Tシャツを自作!シルクスクリーンとアイロンプリントを試してみた

インテリアをDIYするんだったら、洋服をDIYしてもいいですよね。白いTシャツをキャンパスにデザインを落とし込みました。

Tシャツを自作!シルクスクリーンとアイロンプリントを試してみた

何枚あっても困らないTシャツ。お気に入りのボディに、好みのプリントが施してある理想のTシャツなら、ちょっと手間暇かけったって入手したいですよね!

そこで今回は、2つの方法でオリジナルTシャツづくりに挑戦。どちらも自宅で簡単にできる方法です。

まず1つ目は、アイロンを使って転写する「アイロンプリント」。Tシャツづくりと言われたら、多くの方がまずはこの方法をイメージされるのではないでしょうか。子どもの頃、学校行事の衣装作りなどで実際にやったことがある方も少なくないかもしれませんね。

2つ目が、「シルクスクリーン印刷」という方法です。こちらは版画の一種で、インクを使ってプリントします。アイロンプリントに比べて手間はかかりますが、その分よりクオリティーの高いオリジナルTシャツが出来上がりますよ。

では順に作っていきましょう!

01.アイロンプリント編

【材料と道具】

■Tシャツ
■プリントしたいデザインデータ
■Tシャツ転写紙(アイロンプリントシート)
■印刷用プリンター

Tシャツ転写紙は、家電量販店やホームセンターで買うことが出来ます。プリンター用の用紙やインクが置いてあるコーナー近くにあると思います。また、大きな文房具屋さんやホームセンターでも取り扱いがあるかもしれません。ネットでも購入できますので、材料を用意するのも簡単ですね。

【作り方】

STEP.01 印刷したいデザインデータをプリント

まずは、一度普通紙にデザインを印刷してみます。今回Tシャツにプリントしていくデザインは、こちらの「DIY」のレタリングとビスのイラストにしてみました。この2つのデザインを、Tシャツの表と裏にそれぞれに1つずつプリントしていきます。
印刷したデザインを実際にTシャツに合わせてみて、どんな感じになるのかを確認します。ここで、デザインのサイズが大きすぎたり小さすぎたりしないかチェックしましょう。プリントしたいデザインとサイズが決まりましたら、次の工程に進みます。

STEP.02 転写紙にデザインデータを印刷

デザインデータを転写紙に印刷していきます。

ここで注意!

転写紙には反転したデータを印刷しなければなりません。文字を印刷する際は特に要注意です。ここで反転させるのを忘れてしまうと、出来上がりの文字が鏡文字のようになってしまいます。印刷設定の用紙の種類を「Tシャツ転写紙」に設定すると、自動的に反転させて印刷してくれますので安心ですよ。

STEP.03 印刷した転写紙を、デザインに沿って切り取る

ポイントとなるのが、デザインのまわりに5mm程度の余白を残して切っていくという点です。余白を残さず、印刷部分だけを切り取ってしまうと、カットした端からインクのにじみが発生してしまいます。
複雑なデザインの場合、できるだけ丸みをもたせて単純な形に切り取ると◯。余白もTシャツに貼り付けることになりますので、できるだけキレイに切り取りましょう。

切り取ったものがこちら。

STEP.04 切り取った転写紙をアイロンで貼り付ける

いよいよアイロンで転写します!転写紙にデザインを印刷したあと30分以上間を置いてから布に転写してください。

ここからの作業は、硬くて丈夫な台の上で行いましょう。転写紙を貼り付ける際、全体重をかけてアイロンを押し付けます。そのため、アイロン台よりも、テーブルや作業台で行うのがおすすめ。家庭用のアイロン台はクッション性があるため、印刷の密着が弱くなってしまうんです。

テーブルや作業台の上に、段ボールや新聞紙を必ず敷いてから行ってください。新聞紙を敷く場合は、15枚程度を敷いた上に、Tシャツの汚れ防止のため、白い布か紙を敷きます。

転写紙を貼り付ける位置を決めたら、Tシャツに軽くアイロンをかけ、しわを取ります。しわくちゃのTシャツに転写してしまっては、プリントがよれて大変なことに。
いよいよ転写紙を貼り付けます。転写紙を貼り付けたい位置に置き、まずは軽くアイロンをあてて仮固定します。この時は、軽くアイロンをすべらせるように。
しっかりと体重をかけて、本転写します。
アイロンが最高温度になるまで十分に温まったら、転写紙の上からアイロンに全体重をかけるように圧力をかけて押さえつけます。この際、アイロンは滑らさず、両手でしっかり押さえて、1回1回ギュッギュッと押さえつけるようにしてください。特に転写紙の周囲は念入りに行いましょう。体重がのるように、立って行った方がきちんと貼り付けられます。また、スチームは厳禁です。

アイロンの温度や圧力が足りないと、布と転写紙が密着せず、はがれやすくなってしまいますので、高温のアイロンでしっかり押さえつけて転写しましょう。

STEP.05 転写紙が冷めてから、はくり紙をはがす

アイロンの熱が冷めるのを(5分ほど)待って、転写紙のはくり紙をそ~っとはがします。早く熱を冷ましたい方は、ドライヤーの冷風機能を使っても時間短縮になります。
これで出来上がりです!きれいに貼り付けられました。
裏側はこんな感じになりました。
今回のように、Tシャツの両面に転写する場合は、両面の転写が済んでからシートをはがしていきましょう。

いかがでしたか?転写紙とアイロンがあれば、とても簡単にできますよね。用意するものも少なく、お手軽にできますので、ぜひ一度トライしてみてはいかがでしょうか?

02.シルクスクリーン

ここからは、シルクスクリーンを使ったTシャツづくりについてご紹介させていただきます。

シルクスクリーンとは、孔版画の技法の一つで、版膜に開けられた孔(あな)をインクが通過することで印刷される版形式のこと。

簡単に言うと、印刷したい部分にスクリーンを当て、そこにインクを落とすと、繊維の穴を通ってインクが付着し、色を付けることができるというわけ。

言葉で説明するよりも、実際に工程を見た方が分かりやすいので、とりあえず進行!

【材料と道具】

■Tシャツ
■アクリル絵の具
■シルクスクリーンメディウム(シルクスクリーン用ののり)
■シルクスクリーンキット(今回はスクリーンわく 倍判を使用)
■カッティングシート
■パレットまたは適当な容器
■スクイージーまたはお菓子用のスケッパーなどのヘラ

【作り方】

STEP.01 カッティングシートをシルクスクリーンキットの木版サイズに合わせて切り取る

切り取ったカッティングシートをスクリーンキットの木版に貼り付けていきます。そのため、キットの木枠より少し大きめサイズに切り取りましょう。

STEP.02 切り取ったカッティングシートの裏側にデザインを描く

この手法では、シルクスクリーンキットの木枠より小さなサイズしか印刷できません。デザインは、木枠内に収まるサイズで、あまり細かくならないよう注意しましょう。

なぜなら、このデザインに沿ってカッティングシートを切り抜いていかなければならないから。まずは簡単なデザインから始めてみるのがおすすめです。

手書きのデザインでももちろんできますが、パソコンで印刷したデザインでももちろんOKです。それなら絵が苦手な方も挑戦しやすいですよね。好きなデザインをパソコンで作るか探すかして、印刷するだけ!

今回は先ほどと同様、「DIY」の文字とビスのマークを使用。それぞれのデザインを、アイロンプリントの時と同じように、Tシャツの表と裏に1つずつプリントしていきたいと思います。

STEP.03 デザインに沿って、カッティングシートを切り抜く

カッターやはさみを使って、描いたデザインを切り抜いていきましょう。パソコンで印刷したデザインを使う場合、カッティングシートの上に印刷した紙をのせ、デザインに沿ってカッターで切り抜いていけばOK。

ここで切り抜いた形にそって色付けされることになるので、直線は定規を使ってきれいに。また基本ですが、カッターを使う際は、カッターマットや段ボールを忘れずに敷きましょう。
ここで注意するのは、「切り抜いたところに色が付く」という点です。今回の場合は、くりぬいたDIYの文字の内側が色付くことになります。
そのため、「D」の切り抜いた中身も捨ててしまわないように注意が必要。捨ててしまうと、中も真っ黒の変な模様になってしまいます…!

STEP.04 切り取ったカッティングシートを、シルクスクリーンキッドに貼り付ける

カッティングシートは、木片とメッシュの面に段差がない方に貼り付けます。今回は2つのデザインを印刷していきますので、キットも2つ用意しています。
貼る際は、空気が入らないよう、ヘラや下敷きなどで滑らせるようにするとキレイにできてよいかもしれません。
「D」文字の色をつけたくない部分も忘れずに貼り付けました!

これで2つの印刷用版が出来上がりました。
この後は、いよいよインクを使って印刷に入っていきます。ワクワクしてきました!

STEP.05 インクを用意

アクリル絵の具とシルクスクリーンメディウムを混ぜて、印刷用インクを作ります。アクリル絵の具は、印刷したい色に合わせて用意してください。今回は、シンプルに黒の絵の具を使っていきます。

シルクスクリーンメディウムは、シルクスクリーン印刷用のメディウム(補助剤)。アクリル絵の具はすぐに乾いてしまいます。印刷途中でインクが乾いてしまっては、きれいに印刷できません。そこでメディウムを混ぜることで、絵の具がすぐに乾くのを防ぎ、十分な作業時間の確保ができるんです。また、乾燥によるスクリーンの目詰まりも防止してくれます。

アクリル絵の具とメディウムは1:1くらいの割合でいいでしょう。ムラができないよう、しっかりと混ぜましょう。また、途中でインクが足りなくなることがないよう、少し多めに作っておきましょう。実際に一度やってみると、どのくらいの分量が必要かなんとなく分かるようになってくるので、慣れるまでは多めに用意すると安心です。

メディウムの白色が残らないようしっかりと混ぜます。

STEP.06 印刷準備

インクが裏写りしないよう、クリアファイルや下敷きなどをTシャツの内側に入れておきましょう。段ボールでもいいかもしれません。これをしないと、薄いTシャツの場合、反対面にまでインクが浸透してしまったりと、悲劇が起きかねません。
印刷位置を決め、版をセットします。
版を置いた場所に印刷されますので、完成図をしっかりとイメージし、適切な位置にセットしましょう。今回はあえてポケットの上にも文字がかかるよう、配置してみました。

STEP.06 インクをのせて、いざ印刷

デザインの横にインクを置いていきます。少し多めに置きましょう。
ここで注意することは、切り取ったデザイン部分にインクを置いてはいけないということ!切り取られたデザイン部分にインクが落ちた時点でTシャツに写ってしまいますので、インクは必ずデザイン以外の部分に置くようしてください。

いよいよデザイン部分にインクを伸ばしていきます!
スクイージーを使って、デザイン全体に伸ばしていきます。全体が均一になるよう、スクイージーを何度か往復させます。
この際、スクイージーの角度とすべらせるスピードで、インクの版を通して落ちる量が変わります。角度は、より鋭角(版と平行になる)なほどインクの落ちる量は増え、すべらせるスピードは遅いほど、その量は増えます。

インクの量が多すぎると、ダマになってしまったり、乾くのに余計に時間がかかってしまいますので注意しましょう。

このあたりについても、実際に何度かやってみると丁度よい感覚がつかめると思いますので、まずはあまり神経質にならずに、とにかくやってみましょう!心配な方は、いらないTシャツで練習を。

木枠の端々までインクを伸ばす必要はありません。デザインの上にきちんとインクがのっていればOKです。

デザイン全体にインクが行きわたったら、版をそっと持ち上げて外します。
そのままの状態でインクが乾くまで、置いておきましょう。

インクが乾けば完成です!
インクが乾く時間は、季節や気温にも前後するかと思いますが、2~3時間が目安。ちょっとでも早く完成させたい場合は、ドライヤーを使っても。ただし、最初からドライヤーをあててしまうと、インクがよれたり、にじんだりしてしまう可能性がありますので、ドライヤーを使うのはインクがある程度乾いてからにしましょう。

刷り終わったら、アクリル絵の具が乾いてしまう前に、使った版やスクイージーなどのインクが付いた道具を早めに洗っておきましょう。水洗いで大丈夫。そうすることで、また次回も同じデザインを簡単に印刷することができます。

以上、シルクスクリーン印刷でのTシャツ作りは、いかがでしたでしょうか。アイロンプリントに比べて少し手間はかかりますが、インクの色や混ぜ具合・インクの量などによって、独自の風合いが出てきます。手間がかかる分、絵柄だけでなく濃度や質感まで自分だけのオリジナル作品に仕上がるので、こだわり派の方にもおすすめです。

どちらの方法も、材料を用意すれば、だれでも簡単に作ることが可能です。会社や仲間どうしでチームTシャツを作りたい時、友人へのユニークなプレゼント、家族でお揃い…など、Tシャツの楽しさが広がりそうです。ぜひ、トライしてみてください!

Text_おぜき めぐみ
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