるようにビスを打ち込む為

墨出しを終えたら皆でひたすらビスで固定。
32mmのコンパネビスを打ち込んでいます。
隣の部屋も同じようにビス打ち床下地は完成です。

ネット線やインターホン線の位置を確認する

学生は電気系統の知識がないので、インターホンの位置などはコチラで指示して設置してもらいます。
インターホンの線は解体した壁に付いていたので、どこに付けるか確認中。
入り口ドア上から線が伸びていて、キッチン側に持っていければベストでしたが、電源がないのリビング電源付近に持っていきます。

ここの壁は胴縁を貼って石膏ボードをふかすので、壁裏に配線を通して脚立したのコンセントから増設する形で上に設置できそうです。
ネット線は電源が天井と壁から出ているので、壁をふかす際、天井付近に設置するのがよさそうです。(床付近に持ってくるのは線を増設しないといけないので、そのまま設置できる天井付近がいいと判断しています)

インターホンもまとめた方が見栄えが良さそうなので、この壁に設置できないか確認しましが、解体した壁の隙間を這わせると長さが足りないので、先ほどの壁に取り付けた方が安く済みそうです。

内装を仕上げる

部屋の壁はそのまま代用し、入り口を2×4材と合板で作成しています。
※在庫の木材があったのでそれを活かす為造作しました。

部屋はシンプルに白い壁紙で仕上げ、アクセントクロスを1面に使用する予定です。
各部屋の床もリビングキッチンとは違う物を取りいれます。
リビングキッチンはペイズリー柄の壁紙をアクセントに、木目調のクッションフロアで仕上げました。柄のある壁紙は値段が少し高くなりますが、簡単に部屋の印象を変えられるのでオススメです。
※柄のある壁紙は柄合わせが難しく、壁紙単価も高いので良し悪しです。

2LDKのシェアハウス完成

家具や照明を設置したら完成。
古い和室の造りから、若い世代が好みそうなテイストにリフォームされました。

キッチンやお風呂は交換できませんでしたが、トイレや洗面台、エアコンは新品に取り替えたので、かなり綺麗な印象になりました。
各部屋にもリビングキッチンと同じペイズリー柄の壁紙をアクセントクロスとして使いました。
部屋の床は少し雰囲気を変えるため、ヘリンボーン柄のクッションフロアを採用しています。
ドアは造作で、廻縁と同じ色になるよう塗装しています。
大学付近や賃料が安いエリアに物件を所有の方、空き家をお持ちの方の1つのアイデアとして参考にしてもらえたら嬉しいです。

これから古い家のリノベーションを検討している方、店舗の改築やリフォームを検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチのリノベ記録」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

Japan

DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。