オシャレな洗面ボウルが素敵!素材別にメリットや魅力をご紹介!

最近増えている、オシャレなデザイン&こだわりのデザインの洗面ボウル。素材ごとの特徴や選ぶ時の注意点、キレイに保つ手入れの仕方など、洗面ボウルを選ぶ際に知っておきたい情報をまとめました。

公開日 2019.09.19

更新日 2022.01.07

オシャレな洗面ボウルが素敵!素材別にメリットや魅力をご紹介!

洗面ボウルを選ぶ際は、デザインはもちろん素材にもこだわりたいものです。素材ごとの特徴を知っておけば、自分好みの洗面ボウルをばっちりチョイスできるはず。各素材のメリット・デメリットや注意点、お手入れの方法などをご紹介します。

洗面ボウルの種類にはどんなものがある?

陶器製

洗面ボウルの素材として広く普及しているのが陶器製です。一般的には安価で光沢があり、掃除もしやすいため洗面ボウルの素材として標準的に使われています。形は四角いものから丸いものまであり、デザインの種類が豊富です。

陶器本体に硬度がある点と、コーティングが剥がれにくいという特徴から、多少ブラシで強めにこすって掃除しても傷になることはありません。汚れてしまっても洗剤を使って洗えるため、普段のお手入れは簡単です。

シェーバーなどの硬いものを誤って落とすと割れる恐れがあるので、ものの収納や出し入れをする際に注意が必要な点がデメリットとして挙げられます。また、陶器は重いため土台の強度を上げる必要がありますが、強度の高い土台は種類が限られており、デザインの幅は少ない傾向です。

ホーロー製

ホーローは水と湿気に強く、においや汚れも付きにくい特徴を持ち、食器などの素材としてもよく使われています。金属製の上からガラスの釉薬をコーティングしており、陶器のように真っ二つに割れるということはありません。

ただし欠点として、ものを落とすなどの衝撃を与えると、表面のガラスコーティングが剥がれる場合があることを覚えておきましょう。これにより水が入り込み、ベースとなる金属が錆びる恐れがあります。錆を放置すると腐食が進行し、穴が開いてしまうこともあるので注意が必要です。コーティングがわずかでも剥がれたら、早めの修復をオススメします。

また、熱湯を流した後に冷水をすぐに流すといった急な温度変化があると、割れたり欠けたりすることがあるため、扱いには注意が必要です。ホーロー製は取り扱うメーカーが少ないため、選択肢は陶器製に比べて少なくなります。

人工大理石製

大理石と呼ばれていますが、樹脂製の素材で作られています。陶器製などと違い、ものを落としてもへこみができる程度で割れないのが特徴です。また、生産しやすいため価格が安いことが多く、選べるデザインも豊富。人工大理石は、継ぎ目のないカウンタートップ状に作ることも可能です。洗面台と一体になるため、隙間ができず汚れも溜まりにくいため、掃除がしやすいというメリットがあります。

しかし、傷や汚れ・シミが付きやすいのはデメリット。研磨剤やブラシで強くこするとコーティングが取れてツヤがなくなったり、毛染め剤を使うと色が変わってしまったりすることがあります。色や柄によっては、高級感が感じられず安っぽく見えてしまうのも注意点です。

ガラス製

ほかの素材にはない、ガラスならではの透き通った美しい外観が特徴です。光の照らし方によって見え方が変わり、空間をオシャレに演出してくれます。色や柄の種類が豊富なため、部屋の雰囲気に合わせたものを選択しやすいでしょう。ガラス製の中でも、特にフュージング技法で作られたものはガラスが二層構造になっているため、色や柄が劣化しません。

ガラスは割れやすい、というイメージから耐久性が気になりますが、強化ガラスを使った洗面ボウルであれば、陶器と同じように使用しても割れる心配があまりありません。強化ガラスは自動車の窓ガラスに使われているものと同じ素材であり、万が一割れることがあっても、小砂利のように細かくポロポロした状態になるため、周りに飛び散る心配をしなくて済みます。通常のガラスよりも、安全性が高いといえるでしょう。

その他

これまでにご紹介したほかには、セラミック製や有田焼などの焼き物などがあります。セラミック製は、陶器製と同じように表面に光沢があって美しい素材。材質的に傷が付きにくく、変色にも強く耐久性が高いのが特徴です。焼き物の洗面ボウルは、汚れが付着しにくい材質でお手入れが簡単。陶器より吸水性も低く、変色やカビに強いのがメリット特徴です。

洗面ボウルは、海外でもたくさんの種類が生産されています。海外製の輸入品の中からは、デザイン性の高い洗面ボウルも豊富に見つけることができるでしょう。特に海外の有名な陶器メーカーの洗面ボウルは、日本にはない大胆な絵柄や繊細なデザイン物も多数あり、オシャレでオススメです。
ただし、海外と日本では部品の規格が違うため、工事料金が余計にかかり、総費用が高くなる場合があります。その点には注意が必要です。

洗面ボウルを購入する時はセットで考えよう

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洗面ボウルを設置するには、水栓金具などのパーツを用意する必要があります。人目に触れパーツなので、機能だけではなくデザイン面も考慮して選ぶ必要があります。どんなに素敵な洗面ボウルを購入しても、全体のバランスが整っていなければ台無しです。これらのパーツは、自分のセンスでひとつひとつ選んでもよいのですが、お手軽なのはショップであらかじめセットで販売されているもの。例えば洗面ボウル、蛇口、排水口金具の3点セットは、多くのショップが用意しています。高級水栓が入ったセットは、選ぶ楽しみがあるうえ、お得な値段で入手できるので、特に人気です。現在、さまざまな色や形の洗面ボウルが販売されていて、選択肢が豊富なことはうれしい限りなのですが、セット物からもルックスと使い勝手のよさを兼ね備えたお気に入りを見つけることができるでしょう。

手洗い器と洗面ボウルの違いとは?

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あまり意識されず、多くの人がきっと混同している洗面ボウルと手洗い器。これらの違いは大きさです。そのネーミングにも表れていますが、洗顔に適した奥行400mmを超えるようなサイズが洗面ボウル。それに対し、洗面ボウルよりも一回り小さい直径300mm程度の大きさで、形状的にも顔を洗うのに適していないものが手洗い器です。手洗い器はトイレによく設置されています。

バスルームやトイレに洗面ボウルを設置

海外では、バスルームに洗面ボウルやトイレも設置しますが、日本の一般的なバスルームの場合は、洗面所と浴室が独立しているので、洗面ボウルをバスルームに設置することはあまりありません。しかし、浴室と洗面所が繋がっているケースがほとんどですので、浴室と洗面所の内装をトータルでコーディネートし、それに合う洗面ボウルを設置することでまとまりがある空間を演出できるでしょう。
また、最近はタンクレストイレが増えているので、トイレの中に洗面ボウルや手洗い器を設置するご家庭も増えているのです。間口が120cm程度あるトイレなら、手洗いカウンターを作り、その上に洗面ボウルを設置できます。大きめの洗面ボウルが設置できると水はねの量を抑えられますし、磁器やガラス製など、数多くの製品の中から選べるというメリットも大きいでしょう。また、手洗いカウンターの下に棚を設置したり、バスケットを置いたりすれば、収納として使えます。ちなみにドアが内開きになるトイレや、面積が0.4坪に満たないトイレには、洗面ボウルの設置は不可能です。
間口が80cm程度あれば、手洗い器なら設置可能です。手洗い器は直径が300mm程度しかないので、設置にそれほどの広さを必要としません。

洗面ボウルを選ぶ際はこんなところに注意

デザインや素材以外にも、注意した方がいいポイントがあります。外観のほかに気を付けたい、洗面ボウルのサイズや設置の高さ、蛇口の選び方についてご紹介します。

手洗い以外にも使う?

洗面台では手洗い以外にも、洗顔や歯磨きをしたり、タオルを水洗いして絞ったりといった使い道があります。また、頭を洗ったり、ペットのシャンプーをしたりする人もいるでしょう。どのように使いたいかによって、洗面ボウルの選ぶべきサイズや機能が違ってきます。

トイレの後に手を洗うだけの使い道であれば、コンパクトな洗面ボウルでも十分でしょう。しかし、手洗い以外の用途で使う場合は、後で使いにくい思いをしないためにも、サイズや機能にこだわってみてください。

例えば、洗顔や歯磨きにも使用する場合、水が周囲に飛び散りやすいため、水はねが少ない洗面ボウルを選べば手入れが楽になります。そのためには、手入れが楽な「カウンターと洗面ボウルに継ぎ目がないタイプ」のものや、深さのある洗面ボウルを選ぶと、水はねを減らすことができます。
また、蛇口とボウルの高さは、腕や頭を入れても邪魔にならない程度の余裕があると使い勝手がよいでしょう。さらに、カウンターの上に置くタイプの洗面ボウルを選ぶと、小物を置けるスペースができて便利です。

洗髪やペットのシャンプーもしたい場合は、通常よりも大きくて深さのある洗面ボウルにすると便利です。ボウルが大きいと、シャワーやシャンプーをした時の激しい水はねを軽減できます。蛇口も背の高いものを選びましょう。

水栓は、用途によらずお湯と水が両方使える混合水栓を選ぶのがオススメです。水だけが出る単水栓も選べますが、冬の寒い時期を考えると、お湯が使える方が、冷たい思いをせずに済むでしょう。

使いやすい洗面ボウルの高さ

洗面ボウルを置いた時の高さは重要です。位置が高すぎると腕を上げて使うために肩が凝ったり、肘から水が伝って床に落ちたりすることも。逆に位置が低いと、体をかがめながら使うため、腰を痛める可能性があります。

洗面ボウルを設置する一般的な高さは、75~80cm程度です。しかし、身長には個人差があるため、人によっては一般的な高さでも使いづらいことがあります。個人の身長に合った洗面の高さを求めるには、身長を2で割りましょう。家族がいる場合は、平均身長で計算してください。例えば、家族の身長の平均が170cmなら、85cm前後の高さが丁度よいということが分かります。背の低い子供がいる場合は、成長して背が伸びた時のことも考えて計算するといいでしょう。

また、洗面ボウルの設置方法によっても使いやすさが変わります。設置方法の種類には壁に取り付けて設置するタイプと、カウンターの上に設置するタイプがあります。壁付けタイプは、シンプルで小物を置くスペースはあまりありませんが、価格が安いのがメリット。カウンターに設置するタイプはデザイン性が高く、小物をカウンターに置くこともできて便利です。しかし、設置費用が別途かかります。
さらに、洗面ボウルをカウンターに置く場合は、埋める深さも決める必要があります。埋めるとボウル側面のデザインが見えなくなりますが、水はねが抑えられるため、手入れが楽に。ボウルのデザインを見せたい場合は、カウンターに直置きします。個性を出すために半埋めにしてもオシャレです。

洗面ボウルを置くカウンター自体は、洗面ボウル専用のものか、オリジナル造作のどちらかを選ぶことになります。外観にこだわりたい場合はオリジナル造作がオススメです。また、配管がむき出しになるのが気になる場合は、収納付きのキャビネットタイプを選ぶという選択肢もあります。小物を置くスペースを広く取れたり、収納場所が増えたりするため便利です。

洗面ボウルをキレイに保つお掃除方法

洗面ボウルを掃除する方法は、素材によって注意するポイントが若干異なります。

基本的に、洗面ボウルを掃除するには、台所用の中性洗剤を使って布か研磨剤の入っていないスポンジで磨けばOK。最後にやわらかい乾いた布で乾拭きしてください。
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人工大理石の主な素材は樹脂です。樹脂製は変色したり傷ついたりしやすいため、研磨剤入りのスポンジや粉状のクレンザーの使用は避けてください。化粧品なども樹脂を傷める原因になるため、化粧液の付着に気づいたらすぐにふき取りましょう。

また、人工大理石は酸やアルカリに弱いため、重曹やクエン酸、アルカリ性洗剤の使用は控えてください。黒ずみを白くしようとして酸素系漂白剤に長時間付けてしまうと、洗剤焼けを起こし、変色の原因になるので要注意です。

ガラス製やホーロー製も中性洗剤を使用するのは同じです。水垢程度ならお酢などを利用してスポンジや布で洗い流します。落ちにくい汚れや擦り傷は、スポンジの固い面に台所用中性洗剤を付けて磨きましょう。ガラス製も研磨剤入りのスポンジや洗剤を利用してしまうと表面を傷つけてしまう恐れがあります。いくらこすっても曇った状態になるので、注意が必要です。

ホーロー製は、アルカリ性や塩素系漂白剤を利用すると表面のツヤを失い、劣化を早めることがあります。こちらもお気を付けください。
洗面ボウルをキレイに保つコツは、汚れを溜めず、普段から清潔に保つよう心がけることです。汚れを見つけたら水で洗い流して乾拭きするなど、こまめに手入れをしましょう。

オーバーフロー穴とヘアーキャッチャーは、使い古した歯ブラシで掃除します。オーバーフロー穴は、ボウルを洗うついでに一緒に洗うと黒ずみが洗剤で取れるためオススメです。ヘアーキャッチャーの掃除は、排水溝の栓をつまんで取り出し、溜まったごみを捨てます。次に歯ブラシで汚れをこすって落としましょう。終わったら元の状態に戻してください。どの部分も掃除が終わったら最後は水で洗い流し、乾拭きをして水分をふき取るとキレイに仕上がります。

洗面ボウルの種類は実にバリエーション豊か。素材/デザイン/設置方法によっても使い勝手が違うため、最適なものを自分で見つけるのはなかなか大変です。満足のいく洗面ボウルに出会うためにも、興味がおありの人はリフォーム業者に一度相談してみてはいかがでしょうか。

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