2x4材で作るDIYテレビボード!

使い勝手の良さで、DIYerから絶大な信頼を得ている2×4材。その便利な資材を駆使して、さまざまな家具を製作していく連載企画「2×4LOVES」の第5回目となる今回は、インテリアの中でも重要な役割を担うテレビボードを作りました。このファニチャーだけあれば部屋の雰囲気がガラっと変わるので、ぜひ参考にどうぞ!

公開日 2017.11.24

更新日 2022.01.11

2x4材で作るDIYテレビボード!

2×4材を使って、いろいろ使えるテレビボードをDIY。

突然ですが、みなさんは部屋でどんなテレビボードを使用していますか? オシャレな既製品を使っている方も多いとは思いますが、DIYer(s)をご覧になっているからには、それも自ら手掛けてみるのはいかがでしょうか? カユいところに手が届くのがDIYの醍醐味。ここがもうちょっと高いほうがいい、この幅にピッタリのモノがいい、といったスペースに無駄がない自分好みのテレビボードを2×4材を軸にして作ってみましょう。大きめの手作り家具がひとつあれば、インテリアの印象が一変するのでオリジナリティある部屋づくりにひと役買ってくれるハズです。

ということで、本連載では毎度おなじみとなっているブルーの壁がさわやかな南青山のマンションの一室で作業スタート!

・そもそも2×4材とは?

2×4材(ツーバイフォー)とは、その名の通り2インチ×4インチの資材。スプルース、パイン、ファーの外見と性質が類似した3種の針葉樹を加工して作られており、その頭文字を取ってSPF製材とも呼ばれています。切断しやすく、釘を打ちやすいなどの加工のしやすさが特徴で、北米の住宅建築で最もよく使用されているそうです。

縦38mm、横88mmが2×4の規格。

・2×4材の魅力って?

ホームセンターで購入できるというのが、もっとも大きな魅力。安いものなら、天井まで届くような長さのものでも500円以内で購入することができます。また、規格が揃っている木材なので、DIYプロダクトを作る際には何かと便利な代物。ホームセンターでカットしてもらえば、そのまま組み立てることも可能です。そんな手軽さから、木材を使ったDIYに挑戦するなら、まずはじめに使って欲しい資材と言えるでしょう。

今までの「2x4LOVES」はこちら

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DIYテレビボードを動画でも紹介!

材料

・2×4材A 1600mm×4本
・2×4材B 1400mm×1本
・2×4材C 775mm×2本
・2×4材D 595mm×2本
・1×12材A 1400mm×2枚
・1×12材B 1600mm×1枚
・ソーホースブラケット×2セット

作り方

STEP.01 ベースとなるソーホースを作る

まずは、DIYerの定番アイテム、ソーホースブラケットを使ってテレビボードの骨組みを製作。こちらの金具は、2×4材に装着するだけで簡単に脚を作れる便利グッズ。この連載企画に何度か登場しているので、使い方はご存知の通りですね。今回は棚の奥行きを確保するために、1600mmの2×4材を差し込んで高めのソーホースを作ります。

2×4材Aをソーホースブラケットに差し込みますが、モノによっては入りにくい場合もあるので、2×4材の四隅を少しだけ削ったり、ブラケットの口をやや広げてみたりしましょう。

ソーホースブラケットに2×4材を2本差し込んだらビス止めのステップに。2×4材が奥まで入っていないことがありますので、ネジを締める前に長さが均一になっているか確認することが必須。

今回使っているソーホースブラケットは、アメリカ製ということもあってビス穴がキツいこともあります。斜めに刺さらないように真上から垂直に力を入れてネジを打ち込みましょう。ビギナーの方は、先に下穴を開けてからネジを締めるのがベター。

両サイド、計8本をビス止めすれば、脚が完成。もう一方も同じように組み立てて2脚作ります。

2つの脚を立てて、2×4材Bをわたします。この時、脚の幅が左右均一に広がるようにグッと食い込ませましょう。そして先ほどと同じくビス止めをおこないます。

両脚をしっかりビスで固定すれば、屋台骨となるソーホースの出来上がり!

STEP.02 ソーホースに桟木を取り付ける

この桟木を取り付ける工程が今回の難関。キッチリと長さや高さを測らないと、ゆがんだ仕上がりになってしまうので慎重に行いましょう。ひとりでもできる作業ですが、家族や友人に手伝ってもらったほうが確実です。こちらの記事では2段のテレビボードを作りますが、収納に応じて好みの段数にアレンジしてみてください。

テレビを置く上段は高さ500mm、収納に使う下段は高さ200mmに設定。まずは、下段の桟木から取り付けていきます。さしがねを使って正確に高さをマークしましょう。

ソーホースの角度を測ってみると、75度でした。それに合わせて桟木となる2×4材Cにマーキングをして、脚の内側にピッタリと収まるようにします。

電動マルノコの刃の傾斜を15度に設定すれば、ソーホースと同じ75度でカットが可能。前工程で引いた線に合わせて、両端を斜めに切り落とします。資材と作業台をクランプで固定して、指を巻き込まないように安全に慎重に。

端をカットした桟木を取り付けます。ソーホースの外側から真横にビス止めすると、耐久性が低くなってしまうのと見栄えが良くないので、下から斜めにネジを打ち込みます。

両側2箇所ずつをしっかりと固定。はじめに桟木の取り付ける高さを測っていますが、念のために水平器を使って斜めになっていないか確認しつつ進行すれば、より完成度が高い仕上がりになります。

下から覗いた様子がこちら。下から斜めに刺したとはいえ、ビスは長さのあるものを使用しないと荷重に耐えられずテレビが落下する恐れが。打ち込む位置は、外側すぎると桟木が割れてしまいますし、内側すぎると浅くソーホースに刺さるので、ネジの長さに対してちょうどいい場所を選びましょう。

STEP.03 棚板を固定する

さぁ、ついに大詰めです。上段と下段の桟木に棚板の1×12材を取り付けます。この1×12材(ワンバイトゥエルブ)は、名前の通りで厚さ1インチと幅12インチの資材。厚みは2×4材の半分ですが、棚板として使用するには十分です。2×4材と同様に、ホームセンターなどで安価に手に入るので、2×4材と合わせて使えばDIYの幅が広がることでしょう。今回は、1×12材を上段に1枚、下段に2枚設置します。

まずは下段に1×12材Aをネジ打ち。片側につき2箇所ずつビスで止めていきます。先述の通り、1×12材は2×4材よりも薄いので、割れてしまうのを回避するために下穴を開けてからゆっくりとネジを打ち込みましょう。

2枚目の1×12材Aも同様にビス止めをします。ここまでくれば、もうひと息なので頑張りましょう!

そして上段の棚板である1×12材Bを下段と同様に取り付けます。設置するのは下段より少ない1枚ですが、お持ちのテレビのサイズに合わせて2枚の板を使用してください。

完成!

左右を2箇所ずつビス留めしたら完成です! 上段の棚板は、使用頻度が高いものやインテリアアイテムなどを置けるように、あえてソーホースからはみ出るように長くしました。

本連載「2×4LOVES」の中でも一番大きなファニチャーとなったテレビボード。インパクト抜群の存在感は、部屋にDIYerらしい雰囲気を醸し出しています。今回は無垢のままで組み立てたので、模様替えをする際に塗装やエイジング加工を施すことによって、また違った印象に。そして、上部にわたした2×4材にフックを付けてみたり、ソーホースにカゴを装着してみたりとカスタマイズ方法は無限大。アイディア次第で生活を便利なものにしてくれることでしょう。
以上、2×4材をベースにしたテレビボードの作り方をご紹介しました。今回の作業時間は約1時間。工程さえキチンと把握できていれば、難しいものではありませんでした。ホームセンターで資材をカットしてくれるサービスもありますし、ネット通販で希望のサイズにカットしてから配送してくれるところもあります。気負うことなく、コンビニにサンダルでジャンプを買いにいく気持ちでトライしてみてください。

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